こんにちは。バイクぼっちキャンパーのカクタスです。
突然ですが、私は夏キャンプが嫌いです。嫌いな理由を上げたら2000個ぐらい出てくるのですが、今年も夏に浮かされたハイテンションキャンパーが無限に湧いてくる時期になりましたので、いよいよ本気で夏キャンプが嫌われる理由トップ10を明確に定めておいて、バカンス状態の夏キャンパーに警鐘を鳴らしたいと思います。
夏だからキャンプに行こう!と安直に考えている人は、これらを読んで本当に今の時期にキャンプに行くべきなのか、その覚悟や装備は足りているかを改めて見直して下さい。
目次
1. 本気で暑くて、下手したら死ぬ
もうこれ。夏キャンプはとにかく暑いです。気温30度超えは当たり前。直射日光のあたる平原サイトなんて体感温度は40度以上もザラ。そんなところでテントやタープを設営していたら、あっという間に熱中症になってしまいます。
特に高気圧に覆われた良く晴れた日なんて風が吹かないので地獄のような暑さです。そんな場所じゃOS-1が何本有っても足りません。所さんが5人ぐらいぶっ倒れます。夏キャンプをするなら、とにかく暑さ対策を万全にしなければマジで命に関わります。
2. 湿度が高くてジメジメする
日本の夏は湿度が高い!スチームサウナにでも入ってるんかってレベルでジメジメします。カラッと暑いならまだ我慢できるんですが、湿度のせいで蒸し暑いのがもう嫌になっちゃう。噴き出した汗も乾かずに体温はうなぎ上り。小便も出ないくらい体の水分が奪われます。
この湿度だけはどうすることも出来ません。タープの下にいてもジメジメ、テントの中なんてロウリュサウナ状態。かろうじて速乾性のあるアンダーウェアを身に着けるぐらいが関の山でしょう。気軽に肌を露出できないのも、嫌な暑さに一役買ってます。
3. いろんな虫が出る
暑いだけならまだ良い。蒸し暑いのもギリ許しましょう。ただし虫、てめえはダメだ。夏は虫が元気になる季節です。
カナブンやミミズぐらいだったら「おう元気にやってるねぇ」ってなもんですが、蚊やブヨ、ヒル、毛虫、ムカデ、蜂などの人様に危害を加える害虫達までブンブンブヨブヨと我が物顔で闊歩しだします。
虫の世界からすれば人間が縄張りに侵入してきたからちょいと追い出してやるつもりなんでしょうけど、いかんせん建設的な話し合いができる相手ではないので殺るか殺られるかに発展します。そうなると必要になるのが、殺るための武器と、殺られた時の救急グッズ。
こうなるともうキャンプをしに来たのか虫と戦いに来たのか分かりません。
4. 肌がベタベタになる
とどまることを知らない汗の上からでも、日焼け止めや虫除けスプレーは欠かせません。
塗っても塗っても汗で流れ落ちていきますが、それでも塗らなければいけない。賽の河原にでも来たんでしょうか。そうこうしている内に腕も顔もベッタベタになります。汗と一緒に色んなものを拭うもんだからTシャツやタオルもベトベトです。それでメガネでも拭こうもんなら視界は真っ白。
着替えやタオルは何枚あっても足りません。布類はかさばるのでなるべく少なくしたいのに、夏の暑さがそれを許してくれません。
5. とにかく人が多い
なぜ人は暑くなるとアクティブになるのでしょうか。行動心理学を学んでいれば多少は理解できたのかも知れませんが、夏になると海や観光地だけでなくキャンプ場にも人が押し寄せてきます。暑いんだからもうちょっと離れてよって思ってもそんなことお構いなし。
人が少なくて自然の多い場所を求めてキャンプ場に行っているのに、結局は人に囲まれることになります。静かな時間を楽しむためには、誰にも知られていない穴場のキャンプ場を見つけなければいけません。しかし、インターネットが発達した現代、穴場のキャンプ場ってぶっちゃけ穴場じゃない場合がほとんどですよね。
6. 夜は意外と寒い
夏だからと油断していると、夜中は思ったよりも肌寒くて目を覚ましたりします。毛布一枚だと不安だからと夏用シュラフやマットなんかも持って行ったりして、気が付いたら冬キャンプとそんなに荷物の量が変わらなかったり。
7. 食材に気を使う
特に肉や卵などの生もの類、チーズやバターなどの溶けもの類はかなり気を使います。クーラーボックスも相応のものが必要ですし、氷や保冷剤も用意しなければいけません。
一泊程度ならまだ何とかなりますが、連泊キャンプの場合は二日目に買い出しに行くことも含めて料理の材料を検討しなければいけないので、涼しい時期のキャンプと比べて考えなければいけないことが多すぎます。食材を残して持って帰るのも怖いので、レシピを考えるのも一苦労です。
8. 朝露がなかなか乾かない
地面が土や草のサイトの場合、朝露で様々なものがビショビショになってます。撤収時にタープやテントを乾かそうと地面に広げて置いとくと、上面が乾いたと思っても今度は下面が濡れてます。地面から立ち上る湿気がスムーズな撤収を阻んできます。
家に帰ってから干すのも面倒だけど、干さないとカビるのが怖い。ベランダが狭いと3×3mのタープを干すのも大変なんだから勘弁してくれよ。
9. 雨の日が多い
日本には1年に1回、雨の多い時期があると言われています。人はそれを梅雨と呼ぶそうですが、統計的に見ても5月~9月の雨量はそれ以外の月の2倍ぐらいあります。北海道だけは変なグラフですけども。
本州で雨が一番少ない時期は11月~2月のオフシーズンと呼ばれる期間ですが、これだけ考えてもやはりキャンプに適した時期は冬であると言えるんじゃないでしょうか。
雨が多いということはすなわち雨具を用意しなければいけませんし、撤収の時に雨が降ろうもんなら泥まみれの撤収を覚悟しなければいけません。本当にその覚悟はありますか?
