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【里山・低山登山の楽しみ方】登山初心者にこそ伝えたい里山の魅力

登山が流行っています。

いや実際にはかなり前から流行り始めていたんでしょうが、最近は特に顕著です。

京都の田舎に暮らしている私の家の近くには山 兼 自然公園のような場所があるのですが、真冬かつ平日であってもポツポツ人を見かけます。

登山好きの身からすると登山が流行ること自体は非常に喜ばしいことなのですが、登山初心者の中には、やれ富士山だ、やれ百名山だ、と大きくて有名な山しか目に入っていない人が多いように感じます。登山をするにあたって一番身近な存在であるはずの里山の存在を、どうも忘れがちな気がするんですよね。

里山から見える息をのむような光景

筆者は多い時だと週に5日ほど山に分け入っているのですが、その中でもよく行く里山で見かけるのは家族連れでピクニック的なことを楽しむ人やツーリング・サイクリングに来ている人ばかりで、きちんと装備を整え、麓から歩いて登っている人など見たことがありません。

しかしです。

私個人の考えでは、里山ほど魅力にあふれた場所はないと思うんですよね。

例えば、ウチの近所にある里山では自分の住んでいる町を一望出来たり、場合によっては山菜やキノコ狩りを楽しめたり、行くたびにいろいろな発見があって、登る前には大したことないだろうと高を括っていた低山でも、今では大好きな場所になっていたりします。

しかも里山であるがゆえに早起きして電車に乗ったりする必要もなく、人も少ない中で存分に楽しめるんですよ。最高だと思いませんか?

というわけで、今回は登山初心者にこそ伝えたい里山の楽しみ方、登り方などについて紹介していきます!

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フリーランスライターとして日銭を稼ぎ、道端の雑草を食べながら日々を生きています。フィールドワーク全般が趣味で、野草・薬草・キノコについて勉強中です。

里山・低山登山を100%楽しむコツ

ここからは里山の楽しみ方について写真をまじえてお伝えします。数百m程度の低山でも十分に楽しめるので参考にしてみてください。

あえて整備されていない剥き身の登山道を歩く

整備されていない剥き身の登山道

有名な山、特に”初心者向け”という記載のあるような山では、地面が完全に道路で舗装されていたり、看板で詳しく順路の解説をしていたり…悪いことではないんですが、登山にある程度慣れて”あるがままの静かな自然を楽しみたいな~”と思っている私にとってはちょっと興ざめです。

それとは逆に、有名でも上級者向けの高山は初心者にとって非常に過酷で、登るのがためらわれることもあります。

そこでおすすめしたいのが里山登山ですよ。

特にこれは私と同じく田舎に住んでいる人によく当てはまりますが、ネットで調べてもなかなか情報がないような里山には、しばしば獣道と見分けがつかないようなややこしい道や、急こう配などがあります。

獣道のような階段

例えばこのような中途半端にせり出した階段を…

ボロボロのロープにつかまって登る

いつ付けられたのかも分からないボロボロのロープで登ったり…

道が分からない里山の風景

果たしてどこからどこまでが道なのか分からないような所を進んで行ったり。

など、ちょっとキツイ面もありますが、登っていて非常に楽しく、またさらなる高みへ挑戦するための練習にもなります。

私自身も最近では”山を登る”ことそのものよりも、新しい道、新しい場所を見つけるという刺激をもとめて探索している節がありますので、そのような考えを持っている方にとってはこれは特に大きなポイントだと思いますね。

果てしなく広がる原生林・広葉樹林

2つ目のオススメポイントは”果てしなく広がる原生林”です。

原生林・広葉樹林なんて普通にどこにでもあるのでは?…と思われるかもしれませんが、実際はそうでもありません。

日本は昔から林業・建設業のために、成長が早く、さらに建材としても優秀なスギ・ヒノキを片っ端から植えまくったのですが、このようにして作られた人工林には下草が少なく他の植物の生育にも適さないという特徴があります(効率化を図るべく樹木が過密状態になっているため)

そのためその部分には同じような樹種や植物しか生えず、初めて山に登った人は良いでしょうが、登り慣れている人からは景色も同じようにしか見えず、飽き飽きしてしまうということにもなりかねません(花粉症の人にはもはや地獄である)

