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キャンプのスキンケアはこれでOK!虫除けにもなるドクダミチンキの作り方&使い方

キャンプのスキンケアはこれでOK!虫除けにもなるドクダミチンキの作り方&使い方

キャンプの荷物はできるだけ減らしたいのに『スキンケアアイテムがかさばるわ~』という方!

「ドクダミチンキで作ったクリーム」がおすすめですよ。

ドクダミチンキは「野草チンキ」のひとつで、おしゃれに言うとハーブエキスですね。我が家では「ドクダミチンキで作ったクリーム」を毎日のスキンケアでも愛用していて、これがキャンプ泊でも無くてははならないアイテムとなっています。

というのも、ドクダミチンキで作ったクリームひとつあれば、保湿剤としての役割とともに「虫刺され」「かゆみ」「あせも」や「擦り傷・切り傷」のケアまでまかなえるから。

というわけで、今年もドクダミの季節にチンキを仕込みましたので、チンキとクリームの作り方と使い方をご紹介したいと思います。

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ドクダミチンキで作る万能クリーム

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チンキとは、ハーブや生薬をアルコールに漬けて作る濃縮エキスのことで「ハーブエキス」や「ティンクチャ―」とも呼ばれています。

作り方はとっても簡単で、植物をアルコールに漬けてしばらく置くだけ!そして出来上がったチンキは、化粧水やクリームとして毎日のスキンケアに使うことができます。

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妊娠中の方や高血圧・肝臓疾患・腎不全の方、アルコールがお肌に合わない方は使用を控えなければいけない場合もありますので、その点はご注意いただければと思います。

ドクダミチンキの効能

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ドクダミチンキの効能は以下の通りです。

【ドクダミチンキの効能】

  • 肌荒れ改善
  • かゆみ止め
  • 美白効果(特に花の部分)
  • 虫よけ

娘(5歳)は「かゆみや肌荒れが出やすい肌質」なのですが、ドクダミチンキで作ったクリームを使うとお肌の調子が落ち着くので、毎日のスキンケアで大活躍しています。

かゆみ止めとしては、ドクダミの葉っぱをそのまま揉んで患部に付けるのが一番効果があるらしいのですが、なかなかそうもいきません。

ドクダミをクリームにして持っておくと肌荒れによるかゆみにも、虫刺されによるかゆみにも効果があるのでとても便利です。

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美白については、特に花の中でも「花粉」にその効果があるとのこと。

自分や子どもに使ってみた感想として、虫刺されや擦り傷に塗ると傷跡が消えやすい(残りにくい)と感じるので、その効果を実感しています。

虫よけについては、それを目的にドクダミチンキを使った事がないので不明なのですが「チンキの原液そのまま」または「水で2~3倍に薄めて」スプレーすると虫よけ効果があるとされます。

市販の虫よけよりは効果は短いのですが、成分が安全ですので小さなお子さんや市販のものがお肌に合わない方におすすめですね。

ドクダミチンキで作るクリームはキャンプと相性抜群!

dokudamitinki_004娘5歳の手とドクダミチンキクリーム

野草チンキは水で希釈し、化粧水として使うのが一番簡単でベーシックな使い方となります。

が、ひと手間かけて「クリーム状」にしておくとアウトドアでもコンパクトに持ち運びが可能な便利アイテムとなるのでおすすめです。

そう、ドクダミには「かゆみ止め」「肌荒れ改善」「擦り傷・切り傷」などに効果があるとされ、キャンプなどのアウトドアとも相性抜群なのです。

かつては、キャンプの荷物はできるだけ減らしたいのに『スキンケアアイテムがかさばるわ~』と嘆いていた私ですが、現在は「ドクダミチンキで作ったクリーム」のおかげでキャンプ泊でのスキンケア用品はかなり減りました。

ドクダミを手に入れよう!

