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屋久島の世界遺産、縄文杉への道のり。神々が住まう「もののけの森」へ!

神秘的な雰囲気と大自然に恵まれた島、屋久島。世界遺産にも指定され、あのジブリの名作「もののけ姫」の舞台としても有名です。

樹齢3,000年を超えると言われる縄文杉や、日本一のウミガメの産卵地である永田浜、シュノーケリングなどのマリンアクティビティも楽しめます。誰しも一生に一度は訪れてみたいと思いますよね。

そんな魅力溢れる屋久島でも、今回は特に縄文杉までの本格トレッキングについて徹底解説します!

ミナハナ

とにかく寒がりなのに、冬のゆるキャンプが大好き。もともとは登山からアウトドアにハマるも、夫の体重増加により完全にキャンプ派になりつつある最近です。

屋久島までの道のり

フェリーで鹿児島から出発!

国内とはいえ、たどり着くまで海外旅行並に時間がかかると言われる屋久島。行き方としては、大阪や福岡から直行便に乗らない限り基本的には鹿児島経由になります。

鹿児島から屋久島までのルートは3パターン。

  • 鹿児島空港から飛行機 → 早いが、予約が難しい
  • 高速船 → 早いが高い
  • 大型客船(フェリー屋久島2、はいびすかす等) → 1日1便のみ

それぞれ所要時間予約の取りやすさ価格などメリット・デメリットがはっきりしていますので、ご自身のスケジュールに合わせて選びましょう。

ちなみに私たちは、鹿児島前泊してシロクマアイスを食べてから行きたかったので、朝8:30発のフェリー屋久島2に乗って行きました。屋久島に行けるというワクワク感で乗船4時間はあっという間でしたよ!

フェリー

すみません(笑)乗船したのが、令和初日の2019年5月1日だったので、変なテンションです!

ついに屋久島へ上陸!

屋久島上陸

屋久島といえば「ひと月に35日雨が降る」と言われているのが有名ですよね。これは小説「浮雲」で、作者が屋久島を表現したフレーズ。私たちが上陸した日も、もちろん当たり前のように、ざあざあ降りの雨が降っていました。

到着日にお世話になったのは民宿山水さん。ご主人がじっくり時間をかけて準備してくれる夕食がとても暖かい、素敵な民宿です。

宿の夕食

次の日の朝はトレッキングで早朝4:00には出発しなければいけないのが残念なほど。朝食弁当も、トレッキング中にいただくお弁当も準備していただけてとても助かりました。

縄文杉までのトレッキングに出発!

縄文杉までのレベル、ガイドは?

レベルに合わせて、様々なコースや行き方、目的地が設定できる屋久島のトレッキング。一般的なコースで一番難易度が高いのは、やはり樹齢3000年の縄文杉を見に行く往復コースです。その距離は往復22km、標高差700m。時間にして通常コースタイム9時間。十分な体力と登山知識がなければ、甘く見てはいけないレベルです。

そのため登山経験者でない方はガイドツアーを予約するのがお勧め。たくさんの現地ツアー会社があるので、じっくり選んでみるといいと思います。

ガイドツアーをお願いするメリットとしては…

  1. 希望・体力に合わせてコースを選んでくれる
  2. 屋久島の自然や歴史について詳しく、見逃すことがない
  3. 宿までの送迎や、ランチを用意してくれる
  4. レンタルグッズも豊富

などなど、初心者には嬉しいことずくめ。私たちは自分たちのペースがあるので、今回は特にガイドを雇いませんでしたが、隣のツアーの話を聞いていると「ふむふむ」と思うことが多かったですね。

4:00 宿を出発

早朝とはいえまだまだ真っ暗闇の中。登山口までのバスが出発する屋久杉自然館まで、レンタカーで向かいます。始発バスは5:20と聞いていたけれど、早めに来て正解。すでに登山客がバス停にちらほら並び始めています。

並びながら、宿のご主人が用意してくれた早朝弁当をいただくことに。

早朝食

5:10 屋久杉自然館からのバスに乗車

GWの激混みを予想してか予定よりも早く始発バスが出発。始発に乗れずも、その後に続く臨時バスに乗れたので一安心です。ギリギリに来ていた人は、この時間のバスに乗れていなかったかもしれません。

5:30 ついに荒川登山口を出発!

