キャンプ仲間に見せてもらった1枚の写真がきっかけで、是非行きたいと思ったキャンプ場が「荒船パノラマキャンプフィールド(旧:内山牧場キャンプ場)」です。360度のパノラマ展望の景色の中で一際目立ったその山は、まるでエアーズロックのように壮大で、ここは海外なのかと錯覚させられる壮大な景色でした。
日本のエアーズロックを拝みたい一心で急遽「荒船パノラマキャンプフィールド」へ行ってきたお話です。
※2022年8月15日追記
内山牧場キャンプ場は「荒船パノラマキャンプフィールド(略称APC)」に名称が変更されました。名称変更に伴い記事内の名称も修正します。
目次
荒船パノラマキャンプフィールドの魅力
「荒船パノラマキャンプフィールド」は上信越自動車道下仁田インターから車で約50分。荒船山、八ヶ岳をはじめとする関東山地の美しい山並みを一望できる標高1200mの高原にあります。
キャンプ場まではひたすら山道を登っていくことになり、周りには何もありませんが、360度パノラマ絶景のロケーションは荒船パノラマキャンプフィールドでしか見ることが出来ない壮大な景色です。
荒船パノラマキャンプフィールドの魅力をまとめてみました。
八ヶ岳連峰を一望できる360度パノラマ絶景
出典:荒船パノラマキャンプフィールド荒船パノラマキャンプフィールドの魅力はなんといってもその絶景にあります。八ヶ岳連峰を一望できる360度パノラマ絶景は開放感が半端ないことでしょう。
残念ながらこの日は生憎の天気だったのでパノラマ絶景を堪能することができませんでしたが、天気が良かったら写真のような景色なんだそうです。晴れたらどんなに素晴らしかったことでしょう。悔やまれます。
ひときわ目立った威厳のあるこの山は「荒船山(あらふねやま)」といいます。まるでエアーズロックのように壮大ですよね。
今回、荒船パノラマキャンプフィールドへ来た理由はこの山を観たかったからです。本当は快晴の状態で観たかったのですが拝めただけでも十分です。近いうちにリベンジしようと思います。
「レストハウスあらふね」の施設が充実している
荒船パノラマキャンプフィールドにはバーベキュー設備や釣堀、グランドゴルフなどができる施設があるので、一日中大自然の中で遊ぶことができます。 特にレストハウスにあるジンギスカン定食が名物とのこと。
車乗り入れ可能なフリーサイト
荒船パノラマキャンプフィールドは車乗り入れ可能なフリーサイトです。長野県にはフリーサイトのキャンプ場は沢山ありますが、車の乗り入れができるフリーサイトのキャンプ場は少ないので好ポイントです。
炊事場がリニューアル
荒船パノラマキャンプフィールドといえば、ひと昔前は炊事場やトイレが古く、女性からは敬遠されがちな設備でした。しかし令和2年にサニタリー棟等がリニューアルされたので、物凄く快適なキャンプ場に生まれ変わりました。
コロナの影響で完全予約制になった
荒船パノラマキャンプフィールドは元々予約不要(不可)のキャンプ場で早い者勝ちだったのですが、コロナの影響で今年6月の営業再開の際、完全予約制になりました。コロナが落ち着いたら予約不要に戻るかもしれませんが、当面は予約必須ですのでご注意ください。
今までのように思い立ったらキャンプが出来なくなりましたが、遠方から来るキャンパーさんにとって速いもの勝ちは不利な条件だったので、個人的には大歓迎です。予約受付は電話のみとなっています。
荒船パノラマキャンプフィールドの施設案内
荒船パノラマキャンプフィールドの施設を写真付きでご紹介いたします。
レストハウスあらふね
キャンプ場から離れた山荘あらふね(山荘あらふねは令和2年度をもって閉鎖し、レストハウスあらふねとして営業中)レストハウスあらふねでキャンプ場の受付をしていて、こちらには売店と食堂があります。
キャンプ場の周りには何もないこともあり売店は充実していて、薪やホワイトガソリン、着火剤、ガス缶、洗剤、アルコール類、菓子類、お土産、カップラーメンを取り扱っています。逆にレンタル用品は毛布程度しかありません。
トイレ
トイレは1ヶ所だけです。フリーゾーンの近くにあります。最近リニューアルしたのでとても綺麗ですが、ウォシュレットなどは無く、最低限の設備です。
とはいえ、リニューアル前は簡易的なぽっとんトイレで不評だったそうで、わざわざレストハウスあらふねのトイレまで行くキャンパーが多かったということです。そう考えると大変ありがたいですよね。
炊事場
炊事場は2箇所で、フリーゾーンと普通車ゾーンにあります。こちらも最近リニューアルしたので綺麗です。
屋根付きなので雨の日も安心ですが、何故か照明は付いていないので夜洗い物をするときは懐中電灯が必要です。スポンジや洗剤等も置いていないので自前で用意が必要になります。最低限の設備なのでお湯はでません。
コインシャワー
トイレの隣の比較的綺麗な建物にあります。こちらもリニューアルしたのでとても綺麗です。3分200円で利用できます。キャンプ場の付近には入浴施設が全くないのでシャワーは大変ありがたい設備です。
お風呂
山荘あらふねに温泉施設がありますが、キャンプ利用者は利用できません。これもコロナの影響です。(山荘あらふねは令和2年度をもって閉鎖)
キャンプ場から一番近い温泉施設はありません。以前は「下仁田温泉 荒船の湯」が車で20分のところにありましたが、昨年の台風の影響で閉鎖してしまいました。
自動販売機
レストハウス横にあります。キャンプ場からは遠いので、あまり利用する機会が無いかもしれませんね。
