自宅にいながらアウトドア気分を満喫できるおうちキャンプ。でもやっぱり実際のキャンプと比べると物足りない、そんなことを思う方も多いと思います。
好きなテントやタープを設営したり、サイトのレイアウトを楽しんだりしたいですよね。キャンプ場と同じようにとはいかないまでも、それに近づけるようなおうちキャンプのレベルアップ術をご紹介します。
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目次
おうちでもリアルキャンプと同じように楽しみたい
キャンプに行けないときは
キャンプに行きたくても行けない時ってありますよね。コロナ感染症の影響での外出自粛もありましたが、家族の予定が合わなかったり。そして最近ではキャンプブームでなかなかキャンプ場の予約も取りずらくなってきています。
毎週のようにキャンプに行くのもなかなか難しいので、近場でデイキャンプなどを楽しむ方も多いと思いますが、最近では、もっと気軽に出来るおうちでキャンプをする方がかなり増えてきています。
キャンプブームによりキャンプの楽しみ方もかなり多様化してきていますが、気軽にキャンプに行けない状況の中で、おうちキャンプも一つのキャンプスタイルとして確立してきました。
おうちキャンプで出来ることは
おうちキャンプは手軽に楽しむことが出来ますが、お家の中の限られたスペースの中でキャンプをすることの制約があるため、キャンプ場に行くのと同じように楽しむのはなかなか難しいと思います。
チェック
- 家でもキャンプ場で使っているテントを張りたい
- キャンプサイトと同じようにレイアウトしてみたい
- 焚火などで夜ものんびりと楽しみたい
- テントで寝てみたい
おうちでも出来ることをどんどん増やせると楽しくなると思いませんか!
おうちの中でサイトスペースを探そう
おうちキャンプをリアルキャンプに近づけるためにする第一歩、まずはおうちの中で一番広いスペースが取れる場所を確保することです。そして出来ればお家の中のお部屋よりも、太陽の光を浴びてアウトドアの気分を少しでも味わえる、お庭やバルコニーなどがいいですよね。
本当は広大なお庭があればいいですが、なかなかそういうお家には住めないですよね。でもそんな中で出来るだけ広いスペースを探してみましょう。
家の中や周りで広いスペースといえば、例えばカーポート。車を移動する場所さえあれば、それなりのスペースが確保出来ますよね。
我が家はカーポートと狭いお庭を組み合わせて、ちょっとした空間が確保出来ました。
首都圏のキャンプ場では、テント一つがやっと入るような狭い区画サイトもあります。そういうサイトでレイアウトをあれこれ考えるのもキャンプの一つ。それと同じように、狭い区画サイトだと思ってレイアウトを考えるのも楽しんじゃいます。
テントを設営してみよう
おうちキャンプと言っても、おうち専用やソロ用の小さいテントでは満足出来ません。本格的なキャンプに近づけるとなると、いつもキャンプ場で使っているテントも設営したくなりますよね。
サイズが大きいツールームテントやシェルターなどは難しいですが、ファミリー向けの小さめのテントなら設営出来るものもありそうです。
我が家が所有している中でも比較的小さいテント、ノルディスクのアスガルド7の設営にチャレンジしてみました。
テント敷地面積のサイズを確認
確保したスペースにテントが入るか、まずはサイズを確認します。一番分かりやすいのが、グラウンドシートを広げてみることです。グラウンドシートはテントのサイズより少し小さ目に出来ているため、プラス10㎝程度の余裕があれば問題無く入る計算になります。
グラウンドシートの上にテントを広げ、設営するスペースのサイズとして問題無いことが確認出来ました。
ペグが打てない地面への固定方法
サイズが問題無く入ることが確認出来れば、お家キャンプの設営で最大の課題となる「地面にペグが打てない」問題、その対処方法を考えます。自然の中の土や草地ではペグを打って固定するのが当たり前ですが、コンクリートで固められた地面にはペグが打てません。
家の周りには自然の中のように草地などが少ない代わりに、コンクリートなどで固めらて丈夫な塀や柱がたくさんあります。それを上手く活用すればこのペグが打てない問題は解決します。
普段ペグ打ちする箇所の手前や延長線上に、ガイロープが固定出来るような柱などが無いかを探してみましょう。
鉄柵は強度も十分。S字フックなどを使って引っ掛けるのに網状になっていて固定できる場所の自由度も高く大活躍です。
普段はペグ打ちする箇所に固定出来ない場合は、短いガイロープなどを使って少し遠い位置で固定します。
