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変幻自在のtrans HOME EXはアイデアが詰まった可能性を感じるテントでした!

変幻自在のtrans HOME EXはアイデアが詰まった可能性を感じるテントでした!

キャンプ沼に引きずり込みつつある友人が、またまた新しいテントを持ってキャンプ場にやってきました!初めてのタイプだから設営を手伝って欲しいと取り出したのは、2022年にクラファンで600万越えを達成したtrans HOME EX(トランスホームEX)ではありませんか!

“10種類のスタイルに変身する“で、人気YouTuberも絶賛!との声も聞こえてくる「trans HOME EX」を到着早々に体験してきましたので紹介します!商品ページには載っていないような、実物って実際どうなの?ということを中心にまとめてみました!

キャンプ人生をさらに充実させるシン・変身テント!

trans HOME EXの設営パターン

出典:RUA-aoyama-

trans HOME EX(トランスホームEX)は株式会社アウルが立ち上げた新事業プロジェクト「RUA-aoyama-」から誕生したテント。スタンダードに楽しむもヨシ、家族団欒をするのもヨシ、籠ってもヨシ。

「こんな製品があったらいいな」を自分で開発しようと挑戦したのがきっかけだそうです。

trans HOME EXのスペックをチェック

価格 通常価格:71,400円
超早割:53,550円
サイズ シングル:220cm×420cm×160cm
ダブル:440cm×420cm×160cm
収納サイズ 約70cm×30cm×25cm
重さ 約13.0kg
素材 フライシート:ポリコットン製(ポリエステル65%、コットン35%)
ポール:アルミ
付属品 ペグ:18本
ガイロープ:6本
二又ポール:2本
キャノピー用ポール:2本
雨用ポール:1本

開発者の理想を詰め込んだテントです!設営に必要な物はハンマーなど以外は全て揃ってますし、フライシートは焚き火もしやすいポリコットン製。スペック的には他の有名ブランドと引けを取らない感じです。

ちなみに少し調べてみたんですが、耐水圧がいくらなのかは見つけられませんでした。

セット内容を紹介

ポールやロープなどは個別に収納袋が付属。

一緒に写っているグレーのものは別売りのオプションパーツのメッシュインナーテント

開発者の意図が見える利便性と機能性

友人と一緒に開封の儀。事前知識が無い分フラットな目で見れたと思います!

二又ポールが標準装備

まず目に入ったのは二又ポールが標準装備なところ。これがあるだけでパップテントの欠点である狭さを解消してくれます。

自分が愛用していたソロベースEXはオプションで別売り。両サイドを二又にするには9,000円近くの追加投資が必要だったので、標準装備なのはメリットでしかありません。

いい感じ

trans HOME EXの幕内はかなり広い!

“パップテント=狭い“というイメージを覆す広々と使える大きさが最大の魅力。前幕もソロベースや大炎幕とは違い、正面が傾斜になっているところもカッコイイですね。

中に入ってみるとまぁ〜広い!

土間スタイルでも、お座敷スタイルでも、何の縛りもなく使えそうです!

ここに寝床作ってこっちはコタツにして…と、自分のテントではないのに、trans HOME EXでやりたいことが頭の中に溢れてきました(笑)

高さがあるので圧迫感を感じない

パップテントにしては大きく、高さが160cmあるのも魅力の1つ。173cmの自分は少し屈む感じにはなりましたが、それでもほとんどストレスを感じないくらいの高さがありました。

あまり身長の高くない方や女子キャンパーさんなら超が付く程快適に活動出来ることでしょう!

レイアウトは己次第!煙突用の穴は両サイドに

最近新しく発売しているテントには薪ストーブ用の穴が標準装備されることも多くなりましたが、このtrans HOME EXはその上をいく両サイドにそれぞれあります!

使わない時はチャック付きでしっかり閉められます

両サイドにあるだけでレイアウトの自由度はかなり上がりますね。ただ開いてみるといかにも熱で溶けそうなゴムのような材質のものが…。

「コレ、溶けそうじゃね?」と友人に言ってみると「そうそう。実際溶けるらしく、その対応で交換用部品も送られてきた」との回答。

内側からマジックテープで簡単に取り外しが出来る仕様になっているので、薪ストーブを使う方は忘れずに交換しておきましょう!

耐熱性のガラス繊維を使用したものへと変更

作りが甘いところがあるのは確かに問題ですが、こうしてしっかり対応しているのは購入者としてはとても安心出来ますね!

インナーテントはコットも入る!

別売りのオプションになってしまいますが、蚊帳として使えるメッシュインナーテントはテントの高さを生かしてハイタイプのコットも入るサイズでグッド。

ダブルファスナーにもなっているので出入りも楽々で過ごし易くなってました。

全面メッシュなので冬キャンプには必要ありませんでしたが、せっかくなので使ってみました(笑)

雨用センターポールが付属!

設営を手伝った後、ポールが1本余っていたので聞いてみると、これは雨用ポールというものでした。

あっという間に泥だらけ…笑

内側から突き上げる!

上に雨や雪が溜まってしまって天井が低くなってきたり、最悪の場合だとその重みでテントが倒壊なんてこともあり得るんですよね。

そうそう!これこれ!

