山歩きやハイキングなどのアウトドアで使われるクマよけの「熊鈴」ですが。100円均一にも売られているものもありつつ、その数十倍の値段がするものも売っていたりと。
「その値段の違いは何?100均の熊鈴で充分では?!」と思う方も少なくないかと思います。(←かつての私)
が、いろいろな熊鈴を実際に購入し使ってみたところ、なかなかその違いが奥深いことを実感しました。
というわけで、我が家で愛用中の「熊鈴の音と機能の違い」についてご紹介したいと思います。
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音も値段も全然違う!熊鈴いろいろ
登山やトレッキングなどのアウトドアで出会いたくない生き物の代表格が「熊」。その熊よけとなる熊鈴は、ザックリ分けると以下の2タイプのものがあります。
チェック
- 大き目で音も大きく響く熊鈴
- 小ぶりで音が大きすぎない熊鈴
前者の熊鈴は値段もそこそこしますが、渓流釣りや、単独で登山道を逸れ人気(ひとけ)のない場所で山菜採りなどをする場合はこの音の大きさが重要となります。
最強の熊鈴と言われる日本メーカーの「熊鈴ガーディアン」の熊鈴が前者タイプの代表格ですね。
逆に、ある程度人は通る場所や、川音などがそれ程しない場所での登山やハイキングではそこまで大きな音を必要としませんので、後者の「小ぶりで音が大きすぎない熊鈴」で充分だったりします。
我が家は現在、登山もハイキングも家族で行くので、場所もファミリー向けな人気がほどほどにある場所に行くことがほとんど。
その為、持っている熊鈴は後者タイプの「小ぶりで音が大きすぎない熊鈴」が中心となっています。
というわけで、ここで紹介する熊鈴は「音が大きく響く熊鈴をお求めの方」には少々物足りないかもしれませんが、我が家のような「ファミリー登山やハイキングで気軽に使える熊鈴」について比較検討したい方の参考になれば幸いです。
我が家の熊鈴
我が家にあるクマよけの鈴「ベアベル」は以下の4種類です。
- キヅキベル:約700円
- クマよけの鈴(百均セリア):110円
- キーカラビナ ベルナスカン 5S (モンベル):約1,000円
- マジックベアベル(ハイマウント):約1,800円
購入時期は、1.~4. の順となっています。
この中では「4.」のマジックベアベル(ハイマウント)だけが「渓流釣り」での川音にも負けなさそうな「大き目で音も大きく響く」タイプの熊鈴です。
我が家の「熊鈴の購入経緯」や「私が感じるその使用感」については後述しますので、まずはその音を聞いてみて下さい。
動画ですと、「4.」のマジックベアベル(ハイマウント)のサイズや音の大きさが他と比べてそれほど差が無いようにも見えるかもしれませんが、実際は音もサイズも一回り大きいです。
ちなみに我が家で人気の音は「3.」のモンベルの音でした。
それでは、音以外の使用感などについてももう少し詳しくご紹介していきますね。
熊鈴は百均で充分?
