つかじん
ピコグリル398と760って何が違う?サイズ、重量、特徴を比較してみました!

ピコグリル398と760って何が違う?サイズ、重量、特徴を比較してみました!

軽量焚き火台の王者といっても過言ではないピコグリル。ステンレス鋼が使われた焚き火台は軽くてコンパクトなのに頑丈。そして焚き火でも調理がしやすい五徳機能。

その使い勝手の良さと携行のしやすさから多くのキャンパーが愛用しており、一時はどこも在庫切れで入手困難だった人気焚き火台です。

今回はそんな人気焚き火台であるピコグリル398とピコグリル760のサイズ、重量、特徴の違いについてご紹介したいと思います。

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

なぜピコグリルを選んだのか

ピコグリル760の収納袋

ピコグリル398とピコグリル760のサイズ違いの話をする前に余談ではありますが、なぜ私がピコグリルを選んだのかを少しお話したいと思います。

最初からピコグリルを使っていたわけではありません。

薪と焚き火と夜景

以前はスノーピークの焚き火台Lをソロでもファミリーでも使用していました。あのずっしりとした無骨なデザインに惹かれて即購入。購入時の感想は「想像以上に重い…でも、かっこいいし問題ない!」。

最初は使う楽しさと、その見た目から、重さによる苦労は気にもしていませんでした。

しかし1~2週に一度のペースでキャンプに行っていると「重い…重すぎる!」と重さに対する不満が積もりに積もっていきました。

そのおかげで一時期「焚き火台持っていくのが面倒だな…」と焚き火を愛するキャンパーとしてあるまじき精神状態に陥ってしまったこともあります。

そんな不満が絶頂の時に知ったのが、そう「ピコグリル」です。

軽さは1kg以下!(スノーピークの焚き火台Lの約10分の1)、それで薪もガンガンくべられて、調理もバンバンできる!

でも、お値段がそれなりにするので…調べに調べ、決意を固めて購入に至りました。それからはずっとピコグリルです。もう1年以上、数十回使っていますが、不満も一切無く、他の焚き火台に浮気心を抱くことも一切ありません。

「良い焚き火台無いかな…」と焚き火台迷いに終止符を打ってくれた素晴らしい焚き火台です。

なぜピコグリルが人気なのか

ピコグリル760の付属品とオプションパーツと収納袋

ピコグリル398の重量は約448g。約倍の大きさの760でも約740gと圧倒的な軽さ。人気な理由は軽くてコンパクトなのに焚き火台としての機能は一切損なわれていないところではないでしょうか。

その軽さとコンパクトな形状から徒歩、自転車、バイク、車、どんな移動手段でも持ち運びやすく、キャンプ問わず、釣り、ハイキング、トレッキング、バーベキューなどさまざまなアクティビティに携行するのにも最適。

組み立ても非常に簡単で説明書を見ずとも直感的に簡単に組み立ることができるのも特徴的です。

キャンプ場についたら、さっさと設営を終えて、ビールで乾杯をしたい私にとって、時間も労力もいらないピコグリルとの相性は抜群でした。

ピコグリル398とピコグリル760のサイズ比較

ピコグリル398とピコグリル760の収納サイズ比較正面

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。

先日、ピコグリル398のオーナーとグルキャンすることがあり並べて撮影させてもらいました。

398のオーナーはバイクでソロキャンスタイル。一方、車でソロキャンスタイルの私は398より倍大きい760。

760の購入も迷ったそうですが、やはりバイクだと積載量に限りがあるので、コンパクトな398の購入を決めたようです。

収納時の重さとサイズを比較

ピコグリル398とピコグリル760の収納サイズ比較斜め

ピコグリル398 ピコグリル760
収納サイズ 幅33cm×縦23.5cm 幅45cm×縦30cm
厚み 1cm 1.5cm
重量 448g 740g

収納袋の形状と収納方法も少し違います。

ピコグリル398は収納袋は被せ蓋。ドキュメントケースのような形状をしています。
ピコグリル760は文章では説明しづらいのですが…収納袋はガバっと開き、2つのポケットに火床とフレームを分けて収納します。

