今年の冬は寒さが厳しく、冬キャンプを楽しみにしていたオフシーズンキャンパーの皆様方においては防寒装備の見直しや暖房ギアの追加を検討されていることでしょう。
キャンプクエスト編集部もそのうちの一人で、どうしたらこの寒波を乗り切ることができるのか考えた末、ついに憧れだった【キャンプinコタツ】を導入してみることにしました。
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目次
冬キャンプの防寒装備に「コタツ最強説」
これまで冬キャンプで様々な防寒対策を試してきた編集部ですが、どんな方法にも一長一短あり、初心者キャンパーから上級者まで一貫しておすすめできる対策は『冬シーズン用の高級ダウンシュラフを用意しましょう』という基本的なことしかありませんでした。
暖房効果の高い「石油ストーブ」や「薪ストーブ」は一酸化炭素中毒やテント延焼の危険性が有り、テント内に火気を持ち込むものは特に推奨できるものではありません。
「誰にでもおすすめできる防寒対策は無いものか」そんなことを正月に実家に帰って考えていたところ、ふと名案が閃きました。
「は~あったけ~。外は寒すぎるし、ずっとコタツの中にいれば最強だわ、これ。ん…?」
「もしかしてコタツを冬キャンプに持って行けば最強なんじゃね!?これは試してみるしかねー!」
そこで今こそ、日本最古より伝わる最強の冬装備『コタツ』の導入を強く推したいと思います。
キャンプ用コタツを自作するために準備した道具
まずはコタツを自作するために準備したアイテムを一覧でご紹介します。それぞれのサイズも併記しておくので各自の道具選びの参考にしてください。
キャンプ用コタツの材料
- テント「OneTigris Solo Homestead」240cm×240cm
- シート「ロゴス ぴったりグランドシート」192cm×192cm
- 銀マット「キャプテンスタッグ キャンピングシート」180cm×180cm
- ラグ「MIL-TEC フリースブランケット」200cm×150cm
- コタツ用テーブル「FIELDOOR レジャーテーブル」60cm×60cm
- コタツ布団「コールマン マルチレイヤースリーピングバッグ」180cm×200cm
- コタツ用天板「コールマン ファイヤーサイドテーブル」40cm×60cm
- 電気毛布「山善 電気しき毛布」130cm×80cm
- ポータブル電源「BLUETTI EB3A」
一番下に敷くグランドシートから順々に設置する物のサイズが小さくなるよう意識していますが、サイズオーバーしてしまうものは折り畳んで調整したいと思います。別の道具で再現する際は手持ちのギアと相談して下さい。
キャンプ場にコタツを設置してみる
それでは暖かい冬キャンプを過ごすため用意したキャンプギアを設営していきます。この時点では寒すぎて早く家に帰りたい気持ちでいっぱいですが、冷え切った体を暖かいコタツに潜り込ませて眠ることを想像しながら頑張ります。
まずは余裕を持ってコタツを設置するために床面積が広めのテントを設営します。今回は「OneTigris Solo Homestead」を使用しました。テント内部にある2ポール間の床面積は240cm×240cmとなっています。
続いて、むき出しになっているテント内の地面に「ロゴス ぴったりグランドシート 192cm×192cm」と「キャプテンスタッグ キャンピングシート 180cm×180cm」、「MIL-TEC フリースブランケット 200cm×150cm」を設置します。
これである程度は地面からの冷えを遮る算段です。もし地面が雪や砂利のような『冷気』の強いフィールドの場合、追加でウレタンマットなどを敷くとより快適性が上がると思います。
そして座面にコタツ用のテーブル「FIELDOOR レジャーテーブル 60cm×60cm」を置きます。このテーブルは各脚の長さを調整できるので、ソロ用コタツとして最適すぎるテーブルです。キャンプだけでなく自宅用にしても使いやすいですよ。
さらにテーブルの上からコタツ布団として「コールマン マルチレイヤースリーピングバッグ 180cm×200cm」を掛けたら、一気にコタツらしさが増してワクワクしてきました。
この段階で脳内が「これはコタツだ!」と認識し始めたので、『布団+テーブル=コタツ』という方程式が成り立つことが判明しました。
最後にコタツの天板として「コールマン ファイヤーサイドテーブル 40cm×60cm」を置いて、コタツの”ガワ”が完成です。もうどこから見てもコタツですね。
今にも潜り込みたい衝動を抑え込み、最後にコタツの核心といえる「熱源」を設置します。
ポータブル電源と電熱毛布でコタツが完成
いくら見た目がコタツのようであったとしても、潜り込んだ時に冷たかったらコタツとしての存在の証明にはなりません。コタツ内部を暖めるため、そしてテント内に持ち込んでも安全な暖房器具として電熱毛布「山善 電気敷毛布」を設置します。
もちろん電熱毛布なので『電源』が必要となりますが、そこはソロ~デュオキャンプの1泊使用にぴったりのポータブル電源「BLUETTI EB3A」に活躍してもらいましょう。
電熱毛布をポータブル電源に繋いで電源をON!即時ポカポカになるわけではありませんが、10分ほど経つと毛布がぬくぬくになってコタツ内部にじんわりと暖かみが広がっていきます。
実際にコタツに入ってみると優しい暖かさで、設営の疲れも相まってこのまま寝てしまいそうです。同行していたカメラマンにも感想を伺ったところ「最高…」と呟いたまま何も喋らなくなってしまいました。
今回はソロ用コタツを作ってみましたが、テーブルサイズや天板をもう少し大きくすれば、ファミリーキャンプでも簡単にコタツ作りができるかと思います。
