岩本利達
平日のキャンプ場を活性化!キャンプ×インバウンドで稼働率UPを狙う

平日のキャンプ場を活性化!キャンプ×インバウンドで稼働率UPを狙う

第二次キャンプブームの中で他のキャンパーが少ないことから平日のキャンプユーザーも増えたとはいえ、キャンプ場経営という側面から考えればもっと効率を上げたいという気持ちも分かる。

そこでキャンプ女子株式会社(以下、キャンプ女子)は、キャンプ場オーナー参加型オンラインコミュニティ「インバウンドキャンプ」を開設し、インバウンドの力でキャンプ場を活性化させるべく協力キャンプ場を募集しているとのことで今後の動向に要注目だ。

キャンプ場を続けるには平日稼働が鍵

秋ヶ瀬公園バーベキュー場

キャンパーの皆さんもご存じの通り、今となっては冬のキャンプ場でも人気がある所は土日が予約でいっぱいになってしまう事もある。キャンパー人口が増えたことによって人気のあるキャンプ場は予約争奪戦になるほどだ。

一方で、キャンプ女子のプレスリリースによれば平日の稼働率は15~20%とある様に、運営上の効率がどうしても悪い。レジャー施設と割り切って考えるとしても、このままでは厳しい経営状況の地方都市や小規模キャンプ場は無くなってしまうかもしれない。もしくは土日の施設利用料が跳ね上がる可能性もある。

インバウンド×キャンプの可能性はある?

河口湖湖畔の眺め

キャンプ女子が提案するキャンプの平日需要にインバウンドをぶつけるという考え方は一見すると効率が上がるような気がするが、そもそもインバウンドでやってくる海外の観光客がキャンプをするのか?という疑問もあるだろう。

観光庁の行った中国からの訪日旅行者への調査(国土交通省)によると、調査の際に日本でしたことで「自然・景勝地観光」がおよそ75%、満足したことの調査でもおよそ73%と上位に入っている。海外から見て日本の自然を体感することにはニーズがあるのではないかという仮説が立てられる。

参照:https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/content/001486217.pdf

「キャンジョ」が海外向けに情報を発信

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ニーズがあるからと言ってキャンプ場が単体で海外発信するのは少々ハードルが高いという事で、力を発揮するのがキャンプ女子のもつSNS「キャンジョ」。他にも新メディア、現地メディア、インフルエンサーを活用して日本でキャンプをすることの魅力を発信するそうだ。他にも多言語対応のマニュアルも作成してサポートをする。

インバウンド受け入れによってキャンプ場のマナー問題に発展する可能性があるが、その点でのフォローも期待したい。

インバウンド受け入れは良い事?

アウトドア活動を楽しむ外国人

インバウンド客の増加は、キャンパー目線からするとキャンプ場の経営環境が良くなれば設備や衛生にかけられるコストも増えるのでメリットではある一方で、文化の異なる外国人利用客と共存出来るかという不安はあるだろう。

様々な国籍のキャンパーが集うことで出来るイベントなどがあれば払拭出来る可能性はありそうなので、その辺についてもしっかり議論してもらいたい。なお、登録を希望するキャンプ場は2022年12月31日が締め切りなのでご注意を。

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  • 岩本利達
  • 岩本利達キャンプクエストNEWS編集部
  • NCAJキャンプインストラクター/JACオートキャンプ指導者
    『子どもを育む場としての「キャンプ」こそ持続可能な社会の第一歩』をテーマに、環境意識やサバイバル知識を高めるために日夜活動。ガジェット/ギアマニアの視点から最新アウトドアニュースをお届けします。

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