どちらも火ばさみと革手袋を一緒に入れるくらいの余裕があります。

火床の大きさを比較

ピコグリル398とピコグリル760の収納袋と火床正面

収納サイズの次は焚き火台のメインでもある火床のサイズを比較していきましょう。火床を収納する時は半分に折りたたみます。

ピコグリル398とピコグリル760の火床展開サイズの比較

展開した時の398と760の火床サイズは下記の通りです。

ピコグリル398 ピコグリル760
サイズ 幅38.5cm×縦26cm 幅54cm×縦38cm

ピコグリル760は一般的な焚き火台よりも横幅が長く、今までの経験上、キャンプ場で一般的に販売されている薪のサイズであれば、余裕で収まります。

ピコグリル398とピコグリル760の火床を重ねて比較

せっかくなので火床をを重ねてみました。
形状はほぼ同じですが、398に比べると760が圧倒的に大きいことがわかります。

火床とフレームの固定方法が違う

ピコグリル398をフレームに固定

火床とフレームの固定方法にも違いがあります。
ピコグリル398は火床に切れ込みが入っていて、その切れ込みにフレームをはめ込みます。

すぐ外れてしまうのでは…と心配にもなりましたが、それなりのお値段するだけあってジャストフィット。簡単には外れないくらいしっかり固定されています。

ピコグリル760の火床と穴

ピコグリル760は、火床の穴にフレームを通します。穴に通すのでズレる心配もなく、火床とフレームがしっかりと固定されています。

実はこれもピコグリル760を選んだ理由の1つです。

正しい使い方を心がけていれば全く問題の無い話ではありますが、火床の切れ込みにフレームをはめるタイプのピコグリル398の場合、薪の積み過ぎや、一点に荷重がかかった場合にフレームと火床が外れるという報告をちらほら見かけたからです。

家族とファミキャン、友人とグルキャンをした際に、焚き火台を囲い、くべる薪の量が増える時があります。そんな時も火床が外れるか心配をしないでいられるようにと、760の購入を決めた1つの理由でもあります。

組み立て時のサイズ比較

ピコグリル398とピコグリル760のサイズ比較上から

ピコグリル398とピコグリル760、それぞれ組み立てて横に並べてみました。
両方とも火床に穴が空いており、空気が効率よく取り込まれる事により燃焼性を促進させてくれます。

ピコグリル398とピコグリル760のサイズ比横から※760のフレームをつける方向間違ってました…。

高さの差は約1.5cmとそんなに差がありません。

ピコグリル398 ピコグリル760
高さ 24.5cm 26cm

ピコグリルの注意点としては、火床と地面が近いことです。そして、燃焼性を向上させるために空いている火床の穴から灰が地面に落ちること。

地面へのダメージを避けるために、どちらのサイズもスパッタシート(焚き火台シート)を敷くことは必須です。

薪を実際に置いてみる

ピコグリルに薪を置いてサイズ比較

では、実際に薪を置いてみたらどうなるのでしょうか?キャンプ場で購入した、ほぼサイズが同じ薪を置いてみました。

ピコグリル398とピコグリル760に薪を載せて比較

一般的なキャンプ場で販売されている薪より少し長めの薪。

左の760は横も縦にも余裕があります。右の398は横に余裕があるものの、縦は薪がはみ出してしまいました。

はみ出してしまう場合、焚き火中に崩れ落ちないように位置を調整してあげたり、薪をくべる前に斧やのこぎりで少し短くしてあげる必要がありますね。

積載量に余裕があり、どのキャンプ場で販売されいる薪でも気にせず積みたいぜ!という方は760をおすすめします。

しかし、ソロキャンプでは「ピコグリル760だと無駄にでかい…」と思う時もあります。それでも重量は1kg以下なので気にもなりませんが、ソロキャンプの時、コンパクトにじっくり焚き火を楽しみたい、という方は、ピコグリル398で十分だと思います。

五徳スペック

どちらも五徳としての性能は十分。耐荷重はメーカー側が正式に発表はしていませんが、ネットで調べてみたり、他のキャンパーさんが載せているものを見ると5kgくらいまではいけるのではないでしょうか。あまり重いものを乗せるとスピットが曲がったりして思いがけない事故につながる可能性があるので、重量があるものは避けた方が無難かもしれません。

ピコグリル398の五徳のサイズ感

DSC8661-1024x682
出典:WANDERLUST EQUIPMENT

ピコグリル398は基本的にソロからデュオに最適です。
ソロキャンプにおいてはクッカー1つで足りることが多いので、復数の調理を同時進行することが無い場合はピコグリル398で十分だと思います。

復数同時に加熱したいという時、スピットを2本置くことでコンパクトなクッカーであれば2つ同時に加熱する事もできます。

ピコグリル760の五徳のサイズ感

ピコグリル760とスキレットとメスティン

大きいだけあってグルキャンからファミリーキャンプに最適です。
鉄板焼きを楽しみつつ、横でお湯を沸かしたり、更にはメスティンを置いたりと、復数の調理を同時進行することができます。大人4人、各々クッカーを持ち寄って使用しても、全員が平和に調理できる余裕があります。

「おまえもっとそっち詰めろよ!」なんてことはなりません。

760にはオプションが必須!