まず、「熊鈴って百均のもので充分では?」という話についてですが。
個人的には人通りがある程度はある登山やハイキングでは「百均のもので充分」だとも感じつつ…結果的には百均ではないモンベルの熊鈴を愛用しています。
その理由は「消音機能が便利」「音が良い」から。
なので、値段の違いによる使い心地の差は確かにあるとは感じているものの、逆に消音機能や音の質にこだわりが無ければ「百均のもので充分」だと感じています。
といっても先にも少し触れた通り、登山道から外れたような人気が限りなく少ない場所や、周りの音が大きい場所(渓流周辺など)では音の大きさの面で力不足です。
そうした場所では「鈴が大き目で音も大きく響くタイプのもの」を選ぶようにしましょう。
キヅキベルの魅力
キヅキベルとセリアの熊鈴
まず我が家で最初に購入した熊鈴である「キヅキベル」の魅力についてなんですが。このキヅキベル、鈴だけ見ると「百均セリアの100円の熊鈴」とほぼ同じなんですよね。^^;
キヅキベルを子どもの為に2個購入し数年愛用していたある日、同じような鈴が百均セリアで売っているのを見つけてしまいまして。
その時は「マジか…ガックシ!!」と、かなりショックを受けたのを覚えています。(なんせ値段が約7倍違う×2個分)
キヅキベルとセリアの熊鈴は、重さも約20gとほぼ同じ。
が、百均セリアの鈴も購入したのち、実際に両方の熊鈴を使ってみてたところ、改めてキヅキベルの魅力を再確認したのでした。
ちなみに、このキヅキベルは「熊鈴」としてではなく「自転車のベル」として売られているベルなんです。
熊鈴としても子どもの自転車に付けるベルとしても使える熊鈴が欲しい…と探している中で出会ったものものが、このキヅキベルでした。
このキヅキベル、鈴の持ち手部分のテープが自転車のハンドルに付けることが出来るようになっていて、これがとても使いやすいのです。
この特徴により、自転車のハンドルに限らず、熊鈴としてもリュックやベルトループなど様々な場所に鈴がつけやすく、その後購入したどの熊鈴よりも付ける場所を選ばないという点で使いやすい熊鈴でした。
はれうさぎ
このキヅキベルは、普段は子ども達の自転車ハンドルにつけっぱなしで毎日使用しています。
そしてアウトドアの際は、熊鈴の用途でも使用しましたし、子どもがもっと小さな頃(2、3歳)は「キャンプの際の行方不明防止目的」で子ども達に付けることもありました。
基本、キャンプでは子ども達から目を離さないように注意していましたが、小さな子どもを見失う時は一瞬です。
うちには年子の小さな子どもが2人いましたので、食事の準備やテントの設営・撤収の際は、子ども達の存在を目以外でも把握しておけるように一時的に子ども達には鈴を付けるようにしていました。
なので「キヅキベル」は子ども2人分持ってます
というわけで、「鈴の音」だけで見ると百均セリアの熊鈴で充分で「値段が数倍もする意味がわからん…」という結果になってしまいそうなキヅキベルなのですが。
「つけたい場所にすぐつけることができる」という部分でとても使いやすい鈴なのでした。
セリアの熊鈴も色違いで2つ
手先の器用な方であれば、セリアの熊鈴の持ち手部分を改造して、どこにでも付けやすくするのも良さそうですよ。
消音機能つき熊鈴の魅力
【※2021/12 仕様変更のお知らせ※】
モンベルの熊鈴「キーカラビナ ベルナスカン」を消音機能付きの熊鈴とご紹介しておりましたが、製品の仕様変更に伴いネジによる消音機能はなくなりました。そのため強引にネジを外そうとすると破損の原因となりますのでおやめ下さい。モンベルから販売されている消音機能付きの熊鈴は「トレッキングベル サイレント」のみとなります。
次に、消音機能つきの熊鈴についてですが。私が「熊鈴には消音機能つきのものがある」と知ったのは、最初の熊鈴を購入してからだいぶ後になってからでした。
正直、熊鈴には消音機能つきのものがあると知っても「熊鈴にそんな機能いる?鳴らさない時はポケットにしまえば良いだけやん?」と思っていました。
が、夫が消音機能付きの熊鈴を購入してきた後、その考えは覆りました。「イヤイヤ!消音機能めっちゃ便利!」と。
そう、鈴の根本のネジを緩めるだけで鈴の音を止めることができるのです。
山道でも人が多い場所、売店の中など「熊鈴を鳴らす必要が無い場所」は多々あります。そんな時、ネジを緩めるだけで消音することができる熊鈴は本当に便利でした。
