去年の10月、思い立って予約不要のキャンプ場「西湖・湖畔キャンプ場」へ行きました。その時は人気の湖畔テントサイトを押さえることができませんでした。
後から知ったのですが、西湖は台風19号の影響で水位が上昇し、湖畔サイトはほぼ壊滅状態だったのです。あれから4か月。西湖の水位は下がったのでしょうか?西湖・湖畔キャンプ場へ再び行ってきました。
目次
台風の影響で西湖の水位が下がらないらしい
昨年、日本に甚大な被害をもたらせた台風19号は記憶に新しいかと思います。その後も西湖の水位が暫くは下がることが無く、西湖湖畔沿いのキャンプ場は深刻な状況だったそうです。
それは以下のニュース記事で知ることが出来ました。
台風19号などによる大雨の影響で富士河口湖町の西湖の水位が上昇し、湖畔のキャンプ場でテントを張るスペースが浸水し、営業に打撃を受けている。台風通過後の12日から河口湖へ放水を続けているが、周辺から西湖に流れ込む水量が多いとみられ、水位の正常化には時間を要する見通しという。
引用元:西湖、大雨で水位上昇 – 富士山NET
このニュースは2019年10月29日のものです。ネットで色々検索すると、2019年末あたりまでは「キャンプ場全体の8割が水没したままだった」「まだ水位が下がってなくて湖畔沿いのサイトがほとんど使えなかった」といった書き込みを見かけます。
現在はどうなっているのか気になりますよね。
西湖の水位を比較してみました
台風19号から4か月。西湖の水位は下がったでしょうか。比較写真で見比べてみました。
通常時の西湖の水位
出典:西湖・湖畔キャンプ場こちらは「西湖・湖畔キャンプ場」の公式ページに掲載されている、通常時の「湖畔テントサイト」の写真です。第二広場と第一広場の間にある緑地あたりから撮影されたものだと思われます。
写真の右側にある木の先が「湖畔テントサイト」です。まさに湖畔沿いといった感じですよね。
台風直後の西湖の水位
こちらは2019年10月13日に撮影した写真です。写真の右側にある木の先が完全に水没しているのがお判りいただきますでしょうか。
コーンが立ってる先は、増水の影響で湖となっています。左に停まっている車のあたりが「湖畔テントサイト」だと思っていましたが、実際は「第2広場」です。ここまで浸水してしまうと「第2広場」の一部のみが湖畔沿いとなるわけです。競争率が上がるわけですよね。
2020年2月現在の西湖の水位
こちらは2020年2月1日に撮影した写真です。写真の右側にある木の先にも沢山テントが設営されてるのがお判りいただけるかと思います。ほぼ、通常時の水位に戻ったようです。
台風19号の直後に初めて行った西湖・湖畔キャンプ場。湖畔テントサイトの本当の広さを知らなかったので、「意外と湖畔沿いは少ないな」程度にしか思っていませんでした。4ヶ月後、改めて西湖・湖畔キャンプ場へ行くと、「湖畔テントサイト」の広さに驚きました。管理人さんに西湖の水位についてお話しを伺いますと、今は落ち着いているということでした。
「西湖・湖畔キャンプ場」のサイトレビュー
出典:西湖・湖畔キャンプ場西湖・湖畔キャンプ場のキャンプサイトを写真付きでご紹介いたします。全サイト車乗り入れ可能なフリーサイトです。
湖畔テントサイトのほかに、湖畔が見えない広大な敷地の「第1広場(テントサイト・キャンプファイヤー場)」、湖畔を遠くから眺めることができる少し狭めのサイト「第2広場」、湖畔が見える場所は限られますが、風の影響が少なく、比較的地面が平坦な「ミニ広場」があります。
湖畔テントサイト
正に湖畔沿いといった風景です。傾斜はそこそこあります。天候によって西湖の水位が変動するため、日によっては設営できる場所が限られてきそうです。比較的平坦で、泥濘や凹凸の少ない場所はすぐに埋まります。
西湖・湖畔キャンプ場は8時チェックインですが、8時過ぎに到着したにも関わらず、良い場所は既に押さえられていました。遮蔽物が何もないサイトなので、風は強いです。