ルートマップ

登山口出発

荒川登山口を出発後は、とにかくトロッコ道をひたすら進むことになります。このトロッコ道、昔は伐採した木材の搬出に使用していた歴史ある道。「ああ、ついに縄文杉に向かうこの道まで来たか」そう感じて胸が踊り、足取り軽く進んで行きます。

トロッコ道1

朝焼け

昨日の雨が嘘のように、朝から晴れ渡ってくれました。まだ暗い中歩き始め、だんだんと空が明るくなっていくのを感じながら先を急ぎます。

トロッコ道は初めのおよそ8km、2時間半程度続きます。その間にはトンネル、橋、小杉谷集落跡など多彩な写真スポットも。このトロッコ道には、2019年にはレールの間に板張りがされ、とても歩きやすくなったのだとか。確かに、この歩道がなかったら枕木がガタガタでちょっと転びやすそう!

トンネル-1

岩の河原

そして早速見つけてしまいましたよ、もののけ姫スポット!この岩がゴロゴロした河原は、アシタカとサンが初めて出会うあのシーンの舞台と、そっくりではありませんか!?その後も、苔の美しい森は続き、まさにあのもののけ姫の世界に潜り込んだかのようです。

苔2

苔1

6:15 楠川分れ

水場が目印の分かれ道、トロッコ道を外れて林の中へ進む道が見えます。ただこちらから来るのは、白谷雲水峡から太鼓岩を経て来るルート。トロッコ道のおおよそ中間地点です。

トロッコ道

今日は縄文杉に見に行くことが目標なので、このルートに足を踏み入れるつもりはありません。そう、この時はそう思っていました。

7:00 大株歩道入り口

大株歩道

三代杉などを経て、ついにトロッコ道の終着点まで着ました。

通常コースタイム2時間半程度ですが、なんと1時間半で到着。ここまで急いだのは、本格的な登りが始まる前、平坦な道のうちにコースタイムを縮めておきたかったから!

これまでのトロッコ道はあくまでウォーミングアップ。つまり、キツイのはここからです。

ここで昼休憩を取る人もいるのかな?確かにここからの長い登りの前に、荷物を軽くできるのはいいけれど、まだ朝7時。ちょっと早すぎるので、私たちは早朝弁当の残しておいたオニギリ1個を食べ、そのまま登り続けます。

登山道

7:40 ウィルソン株

切り株前

ついに始まった本格的な登り。30分ほど進めば、屋久島といえばコレ!というもののひとつ、ウィルソン株に辿り着きます。

ハート形

ハートの形をした木漏れ日光が美しいこの光景は、大きな切り株の中というのをご存知でしたか?ある特定の角度、そして高さを合わせないと、このような形には見えません。

ウィルキンソン株

私たちはかなり早く到着し、貸切状態でしたので切り株の中も探索し放題!どこから見ればハート形になるのか、ガイドさんがいれば教えてくれるのでしょうが、自分たちの力で見つけた感動はひとしおでした。

8:20 大王杉/夫婦杉

大王杉

関東での登山中に見たら、たまげてしまうであろう神木級レベルの巨木がゴロゴロしている屋久島。ずっと歩いていると見慣れて感覚がおかしくなってきそうですが、それでもその巨大さに感動するのが、大王杉です。縄文杉が発見されるまでは、最高樹齢の屋久杉と言われていたほどで、縄文杉と違い、割と近くまで行けるのでその巨大さをより実感できるでしょう。

大王杉を過ぎて、さらに5分程歩けば見えてくるのが夫婦杉。縄文杉までもうすぐなので、通り過ぎてしまう人も多いのですが勿体ない!

夫婦杉

二本の巨大な杉が寄り添うように並び、かつ幹を通して繋がっていて、栄養を補給し合っているのだとか。まるで手を繋いでいるようにも見えるその様は、まさに支え合う夫婦ですよね!

8:40 縄文杉に到着!

ついに本日の最終目的地、縄文杉へ。

縄文杉2

まだ到着している人も少なく、静まり返った空気の中、誰も近づけないような威厳に圧倒されます。これが樹齢3000年以上、世界遺産にも含まれる縄文杉の放つパワーなのですね。

縄文杉1

観察台は縄文杉を囲うように建てられていて、あらゆる角度からその姿を目に焼き付けることができます。樹齢を重ねることによって幹に浮かび上がる瘤や、皺の数々はその長い歴史を物語っているよう。何度も伐採の危機はあっただろうに、ここまで生きてこれたのは奇跡に近いのではないでしょうか。

縄文杉アップ

その姿を目に焼き付けるように、時間を忘れて過ごしてしまいます。30分以上は眺め続けていたと思いますが、とても大きなエネルギーを体全体にチャージ出来たような感覚がありましたね。