柵や樹木などの固定出来るようなものが箇所が全く無い場合は、固定する場所を選べるブロック石などを使って固定します。アスガルドは8方向の固定が必要ですが、固定する箇所が見つからずブロック石で固定した箇所は一つだけで済みました。
アスガルドの周りを一周して、固定した8か所の様子を動画で撮影してみました。ご参考まで。
テントサイトの設営完了
いつもは車を停めているガレージにテントを設営出来ました。いつもは車が止まっている場所にテントがある、こうやって見ると不思議な感じです。
ペグ打ちしていなくても、柵とガイロープを活用して固定することで、キャンプ場と同じ様にピン張りすることが出来ました。
テントの中に入ってしまうと外が見えないので、キャンプに来ている時と全く同じ、家のガレージに居ることを忘れてしまう非日常の空間です。
タープを設営してみよう
太陽の日差しが強く、紫外線が気になる時期は、キャンプ場にいる時と同じようにタープを設営して少しでも日陰を作りたいですよね。
子供達がガレージで遊ぶことが多い我が家。熱中症の対策としてカーポートにタープを引っ掛けて日陰を作ってあげることがあります。でもこれは一時的な応急処置。家の庭ではペグが使えないため、ポールを使ってしっかりと固定するタープの設営は難しいと思っていました。
選ぶタープはサイズの小さいものを
タープで重要なのは、ガイロープでしっかりとテンションがかけられること。そのためには敷地のサイズに合わせて可能な限り小さいサイズのものを選びます。
タープのサイズが敷地のサイズを超えてしまうと、テンションが掛けられないため不安定になってしまうからです。
我が家が選んだのは、所有しているタープで最も小さいMSRのランデブー120。
ソロやデュオに適したサイズでコンパクト。そして形も変則的な八角形でガイロープの位置の選択肢が多く、形を変えて色々なバリエーションで張ることが出来ます。サイズだけでなく作れる形が豊富なのも、おうちキャンプで使うタープとして適しています。
メインポールが入る中心の二か所は、距離がきちんと取れてしっかりと固定出来る箇所を探します。メインポールの片側はカーポートに固定しています。(写真左)
メインポールのもう片方は、通常時のタープのようにポールを入れてガイロープで固定しています。
障害物を上手くかわそう
家の中には樹木や柱などの障害物があります。タープの屋根の角度を調整して、障害物に干渉しないようにするのがポイントです。
樹木にタープが当たらないようにガイロープの角度を調整して固定しています。
片側のサイドがかなり狭くなっているため、タープの屋根の角度を通常よりも鋭角にして障害物に干渉しないようなガイロープの位置を探して固定します。
タープサイトの設営完了
タープ下にテントを入れて設営完了です。テントへの出入りがし易いように、ポールを入れて導線を確保しています。
キャンプ場でタープを張るのと同じようにしっかりとテンションがかけられているので、風が吹いても安定していて見た目も綺麗に見えます。
おうちキャンプのサイトレイアウト
おうちキャンプはスペースに制限があるため、通常のキャンプと同じようにすべてのギアを置くことは出来ません。おうちの中に色々なものが揃っていることもあるので、楽しむ目的に応じて必要なギアを選定して配置するようにします。
並べるギアは最小限に
狭い空間でゴチャゴチャしないように並べるギアは少なめにして、くつろぐための雰囲気作りを重視した最小限の構成にします。
カースペースと隣接する狭い庭のスペースを活用。テーブルとイス、ボックス一つを並べただけのシンプルなサイト構成にしています。
料理の時は調理関連のギアに入れ替えてしまいます。もともと出しているギアが少なければ、こういう配置換えも手間はかかりません。
サイトの雰囲気を盛り上げよう
サイトの雰囲気作りに欠かせないのがフラッグガーランド。
いつものようにキャンプギアを並べられない、ちょっと物足りないサイトの雰囲気を盛り上げてくれます。
いつもキャンプに着ていくウェアを着れば、すっかりキャンプに行った気分になれます。飾り付けや服装なども含めて、いろんなアプローチで気持ちを盛り上げて行くことで、おうちキャンプをどんどん楽しめるようになっていきます。
夜はゆっくりテントの中で
おうちキャンプの夜は、キャンプ場にいる以上に周りへの気配りが必要です。住宅地などの場合、庭で夜遅くまで話をしていたりするとお隣さんにもご迷惑ですよね。とにかく夜もキャンプを楽しみたい方はテントの中で静かに過ごしましょう。
夜のキャンプと言えば焚火。このように少しのお庭のスペースがあれば焚火は出来ないことはないですが、いざということもあるので避けた方が無難です。ご近所さんで普段は焚き火などをしない方から見ると、庭で焚き火をすることはかなりの不安を抱かせてしまうことになります。
