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ピコグリルを超えるか!?パーゴワークスの「ニンジャファイアースタンドソロ」徹底レビュー

ピコグリルを超えるか!?パーゴワークスの「ニンジャファイアースタンドソロ」徹底レビュー

ソロキャンパーに人気の焚き火台と言えば軽量・コンパクトなピコグリル398。筆者もピコグリル398を愛用しており、これ以上の焚き火台は無いと思っていました。しかし、パーゴワークスからピコグリル398を超える超軽量な焚き火台「ニンジャファイアースタンドソロ」が発売されたと知り、遂に購入。実際に使用してみたので詳しくご紹介していきます。

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パーゴワークス「ニンジャファイアースタンドソロ」とは?

使用サイズ 350×250×250mm
収納サイズ 400×100×20mm
本体重量 275g
総重量 400g(付属品含む)
価格 10,450円(税込み)

パーゴワークスは日本のアウトドアブランドで、UL(ウルトラライト)ハイカーやULキャンパーに大人気の超軽量アイテムを開発している企業です。

そんなパーゴワークスが2021年10月に発売した焚き火台が「ニンジャファイアースタンドソロ」。もともと「ニンジャファイアースタンド」と言う超軽量な焚き火台もありましたが、「ニンジャファイアースタンドソロ」はさらに安定感が増し、調理がしやすい形となった印象。では詳しくご紹介していきます。

組み立て方法

各パーツの詳細

  1. ステンレスメッシュ(1枚)
  2. 収納袋
  3. ボトムブリッジ(2本)
  4. トップブリッジ(2本)
  5. フットパイプ(4本)
  6. 五徳トング(1本)※五徳ですが、火ばさみとしても使えます
  7. 火吹き棒(1本)※チューブを外せばフットパイプのスペアになります

ボトムブリッジにフットパイプを差し込みます。

火床になるメッシュにフットパイプを挿します。(ハの字に広げておくと次のパーツを差し込みやすい)

トップブリッジを差し込みます。

完成!

パーツが多いので最初は迷いますが、どの部分のパーツになるのか理解できれば組み立てはとても簡単!収納袋に組み立て方法がプリントされているので忘れた場合も安心です。

使用して良かった所

超軽量&コンパクト

筆者が購入した最大の理由でもありますが、本体275gと衝撃の軽さ!付属品の収納袋、五徳、火吹き棒を入れても400gしかありません。

そして嬉しいのが収納サイズ。ザックの隙間にスッと入るほどコンパクト!邪魔になりません。

片づけが楽

使用後は灰を捨ててサッと水洗いするだけでOK。部品がシンプルで小さい為、洗うのも手間になりません。筆者はさらに簡単に済ませたいのでウェットティッシュで拭くのみですが、十分綺麗になります。

長い薪がそのまま置ける

軽量・コンパクトなのに火床は長方形で長辺が35cmあるので薪を切らなくてもそのまま置けます。大きい焚き火をゆっくり眺めて楽しむなら長い薪がそのまま置けるサイズは必須条件です。

調理がしやすい

トップリッジが平行になっているので、五徳や網を置けば焚き火料理が簡単にできます。また、火床はメッシュになっており、灰が落ちにくいので火床の下でピザやグラタンを焼くこともできます!

地味に嬉しいのが冷めてしまった料理を火床の下に入れておけること。寒い夜に保温や温めなおしができるのは便利です。秋冬は重宝しそう!

ULに必要な「ひとつで二役」が実践されている

筆者がいちばん感心したのはここです。ULスタイルの方はひとつで二役(若しくは二役以上…)こなすギアを好みます。軽量化するには重要だからです。ニンジャファイアースタンドソロではこれが実践されています。

五徳は火ばさみとして使用できる形状になっており、火吹き棒は脚パーツのスペアになっています。ファイヤースタンドソロ本体が軽量であるにもかかわらず、火ばさみや火吹き棒を持って行く必要がなく、焚き火に関わる道具トータルでの軽量化を実現できます!

