北海道の世界遺産といえば、知床。原始的な自然が残されていることで知られていますが、実は整美された観光名所も各地にあります。やはり北海道にいるからには、知床を踏みしめてみたい・・・そんな思いから、急遽知床観光へ旅立った我が家。
なんとなく知床と言えば、うっそうとした山奥に何もない緑が広がっているイメージですが、意外とそうでもありません。また、子供連れでも存分に満喫できるスポットが、幾つもあることに驚きました。それでは、我が家の子連れ知床ぶらり旅の全容をお伝えします。
目次
思い立ったら世界遺産・知床へレッツゴー
北海道民からしたら知床と聞くと、果てしない山道を突き進み、険しい悪路を乗り越える・・・そんなイメージがふと湧きあがります。しかし車さえあれば、想像以上にスムーズで時間もそれほどかからないのです。北見からおよそ2時間半。突如思い立った我が家は、知床へと車を走らせました。
まずは知床五湖フィールドハウスへ
知床は、なんと半島全域が世界遺産に指定されている広大な大地です。いざ知床観光へ行こう!となっても、漠然としすぎているように感じますが、まずは「知床五湖フィールドハウス」をナビに入力しましょう。知床の魅力は、手付かずの自然を感じられる点です。しかし、子連れファミリーがヒグマ生息地をウロウロ歩くのは、あまりにデンジャラス!なので、とりあえず整備されている観光スポットへ向かうのが最善です。
知床五湖フィールドハウスには、駐車場はもちろん、知床を知り尽くしたプロが常駐しています。飲食物やお土産も充実しているので、満足度の高い観光スポットです。知床へ行きたい!となったら、まずは知床五湖フィールドハウスを目指して下さい。
子連れなら高架木道
知床五湖フィールドハウスには、徒歩で知床を体感できる遊歩道が整備されています。1つはそのまま山を散策する「地上遊歩道」。そしてもう1つが、熊笹が生い茂る中を歩ける「高架木道」です。高架木道は、万が一ヒグマが出現しても安全なように、地上から高く設定されているうえ、その横には7000Vの電流が流れる電気柵も設置されています。
これなら、まずヒグマがよじ登ってくることはありません。子供はもちろん、車椅子の方も通れるよう、段差のないバリアフリー設計。往復1.6kmの距離をスイスイ歩けます。道幅も、すれ違えるのに十分な広さです。子供が多少走っても、安全性が確保された高架木道なら安心ですね。
そしてもう1つの地上遊歩道ですが、特別危険という訳でもありません。そりゃあ、ヒグマが出没する危険性はありますが、安全策はとられています。コースは、1.6kmと3.0kmの2パターン。結構歩いている子供もちらほらいました。服装や持ち物など事前準備をしっかり行えば、子供でも歩ける距離です。ただし小さい子供は、親の疲労も考えると、歩きやすい高架木道がおすすめです。
美しい知床連山&一湖
一体、何を目指して高架木道を歩くのかというと、それはもちろん知床連山!!北海道は山だらけですが、何でしょう、知床の山は緑の深さが違います。山を見続けて育った私ですら、知床連山は圧倒ものでした。そして見どころは知床連山だけではなく、知床五湖の1つでもある、一湖も同時にフレームインできる点です。見せ場にはちゃんと展望台が設置してあるので、しばらくボーっと眺めるのもいいですね。
ちなみに我が家が展望台へ到着すると、すぐさまUターンしようとする子供たち。もう少しゆっくり見させてくれよという大人の意見は全無視で、何とか数枚シャッターをきって終了しました。ですがさすが知床。展望台からの帰り道は、贅沢にも知床連山を視界に入れながらの散歩でした。
ヒグマ生息地では食べ歩きに要注意
安全な高架木道をルンルン歩いたとしても、忘れてはいけないのが「ここはヒグマ生息地」ということ。正直、高架木道を歩いていても、ヒグマを発見できる確率はそう高くはないと思います。が、時たまヒグマにより遊歩道が閉鎖されることもあるそうです。
ヒグマは、嗅覚が凄まじい生き物。食べ物を口に入れながら歩くのは、かなり危険なのです。つい子供が愚図るとお菓子をあげたくなりますが、知床ではグッと我慢。ヒグマが寄ってきては洒落にならないので、食べ歩きは絶対に禁止です。