どうしても焚火の雰囲気を楽しみたいという方は、こちら。
テントの中に焚き火台をセッティングして、焚き火台の上にタブレットを載せて焚火動画を楽しみましょう。少しでも焚き火している気分になれると思います。
ガーデニングで自然感アップ
キャンプ場も綺麗で自然に囲まれていると気持ちいいですよね。おうちキャンプするならお庭を綺麗にガーデニングすると、サイトの雰囲気もよりキャンプ場に近くなり、おうちでキャンプしたい気持ちがさらに高まること間違い無しです。
自分でも出来るDIYガーデニング
我が家のこのお庭、実はDIYでガーデニングしたものです。自分だけでガーデニングするのは結構ハードルが高いものだと思っていましたが、やってみると比較的簡単に出来ました。
そんなDIYのガーデニング、最初にビフォーアフターをご紹介。
ガーデニング前
ガーデニング後
ガーデニングのDIY手順
Step1.ガーデニングの構想を練る
ガーデニング前の庭を見ながら、何を残して何を新しくするか構想を練りました。業者にお願いするわけではありませんので大掛かりな工事や作業は避け、自分で出来る範囲のもので材料も安価ですぐに手配出来るものを選びました。
チェック
- 二本の木と娘がよく遊ぶ砂場(土)エリアは残し、それ以外は撤去
- レイアウトの中心は、事前に安価に手に入れて設置が簡単なジョイントタイル
- 二本の木は花壇っぽくしたい(枠を作るレンガ調の石をホームセンターで購入)
Step2.残すものの土台作り
二本の木の周りに花壇になるようにブロックレンガを埋め、娘の砂場となっている小さな石以外のものをすべて撤去します。
Step3.土を平らにして整地
土面を平らにしていきます。木の板で土を削るように撫でながら平らにしていき、出てきた小石や枝などはすべて取り除いていきます。こういう作業って業者にお願いしないと出来ないと思ってましたが、地面が扱いやすい土であれば板切れ一枚で簡単に自分でも出来るということが、やってみて分かりました。
Step4.除草シートを敷く
土の上に除草シートを敷いていきます。地面に沿って障害物にあたるところをカッターで切りながら敷いて、プラスチックのペグで固定します。
除草シートをすべて敷き終わりました。シートの上にはパネルや砂利を敷くことになるので、ある程度はおおざっぱでも問題ありません。
ひよしゅんしゅん
Step5.ジョイントパネルを並べる
いよいよ、このお庭の主役となるジョイントパネルを並べます。花壇や端っこの方など、直線になっていない部分はピッタリに合わせることが難しいため、隙間を少し残すように配置していきます。
ひよしゅんしゅん
Step6.隙間に砂利を入れる
ジョイントパネルだけでは、お庭全体をピッタリに埋め尽くすことが出来ません。どうしても隙間が出来てしまうのでそこに砂利を入れていきます。
ジョイントパネルと砂利を使って、お庭のすべてを埋め尽くすことが出来ました。砂利はジョイントパネルで出来た隙間や高さを調整しながらピッタリと流し込めるのがいいですね。
Step7.完成
ガーデニングを行ったのが今から5年前。庭は直射日光があたることで劣化も激しいので耐久性が気になってました。5年経った今でも、白い砂利の色が少し汚れたくらいで同じような状態をキープ出来ています。
おうちキャンプでギアを並べても土で汚れたりしないので安心です。キャンプ場の綺麗なサイトにも負けないようなお庭にすることが出来ました。
究極のおうちキャンプを目指せ
自分の気に入っているテントやタープ、そしてキャンプギアを並べて、キャンプ場と同じようにキャンプが出来るようになることが我が家のおうちキャンプで目指す目標でした。
それに少しでも近づけるようにあれこれと考えて試行錯誤する、それもおうちキャンプの一つの楽しさになりました。そして、その試行錯誤で得たノウハウは、実際のキャンプでも役に立つ面もあるかと思います。キャンプ場の狭い区画サイトや木などの障害物があるサイトで設営したり、レイアウトを考えたりするのと一緒、いや、それよりもおうちキャンプの方がキャンプサイトを作り出すにはかなり難しい条件だと思います。
自分が普通に生活している環境の中で、好きなキャンプスタイルに合わせて楽しめるおうちキャンプ。近頃のキャンプブームの中、コロナ禍での一時的な流行りではなく、一つのキャンプスタイルとしてずっと定着し続けると思っています。
ひよしゅんしゅん
ギア
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