近年、車中泊スポットとして人気を集めているRVパーク。我が家も何度か利用したことがありますが、道の駅での車中泊とは何が違うのか疑問に感じている方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は皆さんにも馴染みのある「道の駅」と「RVパーク」の違いに着目しながら、どちらの方が車中泊にはオススメなのか、設備やコスト面、安全性など比較しながらご紹介していきたいと思います。
車中泊に興味がある方や、安心かつ快適な車旅を楽しみたい方はぜひ参考にしてみて下さいね!
目次
そもそも「RVパーク」と「道の駅」は何が違うの?
RVパークは車中泊のための施設
今まで車中泊をしたことがない方にとっては聞き慣れない「RVパーク」とは、日本RV協会が車中泊を目的として認定した有料の駐車スペースのことを示します。
2022年1月現在、全国では約240以上もの施設がRVパークとして認定され、温泉施設や、遊園地、観光施設など様々な場所で安心して車中泊を楽しめるようになっており、設置数は年々増加していくと予測されています。
道の駅は車中泊を「禁止・黙認・許可」した施設が混在
RVパークが車中泊を目的とした施設であることに対して、道の駅は町の「休憩・買い物・情報収集スポット」となります。
そのため『宿泊を前提とした車中泊は原則認めていない』道の駅が大半を占めます。しかし、休憩スポットとしての”仮眠”と”車中泊”との線引きが難しく、黙認している施設も多く見受けられます。
近年はマナーの悪い利用者が多くなってしまったことで、以前は車中泊を黙認していた道の駅も今は全面的に禁止しているケースも少なくありません。
そのため道の駅で車中泊をしたい場合は、車中泊を許可しているか事前に施設やホームページで確認するようにしましょう。
車中泊における「RVパーク」と「道の駅」の違い
道の駅は原則車中泊は認められていないところが大半だと説明しましたが、なかには町の活性化のために車中泊を許可している道の駅も見受けられます。
そこで、車中泊を目的とした車旅では「RVパーク」と「車中泊を許可している道の駅」どちらがオススメなのか、各項目ごとに違いを比較しながらご紹介いたします。
設備面
RVパーク
RVパークは車中泊に最適な以下のような設備が整っています(無人車中泊サービス「RVパークsmart」は除く)。
RVパークの特徴
- 一区画4m×7m程度またはそれ以上の駐車スペースがある
- 一週間程度の滞在も可能
- 24時間利用可能トイレがある
- 100V電源が使用できる
- 入浴施設が施設内か15km圏内にある
- ゴミの処理が可能
- 入退場の制限が緩やか
基本的にRVパークは駐車スペース内であればテーブルやイスを設置するのは可能ですが、火気の使用や調理などは禁止されています。
しかし施設によっては「食事処」「専用の焚き火やBBQスペース」「ドッグラン」「広場や遊具」「Wi-Fi完備」など併設の施設や設備が充実しているところもあります。
そのため、不便さを感じずに車中泊を楽しむためには、車中泊者に合ったRVパークを利用することがオススメです。
道の駅
道の駅の設備は以下があげられます。
道の駅の特徴
- 24時間利用可能なトイレ
- 無料駐車場
- 地域の特産物販売、食事処
- 道路や地域の観光・救急医療などの情報発信など
道の駅は24時間いつでも駐車できますが、問題となるのが「駐車時間」です。施設によっては6時間以内や12時間以内など制限しているところもあるので、こちらも事前に確認しておく必要があります。
なかには24時間滞在OKな道の駅もありますが、基本的には連泊は控える必要があります。
電源設備においては電気自動車用のスタンドを設置している道の駅もありますが、家庭用電源は基本的に利用できません。
また車中泊を歓迎している道の駅であっても、駐車場でテーブルやイスを出してくつろいだり、調理や火気を扱うのは厳禁で、車中泊の際に出たゴミも持ち帰ることがマナーです。
Wi-Fi設備においては完備している道の駅も増えてきましたが、施設内では使えても駐車場所によっては車に戻ると使えなくなる…という現象も起こりやすいので注意が必要です。
コスト面
RVパークの料金は1泊500円〜5000円と施設によって値段が異なり、平均としては1000円〜3000円程度のところがほとんどです。
またゴミ捨てや電源使用の際は、別途支払う必要がある施設もあるので事前に確認しておくと安心です。
一方、道の駅は無料で24時間駐車場を開放しています。一見「無料で車中泊出来るなら道の駅の方がいい!」と思う方もいるかもしれません。
しかし、RVパークの場合は利用料金に併設施設の使用料金を含んでいたり、食事や入浴、施設などの割引特典などが付いていたりするので、場合によってはコスパのいい車旅を楽しめるケースもあります。
安全面
車で寝泊まりする車中泊で大切なことの一つに『安全面』があげられます。海外に比べれば治安の良い日本ではありますが、それでも盗難を目的として夜間に車中泊者が襲われたケースもあります。
そのため、車中泊をする際は「町の治安」「夜の街灯の有無」「人通りの有無」なども確認しておくことが大切ですが、車旅の前にそこまで事前に確認するのは難しいのが現状です。
実際、車中泊歓迎をうたっている道の駅であっても、夜になると人や車通りが極端に少なく不安に感じる場面がありました。
そのため、女性や子供がいる方だけでなく、男性でも初めて1人で車中泊を楽しみたいと思っている方は、管理者が駐在していたり監視カメラが付いているRVパークなど、より安全性の高い施設を利用することをオススメします。
手軽さ
その時の気分や天候などで自由な車旅を行いたい方にとっては、車中泊できるスポットの「手軽さ」も重要な要素。
RVパークの場合は事前の予約が必要なところもあれば、予約不要なところもあり施設によって異なります。
予約する手間を省くのであれば予約不要なRVパークや道の駅をピックアップしておくことが大切ですが、週末や大型連休などは駐車スペースが埋まりやすいので、時期によっては予約可能なRVパークの方がオススメです。
車中泊するなら『施設の整ったRVパーク』がオススメ!
