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大人気の収納ボックス「シェルフコンテナ」は何が凄い?実際に買って徹底検証してみた

大人気の収納ボックス「シェルフコンテナ」は何が凄い?実際に買って徹底検証してみた

シェルフコンテナはオシャレでかっこいいですよね。収納ボックスだけではなく、棚としても使えるのが人気の秘密です。

ただ、値段をはじめ、ネックとなる部分が多いので購入を躊躇するキャンパーさんが多いのも事実です。

実は私もその一人ですが、何年たっても人気が衰えることなく、もはや定番の収納ボックスとして定着したのは、何か特別な理由があるはずです。その秘密を知るために「シェルフコンテナ」を買って実際に使ってみました。

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収納ボックスの王様「シェルフコンテナ」

収納ボックスの王様「シェルフコンテナ」参照元:スノーピーク公式サイト

シェルフコンテナは、国内キャンプメーカーの王様「スノーピーク」が製作した収納ボックスです。武骨で唯一無二のデザインと、シェルフ(棚)に変形する男心をくすぐる独自のギミックで人気を博し、今や収納ボックスの王様として君臨しています。

洋幕やガレージブランドを愛する「オシャレキャンパー」御用達のギアでもあり、「スノーピークのギアを使ってなくてもシェルコンだけは持っている」というオシャレキャンパーは数知れません。

流行の入れ替わりが激しいオシャレキャンプ界隈で、何年経っても廃れることなく常に第一線で活躍しているということは、シェルフコンテナが見た目だけではない、代用できないオンリーワンの存在ということなんだと思います。

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ここで言うオシャレキャンパーとは、カリスマインスタグラマーや、GO OUTで取材を受けているような最新のガレージブランドや高級テントを駆使した「映え」重視のキャンパーのことを指しています。

シェルフコンテナを買ってみた

シェルフコンテナを買ってみた

オシャレキャンパーが今でも愛用し続ける「シェルコン」とは、一体何が凄いのか。考えてもわからないので、早速シェルフコンテナを購入することにしました。

シェルフコンテナは大容量サイズの「シェルフコンテナ50」と、小型の「シェルフコンテナ25」の2サイズで展開されています。

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「キャンプギアに限って言えば小は大を兼ねる」という、とあるキャンパーさんの教えから、小さいサイズの「シェルフコンテナ25」を2つ購入しました。

スタッキングして使える

2つ購入した理由は、ボックスを開いてシェルフ(棚)にした状態で、スタッキングをして使うことが出来るからです。このような使い方を前提に設計されているようなので、2つ揃えて初めて本領発揮をするギアだと思います。

公式サイトの説明では最大3つまでスタッキング可能ということです。逆に1つだけだと、シェルコンの魅力を引き出せないのではないでしょうか。ただでさえ高額なのに、2つ揃って初めて本領発揮とは、スノーピークさんの緻密な戦略に脱帽です。

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金額がネックで購入を断念する方は多いと思います。

シェルフコンテナの収納ボックスとしての機能を検証

シェルフコンテナの収納ボックスとしての機能を検証

それでは早速開封してみましょう。箱を持っているときから感じていましたが、矢張り重いです。

シェルフコンテナ25の重量は3.6kg。シェルフコンテナ50は5.5kgです。素材がスチール(ガルバニウム鋼板)なので致し方ないところです。その代わり丈夫そうです。

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収納ボックスなのに重いということから、購入を見合わせた方も多いとおもいます。

シェルコン開封

見た目は言うまでも無くかっちょいいです。誰が見てもかっちょいい!欲しい!って思う筈です。こんなに所有欲を満たしてくれるギアも、なかなか無いとおもいます。

シェルコンとブリキボックスを比較

収納ボックスなので収納力が大事です。シェルフコンテナ25の容量は25リットル。シェルフコンテナ50は50リットルです。商品名にある数字は容量のことだったんですね。ということで、現在メインの収納ボックスであるブリキトランク(容量不明)と比較してみました。

シェルコン比較

シェルフコンテナとブリキトランクの内寸の比較です。シェルフコンテナ50は所有していませんが、判り易いように比較表に追加しました。

奥行 高さ 容量
ブリキトランク 約55cm 約29cm 約24cm 約38L
シェルフコンテナ25 40.5cm 29.0cm 19.5cm 25L
シェルフコンテナ50 50.0cm 37.0cm 25.5cm 50L
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ブリキトランクは「シェルフコンテナ25」と「シェルフコンテナ50」の間の容量なんですね。

ブリキトランクに詰めた状態

ブリキトランクには、CB缶や照明器具一式をはじめ、焚き火台など、キャンプ場で使う小物を纏めています。使うかも?な予備品もたっぷり入るので、なんでも詰め込んでしまっています。

多少ギアが食み出してしまっても、フタ箱の形状の蓋なので問題なく蓋が閉まり重宝しています。ブリキトランク1つで必要なギアはコンパクトにまとまるので大変便利です。

シェルコンに詰めて余ったギアを床におく

シェルフコンテナ25に同じギアを移し替えてみました。容量が違うので当然なのですが、全ては入り切りません。この辺りはキャンプ場で必ず使うギアだけを厳選してしまえば良いので、かえって無駄が無くなり、すっきりしそうです。

