キャンプクエスト編集部
大房岬自然公園キャンプ場サイト詳細|日帰りが無料で絶景を望む格安キャンプ場を紹介

大房岬自然公園キャンプ場サイト詳細|日帰りが無料で絶景を望む格安キャンプ場を紹介

千葉県最南端の南房総市と館山市の境に位置している大房岬(たいぶさみさき)の先端に、海を眺めながらキャンプができる「大房岬自然公園キャンプ場」が設けられています。

県立の自然公園内にあるキャンプ場として運営されており、設備は最新では無いものの綺麗に整備されていて、海を眺めるロケーションも良く、利用料も無料(宿泊キャンプは有料)で利用可能という魅力が満載のキャンプ場をご紹介致します。

大房岬自然公園キャンプ場の基本情報

住所 〒299-2404 千葉県南房総市富浦町多田良1212-29
電話番号 0470-33-4551(大房岬ビジターセンター)
営業期間 通年営業
利用時間 チェックイン 13:00~16:00
チェックアウト 8:30~11:00
デイキャンプ 9:00~16:00
利用料 1泊1張 630円 ※タープもテントと同様にカウント
(4~5人用より大きなテントは2張分の料金)
デイキャンプは無料
駐車場 有り
水道・トイレ 有り
公式サイト 大房岬自然公園

東京湾に突き出た大房岬は、江戸時代の黒船来航から太平洋戦争まで日本防衛の砦として使用された過去を持ち、昭和初期には軍の方針により地図から消されたこともある岬です。

砲塔や弾薬庫など軍事施設の要塞跡地が今でも複数残されている大房岬は、自然が豊かな県立公園として市の一大観光スポットとなっており、ファミリーキャンプ教室や岬のナイトツアーなど市民向けのイベントも多数実施しています。

天気の良い日には富士山を望めて、岬先端部の海食崖や海に落ちる夕日は絶景スポットとしても人気。キャンプだけでなく、ハイキングや磯遊び、バードウォッチングなども楽しめる場所として千葉県初の森林セラピー基地にも認定されています。

利用時の注意事項

大房岬自然公園キャンプ場の利用ルール

  • 直火禁止
  • ペット同伴禁止
  • キャンプ場内は花火禁止(ビジターセンター前で手持ち花火のみ可)

大房岬自然公園キャンプ場を利用するにあたり、上記ルールは必ず守りましょう。違反者が増えるとキャンプやバーベキューの利用が制限・禁止される場合があります。

ゴミのポイ捨てや不法投棄、直火している人を発見した方は下記までご連絡下さい。

その他の注意事項やキャンプ場からのお知らせは公式サイトをご確認下さい。

キャンプの予約・申込方法

  • 宿泊キャンプは利用月の1年前の1日9:00から前日までに電話予約
  • デイキャンプは利用月の1ヵ月前の1日9:00から前日までに電話予約

大房岬自然公園キャンプ場を利用する際は、遅くとも前日までに予約の電話が必要です。公式サイトでは予約状況の確認も出来ますので、キャンプ予定日が空いているかどうかを確認してから予約を取るようにしましょう。

予約前日までであればキャンセル料は発生しないので、土日祝日や連休などの混雑が予想される日は早めに予約を取っておき、天気予報と相談しながら決行かどうかを決めるというスタンスでも良いかも知れません

大房岬自然公園の駐車場

大房岬自然公園キャンプ場は車の乗り入れが出来ません。車は公園入口にあるインフォメーションセンターの駐車場に駐車します。こちらは公共の駐車場となっており、利用料は無料で24時間出入り可能です。

駐車場からキャンプ場までは徒歩10分ほど掛かりますが、チェックインやチェックアウト時の荷物の持ち込みに限り、インフォメーションセンターで通行許可証を貸与されます。通行許可証を掲示した車両はビジターセンターまで進入を許可されるので、ビジターセンターからキャンプ場までは運搬用のリヤカーを使って道具の搬入をします。