出典:道の駅 越前おおの荒島の郷RVパークと道の駅の違いを述べてきましたが、やはり安心・安全・快適な車中泊を楽しむなら、設備が整ったRVパークがオススメです。
しかしせっかく車旅を楽しむなら、地域ならではの特産物や観光情報が手に入る道の駅を利用したい方も多いと思います。
その場合は、RVパークと道の駅の良さを兼ね備えた『RVパークを併設した道の駅』を選ぶのがオススメです!
マナーを守って車中泊を楽しもう!
RVパークなど、安心・安全・快適な車旅が楽しめる車中泊スポットが増える一方、マナーを守らない利用者が増えたことで車中泊禁止を打ち出した道の駅や施設が増えたのも事実です。
これから車旅を楽しもうとされる方は、ぜひ施設や自治体のマナーやルールを十分に守って、楽しい車中泊を満喫してみてくださいね!
道の駅公式ホームページ
日本RV協会(JRVA)認定車中泊施設
ギア
このライターが書いた他の記事
- 日毎
- 月間
- 殿堂
北海道小樽市に観光とアウトドアの両方が楽しめる新グランピング施設が誕生
ペッタンコになったダウンジャケットを自宅洗濯でふわふわに復活させる方法
TAKIBISM x ISHINOMAKIプロジェクトの第二弾!キャンパー垂涎のオシャレ焚火台が発売
立てば収納、倒せばテーブル、畳んだ姿はコンパクト!DODの新作「タナカテーブル」が発売開始
ライター1本で空き缶の上蓋をきれいに切り取るテクニック【空き缶炊飯・缶コップに】
学校橋河原キャンプサイト詳細|焚き火も可能で超人気の無料キャンプスポット紹介
徒歩キャンプや登山では必須!持ち運びしやすい温度計のおすすめ8選
伊吹山を一望できる関西人気No.1キャンプ場「グリーンパーク山東」がオープン!
今年の冬はアイロンストーブが流行りの予感?発売初日で完売した魅力や特長に迫る
柚木の川原(山崎川原)キャンプサイト詳細|無料キャンプができる都内の野営地を紹介
リビングでも焚き火気分を味わいたい!ちいさな火鉢とリアルな炎に癒される「炎色火鉢」が発売
北海道小樽市に観光とアウトドアの両方が楽しめる新グランピング施設が誕生
学校橋河原キャンプサイト詳細|焚き火も可能で超人気の無料キャンプスポット紹介
ペッタンコになったダウンジャケットを自宅洗濯でふわふわに復活させる方法
今年の冬はアイロンストーブが流行りの予感?発売初日で完売した魅力や特長に迫る
とことん山キャンプ場でとことんキャンプ!いつでも何度でも入れる露天風呂でリフレッシュしてきました!
立てば収納、倒せばテーブル、畳んだ姿はコンパクト!DODの新作「タナカテーブル」が発売開始
ライター1本で空き缶の上蓋をきれいに切り取るテクニック【空き缶炊飯・缶コップに】
3面構造で炎の揺らめきを存分に楽しめる良コスパ薪ストーブがVASTLANDから発売
アルコールストーブの燃料は消毒用・除菌用アルコールで代用できる?アルストの燃料について考えてみた
埼玉県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット15選
茨城県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット11選
神奈川県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット20選
千葉県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット14選
東京都の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット14選
群馬県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット10選
東北で冬キャンプができるキャンプ場32選!通年営業のおすすめキャンプ場一覧
キャンプで使えるロープワーク一覧+ロープのまとめ方【15種類】
関東のおすすめキャンプ場30選!現地取材で分かった本気でおすすめできるキャンプ場一覧
40Lバックパックでソロキャンプを楽しむ装備一式と詰め方のコツ