岩本利達
枝を削って火口を作る!30秒で火起こしが始まる「火の素メーカー」がmachi-yaで先行販売中

枝を削って火口を作る!30秒で火起こしが始まる「火の素メーカー」がmachi-yaで先行販売中

焚き火は楽しい。だが、本格派にこだわるあまりその前段階でつまずく人は意外といる。フェザースティック作りに時間を取られ、麻縄をほぐすのも面倒。着火剤に頼りがちになるのは、火口づくりにかかる労力のせいかもしれない。

そんな“前工程のストレス”を軽やかに解消してくれるのが「火の素メーカー」だ。枝を削るだけで着火しやすい削りかすを作れるこのギアは、前回のクラウドファンディングで約500人の支援を集め、現在は第2弾プロジェクトとしてmachi-yaで展開中。火起こしの入口を、もっと気軽にしてくれる存在である。

火起こしが面倒な理由と向き合う

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火起こしの最初の壁は、着火性の高い素材をどう用意するかにある。もちろん、市販の着火剤を使えば良いと言ってしまうのは簡単だが、それではなんだか味気ない…その中間で揺れ動くキャンパーがターゲットとなる。

火の素メーカーは、その壁を削り落とす発想から生まれた。内部に設計された刃が枝を繊維状に削り、メタルマッチとの相性も抜群。火口を作るための細かい工程が不要になる。火を育てる時間はそのままに、“準備の手間”だけを省けるのはありがたい。

枝を削るだけ 火口づくりを30秒で完結

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素材は堅牢なアルミ合金、重量は約125g。手のひらサイズで携行性も高く、構造はシンプルながら刃は交換式。長く使える道具としての安心感もある。専用のメタルマッチを内部に収納できる点も合理的で、道具の散逸を防げるのがうれしい。直感的に扱える構造は、火起こしに慣れていないキャンパーにとっても心強い味方だ。

アウトドアでも災害時でも活躍する理由

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自然にある枝を活かせる構造は、防災用としても理にかなっている。燃料を持たずとも火を起こせる、消耗部品が少ない、濡れても使える―非常時に頼れる条件が揃っている。特別な技術がなくても使える道具こそが、本当に必要とされる道具である。火の素メーカーはその基準をしっかり満たしている。

火をつける前に気持ちが整う道具

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今回のクラウドファンディング第2弾は、前回の好評を受けての再登場。やはり、着火の手間を省きたいけど、ブッシュクラフトに近いやり方が良い、というこだわりを持つキャンパーは多いのだろう。

火の素メーカーの魅力は、火がつきやすいことだけではない。枝を削る動作そのものが、火起こしの時間に意味を与えるというのが良い。準備のストレスを減らしながらも、焚き火を楽しむ気持ちを整えてくれる。この道具には、そんな余白がある。

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  • 岩本利達
  • 岩本利達キャンプクエストNEWS編集部
  • NCAJキャンプインストラクター/JACオートキャンプ指導者
    『子どもを育む場としての「キャンプ」こそ持続可能な社会の第一歩』をテーマに、環境意識やサバイバル知識を高めるために日夜活動。ガジェット/ギアマニアの視点から最新アウトドアニュースをお届けします。

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