その点、人の手があまり入っていない里山では、もしかすると低い位置にはある程度のスギ・ヒノキが植えられているでしょうが、登っていくと広大な原生林が残っていることも比較的多いです。

里山に広がる広大な原生林紅葉時期にはその山に占める原生林の割合がハッキリとわかる(針葉樹は基本的に紅葉しないため)

上の画像は私の家の近所にある里山からの風景です。原生林が多いと景色の美しさもさることながら、後述する山菜・キノコ狩りにも非常に有利になりますので、これを楽しむ人にとっても重要なポイントとなります。

人のいない渓流で釣りも楽しめる

渓流自体は結構どこにでもあって、もちろん有名な山にあるようなところは川幅も広く、魚も放流されているので釣りやすくはあるのですがシーズンにはかなり人が多くなって、せっかく山の中までわざわざ来ているのに、とても自然を楽しむどころではないですよね。

里山の渓流多少足場が悪いので、慣れていないと怖いかも

反面、里山の渓流は人も少なく、ついでに漁業権の設定されていない場所も多いため、わざわざ遊漁券を買いによらなくても好きな時に好きなだけ釣りを楽しむことが出来ます。

渓流で釣ったカワムツ

これは私が実際に渓流で釣ったカワムツです。

カワムツと言うとあまりヒトが食用にするイメージはないですが、水のきれいな場所で釣ったものは苦みもなく美味しく食べることが出来ました。

渓流で捕まえた沢蟹

仮に魚が釣れなくても、沢蟹などを捕ってツマミにでもすればそれはそれで美味しいし楽しいので、それもゆるやかで水深の浅い里山の渓流ならではですよね。

たまには藪の中を歩いてみたり…

藪の中というとどういう場所なの?と思われるかもしれませんが、私が言いたいのはメインの登山道から少し外れた獣道のような場所のことです。

樹木生い茂る細道

例えばこのような樹木生い茂る細道や…

木漏れ日の綺麗な小径

木漏れ日の綺麗な小径など、メインの登山道のみを歩いているだけでは目にすることのできない景色がそこにはあります。

更にこういう道というのは得てして人の往来が少ないので、ゴミの全くない林や水の澄んだ池など勝手を知った山であっても新しい発見があったりして、なんの損得勘定もないオープンワールドのゲームを遊んでいるような純粋な楽しさがあります。

綺麗に澄んだ水たまり綺麗に澄んだ水たまり。雪解け水が流れ込んでこのようになったと思われる

はじめから”たかが近所の里山”とバカにせず、色々なルートを歩いてみると思いもよらないものが見つかったりするかも知れません。

山菜・キノコ狩りを楽しむ

里山を勧めるうえで、個人的にはこれが一番のポイントです。

特にこれから春に移行していくこの時期にはあちこちで様々な植物が芽吹き始め、採って楽しく、食べて美味しい、最高の山菜採りシーズンが開幕します。

これは自然と共に暮らす私にとって、”自分で採って食べる”というのは本当に価値のあることなんです。

もちろん食べる楽しみもありますが探す楽しみってのが何と言っても一番大きいですね。例えばフキノトウやタラの芽などの有名な山菜類は、山野で自生しているものスーパーで売られているものを比べたら本来の特徴を失っていると言わざるを得ません。

実際に山に入って自分で採ってくると、野趣あふれるといいますか、採りたてのものは非常に香りも強く、市販品と比べられないほどにとても美味しいのです。

また、単に”探す”と言うところだけを切り取ってもゲーム性が高く、特に群生地など見つけたときにはテンション上がりまくりです。

そしてもちろん、これはキノコ類も同様で、適当に山道を歩いていてこんなのが目に入った時には…

群生するヒラタケ群生するヒラタケ。上の方は採れなかったけどそれでも全部で8kgくらいはあったかな?正に”売るほど”採れるという例

声が出るくらい嬉しいです。

里山には里山の楽しみ方がある

私自身は田舎に住んでいるのであまり高山に登る機会は無いのですが、正直なところ里山でも十分に登山を楽しめると思っています。普段は有名な山ばかり登ってしまいがちな方も、たまには気分を切り替えて近所にある小さい山に登ってみてはいかがでしょうか?

ry0

フリーランスライターとして日銭を稼ぎ、道端の雑草を食べながら日々を生きています。フィールドワーク全般が趣味で、野草・薬草・キノコについて勉強中です。

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