NANGAプロダクトの取扱をスタートした「うなぎの寝床」が面白い

NANGAプロダクトの取扱をスタートした「うなぎの寝床」が面白い

福岡県八女市にある「株式会社うなぎの寝床(以下、うなぎの寝床)」は、自社のオンラインショップにて我々もよく知る「NANGA」のダウンジャケットや羽毛掛布団の取扱を開始した。正直このニュースだけを聞くと「?」という感じがするが、このうなぎの寝床を掘り下げていくと面白いことが分かってくる。

うなぎの寝床は自社を「地域文化商社」と表現しており、地域の歴史や文化を研究して現代につないでいく仕組みを作っていくとのこと。NANGAを取り扱うに至った経緯や、うなぎの寝床のバックボーンからアウトドアにも大切な「地域文化」という概念を掘り下げてみよう。

うなぎの寝床はどんな会社?

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出典:株式会社うなぎの寝床

うなぎの寝床は2012年の創業以来、「ものづくり」や「まちづくり」、そして食文化などといった「地域文化」を価値あるものとし、それらが社会に出て評価されるという仕組みをしつらえるという事を続けている。その過程の中に、生産者である「つくりて」、それらを使用する「つかいて」、地域資源や自然も含めた生態系を地域文化商社が「つなぎて」として繋げていく。

地域に根差した文化を外に発信することで、評価のフィードバックを得たり、文化そのものの在り方を見直したりが期待できる。そうして「地域文化」を再評価してく、という事が狙いだろう。

NANGAは地域文化の担い手

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そんなうなぎの寝床がNANGAのプロダクトの取扱をスタートさせたという事は、NANGAに地域文化を見たという事だ。ご存知の方も多いが、NANGAの前身となる「横田縫製」はふとん工場。そもそもNANGAは、養蚕業が発達しており良質な真綿布団の産地の米原市にあり、その文化を現代のアウトドアにつなげた功労者でもある。

NANGAは水鳥から取れる羽毛を再利用する事業に取り組んでいることからも、歴史や現時点だけでなく未来も見据えた「地域文化の一級品」と呼んでも差し支えないだろう。

地域文化を後押しするという事

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うなぎの寝床の代表である白水氏は、同社の公式ホームページで面白いことを語っていた。同氏によると、地域文化は「土地と人、人と人が関わりあい 生まれる現象の総体」であるとし、それらを顕在化させることがうなぎの寝床の仕事であるとのこと。その結果、残すべきか、淘汰されていくかはそれらに触れる人が決めること、としている。

地域文化をなんでもかんでも存続していくのではなく、現代でも通用するやり方にした上でその文化を再評価していく、という事だろうか。無理に推し進めるのではなく、評価をゆだねるというのは今後の商売のやり方ではスタンダードになるのかもしれない。

面白いプロダクトは日本各地に眠っている

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地域文化商社がつないだ結果、淘汰されたとしても、うなぎの寝床はそれらを映像や道具などでアーカイブとして保存していく努力もしていく様だ。もはや言うまでもないが、南北・東西に長い島国の日本では、数えきれないほどの「地域文化」が眠っており、そのまま淘汰されていくのを待っているものさえある。

キャンプをする際、地域文化に目を向けることでより豊かなキャンプ体験をすることも出来る。まずはうなぎの寝床のホームページをチェックして、その考えの一端を感じてみて欲しい。

紹介
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  • 岩本利達
  • 岩本利達キャンプクエストNEWS編集部
  • コスパ至上主義の嫁とわんぱく息子の三人でキャンプを楽しむファミリーキャンパー。愛車のインプレッサWRX STIにイギリス製の大型テントやコスパ最強ギアをみっちり積み込んでドライブとキャンプを楽しむ。ショッピングセンターでアウトドアに関わる傍らで、農業やアウトドアからまちづくりにアプローチする活動も行う。オートキャンプインストラクター、くるまマイスター検定2級を保有。

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