特に我が家は現在は、登山もハイキングもある程度人気がある所へ行くことが多いのでこの機能は大変ありがたいです。
そして、「消音付きの熊鈴」と出会って消音機能の便利さと共に感動したのが、その音の美しさでした。これまで持っていた熊鈴と、音の美しさ・響きが全然違ったのです。
風鈴を思わせる高音の良く響く音色は、長い登山道で、長時間鳴らし続けていても頭に嫌な感じで響くことがありませんでした。
これは、個人差もあるかとは思うのですが、これまで持っていた熊鈴は山道で頻繁に鳴り続けると、その音に「鈴…なんかカラカラうるさいな!」とイライラしてくるタイミングがあったのですが。
モンベルの熊鈴ですと、その音によるイライラの疲労感がめちゃくちゃ減ったのでした。
キヅキベルや百均セリアの熊鈴と比べると少し小ぶりな鈴なのですが、重さは20gとほぼ同じで、音も大きすぎない音ながら良く響きますよ。
音が大きい熊鈴の魅力
ハイマウントの熊鈴
モンベルの熊鈴の音の良さに心を奪われた私は、がぜん「熊鈴の音の違い」に興味が出てきました。
より良い音を求め、「音の良さ」で評価が高い熊鈴をネットで探して注文してみたのがこちらのハイマウントのマジックベアベルでした。
届いてみてまず印象的だったのが、他の熊鈴とくらべて一回り大きくズッシリと重い事。
そして、音もデカい!(高音が良く響く)
これまで我が家にあった熊鈴は全て「小ぶりで音が大きすぎない」タイプのものでしたので、こちらが初めて手にした大き目で音も大きく響くタイプの熊鈴でした。
音が大きいので人が多い場所でも鳴り続けると迷惑になることもあるかと思いますが、こちらハイマウントの熊鈴にも消音機能が付いていますので、その点は安心です。
これくらい音が大きいと、渓流釣りや、人気のない場所で山菜採りをする際の熊よけ対策にピッタリですね。
ただ、この大きさと重さあってこその「この音の響き」だとは思うのですが、正直個人的にはこの「重さ」はなかなかのストレスを感じました。
私の性格が雑なので、この重めの熊鈴をつけたリュックを背負おうとした時に、熊鈴がそばにいた子どもの顔面を直撃!!…という惨事が脳裡にうかんだりも。汗
はれうさぎ
なので、人がある程度いる場所での山歩きでは、これまで通り「小ぶりで音が大きすぎない」タイプの百均やモンベルの小さ目の熊鈴で充分かな?とも。
というわけで、使う熊鈴は「行き場所」によって使い分けて行こうと思っています。
熊と出会ってしまったら?
ちなみに日本には2種類の熊がいて、本州や四国に生息しているのが「ツキノワグマ」で、北海道に生息しているのが「ヒグマ」です。
熊鈴を持っていても、熊を100%回避できるわけではありません。
「もしも熊に出会ってしまった時の対処法」については、素人の私が書くアレコレよりも、より専門性のある方が書いた記事を参考にしていただいた方が良いと思いますので、参考記事のリンクを貼るにとどめておきますね。
「とにかく落ち着いて慌てないこと」「大きな声は出さない」「走って逃げない」あたりがポイントとなりそうです。
熊撃退スプレーをすぐ取り出せる場所に持っておくのも一つの手。
とはいえ、「慌てない事」も「熊撃退スプレー」を咄嗟に使うことも、なかなか難しいとは思います。
ですので、まずは熊鈴などで自らの存在を熊に知らせることで「熊に出会わない努力」が必要ですね。
音も値段も全然違う!熊鈴いろいろまとめ
というわけで、熊鈴は音も値段も様々です。まずは熊鈴を使う場所によって、どちらのタイプの熊鈴が必要か判断して選ぶのが良さそうです。
川音が大きな渓流や、山道を外れたような人気(ひとけ)が無い場所
→大き目で音も大きく響く熊鈴
ある程度人はいる場所
→小ぶりで音が大きすぎない熊鈴
「小ぶりで音が大きすぎない」タイプですと、機能的には100円均一の熊鈴でも充分その役割は果たすと感じましたが、実際に使ってみると消音機能付きはかなり便利だと感じました。
音は好みによるかとは思いますので、ぜひ色々聞き比べてみて下さいね。
ギア
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ポイント
【鈴が大き目で音も大きく響くタイプのもの】
最強の熊鈴「熊鈴ガーディアン」やマジックベアベル(ハイマウント)、モンベルでもサイズが大きめなトレッキングベルサイレントなど。