10.焚き火があつい
個人的に嫌んなっちゃうのがコレ。焚き火したいのに暑いからやる気がおきない。
焚き火の他にも、ちょっとお肉を焼こうと思ってバーナーに火をつけると、お肉が焼き上がる頃には汗だくです。お肉から得られるカロリーよりもエネルギーを消費してんじゃないかってぐらい体力を消耗します。
焚き火を遠くから眺める分には良いんだけど、薪を追加したり、火をつんつんする楽しみが苦行になってしまうので気軽に火をおこせません。せっかく買った薪一束分を消費できずに、翌日、新たに来たと思われるキャンパーさんに押し付けたりしてます。
10.酒がぬるい
お酒が好きな人は共感して頂けるんじゃないでしょうか。夏はすぐに酒がぬるくなります。ほんの少し目を離した隙に常温にもどってしまい、苦味や酸味が出てきて、ツウの飲み方ぶってきます。
「常温で飲んでも美味しいお酒が本物だよね」とか言うつもりもないので、いつまでも冷え切った熟年夫婦のようにキンキンのままでいて欲しいのですが、そのためには缶クーラーだとか真空断熱タンブラーだとかこれまた収納を考えなければいけないアイテムを揃えなければいけません。
10.行き帰りが渋滞する
全国のドライバー諸君。この夏の渋滞を引き起こしているのは自分自身だと心得よ。誰でもない自分自身がその渋滞の担い手であるのだ。
どうか安全運転を心掛けて下さい。サンデードライバーの事故でイライラする気持ちは分かりますが、そのイライラは運転に出ます。くれぐれも自分と同乗者を危険にさらすような運転は避けましょう。あなたのために、そしてみんなのために。ワンフォーオール、オールフォーワン。ACジャパンはこの活動を応援しています。
10.温泉のありがたみが少ない
夏場は露天風呂も暑すぎます。温泉が熱いのか日差しが暑いのか分かんないレベルでどっちもあついのでゆっくりしてられません。なんなら温泉から上がってもすぐに汗をかくので風呂に入った意味が薄いです。
キャンプ帰りの温泉は冬キャンプの醍醐味ですが、夏はさらっとシャワーで汗を流すぐらいの方が案外さっぱりして気持ち良かったりします。
10.なにかと水難事故が起こる
もうマジでやめて。今年こそはこんなニュースをテレビで見たくないので、子供だけで川遊びさせたり、酒飲んで泳いだりしないでくれ。
私は子供の頃に海で溺れた経験がありますが、その時は兄貴と一緒に砂浜からビニール袋を投げて波で戻ってくるのをキャッチする遊びをしていまして、沖に流されたビニール袋を追っかけて溺れるというアホの子でした。
子供は何がきっかけで溺れるか分からないので、大事な子供から目を離さないで下さい。酒飲んで泳ぐバカは仲間が本気で止めましょう。よろしくお願いします。
だけどやっぱり夏キャンプは最高だぜ!
夏キャンプが嫌いな理由を10個挙げようとしたら勢い余って14個ぐらい出ましたが、それでもやっぱり夏キャンプは楽しいんだな、これが!
設営後のキンキンに冷えたビール!汗をかきながら食う肉!カンカンに照らす太陽!爽やかな風!木陰!仲間と一緒に囲む焚き火!そして酒!全部が全部、最高に楽しいんだなもう!
冬には冬の、夏キャンプには夏キャンプの楽しみ方があります。冬とは違った大変さもありますが、それぞれきちんとしっかり対策して、ちゃんと夏キャンプを楽しみましょうね。
ギア
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