ピコグリル398組み立て後

ピコグリル398は購入時から網や串などを橋渡しできる作りになっています。
そのため、網や焚き火用五徳を持っている方は、スピット(ピコグリル専用の串)を購入しなくても大丈夫です。

ピコグリル760を組み立て

しかし、ピコグリル760のフレームには標準で網や串を橋渡しできる架台がありません。そこで必要なのがオプション品である「変形五徳」です。

ピコグリル760と変形五徳

「変形五徳」があることにより、網や串、オプションのスピットを置くことができるようになります。

ピコグリル760と変形五徳をX型

さらに「変形五徳」は写真のようにX型の架台にすることができます。スピット(串)がなくても、これだけでも十分調理に使えますね。

U字型の串。五徳になるスピット

ピコグリル398とピコグリル760のスピット

別売りで販売しているU字型のピコグリル専用の串。通称スピット。

ピコグリル398専用のスピットは「スピット」、ピコグリル760専用のスピットは「ビッグスピット」として販売されています。

長いビッグスピットはどちらも利用できますが、398専用のスピットは長さが足りません。(760の変形五徳をクロスさせれば別ですが)

純正品なので収納袋に収まり重量も無いので、ずっと使用していますが、必須オプションではありません。網での調理がメインの方は不要ですし、もっと安定感が欲しいという方は別の焚き火用五徳を購入した方が良いかもしれません。

これは自身が使う調理器具に合わせて購入するオプションかなと私は思います。

で、結局どっちがオススメ?

ピコグリル398とピコグリル760のサイズと重量

徒歩、自転車、バイクなど積載量が少ない、限りがある場合は、398がオススメです。実際に見てわかりましたが、バックパックに立てて収納すればスペースをほとんど取らないサイズは非常に魅力的です。

また、ソロやデュオキャンプがメインの方も760程大きい火床が必要になることがほとんど無いと思うので、キャンプを少しでも身軽にするのであればピコグリル398一択ではないでしょうか。

移動手段が車であり積載量に余裕がある場合はピコグリル760がオススメです。キャンプ場で販売している薪が太くて長くても760なら何の気にせず放り込むことができます。

また、グルキャンやファミキャンでも主戦力になれるスペックとサイズです。ソロでも使うけど、ファミリーでも使いたい!という方は、ピコグリル760が最適ではないでしょうか。

買う時は模造品に注意

ピコグリル発送完了メール※私はWANDERLUST EQUIPMENTさんで購入しました。

最近ではピコグリルを真似した模造品が多く出回っています。形は似てるし安いからといって安易に購入するのは危険です。

焚き火は楽しいものですが一歩間違えると大事故に繋がり、自身の命、または周りの方にも迷惑がかかることがあります。

火を扱う器具である焚き火台は信頼と実績のある物を選ぶことで、破損、怪我などのリスクを軽減し、今後も長く楽しいキャンプライフを送ることができるのではないでしょうか。

ピコグリルを販売している国内正規代理店は2店舗のみです。

・Pikari
https://pi-ka-ri.com/

・WANDERLUST EQUIPMENT
https://wanderlust-equipment.com/

ピコグリル760も良いけど、398も欲しい!

ピコグリル760で焚き火

いつもピコグリル760を使用していた私は、小さいピコグリル398は不安定で使いづらいものだと勝手に思い込んでいました。

しかし、実際見比べてみると作りもしっかりしていて、必要な機能がギュッと濃縮されたソロキャンにおいて最強の焚き火台なのではないか、と改めて認識させられました。

今使っている760でも問題ないのですが、ソロ用に398も買ってしまおうか悩んでいるくらいです…。

是非、ピコグリルの購入を検討中の方、または今使っている焚き火台が重い!とお悩みの方、自身のキャンプスタイルに合わせたピコグリル購入のために参考にしてみてください。

紹介
ギア
X 閉じる
  • つかじん
  • つかじん
  • キャンプ歴7年。幼少期に父に頻繁にキャンプに連れて行かれた影響から自分もキャンプにハマる。年間20泊~30泊。主なキャンプシーズンは9月~4月。平日はソロキャンプ、土日、連休は家族でファミリーキャンプを楽しんでいます。

記事についてのご意見やご要望、修正依頼、表示の不具合などございましたらお知らせください。返信が必要な場合はお問い合わせフォームからお願いします。




このライターが書いた他の記事

フォローミー

キャンプクエスト公式SNS
  • 日毎
  • 月間
  • 殿堂