夏といえば何を思い浮かべますか?海で海水浴ですか?山でバーベキューでしょうか?私は北海道を思い浮かべます。
夏の北海道といえばバイク乗りの聖地。私も昨年、北海道へツーリングキャンプに行ってきたのですが、そのときにその美しさに心奪われてしまい、いまなお魂を北海道に置いてきたような状態になっています。
そんな北海道のキャンプ場の中でも、宗谷ふれあい公園キャンプ場が最高すぎたので、今回はどのように最高だったのかをご紹介したいと思います。
目次
宗谷ふれあい公園キャンプ場をご紹介
北海道…それは日本に残された最後の楽園…
原初の自然と悠久の大地が広がる、この地では、まだ見ぬ景色、新しい出会い、そして心の安寧が得られることでしょう。
そんな北海道のなかでも、本島の最北端にある宗谷ふれあい公園キャンプ場を今回はご紹介したいと思います。
広々としたオートキャンプ場
北海道の中でも最北端にあるキャンプ場がこの宗谷ふれあい公園キャンプ場です(日本最北端のキャンプ場は礼文島の久種湖畔キャンプ場)。
日本の中でも端っこに位置するので、さぞ人も少ないと思いきや、私が利用した際、フリーテントサイトはすべて埋まっていました。利用する際は早めの予約が必要でしょう。
フリーテントサイトまでは順路通りにまっすぐ走って突き当りまで行くのですが、とにかく広くて、まだ着かないの?と思った頃にようやく到着します。周り一面緑に囲まれていて、テントサイトにたどり着くまでにすでに癒やされていくのを感じることでしょう。
徒歩や車でも利用できるフリーテントサイトの利用料金は500円という破格な値段です。関東だと1,000円前後の料金が相場なのでこれは安い。しかも設備も充実していて、最高のひとことです。私自身、このキャンプ場に入ってから何度「最高!」と叫んだことか。
とにかく最高です。
最高の場内施設
さて、すでにどれだけ最高か理解していただけたと思いますが。まだ語り尽くせていないのでもう少しお付き合いください。このキャンプ場、場内設備も最高なのです。
北海道という土地は、どこに行ってもきれいですし、人もやさしいですし、何よりすべての建物が清潔です。
場内には炊事場やトイレはもちろん、シャワー室やコインランドリーも備え付けてあります。キャンパーズハウスというちょっとした談話室もあり、テントサイト以外でもくつろげるようになっています。
シャワー室やトイレは公園の施設とは思えないほどきれいで、ちょっとしたホテルのような感じです。また、長旅で汚れた服もコインランドリーで洗うことができるので、旅人には嬉しいことだらけです。
その他にも、公園内にはアスレチックやスキー場、展望台などもあるようです。私はこれらの施設があることをあとから知ったので、見に行けなかったのはとても残念です。
場内での注意点
施設内は整備が行き届いていて、キャンプ場としてはきれいすぎるくらいですが、忘れてはいけないのがここが北海道であるということ。大自然のど真ん中で、さらに日本の北限にいることを考えなければなりません。
まずこれが一番注意しなければならないことですが、場内の周辺には多くの野生動物が生息しています。ヒグマはもちろん危険です。エゾシカなどにも注意が必要ですが、特に気をつけなければならないのがキタキツネです。
エキノコックスというイヌ科の動物を媒介とする寄生虫をご存知でしょうか?キタキツネはこのエキノコックスという寄生虫を持っており、可愛いからといって触ると感染の危険があります。私が訪れた際も、夜中にガサガサとテントの周りで生ゴミを漁っていたので危ないところでした。キタキツネが触れたものも危険なので、生ゴミはきちんと場内のゴミ箱に捨てるようにしましょう。
また、稚内は日本最北端の街。夜になると夏でもなかなかの寒さになります。私が行ったのは8月末でしたが、夏用のシュラフでは耐えられないほどの寒さになりました。どのくらいさむいかというとツーリング用の上着とレインウェアを着てなんとか眠れるほどの寒さでした。防寒着か温かい寝間着を用意するといいでしょう。
準備ができたら出かけよう
宗谷ふれあい公園の周辺には数え切れないほどの美しい景観が広がっています。
1日ではとても見きれないほど素敵な場所が多いので、これだけは見たい!というものは予め決めておいたほうがいいでしょうね。
なので、キャンプ場についたらさくっとテントの設営を済ませて、すぐに動ける準備を済ませることをおすすめします。
準備ができたら後は走り出すだけ。
さあ、冒険に出かけましょう。
日本最北端の地、宗谷岬へ
稚内まで来たのであれば外せないのが宗谷岬です。言わずとしれた日本最北端の地。
晴れていれば樺太が見えるだけでなく、丘に登れば美しい宗谷丘陵が広がっています。美しい海を眺めながら風を感じるもよし、丘の上に登って氷河によって作られた神秘の地形を堪能するもよし。この地の魅力を説明するには言葉だけではとても足りません。
キャンプ場からは車で20分ほど。交通機関も利用できるので、稚内の地を訪れたら必ず行くべきスポットです。ぜひ最北端の地をその目に収めてください。
冬には白鳥も見られる大沼
無理に遠出しなくても公園内で稚内周辺の景色を楽しむこともできます。
展望台からは公園の北側に隣接している大沼が一望でき、他にも利尻富士、宗谷湾なども望むことができます。また、大沼は冬になると白鳥が越冬のために渡ってくる場所でもあり、北海道の自然を味わうには最高のスポットでしょう。
キャンプ場からあまり遠くに行きたくないならおすすめです。
時間が許す限りドライブしよう
キャンプ場への到着が遅くなったとしても、まだ諦める必要はありません。車であれば30分圏内にたくさんの見どころあるスポットが広がっています。
宗谷丘陵の上には牧草地帯が広がっており、牛が放牧されています。丘の上で流れる雲を眺めるもよし。風力発電の風車がポツポツと立っている中を、風を感じながら走るもよし。丘の上にある道を走っていると、のどかすぎてまるで時間が止まっているかのような気分を味わえることでしょう。
また、稚内市街を通り過ぎて日本海側に出れば、利尻島が見えるでしょう。中心にそびえる利尻山は、別名利尻富士と呼ばれており、とても美しい形を見ることができます。海岸線沿いを走って、夕日と利尻富士を眺めるのもいいでしょう。
資金に余裕があるならお寿司を食べよう
せっかく北海道に来たのならば、絶対に食べたほうがいいのが海鮮料理です。北海道の料理は素材がいいので何を食べても外れがありませんが、特に魚介系の美味しさは国内では最高だと断言できます。
私が訪れた際は、お金がなかったのとキャンプ場で自分で作りたかったのもあり、ほとんど食べることができなかったのですが、唯一食べた鉄火丼(一番安かったので)がとても美味しかったです。
このときばかり自分の資金力のなさを嘆いたことはありません。鉄火丼だけでも飛び上がるほど美味しかったのに、お寿司となるとどれほど美味しいことか…
次に北海道に行くときは絶対にリベンジしたいですね。
稚内は最果ての楽園だった
今回は宗谷ふれあい公園キャンプ場とその周辺の魅力についてご紹介しました。
北海道の大地はとても広く、数多くのキャンプ場があります。もしかすると他にも良いキャンプ場があるのかもしれませんが、今まで私が訪れたことがある中ではこのキャンプ場以上のところは存在しませんでした。
夏の北海道でキャンプをする予定があるのなら、ぜひ訪れてみてください。この記事を参考にして楽しみ尽くしてくれることを願っています。
ギア
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