荒船パノラマキャンプフィールドのサイトレビュー
荒船パノラマキャンプフィールドは「フリーゾーン」「普通車ゾーン」「単車ゾーン」の3つに分かれた車乗り入れ可能なオートキャンプサイトで、全てフリーサイトです。
「単車ゾーン」はバイクのみ乗り入れ可能で「フリーゾーン」「普通車ゾーン」は車の乗り入れが可能という違いだけです。特に「フリーゾーン」「普通車ゾーン」は何故名称がわけられているか謎でした。
荒船パノラマキャンプフィールドのキャンプサイトを写真付きでご紹介いたします。
フリーゾーン
キャンプ場入口にある比較的低い位置にあるエリアです。トイレと炊事場、シャワーが近くにあるところがメリットです。
比較的傾斜が少ないエリアですが、土がむき出しになった場所があったり、場所によっては木が邪魔で景観が望めなかったりします。
普通車ゾーン
キャンプ場を登った丘にあります。炊事場は近くにありますが、トイレやシャワーが遠いところがデメリットかもしれません。全体的に傾斜が多いですが、景観は素晴らしい印象でした。
単車ゾーン
バイクキャンパー専用エリアです。バイク利用者は1泊1200円と格安でキャンプが出来る代わりに、このエリアにしか設営が出来ないのでご注意ください。炊事場、トイレが遠く、傾斜もかなりあります。景観は素晴らしいエリアです。
サイトの地面の特徴
サイトの地面は芝生です。遠くから見ると一面緑で大変美しい景色ですが、場所によっては土がむき出しのところがあるので設営時に確認が必要ですよ。
傾斜はあるの?
全体的に傾斜しています。特に「普通車ゾーン」は丘のようになっているので、場所によっては快適にキャンプが出来ないかもしれません。
平らな場所は少ないので設営前に事前に確認をすることをおすすめします。
水はけのよさは?
生憎の雨に見舞われましたが、決して水はけが良いという印象ではありませんでした。傾斜もあるので雨水が流れます。
窪みがある場所は水が溜り、水没することがあるということなので場所選びは重要になってきます。雨が止むと比較的早く水がはけてくれた印象です。芝生サイトはどこも似たような傾向ですよね。
ペグの刺さり具合は?
ペグの刺さり具合は固くも無く、刺さり易くも無く、普通という印象でした。どんなペグをお使いでも、あまり気にならないと思います。
プライベート感
傾斜が多いキャンプ場なので、設営する場所が限られていることと、コロナの影響で受け入れ人数に制限をかけていることもあり、プライベート感は満載です。なんといっても360度パノラマ絶景のキャンプ場なので開放感が半端ないです。
サイトの広さ
サイトの広さは一般的なキャンプ場と比べると広いと思います。ただ個人的な印象ではもっと広大なキャンプ場というイメージだったので、意外とこじんまりとしているという印象でした。
荒船パノラマキャンプフィールドの注意事項
荒船パノラマキャンプフィールドで事前に知っておきたい情報を纏めました。
変わり易い気候
荒船パノラマキャンプフィールドは山頂にある高原ということもあり、非常に天気が変わり易いキャンプ場でした。雨雲レーダーや天気予報を過信しない方が良いとおもいます。実際に雨雲レーダーでは雨雲が無いのにキャンプ場は雨が降っているといった感じでした。
また、夜中に突風や落雷が起こりやすく、場合によっては危険な状況になります。現に真夜中の突風でタープが裂けてしまいました。
キャンプ場周辺には本当に何もない
荒船パノラマキャンプフィールドの周りには本当に何もありません。買い物をするにも最寄のスーパーは山道を20分以上下った市街地まで行くことになります。
温泉も車で20分の場所にあったのですが現在は閉鎖しています。キャンプ場のお風呂はコロナの影響で利用不可なので、1時間かけて市街地までいかないとお風呂もありません。買い物やお風呂は事前に済ませておく必要があります。
ペット不可
荒船パノラマキャンプフィールドはペット不可です。以前は明確なルールが無く黙認状態だったようですが、現在はページ上に「ペットはご入場できません。」と記載されています。
広大な芝生のサイトなのでペットと一緒にキャンプが出来たら最高なんですけどね。
ゴミは全て持ち帰り
荒船パノラマキャンプフィールドでは使い終わった炭をはじめとした全てのゴミを捨てる事ができません。特に炭を捨てることが出来ないのは結構なハードルだと思います。焚き火やバーベキューをされる方は、火消壺がマストになります。
チェックアウト時間が早い
荒船パノラマキャンプフィールドのチェックアウト時間は10時と早めです。チェックアウト時に入場カードを返却する必要があるので、チェックアウト時間をオーバーしてしまうと延長料金を取られます。
とはいえ10時厳守ではなく多少は時間が過ぎても許容範囲ということです。有料でレイトチェックアウトを申し込めば12時まで延長可能です。
大自然を満喫したいキャンパーにオススメのキャンプ場
いかがでしたか?残念ながら生憎の天気で、360度パノラマ絶景や満天の星空を楽しむことは出来ませんでしたが、最低限の設備で広大な自然を満喫できるキャンプ場でした。
ゆっくりと時間が流れていく雰囲気がとても心地よいので、大自然を満喫したいキャンパーさんにはオススメのキャンプ場ですよ。レストハウスあらふねの施設も充実しているのでお子様連れのファミリーキャンパーさんも安心です。天気の良いときにまた行きたいキャンプ場でした。
ギア
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