山は紅葉の季節ということで紅葉の名所でもあり、岩登りを楽しめると人気の低山「御在所岳(ございしょだけ)」に行ってきました!しかし、例年なら10月中旬~下旬が御在所岳の紅葉の見頃とのことだったのですが、今年はまだほとんど紅葉しておらず、残念ながら絶景の紅葉登山とはなりませんでした。
しかし、ひたすら急登ながら、全身を使ってよじ登る登山道はまさに自然のアスレチック!御在所岳の魅力を満喫できたと思います。そんな御在所岳登山をレポートします!
目次
岩が魅力の御在所岳(ございしょだけ)

御在所岳は、三重県と滋賀県の県境に位置する山で日本二百名山に選出されているほか、鈴鹿セブンマウンテンの1つでもあります。標高は1,212mと低山ながら、岩々しい山ならではの岩登りを楽しめるとして経験者に人気の山です。また、岩壁をよじ登るロッククライミングの人気スポットでもあります。
山頂までは、ロープウェイとリフトで上がることができるため、紅葉シーズンには多くの観光客で賑わいます。
バリエーション豊かな登山ルート

御在所岳の山頂までは複数の登山ルートがありますが、急な登りで体力を要することから、多少の登山経験がある人向けの山といった印象です。どのルートも急な登りで、ルートによっては鎖やロープを使った岩登りやトラバースをする箇所があります。全くの登山初心者にはツライ登りだと思うので、初心者の場合は登りは自分の足で登り、下りはロープウェイを利用するのがおすすめです。
御在所岳へのメインルートとして人気があるのは、裏道登山道と中道登山道です。裏道登山道は初級者向けとして人気のルートで、中道登山道は中級者向けですが岩登りを楽しめる人気の定番ルートです。
そのほか、山頂まで約1時間で登れるものの急登なため初中級者以上向けの峠登山道や、中級者向けの一ノ谷新道、登山者が少なく歩きにくい表登山道があります。
中登山道の見どころ
今回は、岩登りを楽しめる王道ルートの中登山道で登りました。見どころをご紹介します!
地蔵岩

中登山道の見どころといえば、ところどころにある奇岩です。中でもこの地蔵岩は、絶妙なバランスで成り立っていることから、御在所岳を代表する見どころとなっています。登山した日にも、写真撮影待ちの列ができていました。
それにしても、誰かが乗せたような奇跡のバランスがすごい!上の岩が落ちないことから、受験シーズンには合格祈願スポットにもなっているのだとか。伊勢湾や三重の街並みもきれいです。
おばれ岩

あばれ岩だと思っていたら、よく見ると「おばれ岩」でした。漢字では「負れ岩」と書くのだそう。とても巨大な岩が2つ並んでいる姿は大迫力です。
キレット

中登山道の一番のお楽しみの鎖場がキレットです。急な岩場を下っていきます。今となってはすっかり岩場にも慣れて楽しんで下れるようになりましたが、登山を始めたばかりの頃は岩場が苦手で、その頃の私だったら怖くてきっと泣いていました。
富士見岩(ふじみいわ)

断崖の上にある富士見岩は、御在所岳随一の展望スポットです。伊勢湾や三重の街並みや名古屋まで見渡せます。天気が良ければ富士山まで望めるそうですが、残念ながら曇が多くて見ることができませんでした。眼下には赤いロープウェイや屏風岩を見ることができます。
一ノ谷新道は道迷いに注意

下山は一ノ谷新道を下ったのですが、下りが急なことに加え、テープやリボンなどの目印が少なく道迷いしやすい道でした。たとえば上の写真の正しい下山ルートは左なのですが、右側にも道らしき踏み跡があり、間違える人も多いようです。
目印のテープも細い枝に付いていて気付かなかったり、誤った踏み跡が多かったりと、都度地図を確認しながら正しいルートを見つけるために時間を要しました。一歩間違えると崖下に転落するような細い道もあったため、慎重に歩く必要があります。
登山ルート紹介
駐車場が少なく土日は大混雑

駐車場が少ないと聞いていたので、5時に家を出て8時には現地に到着したのですが、すでに駐車場は満車。その前後の道路には路駐の列が連なり、路駐場所すら探すのに苦労する状態でした。運よくスペースを見つけ駐車できましたが、早めの到着をおすすめします。
中道登山口で登山届を提出

いつもはWEBで登山届を提出するのですが失念していたため、中道登山口で登山届を提出してから出発!

登り始めから階段です。ここから先、約660m上の山頂までずっとずっと登り続けるので心の準備を!

初っ端から急な階段上りで息があがります。

御在所岳は花崗岩の道が多くておもしろいのですが、御在所岳はボロボロと崩れやすいため慎重に。

花崗岩の道を登っていくと標高710mの3合目に到着します。ここから山頂までのコースタイムは約1時間半。

そこからさらに登り続けると、開けた場所に出て景色が望めます。伊勢湾がきれいだ~。ロープウェイも絵になりますね。
ここから先は鎖場の連続

ここから先は鎖場が連続して、御在所岳らしくなってきます。鎖場と聞くと緊張しますが、鎖がなくても登れる箇所も多く、登りにくい箇所も鎖やロープを補助的に使うことで簡単に登れますよ。

途中こんな岩の間を通るなど冒険心を掻き立てられるルートで、ガンガン登っていてもあまり疲労を感じません。

御在所岳といえばの景色。山頂とロープウェイが見えます。紅葉していたらとても美しかったんだろうなぁと少し残念な気持ちに…。

階段と岩をひたすらよじ登って5合目に到着です。5合目は展望所にもなっているので、一息つきます。

地蔵岩は近くで見ると大きい!写真待ちの列ができていました。
6合目のキレットに到着

その後もひたすら登って6合目に到着です。楽しみにしていたキレット!しかし、土日ということもあり大渋滞。順番待ちが発生していました。久しぶりに混雑した山に登りましたが、やっぱり自分のペースで歩きづらいのはしんどいですね…。

キレットを越えて振り返ってみると、結構高さがあります。

キレットを越えたらひたすら岩場を越えて登るのみ!

7合目を過ぎてもひたすら登って登って登ったら、8合目の岩峰に到着です。怒涛の登りに疲れてこのだらしない座り方。景色がいいことが救いです。

ここから富士見岩まで鎖場のトラバースを越え、ロープや鎖を使ってひたすら登り続けます。しんどいけれど楽しいです!
最後のガレ場を登り切ったら富士見岩に到着

最後のガレ場さえ登り切れば、絶景を望める富士見岩に到着です!!
ここから山頂まではロープウェイ山上駅が近いこともあり、先程までとは打って変わって楽な登山道に変わります。ここまでが山登り感満載だったため「さっき登ってきた山と同じ山?」と思うほど観光スポット感が増して、少しシラけてしまいました…。
山頂からの眺望は抜群!

山頂は広々としていてベンチが多数あるため、ゆっくりと食事ができます。リフト乗り場にはトイレもあるので安心。ただ、この日の山頂の気温は5度で風もあったため体感温度はもっと低く、とにかく寒かったです。

天気が良ければ山頂からは、伊勢湾・琵琶湖・伊吹山・鈴鹿の山々が見渡せます!お疲れさまでした~。
御在所岳まとめ
御在所岳は「普通の低山登山はちょっと飽きたな~」という時に刺激を与えてくれる山です。登りが急で段差が大きな箇所も多数ありますが、鎖やロープのほかに木の枝など手でつかめるものが多く、全身を使って登れるので足の負担は軽くできます!岩登りが好きな方はぜひ訪れてみてくださいね。
ギア
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