CB缶のアップ

シェルフコンテナ25はCB缶よりも高さがあるものは食み出してしまいますが、シェルフコンテナには蓋が無いので、多少ギアが食み出してもなんとかなります。これをメリットと感じるのか、蓋が無い収納ボックスはあり得ないと思うかで好みが分かれてくると思います。

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収納ボックスなのに蓋が無い!ということから、購入を見合わせた方も多いとおもいます。

食器入った状態

もう一つのシェルフコンテナ25には食器類を入れました。こちらもキャンプ場で必ず使う食器類だけに厳選すればちゃんと収まるので無駄が無くなりそうです。

無造作にギアを入れっぱなしにして、そのままキャンプ場で使うタイプの人には不便に感じるかもしれませんが、積載問題を解決するきっかけになると思いますよ。

シェルフコンテナ25の容量は、すっきりとしたキャンプを楽しむには最高のサイズというのが私の感想です。

シェルコンの底の写真

シェルフコンテナ25にギアを移し替えたときに、おやっ?と思ったことがあったので何点か書きます。

一番初めに思ったのは、やたらと隙間が多いということです。例えばシェルフコンテナはボックスを広げることができるギミックなので、底の部分がこのような構造になっていて隙間があります。シェルコンを地面に置くと、土埃や結露が入ってきそうですよね。

正面写真

正面からみると、コンテナが開閉する部分にも隙間があります。意外とロックが緩くて隙間ができてしまうようです。ギミック的に致し方ないのですが気になります。

謎の穴

更に気になるのがシェルコン各所にある謎の穴の存在です。何のための穴かはよくわからないのですが、雨が降ると浸水しそうですし、風が吹くと土埃がはいってきそうですよね。ギアが濡れたり汚れたりするので、テントの中やタープ下など、置く場所が限られてきます。

物をいれてぱっかん

次に気になったのは、コンテナを開いて棚として使う時に、ギアをギュウギュウに詰め込んでいると大変面倒だということです。最悪中身を出したり入れ替えたりする必要があります。コンテナをパッカーンする場合は、よく考えて入れないと苦労しそうです。

竹のグリップ付きの大きな持ち手

荷物の詰め込みが終わったので早速運んでみました。竹のグリップ付きの大きな持ち手が付いているので持ち運びは楽です。

ただ、物凄く不安な気分になりました。というのも、シェルコンをロックするパーツや持ち手が大変緩くて、運搬中にカチャカチャ鳴るからです。持ち手はコンテナを変形する為のパーツも兼ねているのですが、連結部分と持ち手の間に隙間があるので本当に不安定に感じます。

ロック部分

一番怖かったのがシェルコンをロックするパーツです。このパーツが本当に緩くて、運んでいる間にロックが解除されることがあります。万が一、4か所のロックが全部解除されてしまったら、、大変恐怖ですよね。

車に積んだ写真

いざ車にシェルコンを積み込みます。ここでも恐れていたことが起こりました。持ち手が大きく、かなり出っ張っている為、結構なデッドスペースが生まれてしまうのです。

「積載で、いかにデッドスペースを無くすか」をモットーとしている私にとって、これはデメリットです。シェルフコンテナ25は小型サイズなのでまだよかったですが、これが大容量のシェルフコンテナ50だったら車によってはトランクからはみ出るかもしれませんね。

シェルフコンテナの収納ボックスとしての機能

ここまでがシェルフコンテナの収納ボックスとしての機能の検証結果でした。シェルフコンテナのデメリットは、以前収納ボックスを購入したときに色々と調べたので事前に判ってはいたのですが、思った以上に収納ボックスとしては落第点という感想です。

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そういったこともあって、収納ボックスはブリキトランクを選んだ経緯があります。

にも関わらず、シェルコンを多くのキャンパーが長く愛用しているということは、もう一つの機能である棚(シェルフ)の機能が素晴らしいのだと思います。早速、使ってみましょう。

シェルフコンテナの棚(シェルフ)としての機能を検証

シェルフコンテナの棚(シェルフ)としての機能を検証

収納ボックスとしてはちょっと残念な印象のシェルフコンテナ。キャンプ場でつかってみました。もう一つの機能である棚(シェルフ)の機能に期待です。

車からシェルコンを下ろして配置します

車からシェルコンを下ろして配置します。ここで最初の感動を覚えます。というのも、これで終わりなんです。何がかというと、コンテナから物を取り出したりする必要が無いのです。

シェルコンスタッキング

シェルコンを置いて、コンテナを開いて棚にしたら、スタッキングをしてそれで終わりです。シェルコンは棚にもなるので、ギアをコンテナから取り出して別の棚に並べたりする必要が無いのです。

逆に言うと撤収の時も大変楽で、コンテナを閉じて車に積むだけです。これは想像の100倍便利で感動しました。正に見せる収納ボックスですね。シェルコンが人気なわけです。

