加藤ひろゆき
レベルアップにちょうど良い難易度?奈良県「八経ヶ岳」に日帰り登山してきました

レベルアップにちょうど良い難易度?奈良県「八経ヶ岳」に日帰り登山してきました

みなさんは日本で一番標高の高い山はご存知でしょうか?そうです、もちろん富士山ですよね。では近畿地方で一番標高の高い山はご存知でしょうか?

登山をしている人なら答えることが出来るかもしれませんが、多くの人は知りませんよね。正解は奈良県にある八経ヶ岳(はっきょうがたけ)という山です。名前を聞いて「あー、八経ヶ岳ね」となる人は中々の登山好きだと思います。

私も関西に住んでいながら、八経ヶ岳が近畿で一番高い山だということを最近まで知りませんでした。今回は実際に私が登山してきた感想も交えながら、八経ヶ岳とはどのような山なのかをお伝えしたいと思います。

八経ヶ岳ってどんな山?

山名 八経ヶ岳(別名 仏経ヶ岳、八剣山)
標高 1915m
所在地 奈良県吉野郡天川村

日本百名山にも数えられる近畿の名山

日本百名山の一つにも選ばれる大峰山(大峯山)は和歌山県の熊野から奈良県の吉野を結ぶ山脈全体のことを指すのですが、八経ヶ岳はその大峰山に含まれており、大峰山を代表する山として知られています。

ちなみに近畿地方で日本百名山に選ばれている山は、伊吹山、大台ケ原山、大峰山の3つだけなんです。それに加えて八経ヶ岳の標高は近畿最高峰。まさしく近畿の名峰の名に恥じぬ山ですよね♪

オオヤマレンゲの群生地

ウケザキオオヤマレンゲ

八経ヶ岳はオオヤマレンゲの自生地としても知られていて、天然記念物に指定されている花です。日本では主に西日本に分布しており、毎年7月上旬から中旬にかけて見頃を迎えます。

登山口まではアクセス困難!?

行者還トンネル西口

八経ヶ岳への登山口は行者還口トンネル西口という場所まで行かなくてはなりません。それがとても困難で、公共交通機関では行くことが出来ず、車でのアクセスとなります。しかも大阪から3時間もかかります。お隣の奈良県なのにも関わらず3時間ですよ。かなりアクセスしずらい立地となっています。

また行者還口トンネル西口までの手前数キロは非常に狭い道を通行しなくてはならず、対向車が来るとすれ違いが困難な場所もあります。運転される際は十分に気をつけてください。

装備はしっかり整えよう

登山装備
八経ヶ岳は前述している通り、標高が高いので平地との寒暖差があります。ですので夏であってもウインドブレーカーなどの羽織れるものはあった方がいいです。また登山開始から山頂まで登りが多く続きます。ガンガン登っていきますので登山靴は必須です。

普段の日帰りハイキングというよりは「本格的な登山」くらいの感覚で、服装や装備はしっかり整えて登山に臨みましょう。

まずは弥山を目指す

弥山看板
行者還トンネル西口から登山を開始するわけですが、そのままダイレクトに八経ヶ岳に向かう訳ではありません。弥山という山を経て八経ヶ岳へ向かうことになるので、道中の標識に八経ヶ岳の文字がなくても心配せず、弥山を目指して歩みを進めましょう。

なだらかな道が続くと思いきや…

橋

歩き始めるとすぐに木で組まれた雰囲気のある橋を渡ります。この辺りはとても歩きやすかったので、なだらかな道が続くのかな?と思っていましたが甘かった…

すぐに登りが始まり、奥駈道出合という他のルートとの合流地点までは一直線で登り続けます。

八経ヶ岳03

写真では伝わりずらいかも知れませんが、しっかりと膝を上げないと一歩が踏み出せないくらいの斜度なのでかなり体力が削られます。

聖宝ノ宿跡

聖宝ノ宿跡

奥駈道出合から弥山方面へ歩みを進めると、聖宝ノ宿跡という場所へたどり着きます。「祀られてるこの方は誰だろう?」と思い調べてみると、聖宝またの名を聖宝理源大師という方だそうで「大峰中興の祖」と言われているそうです。空海や弘法大師の思想を汲んでいる高僧みたいですね。

山の歴史的背景を知っていると、より登山が楽しめますよね♪

弥山小屋を経て

弥山小屋参考:天川村公式サイト観光ページ

標識に従い歩き続けて弥山小屋へ到着しました。ここから弥山山頂へ行くルートと、八経ヶ岳へ行くルートが分かれます。今回は弥山山頂へは行かず八経ヶ岳へ向かいましたが、時間と体力に余裕がある人は弥山山頂まで行ってから八経ヶ岳へ行くのもアリだと思います!