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というわけで、ドクダミチンキの作り方をご紹介します。まずは「ドクダミ」を手に入れましょう。

ドクダミは生命力が強く、野山に限らず家の庭等にも勝手に沢山生えてきがちな植物です。なので、自分の敷地以外に生えているものでも管理者に一声かけると「ドクダミ?いいよいいよ好きなだけ持っていって!」と言ってもらえる場合が多いです。

チンキを作るのに適したドクダミの収穫時期は、蕾や花が出始める5月~6月。我が家は、庭の片隅に生えてきたものを6月半ばに摘み取りました。

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「え?もうシーズンオフやん!」
「そもそも身近にドクダミなんか生えて無い…」

という方も諦めないで~。

市販されている乾燥ドクダミを使ってチンキやクリームを作ることも可能ですので。

ドクダミチンキの材料

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ドクダミチンキの材料は以下の通りです。

【ドクダミチンキの材料】

  • ドクダミ(花・葉)
  • 度数40前後のアルコール
  • 煮沸消毒した空き瓶

ドクダミチンキの作り方

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ドクダミチンキの作り方はとても簡単!ドクダミを度数40前後のアルコールに漬けるだけ。花と葉を一緒に漬けても良いですし、別に漬けてもOKです。

私は「花だけ漬けてある状態のビジュアル」が好きなので、花と葉は別に漬けていますが、出来上がった花と葉のチンキは結局混ぜて使うことがほとんどです。

手順1:ドクダミの花と葉を摘む

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手順としては、まずドクダミの花と葉を摘みます。葉は水洗いし良く乾かします(水分が残っているとカビの原因となります)。

花は花粉が落ちるのを避ける為に洗わずに使っていますが、気になる方は洗う場合もあるようです。いずれにしても洗って付いた水分はしっかりと乾かしてから使用しましょう。

手順2:ドクダミの花と葉を瓶に入れる

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次に摘んだドクダミの花と葉を瓶に入れます。瓶は煮沸消毒したものを使います。

今回は参考の為に花と葉の重さを計りましたが、いつもは計っていません。空き瓶に入る量を適当に摘んで入れています。

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今回は花を10g、葉を20g それぞれ瓶に入れました。

手順3:瓶にアルコールを注ぐ

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そして、ドクダミの花と葉を入れた瓶それぞれにアルコールを注ぎます。アルコールの量もいつも特に計量せず、瓶になみなみと入れています。

dokudamitinki_016漬けたてのドクダミの花

花だけのものの漬け込みたてはとても綺麗です。翌日にはもう全体的に茶色がかってくるので、作りたての時だけ見ることができる密かな楽しみです。

dokudamitinki_017漬けたてのドクダミの葉

葉っぱも漬け込み当日は緑ですが、翌日には茶色くなってきます。

dokudamitinki_018こちら翌日の花

dokudamitinki_019こちら翌日の葉

いずれも、エキスが出てきてうっすら色がついてきてますね。

ドクダミを漬けるアルコールについて

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今回、ドクダミを漬けるために使用したアルコールは「度数40度のウォッカ」を使いました。

アルコール度数により抽出できる成分が変わってきますので、度数が高ければ高いほど成分の抽出効率が良いというわけではありません。ドクダミの場合は「40度~60度」のアルコールを選ぶと良いようです。

私は、焼酎系のアルコールの香りが苦手なのでウォッカを選びましたが、焼酎やホワイトリカーでも大丈夫です。

ドクダミチンキの活用方法

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ドクダミチンキは漬けてから約3週間程で使えるようになります。できれば1年くらい漬けたものを使うのがおすすめです。1年漬けて出来上がったその後、さらに1年くらいが使用期限とされます。

出来上がったドクダミチンキは、花や葉を濾した液体のみを使って化粧水やクリームにします。

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漬け終わった花や葉にも成分は残っていすので、そのままお肌に馴染ませて使うこともできます。化粧水や虫よけとしては、「原液をそのまま」または「原液を 2~3倍に水で薄めて」使います。

濃度に関しては、それぞれのお肌によってもベストが変わってきますので、まずは薄めの濃度から顔以外の場所で試してみて下さいね。

ちなみに、私は「携帯に便利」「肌や傷に塗りこみやすい」という理由から、ドクダミチンキはもっぱら「クリーム」にして使うのがお気に入りです。

ドクダミクリームの魅力

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ドクダミチンキで作ったクリームは、先にも書いた通り「キャンプ泊にも携帯しやすい」点が魅力です。