シェルコンはスタッキングすると本領発揮

シェルコンはスタッキングすると本領発揮します。スタッキングしたままギアを取り出せるので本当に場所を取りません。シェルコンの一番の売りです。

シェルコンを買うのであれば、同じサイズのものを2個購入することを強くお勧めします。そうしないとシェルコンの魅力を引き出すことが出来ないと思います。

シェルフコンテナのサイズ

もう一つ感動したことがあります。それはシェルフコンテナのサイズが、物凄く考えて作られていることが判ったからです。

特に何も考えずにテーブルの隣にシェルコンを置くと、テーブルと調和するではないですか。幅といい、高さといい、理想的です。

通常、ギアのレイアウトはサイズで頭を悩ませます。例えばテーブルの幅と高さに合うギアを探す時に、サイズ探しに翻弄するといった感じです。おそらくシェルコンのサイズを決める時に、どんなギアにレイアウトしても、調和するサイズを研究して決めたのではないでしょうか。

色々なギアを引っかけることができます

シェルコンには色々なギアを引っかけることができます。蓋が無いから成せる業ですよね。どうして収納ボックスなのに蓋が無いのかずっと疑問でしたが、こういった理由だったのですね。使ってみて初めて納得しました。

蓋

とはいえ、蓋があればもっと便利なのも間違いありません。天板があれば調理台や物置になるので、更に使い勝手が良くなります。

その為、多くのガレージブランドから様々な天板が販売されていて、どれも人気です。天板を自作するキャンパーさんも多く、世界に1つだけのマイシェルコンを手にするキャンパーさんが沢山います。

天板自作

私も例に漏れず、天板を自作しました。世界に1つだけのシェルコンの完成です。本当に所有欲を満たしてくれます。

シェルコンは敢て最低限の機能に留めて、あとは各自でカスタムして楽しんでね!という、裏のメッセージがあるのかもしれません。

磁石が使えます

しかも、ボディがスチール(ガルバニウム鋼板)なので、磁石が使えます。マグネット式のステッカーも張ることができますし、使い方次第では無限の可能性を秘めています。現にガレージブランドからはマグネットを利用した便利ギアが数多くリリースされていて、どれも人気です。

シェルフコンテナの棚(シェルフ)としての機能の検証結果

ここまでがシェルフコンテナの棚(シェルフ)としての機能の検証結果でした。控え目に言って最高です。キャンプ場にシェルコンを下ろした瞬間から、感動することばかりで、棚(シェルフ)の機能は想像を超えて便利で快適でした。こればかりは使ってみないと判らないですよね。

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収納ボックス面でディスってばかりでごめんなさい。棚は最高すぎました。

シェルフコンテナまとめ

シェルフコンテナの纏め

シェルフコンテナを使ってみての個人的な感想をまとめますね。

シェルフコンテナを「収納ボックス」として考えると正直、落第点だとおもいました。シェルフコンテナが収納ボックスの候補から外れてしまう大きな原因は、収納ボックスに重点を置いた場合、機能を満たしていないからだと思っています。

しかし、棚(シェルフ)として考えると、これほど使いやすく見た目が美しい棚はありません。はっきりいって最高です。

収納(コンテナ)もできる棚(シェルフ

シェルフコンテナは、収納(コンテナ)もできる棚(シェルフ)であって、恐らく一番の売りは棚の機能で、収納についてはオマケなのではと、個人的に思いました。確かに収納もできる棚と考えると、コスパは最高に思えますし、重いことも蓋が無いことも納得できます。

シェルフコンテナを使ってみて、私なりにメリットとデメリットを纏めてみました。

ポイント

【メリット】

  • とにかくかっちょいい
  • ギアを収納したまま見せることができる
  • コンテナから簡単にギアを取り出せるギミック
  • スタッキングできる
  • なんでもひっかけられる
  • 磁石が使える
  • カスタムしやすい

【デメリット】

  • 価格が高い
  • 重い
  • 天板が無い
  • 持ち手部分が積載の邪魔になる
  • 雨や土埃が入ってくる
  • ロック部分が緩くカチャカチャ煩い

【総括】

  • 棚(シェルフ)として考えると最高の使い勝手
  • 収納ボックスとして考えると機能を満たしていない
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あくまでもシェルフコンテナ25に対しての個人的な意見です。

上級者向け収納ボックス

上級者向け収納ボックス

いかがでしたか?シェルフコンテナをキャンプ場で使ってみて、初めて人気の秘密がわかりました。と同時にシェルフコンテナは使いこなしが難しい、奥が深いギアだと思いました。

使い方次第では、使い勝手の悪い収納ボックスと化しますし、世界に一つだけの最高にカッチョイイ機能的な棚に昇華します。シェルコンの良さを生かすも殺すも、使っているキャンパーさん次第だとおもいます。

シェルフコンテナはある程度キャンプ経験を積まないと良さが理解できない、上級者向けの収納ボックスなのではないでしょうか。

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