リヤカーで荷物の積み下ろしが終わったら、ビジターセンターからインフォメーションセンターまで車を戻して、通行証を返却するという流れになります。

大房岬自然公園キャンプ場の施設案内

大房岬自然公園マップ

出典:大房岬自然公園

大房岬自然公園には広い敷地内に第1キャンプ場と第2キャンプ場が設置されています。どちらもフリーサイトとなっていて、当日は好きな方に設営する形になりますが、イベントや整備などが入っている場合はどちらかのキャンプ場しか利用できない場合もあります。

キャンプ場の他にも展望台や芝生広場、野外炊事場など色々な設備がありますが、ここでは主にキャンプ場に関する情報に絞って詳しく紹介していきます。

管理棟(ビジターセンター)

大房岬自然公園内のビジターセンターでキャンプの受付をします。駐車場からビジターセンターまでは、インフォメーションセンターで発行された通行許可証があれば車の乗り入れが可能。バイクの場合はそのまま駐車可能です。

ビジターセンターでは南房総市指定のゴミ袋45Lが1枚60円で販売されているので、チェックイン時に購入して燃えるゴミを分別すれば回収してくれます。ビン、缶、ペットボトルも分別すれば無料で捨てられるのはありがたいですね。

その他、キャンプ用品の販売やレンタルも行なっていますが、食材などの販売はありませんので、買い出しはチェックインの前に済ませておくことをおすすめします。

キャンプ可能エリア

大房岬自然公園 第1キャンプ場

大房岬自然公園から2、3分ほど歩いた先に第1キャンプ場があります。サイトは木々に囲まれており、テントサイトから海を眺めることはほぼ出来ませんが、風が少なく落ち着いているエリアとなります。

テント設営は最大30張ほど可能。カマドや常設テーブルなども設置されており、ソロや少人数で楽しむのにぴったりの雰囲気。トイレは階段を上った展望台の広場に設置されています。

大房岬自然公園 第2キャンプ場

大房岬自然公園の第2キャンプ場は海を眺めながらキャンプができる明るい雰囲気のテントサイトです。第1キャンプ場と比べると少しだけ狭く、最大で25張ほど可能。

木が少なく芝生が広がるエリアで、大人数でグループキャンプをするのにもおすすめです。サイト内にトイレがあるので、小さな子どもを連れたファミリーキャンプでも安心。トイレ脇の階段を下りると5分ほどで海岸まで出られて、磯遊びも楽しめます。

フィールドの様子

大房岬自然公園キャンプ場のフィールドは、芝生や草で覆われた気持ちの良い地面になっています。場所によって傾斜がある部分もありますが、混雑していなければ気持ちよくテント設営ができるでしょう。

水道・かまど・炊事場

各テントサイトに洗い場やカマドが設置されています。水道やカマドの数は収容可能人数に対して十分足りているので、特に混雑するようなことも無いはず。お湯は出ません。

トイレ

各サイト毎にトイレが設置されています。いかにも公衆トイレといった見た目ですが、綺麗に清掃されていて不快感はありません。トイレットペーパーも設置されています。

備え付けテーブル・ベンチ

各テントサイトに備え付けのベンチとテーブルが用意されているので、アウトドア用チェアなどを持っていなくても安心です。第1キャンプ場には12個、第2キャンプ場には10個が設置されています。

遊具

テントサイトから歩いて数分程の広場には手作りブランゴやぶら下がれるターザンロープなどが設置されていました。手作りならではのちょっとした恐怖感は大人でも病みつきになるかも。

大房岬自然公園キャンプ場のチェックポイント

レンタル品・販売品が多数で初心者も安心

大房岬自然公園ビジターセンターでは物販やレンタル品を沢山取り扱っているので、食材だけ持って行けば気軽にバーベキューやキャンプができるのも魅力です。

公園内の木を切って作られた硬薪は1束400円、杉薪は1束500円、炭は1kg250円で販売されています。その他、ガス缶や蚊取り線香、スポンジやたわし、ウェットティッシュなど小物なども販売されているので、忘れ物をした時でも安心です。

その他、レンタル品や物販品の詳細は公式サイトをご確認下さい。

とにかく眺望が素晴らしい

大房岬自然公園キャンプ場の最大の目玉はこの眺望でしょう。残念ながらテントサイトから直接この景色を望むことは出来ませんが、少し歩いた先の展望台からは絶景を楽しめます。