これ一つで「かゆみ止め」「スキンケア」「擦り傷・切り傷への塗り薬」として便利に役立つのがアウトドアでの嬉しいポイント!というわけで、その作り方についても併せてご紹介したいと思います。

ドクダミクリームの材料

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ドクダミクリームの材料は以下の通り。

【ドクダミクリームの材料】

  • ドクダミチンキ(花・葉)10g
  • ホホバオイル30g
  • 蜜蝋5g
  • 好みの精油10滴ほど

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クリームの基材となるオイルは、多くの人の肌に合いやすいとされる「ホホバオイル」で作ることが多いですが、ココナッツオイルなど他のオイルに変えて作ることもあります。

私は香り付けに精油(エッセンシャルオイル)を入れるのが好きですが、これは無くても大丈夫です。

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ドクダミの生葉は独特な臭いが強い (簡単に言うとクサイ) ですが、チンキとなった後、その香りはうっすらとしか残りません

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ちなみに、私はフランキンセンスのエッセンシャルオイルが好きで入れています。

手順1:蜜蝋を湯煎で溶かす

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まずは、ホホバオイルに蜜蝋を入れ湯煎にかけて溶かします。

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湯煎にかけながら、蜜蝋が完全に溶けるまで竹串などで混ぜていきます。

手順2:ドクダミチンキを入れる

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蜜蝋が溶け切ったホホバオイルにドクダミチンキを入れます。

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最初はオイルとドクダミチンキが分離しますが、竹串でグルグル混ぜ続けると乳化され馴染んできます。

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混ぜ続けていると、オイルが冷めて白っぽくなってきます。

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精油を入れる場合はここで入れ、引き続きグルグル混ぜます。

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オイルが熱いと精油の香りが飛びやすくなりますので、ある程度冷めてから入れるのがポイント

オイルが固まり切る前に容器に移し替えて出来上がり!

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これひとつで「かゆみ止め」「スキンケア」「擦り傷・切り傷への塗り薬」がまかなえる、万能クリームの完成です。

ちなみに、普段使い用には「20mlの容器」、キャンプなどのアウトドアには「5mlの容器」がコンパクトで便利ですよ!

その他の野草でチンキ

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今回、ドクダミでチンキを作りましたが、チンキとして活用できる「日本の野山に生えている野草」は数多くあります。

代表的なものとしては…

  • ドクダミ
  • よもぎ
  • 枇杷の葉

などなど。

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我が家でも手作りの「ドクダミチンキ」の他、「枇杷の葉チンキ(びわの葉エキス)」と「ローズマリーチンキ」を愛用しています。

枇杷の葉は近場で手に入らなかったので、市販のチンキを購入しましたが、枇杷の葉が手に入れば「ドクダミチンキ」と同じ手順で手作りすることも可能です。

枇杷の葉もドクダミ同様、普段のスキンケアはもちろんキャンプでも大活躍な効能が満載ですのでクリームの材料にするチンキとしては非常におすすめです。

↑ 我が家ではこの本を参考に色々楽しんで作っております。

野草でチンキを作ったり、作ったチンキでスキンケア用品を作る作業は「ちょっとした魔女感」が味わえてわくわくする点も個人的には楽しいポイントのひとつです。

ドクダミチンキで作る万能クリーム|まとめ

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というわけで。「ドクダミチンキで作ったクリーム」は様々な用途に使える便利なクリームです。

キャンプの荷物はできるだけ減らしたいのに『スキンケアアイテムがかさばるわ~』という方にもとってもおすすめ!

ドクダミに限らず、野山に咲く野草からは様々な効能のチンキを作ることが出来ますので、色々と調べてみるのも面白いですよ。良ければ色々と試してみて下さいね。

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  • ファミリーキャンプ歴5年目の主婦。登山好きな夫の「テントはコンパクトに!」のこだわりのもと、夫は独身時代から愛用しているソロテントで、私と子ども2人は3人用テントで寝るという別居スタイルでキャンプを楽しんでおります。

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