ソロベースEXを使っていた時には夜中に目が覚めたら雪の重みで天井が目の前に…なんて実際ありましたし、幕内もさらに広くなって一石二鳥の雨用ポールはナイスアイデア!

ちなみに一応この状態をサーカスタイプと呼ぶらしいです。

背面にはメッシュ付きベンチレーター!

最近のトレンド(?)の背面ベンチレーターも当然のようにありました。

あまり大きくはありませんが、1箇所でもあるだけで結構違うんですよね。

熱の籠る夏に重宝することでしょう。

張り出すとさらに大きくなる

別売りのポールがを使って前幕部分を張り上げれば、タープの役目を担ってくれます。

サイド部分は上に捲り上げて使います

キャンプ場によってはテントとタープは別料金という所も少なくないので、そういう面ではコストを抑えることにも一役かってますね。

trans HOME EXの残念だった部分

すごく良いテントなだけに、あと一歩…いや、半歩!少し残念に思ってしまった点!

入口の最適解が分からない

デザインや機能性はかなり良かったんですが、出入り口をどこにしたら良いのか分かりませんでした。

どこを出入り口にしたら良いんだろう…

ファスナー部分は赤い点線の位置にあるので、好きな場所からでも入れるように思えますが、1番左の部分は中にインナーテントがあったり、中央の2箇所は三角になっていて意外と入りづらい。

前方からの出入りを可能にするために1番あって欲しかったこの部分にはファスナー無し。ここにあれば…この場所にこそ必要だろ…と思ってしまいました。

変幻自在に姿を変えられる弊害なのかもしれませんが、あと一歩感は否めませんでした。

trans HOME EXのの設営パターン

出典:RUA-aoyama-

こんなにたくさんの色んなスタイルは確かに魅力的なんですけどね。先ほどの場所にファスナーを追加すると、サイドの一部が完全に切り離されることになるので、テント製造時やコストに問題などがあったのでしょうか。

ペグもちょっとイマイチ

使わなかったのでペグの写真を撮り損ねてしまいましたが、なんだかイマイチに感じてしまいました。

蓄光で夜は光って安心!と、良い面もありますが、肝心の金属部分は細め。テントに力を入れた分しょうがないか…とも思いますが、せっかく良いものを作っているのだから最後まで突き詰めて欲しかったところではあります。

実際に使用して気付いたその他諸々

他にも実際に触れて気付いた点をまとめてみました!

細かいところにこだわりを感じる

本体側の雨よけキャップはテントに縫い付けられているので、紛失防止の役目をしてくれているのが地味ながらとても良いと思いました。

これがないと雨漏りがするので重要なパーツなんですが、単体だと「アレ?どこ行った?」になりやすいんですよね。

片付ける必要も無いのも地味ながら結構重要なポイントです!

サイドウォールは隙間が無くて良いぞ!

これまで実際に使ってみたソロベースEXや大炎幕は前幕との間に隙間が見られましたが、このtrans HOME EXは全てファスナーでガッチリ連結するので隙間が出来ません!

ちょっとの隙間なら適度な換気が出来て逆に良いのかも…!なんても思っていましたが、しっかり隙間なく連結されているのはやっぱり気持ちが良い!

しかもサイドだけでなく、ファスナーの無い前幕上部はマジックテープで隙間を最小限に。

こういう部分は不満点として繋がりやすいので、細かいところですがしっかり考えられている点だと感じました!

耐水圧が未知数!

撥水加工はされているみたいでしたが、耐水圧がどのくらいかの記載は見つけられませんでした。

雨漏り防止でファスナーはしっかり隠れています

触れた感じだと撥水加工のせい(?)なのか、生地が少しパキパキしているようにも思えましたが、果たして実力は如何に!?

1人での設営は結構大変でした

ずっとソロベースEXを使ってきた自分にとって、パップテントの設営なんて朝飯前だぜ!と挑んだものの、サイズが大きくて風の影響を受けやすく結構大変でした。

しかもこんな時に限って強風…

ただシンプルモードくらいならサササッと設営出来る手軽さはさすがパップテント。

シンプルにして至高。高さもあるし、パップテントの完成形を見た気がしました。

可能性を感じた意欲作!第二弾プロジェクトも始動中

キャンプ当日までのお楽しみだったtrans HOME EX。クラファンから誕生したテントなだけあり、開発者の理想やこだわりが盛り沢山の良いテントでした。

ペグは付属品として割り切るとしても、入口迷子な点はやっぱり気になってしまって全てがパーフェクトというわけではありませんでしたが、パップテントの到達点・目指すべき完成型は確かに見えた気がします。

カッコイイけど狭いんだよなぁとパップテントを諦めていた方にこそ選んで欲しい!そんなtrans HOME EXの第二弾プロジェクトも始動中!気になった方はチェックしてみて下さい〜!

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  • キャンプ歴7年ながら年間数回の未だに初心者キャンパー。日々のストレス発散の為、今年からはなんとしても年間10泊以上が目標。キャンプもしつつ車中泊も楽しむ30代です。

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