歩いて海岸まで出られる

第2キャンプ場から5分ほど歩くと磯遊びができる砂浜に降りられます。いつでも設置されているかどうかは分かりませんが、流木で作られたモニュメントが置いてあり、記念撮影にもぴったりのスポットとなっていました。

流木で作られたイカダ?は写真映えスポット

口コミサイトによく掲載される場所ではキャンプはできません

大房岬自然公園の南芝生園地口コミでよく見る眺めが最高のあの場所

こちらの海の眺めが素晴らしい絶景の広場、残念ながらここは「南芝生園地」というエリアになっていて、ここでキャンプは出来ません。

実際に訪れてみると分かりますが、尋常じゃないレベルの傾斜が有り、こんな場所にテントを設営したら寝る時に崖下まで転がり落ちていく急坂となっています。ただし眺めは最高なので、キャンプ中のお散歩には最高のスポットです。

坂の下にはベンチがぽつんと有り、目の前の海を独り占め可能

桜の季節はお花見キャンプも可能

第1キャンプ場には桜も咲いており、満開になる時期にはお花見しながらキャンプも楽しめます。本数はそこまで多くなく、メディアなどで紹介されることはほとんどありませんが、隠れお花見キャンプスポットとして覚えておいて損はありません。

荷物の搬入には台車が借りられる

ビジターセンターの目の前に台車が数台置いてあるので、荷物の搬入はこの台車を使うことになります。台数は限られていますので、使用後はすぐに返却するようにしましょう。

キャンプ場利用者専用のシャワー付き

ビジターセンターの横にあるシャワー施設は24時間使用可能。9時~21時の間はお湯が出ます。タオルやシャンプーなどは有りませんが、利用料は無料となっていますので、海で遊んだ後などに砂や汗を洗い流すのにとても便利です。

またビジターセンターにて、近くのロイヤルホテルの日帰り入浴割引券や、おすすめの温泉情報などを教えてもらえますので、お風呂に入りたい場合はビジターセンターが閉まる前に訪れることをおすすめします。

ゴミの回収、灰捨て場も有り

大房岬自然公園キャンプ場では、1枚60円のゴミ袋を購入して燃えるゴミ、ビン、缶、ペットボトルを分別すれば回収してくれます。さらに灰回収用の缶も置いてあるので、灰や燃えカスなども捨てられるのはとてもありがたいサービスです。

貸し切りキャンプも可能

大房岬自然公園キャンプ場は団体での利用も可能です。最大30張の第1キャンプ場は1泊18,900円、最大25張の第2キャンプ場は1泊15,750円で貸し切れます。

一般キャンプ場を貸し切るのと比べて格安で利用可能なので、複数ファミリーやグループで利用する場合はこうした選択肢を取るのも有りだと思います。どうしても完ソロキャンプをしたい、という場合は個人で貸し切ってみるのも面白そうですね。

大房岬自然公園キャンプ場はすべてのキャンパーにおすすめ

大房岬自然公園キャンプ場はファミリーやグループで利用するのも良いですし、少人数やソロでゆったりとキャンプを楽しむこともできます。海が目の前にあり、テントサイトや展望台からの眺めを楽しめて、夕焼けや富士山、晴れた日には星空観察も可能、静かな波の音を聴きながら眠れる素晴らしいロケーションが揃っています。

電源サイトや最新のサニタリー施設が揃ったいわゆる高規格なキャンプ場では無いものの、豊かな自然を感じられる手入れの行き届いた環境は、高規格キャンプ場に勝るとも劣らない素晴らしいキャンプ体験が出来るはず。

全面フリーサイトとなっているので混雑する日には窮屈さを感じることもあると思いますが、キャンプ初心者から玄人キャンパーまですべての人におすすめできるキャンプ場です。

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  • キャンプクエスト編集部株式会社noasobi
  • 「キャンプは自由だ!最高だ!」と自然の中で過ごす快感、快楽に取り憑かれキャンプ沼にどっぷりハマった人が集まるキャンプクエスト編集部。趣味もキャンプスタイルも全員異なるが、共通点は日本キャンプ協会のキャンプインストラクターの資格を持っていること、キャンプを愛していること。時々、焚き火を囲い酒を飲みながら語り合う。

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