使用して気になった所

パーツが多い

パーツは似た形のステンレスの棒がたくさんあります。初めての組み立て時は感覚でできるかと思いましたが、どのパーツがどの部分になるか分からないので結局ネットで調べました…。

ただシンプルな焚き火台なので、一度組み立てると次から迷う事は無いと思います。あとはパーツが軽くて多いので、撤収のどさくさで紛失しやすいなと思いました(その為にスペアになる火吹き棒が付属しているのかもしれません…笑)。

耐久性は未知数

パーツは細いステンレスの棒なので、そのうち曲がる可能性はあるかなと思っています。そしてステンレスの細い棒に穴があいており、その穴に差し込む仕組みなので、曲がって差し込めなくなる可能性もあります。

今後使い込まないと分かりませんが、多少のメンテナンスは自分で行う必要がありそうです。

ピコグリル398との比較

軽量・コンパクトな焚き火台の筆頭株と言えばピコグリル398。スペック表通りであれば、軽量さと価格はニンジャファイアースタンドソロの圧勝と言えますが、実物はどうなのか?実際に使用して比較してみました。

製品名 ニンジャファイアースタンドソロ ピコグリル398
使用サイズ 350×250×250mm 385×260×245mm
収納サイズ 400×100×20mm 335×235×13mm
本体重量 275g 366g
総重量 400g(付属品含む) 442g(付属品含む)
価格 10,450円(税込み) 12,800円(税込み)

収納サイズ比較

収納時サイズはかなり違います!ニンジャファイアースタンドソロは火床がメッシュなのでコンパクト収納。ピコグリル398の半分サイズです。このサイズならザックのサイドポケットにも入ります。

使用サイズ比較

使用時のサイズはほぼ同じです。どちらも長い薪をそのまま置けるのでゆっくり焚き火を楽しめます。

火床比較

火床の素材はそれぞれメッシュとステンレス。ニンジャファイアースタンドソロの方が地面から火床までの高さがあります。逆に火床から五徳までの高さは低くなっているので、大きい薪を重ねて乗せると五徳が使えなくなります。

燃焼効率比較

ほぼ風の無いキャンプ場にて、大きい薪3本に固形燃料で火をつけて放置したところ、ピコグリル398の方が良く燃えました。ピコグリル398のステンレスに比べると、ニンジャファイアースタンドソロのメッシュ素材は空気の抜けが良すぎて熱も逃がしてしまうようです。

ニンジャファイアースタンドソロも小枝をある程度燃やして灰や熾火ができると大きい薪も良く燃えますが、ピコグリル398は放置しても燃え上がるので燃焼効率はピコグリル398の方が良いと思います。

結論

サイズ、重量、価格とニンジャファイアースタンドソロの圧勝と言えますが、燃焼効率についてはピコグリル398の方が良いと思いました。

ニンジャファイアースタンドソロも良く燃えますが、安定するまで少し手間がかかるので、手間をかけたくない方や焚き火初心者の方はピコグリル398の方が良いかもしれません。

焚き火好きなULキャンパーにぴったり!

筆者は今まで薪をそのまま置けるサイズの焚き火台で軽量・コンパクトならピコグリル398が最高だと思っていました。しかし、ニンジャファイアースタンドソロはピコグリル398を上回るほどの軽量・コンパクトな焚き火台。おまけに価格も安い!

燃え方の比較をするとピコグリル398の方が良かったですが、ニンジャファイアースタンドソロの燃焼効率が悪い訳ではない(ピコグリルが簡単に燃えすぎる…笑)ので、軽量な焚き火台をお探しのULキャンパーにはぜひおススメします!

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  • アウトドア未経験から突然ソロキャンプに目覚めバックパックを背負って徒歩キャンプをしています。 ストイック過ぎない適度なULスタイルを目指しつつソロキャンプを楽しみます♪

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