岩本利達
医療ケアが必要でも楽しめる!専門スタッフが帯同する新しいキャンプイベントが開催

医療ケアが必要でも楽しめる!専門スタッフが帯同する新しいキャンプイベントが開催

キャンプは自然を楽しむレジャーや教育の場として人気がある一方で、体に障がいがあったり、長時間屋外にいられないという方にとってはハードルが高いと言われている。第二次キャンプブームを経て、そういった方でもキャンプを楽しめるようにという取り組みが各地で広がってきており、非常に良い傾向にある。

2022年11月19日(土)、20日(日)に開催される「インクルーシブ親子キャンプ」もその一つ。どんな子どもでも一緒に楽しめるとのことで、業界内でもぜひ評価して欲しいイベントだ。

インクルーシブ親子キャンプのコンセプト

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インクルーシブはビジネスでも時折耳にするワードだが、直訳すると「包括的」や「物事の全体を包み込む」という意味。転じて、インクルーシブ教育とは障がいの有無にかかわらず、全ての子供を受け入れる教育という事であり、インクルーシブ親子キャンプは「どんな障がいを持った子を持つ親子でも参加が出来る」という事になる。

実際に行われるイベントには、主催となる「おれんじハウス」の福祉職、医療職のスタッフも帯同してくれるので安心だ。また、同じ境遇の家族同士で交流を持てる機会にもなるし、専門のスタッフに気軽に相談できる環境にもなる。

そうそうたる協賛メンバー

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このイベントにはいくつか企業が協賛しており、道具や場所などのサポートを行っている。

例えばファミリーキャンプを真面目に考えるキャンプブランド「ロゴス」や、お馴染み「コールマン」、そして会場にもなる廃校キャンプ場の運営を手掛ける「キャンピース」など、それぞれ業界の中でもトップだったり注目株だったりする企業や施設たち。

こういった企業や施設が協賛してくれるという事が、分け隔ての無い自然教育には必要なのである。

カルチャーとして誰もが触れられる様に

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あくまで持論ではあるが、既に第二次キャンプブームは終了して「キャンプカルチャー」へと移行する真っ只中。カルチャーとなる以上はその文化に誰もが触れることが出来るのが理想的ではあるが、冒頭でも触れた通りキャンプはなかなかそうはいかない。

これからもキャンプという文化が存続させるとなると、誰もがカルチャーに触れられるような工夫は必須と言える。その為には今回のようなイベントはどんどん開催されていくべきである。

定番でなくてもいいので「定着」を

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とはいえ今回のおれんじハウスの企画については創設10周年記念企画なので、継続的にやり続けるというよりは記念行事的な側面を持つ。

継続して実施をするには、日々忙しい業務の中で企画作業をする必要があるし、当日の帯同の事も考えると現実的ではない。費用の問題もあるので、ぜひアウトドアに興味のある大手企業が旗を振って、こういった取り組みを支援してほしい所だ。

なお、「インクルーシブ親子キャンプ」は先着順となっているのでご注意を。申し込み方法など詳細は、公式ページをご覧いただきたい。

紹介
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  • 岩本利達
  • 岩本利達キャンプクエストNEWS編集部
  • NCAJキャンプインストラクター/JACオートキャンプ指導者
    『子どもを育む場としての「キャンプ」こそ持続可能な社会の第一歩』をテーマに、環境意識やサバイバル知識を高めるために日夜活動。ガジェット/ギアマニアの視点から最新アウトドアニュースをお届けします。

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