さあ、後ろ髪を引かれながらも、下山開始です。

まさかの予定変更、太鼓岩まで

10:30 大株歩道入口に到着、再びトロッコ道へ

とにかく一番乗りを目指して急いできたけれども、ここまで戻ればひとまず安心してランチタイム。ついに、宿のご主人が手配してくれたお弁当をいただくことにします!写真の通り、めちゃくちゃ寄っていました(笑)

昼食

しかし帰りのバスは15:00が始発で、まだあと4時間半もあります。このまま登山口まで戻るだけでは時間があるなあと考えていたら、ひとつのアイディアが浮かびます。

「もしかして今日、太鼓岩まで足を延ばして戻ってこれるんじゃないか?」という企み。ルートマップでは往復2時間とされる道のりをさらに追加するということは、ちょっとギリギリの計画です。けれどその時に残っている体力、行きの自分たちのコースタイムを考えても不可能ではありません。

太鼓岩ルート

「太鼓岩まで行こう!」

その時に決めてしまいました。けれども登山ルールとしては、なるべく初めの計画通り遂行すること。それが鉄則ではありますので、みなさん決して真似はせずに…

そうと決まれば、ランチを掻き込み、早足でトロッコ道を戻ります。

11:20 楠川分れ

さてここまで戻ってきました。ここで道は二手に分かれます。このままバス停のある登山口へ帰るなら、トロッコ道をゆく。太鼓岩までの往復に挑むなら、林の登山道へ入っていかねばなりません。

「今はまだ12時前。コースタイム往復2時間なら行ける、15時のバスにも間に合う。」

そう信じて、やはり私たちは挑戦するのでした!

そしてこの辺りでは、そんな私たちを応援してくれるかのように、可愛い小猿を連れたヤクザルにも会うことも出来ましたよ。

216012_m

12:20 予定外だった、太鼓岩へ

縄文杉までの道のりで登りは終わったと思っていたから、太鼓岩までの登りはさらに体にこたえました。「やっぱりやめておいたほうがよかったか。」しかしそう思いながらも、引き返せないのが私たちの困った性格です。

太鼓岩まであと20分という地点からは、さらに登りが厳しくなり、今日一番の苦しさが襲います。しかも白谷雲水峡方面からくる登山客も増えはじめると、まだまだ元気な彼らは、疲れ切った私たちを追い詰めるようなスピードで登ってくる。

「そちらと違って、私たちは今朝から縄文杉まで見て来ているんだ!」と叫びたかった(笑)

その本日最後にして、最強の登りを踏破すれば、大きな岩場のような場所が見えてきます。「これが太鼓岩か!」そして一気に視界が開けると、見えるもの。それは今まで数々の山を登ってきた私たちでも、見たことがないほどの絶景でした。

太鼓岩
太鼓岩からの景色

見渡す限り広がる緑と山々の膨大なパワー、そこに流れる水量さえも感じる壮大な景色。そうこの景色は、もののけ姫の名シーンのモデルとなった風景なのです!モロがアシタカに「黙れ、小僧!!」と喰らいかからんばかりの叫びを向けるあのシーンです。

アシタカ© 1997 Studio Ghibli・ND

あの時、アシタカが見た風景は、この太鼓岩からの景色だったと思うと…胸が高鳴るのは私だけではないはずです。

モロの寝床© 1997 Studio Ghibli・ND

寝床岩

しかも太鼓岩からトロッコ道へ戻る道のりで見つけたのは、モロの寝床のモデルとなった岩!確かに大きさ、形ともにそっくりです。またしても大興奮。

ああ、やっぱりここまで来て良かった!

14:30 下山完了!

そして太鼓岩から戻る道は、時間との戦いでした。最後のトロッコ道は、ほぼ小走り。しかも今夜の宿泊は、なんとキャンプ泊予定。ゆえに設営のためにも、一刻も早く下山せねばならないのです。

屋久島・屋久杉トレッキング達成

なんとか15時発のバスに間に合った時は、ひと安心。レンタカーに乗り換え、すぐに向かったお風呂で汗を流して、ビールを飲んだのはまさに至福の瞬間でしたね。

その夜は海にほど近いキャンプ場に泊まり、潮騒を聞きながら、ぐっすり眠りにつきました。明日はウミガメに出会えることを願いながら…

ミナハナ

とにかく寒がりなのに、冬のゆるキャンプが大好き。もともとは登山からアウトドアにハマるも、夫の体重増加により完全にキャンプ派になりつつある最近です。

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