第1広場(テントサイト・キャンプファイヤー場)
一段下がった場所にあるサイトです。西湖・湖畔キャンプ場の中でも一番広大な敷地を誇ります。残念ながら湖畔を見ることはできませんが、グループキャンプでの需要は高そうです。
傾斜は場所によっては結構ありますので、平坦な場所はすぐに埋まります。ゆったりとキャンプをしたい場合はおすすめではないでしょうか。
第2広場
施設内見取り図でみると広く感じますが、それぞれのサイトに入る時の通路でもあるため、設営できる場所は限られます。湖畔に近い場所は西湖を一望できる立地の為、すぐに埋まります。
良い場所を押さえることができればトイレや炊事場も近く、少し高い場所から湖畔ビューを楽しむことができるので、一番おすすめなサイトなのではと思いました。
ミニ広場
バンガローと樹木に囲まれた広場です。湖畔は場所によっては見えませんが、風の影響を一番受けにくいサイトです。比較的地面が整地されていて平坦なので、快適そうです。他のサイトと異なり、木が所々にあります。そのため日当たりはあまり良くないようで、ミニ広場は雪が残っていました。夏場は木陰ができるので人気なのだそうです。
西湖・湖畔キャンプ場の施設案内
西湖・湖畔キャンプ場の施設を写真付きでご紹介いたします。
管理棟
キャンプ場入口すぐのところに、自宅を兼ねた管理棟があります。立派な建物ですよね。薪やちょっとした食材、最低限の備品を購入できます。レンタルもありますが、バンガロー宿泊者向けの用品がメインです。テントやタープといったキャンプ用品のレンタルはありません。
管理棟の中には、大きな水槽があり、珍しい魚が飼われています。アロワナという淡水域に生息する古代魚なんだそうです。
トイレ
トイレは1か所のみ。管理棟対面のバンガローの近くにあります。キャンプサイトからはちょっと離れた場所なので少し不便かもしれません。綺麗に掃除されていて広いので快適です。冬は使える数が制限されます。
シャワー・近隣温泉
出典:日帰り温泉「いずみの湯」道路を挟んだ場所に温水シャワーがあります。但し12月〜3月までの期間は凍結対策の為、利用できないようです。キャンプ場から一番近い温泉施設は、車で3分のところにある「いずみの湯」です。
炊事場
炊事場は3か所あります。どの炊事場もバンガローの近くにあります。屋根付きで広い作りです。テーブルがあるのが嬉しいですよね。残念ながらお湯はでません。
バンガロー
4.5畳から16畳までの様々な広さのバンガローが約40棟と、とても充実しています。トイレや炊事場のある場所や、レンタル用品のラインナップをみても、バンガローに主眼を置いたキャンプ場だと見受けられますね。
近隣の売店
出典:フォレストモール富士河口湖キャンプ場から車で10分のところに、「フォレストモール富士河口湖」があります。マックスバリューは朝7時から営業していますよ。それ以外にもダイソーや、土日は朝7時から営業しているキャンプ用品店「スタンダードポイント」もあります。忘れ物をしても困ることが無いので大変便利です。
冬の湖畔テントサイトは上級者向けかも
念願の湖畔テントサイトはとても魅力的な風景でしたが、遮蔽物が無いため風が相当強いです。更に冬の西湖は早朝はマイナス5度程度まで気温が下がります。湖畔沿いだと体感温度は更に下がります。冬に「湖畔テントサイト」でキャンプをする場合、それなりの装備と知識が必要だと感じました。
逆に夏場は遮蔽物が一切無いため、相当暑いであろうことが想像できます。狙い目は気候の良い春あたりでしょうか。予約不要の早い者勝ちなので、場所取りの争奪戦も熾烈なのかもしれません。
思った以上にハードルの高い湖畔テントサイトでしたが、それに勝る絶景は捨てがたいですよ。早起きをして湖畔テントサイトにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ギア
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