ただし、知床五湖フィールドハウスでは飲食OK。プロのスタッフもいますし、安全対策もとられているので、食べ飲みしまくっても大丈夫。とにかく、散策しながらの食べ歩き、そしてかりにヒグマを発見したとしても、絶対に食べ物を与えてはダメです。
立ち寄りおすすめスポット
知床は散策以外にも、いくつも立ち寄りスポットが点在しています。移動時間を考えると、1箇所だけではなく、他にも観光したいものです。そこで、実際に我が家が訪れた、子連れにおすすめの立ち寄りスポットをご紹介します。
グルメは道の駅「うとろ・シリエトク」
知床五湖フィールドハウスを目指して走っていると、右側に突如立派な建物が出現します。立ち寄りスポットとしても人気の道の駅「うとろ・シリエトク」です。駐車場は、バイカ―や観光客ではほぼ満杯。腹ペコの我が家はグルメを追い求め、うとろ・シリエトクへ立ち寄ることにしました。
レストランで海の幸を堪能
一刻も早く腹を満たしたい我が家は、到着するや否やご飯を求めレストランへ一直線。知床はオホーツク海に面しており、海の幸も豊富です。とくに我が家が訪れた9月は、秋鮭をメインにした知床定食という魅力的なメニューもありました。他にも海鮮丼や鯖の味噌煮定食など、魚メニューが豊富!
そして知床ならではの変わり種メニューも。鹿肉を使ったカレーなんて、道の駅の中でも扱っているのは知床だけなんじゃないかと思います。ちなみに私が注文したのは、秋鮭を使った知床定食。なかなか大ぶりの鮭が運ばれてきたので、テンションMAXで完食しました。(お腹減り過ぎて写真を撮り忘れ)子供たちは食べやすい蕎麦を注文。麺類は蕎麦のみとなっていたので、離乳食期の子供連れの場合は、ベビーフードを持参するとよいかもしれません。
デザートに「こけももソフト」
知床で初めて知った「こけももソフト」。高山帯に自生するこけももは、ツツジ科でベリー系の実がなる植物です。可愛らしいピンク色が特徴で、ソフトだけではなく、ジャムやソーダにも使われていました。もちろん、食事の後にデザートでいただいた我が家。
ベリー系とあって、かなりサッパリ、そしてほんのりとした甘みが口に広がります。ちなみにこけももソフトは、道の駅だけではなく知床五湖フィールドハウスでも販売されています。食事の前後、どちらで食べても美味しいのには変わりありませんが、あのサッパリ感は食後の口直しにおすすめです。
道の駅限定のお土産も
うとり・シリエトクは、お土産も盛りだくさん!お馴染みの熊グッズを始め、こけももや昆布など、知床ならではの商品がズラリと並んでいます。その中で、道の駅限定と掲げられていたのが「鮭おかき」と「鹿おかき」です。
鮭おかきは、何となく味の想像がつきます。いや、鹿おかき!?ダイレクトなネーミングセンスも去ることながら、お土産のインパクトも抜群。鹿おかき、知床感を全面に押し出すお土産として、正に打ってつけではないでしょうか。
ふらりと立ち寄れる「オシンコシンの滝」
道の駅を出発すること数分、突如左手にオシンコシンの滝という看板が現れます。おもむろに立ち寄ってみると、道路から階段を上るとすぐに滝のしぶきが舞っていました。階段はそれほど長くなく、それなりに整美されているので子供連れでも行けちゃいます。
まさか道路際から数分の場所に、こんな雄大な滝があるとは思わずなんだか感動。滝との距離も近く、マイナスイオン浴びまくりです。小さいですが駐車所も併設されているので、フラっと立ち寄るのには最適なスポットだと思います。
知床でいざ子連れぶらり旅へ!
いざ知床へ行ってみると、子連れでも想像以上に楽しめた今回の旅。世界遺産を余すことなく堪能し、グルメやマイナスイオンまで浴びれるなんて、なんだか得した気分です。子連れだから厳しいかな?と考えがちですが、知床は子供も大人も満足感が得られます。思い立ったら、いざ知床へ足を運んでみて下さい。
ギア
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