ポータブル電源があるのでiPadを充電しながら映画だって見れますし、スマートフォンの充電も可能。ノートPCを持ってくればリモートワークだって出来そうです。
アウトドアでありながらインドアな過ごし方ができるなんて、これぞ夢のマッチポンプ。冷房をガンガンにつけて布団に潜る時のような罪深さがありますね。
コタツ内部はどれくらいの温度になるか
今回制作したコタツの内部温度がどの程度か温度計で測ってみると『コタツ内部が24.5℃、外部(テント内)が15.3℃』となっていました。これは「ぬるいな〜」と感じる程度です。
もし足がチリチリになるぐらい熱々のコタツがお好きなら「布団乾燥機」を使用する方法も検討してみると良いかもしれません。静音タイプのものなら周囲の迷惑にもなりづらいですし、いつでもポカポカの熱風をコタツ内部に送り込んでくれますよ。
ポータブル電源があればキャンプ飯作りも超簡単
ポータブル電源を使用したコタツはキャンプ飯作りもメチャメチャ簡単です。電気式ホットサンドメーカーを接続するだけで、ガスや薪・炭が無くとも超簡単にキャンプ飯が作れちゃいます。
注意点として、使用するホットサンドメーカーの消費電力を確認しておきましょう。
こちらのホットサンドメーカーの定格消費電力は600W、今回使用しているポータブル電源「BLUETTI EB3A」の出力電力は600W(瞬間最大出力1200W)なので、ギリギリ使用可能。
ホットサンドのレシピは食パンにサラダ、ゆで卵、マヨネーズだけの簡単なもの。上にもう一枚食パンを乗せて焼いていきましょう。
スイッチオン!
ホットサンドメーカーの電源を入れると、出力電力(OUTPUT)は590Wの表示。山善の電気敷毛布が50Wぐらいの消費だったので両方を同時に使用することはできませんが、調理時間は3分程度なので少しの間だけ我慢です。
ほどなく湯気と共にパンの焼ける香ばしい匂いが…
あっと言う間にホットサンドが完成!これまで直火式ホットサンドメーカーしか使ったことが無かったのですが、電気式だと両面が一気に焼き上がるのでひっくり返す手間がなく超速でした。文明の利器ってすごい!
できたてホカホカのホットサンドをガブリ!焼きたてパンとマヨネーズが悪魔的な美味さ!テント内だとバーナーを使った調理は難しいですが、ポータブル電源があればコタツに入ったままキャンプ飯が作れるので、お腹が空いた時でもわざわざ外に出て寒い中料理をしないで済みますね。
他にも、ホットプレートやタコ焼き器、小型IHクッキングヒーター等を準備しておけば、テント内ですべてが完結する「完全おこもりキャンプ」も実現可能。もはや冬キャンプということを忘れてしまいそうです。
ソロ~デュオキャンプにぴったりのポータブル電源BLUETTI「EB3A」
今回コタツを作るために、BLUETTIのポータブル電源「EB3A」を使用しました。この製品はBLUETTI史上最小&最軽量、ソロキャンプで持ち運ぶのに最適なポータブル電源です。
超小型なポータブル電源ながら容量268.8Wh、出力600Wと必要十分。出力ポート数もAC×2、USB-A×2、USB-C×1、シガーソケット×1、DC×2、本体上部のワイヤレス充電を含めると合計9つ、同時に多数のデバイスへ充電可能となっています。
特にケーブルを忘れがちなスマートフォンの充電がワイヤレスで行えるというのは便利!ここ数年以内に発売されたスマートフォンなら大体がワイヤレス充電に対応しているので、万が一の非常事態にも役立ってくれますよ。
正面右上にはLEDライトも搭載されているので、夜中に起きてトイレに行くときなども、わざわざ天井に吊るしたランタンまで手を伸ばさないで明かりを照らせるのは意外と便利。
液晶スクリーンの表示も見やすく、入出力や残容量が一目で分かるスマートなデザイン。
その他、専用アプリをスマートフォンにインストールすれば、出力と入力を細かく管理することも可能。特に充電速度を高速モードに切り替えれば約1時間でフル充電が出来るので、「キャンプ出発前にポータブル電源の充電を忘れてた!」という時でも時間のロスが短時間で済むのは地味に嬉しい機能です。
BLUETTI「EB3A」スペック詳細
型番 | BLUETTI EB3A |
---|---|
容量 | 268.8Wh |
定格出力電力 | 600W |
バッテリータイプ | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
重量 | 4.6Kg |
外形寸法 | 255×180×183mm |
充電温度 | 0-40℃ |
入力 | AC充電 100V,430W Max PV充電 12V-28V,200W Max カー充電 12V/24V |
出力 | AC出力 100V,Max 600W(サージ1200W)*2 5521出力 12V/10A *2 シガーソケット12V/10A *1 USB-A出力 5V/3A *2 USB-C Max 100W *1 ワイヤレス充電 Max15W *1 |
同梱アイテム | ポータブル電源 (EB3A)本体 *1 ACアダプター充電用ケーブル *1 取扱説明書 *1 保証カード *1 合格証明書 *1 |
製品ページ | BLUETTI EB3A超小型ポータブル電源 |
キャンプでコタツを作ったら家に帰れなくなりました
あまりにもコタツが快適すぎるので外に出られなくなってしまいました。完全にコタツの魔力に憑りつかれてしまったので、このままコタツと一体化して眠りにつかせて頂きます。
私は冬が終わるまでここで暮らそうと思います。また春にお会いしましょう。
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