ちなみに4月下旬〜11月中旬までは、山小屋が営業しているので宿泊することもできます。晴れた日の星空は絶対キレイですよ♪私が行ったのは営業期間外だったので素通りでしたけど、、(笑)

近畿最高峰からの眺めは素晴らしい


弥山小屋から30分ほどで、いよいよ八経ヶ岳です!八経ヶ岳の山頂から眺める景色は想像を超えて最高の一言。右を見ても左を見ても山に囲まれていて、まるでアルプス山脈に来たかのように感じます♪苦労して登ってきた甲斐があるってもんです。

そして天気のいい日には富士山が見えるそうですよ。私が行った日は残念ながら富士山を見ることができませんでしたが、、

険しい登山をするたびに思うのですが、登り切ったときに感じる達成感ハンパないんです。今回も漏れなく達成感を存分に感じました。登山する人なら理解してもらえますよね♪そんな気持ちにさせてくれた八経ヶ岳、ありがとう。今度来るときは弥山小屋へ泊って、夜空を見ながら一杯やりたいものです。

八経ヶ岳近くのオススメ観光スポット

せっかく人里離れた山奥に来たわけですから、少し足を延ばして近隣の観光スポットに行ってみてはいかがでしょうか?いくつかオススメの場所をピックアップしましたので参考にしてみてください!

みたらい渓谷

みたらい渓谷の紅葉

川の底まで見えるほど水がキレイで、大小さまざまな滝も見ることができるみたらい渓谷はぜひ行ってもらいたいスポットです。つり橋から眺める滝は迫力があって圧巻。また遊歩道が整備されておりハイキングコースとしても魅力的な場所になっています。春には新緑、秋には紅葉が楽しめます。

洞川温泉街

洞川温泉街
八経ヶ岳やみたらい渓谷に行った後は、洞川温泉街へ行ってみてはいかがでしょうか。洞川温泉センターをはじめ、趣のある旅館やキャンプ場もあります。温泉に浸かり登山で疲れた身体を存分に癒して、そのまま宿泊するなんて贅沢もぜひやってもらいたいです。

面不動鍾乳洞

面不動鍾乳洞トロッコ参考:天川村公式サイト観光ページ

面不動鍾乳洞は私の鍾乳洞デビューの場所です♪初めて行ったときはテンションが上がったものです。

面不動鍾乳洞の特徴はなんといってもトロッコで鍾乳洞の入り口まで行けることだと思います。トロッコに乗れる機会なんてほとんどありませんから、お子さんを連れてきてあげると、とてもいい経験になるのではないでしょうか。鍾乳洞の中は気温が一年中8℃になっているので、夏は涼しく、冬は暖かく感じられるでしょう。

面不動鍾乳洞
綺麗にライトアップされているので、とっても見ごたえありますよ(^^)

本格的な登山へのステップアップに

八経ヶ岳景色
今回は八経ヶ岳がどのような山なのかを、実際に登山へ行った感想を交えながらお伝えさせていただきました。

奈良県の奥地にある山なので、人の手も必要以上に掛かっておらず、普段の都会暮らしから離れた体験をするにはうってつけの場所ではないでしょうか?「ホントは日本アルプスまで行って大自然を満喫したいけど遠くて…」なんて人にはオススメです。

八経ヶ岳の難易度は易しすぎず、難しすぎずかなという印象でした。今までは低山ハイクを中心にやっていた人がレベルアップするには丁度いい難易度の山だと思うので、これから登山を本格的にやってみるぞ!という人もぜひ挑戦してみてください。いままで味わえなかった景色、達成感を得ることができますよ。

それに加えて、八経ヶ岳周辺は今回紹介したみたらい渓谷や洞川温泉街、面不動鍾乳洞以外にも魅力的な場所があります。今なお女人禁制の山である山上ヶ岳や、少し足を延ばせば桜で有名な吉野エリアにも行くことができます。近くに来られた際はぜひ立ち寄ってみてください。

紹介
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  • 加藤ひろゆき
  • 加藤ひろゆき
  • 23歳で勤めていた会社を退職し、日本中を軽トラで周る。
    その時にキャンプと出会い、以来春から秋にかけてキャンプを楽しんでいます。
    いまはキャンプだけでなく、登山、マラソンも満喫しています。
    2020年は自転車でのキャンプも計画中。

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