埼玉県八潮市の中川河川敷にある「中川やしおフラワーパーク」には、四季折々の花が楽しめるフラワーパークの他に、2021年からテント設営や焚き火も可能な遊びの広場エリアが新設されています。実はここ、数年前までは申請することで宿泊も可能だったのですが、利用者マナーの悪化によって宿泊禁止やエリア制限が定められた場所でもあります。
都心からのアクセスが良く、無料で焚き火デイキャンプが楽しめるスポットとして今でも人気の中川やしおフラワーパークを、改訂された利用ルールも含めて詳しくご紹介します。
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目次
中川やしおフラワーパークの基本情報
住所 | 〒340-0813 埼玉県八潮市木曽根1009 |
---|---|
電話番号 | 048-951-0323(八潮市観光協会) |
営業期間 | 通年営業 |
利用時間 | 6時~18時 |
利用料 | 無料 |
駐車場 | 無料 |
水道・トイレ | 公衆トイレあり、水道無し |
公式サイト | 一般社団法人八潮市観光協会 |
中川やしおフラワーパークは、埼玉県八潮市と三郷市の境界線となっている中川の河川敷にある憩いの広場です。園内には菜の花やネモフィラ、コスモス、マリーゴールドなど四季折々の花が咲き、観光スポットとしても人気があります。
フラワーパーク入口の手前には「遊びの広場」が設けられており、テント設営や焚き火、釣りなどが自由に楽しめる場所として様々な利用者が訪れます。以前からバーベキューやキャンプで余った薪や炭の放置、禁止されてる直火、ゴミの不法投棄などが問題となっており、2021年からはより安全に利用ができるようにと利用エリアが区分けされることになりました。
利用時の注意事項
中川やしおフラワーパークの禁止行為
- 直火の使用
- 施設内での宿泊
- ゴミ、タバコの吸殻のポイ捨て
- 駐車場以外への車、バイクなどの乗り入れ
- 施設の破損・毀損
- 木の枝を折ったり草花を荒らす
- 施設利用者や近所への迷惑行為
- 犬などの動物の放し飼い
- 犬のフン、紙おむつの置き去り
- 便器に紙おむつなどの異物を流し詰まらせる
- 夜間など騒音を出す行為
- ゴルフ練習などの行為
- 許可の無い出店行為
- その他、公序良俗に反する行為
無料で遊びの広場を利用するにあたり、上記ルールは必ず守りましょう。違反者が増えるとキャンプやバーベキューの利用が制限・禁止される場合があります。
ゴミのポイ捨てや不法投棄、直火している人を発見した方は下記までご連絡下さい。
- 一般社団法人 八潮市観光協会 048-951-0323
その他の注意事項や利用に関するお知らせは公式サイトをご確認下さい。
キャンプの予約・申込方法
- 予約不要
中川やしおフラワーパークは予約不要で誰でも利用ができます。以前まで八潮市観光協会に申請をすれば宿泊も可能でしたが、現在は宿泊禁止になっています。また駐車場の入口は夕方6時以降は施錠されるので、デイキャンプをする場合は時間内に撤収できるように、焚き火の時間なども考えて調整しましょう。
中川やしおフラワーパークの駐車場
中川やしおフラワーパークには無料で使える駐車場があります。気持ちよさそうな芝生が広がっていますが、駐車エリアでのテント設営は禁止されています。事故防止のためにも、駐車エリアと遊びの広場エリアの区分けをしっかり確認し、利用ルールを守った使用を心掛けましょう。
中川やしおフラワーパークの施設案内
以前まではフラワーパークの駐車場全体がバーベキューエリアのようになっていましたが、2021年10月から駐車エリアと遊びの広場エリアがプランターで仕切られて、デイキャンプのできるスペースが明確に分けられました。
自由にキャンプを楽しめる中川やしおフラワーパーク「遊びの広場」は、散策やお花見が楽しめる花畑の入り口前にあるフリースペースとなります。
デイキャンプ可能エリア
上の写真の左側、河川敷の入口からプランターまでの赤色ゾーンが駐車エリア、写真右の紫色ゾーンが遊びの広場エリアとなります。プランターから先の遊びの広場には、車の駐車はできません。
キャンプエリアと駐車エリアが分けられているので、オートキャンプのような使い方は出来ませんが、駐車場からの距離が近いので荷物の搬入はそこまで大変ではないと思います。しかし、今のところ厳密にルールが守られているとは言えないのが現状のようです。
休日はプランター入口部分に柵が設置されて車の乗り入れが出来なくなるのですが、平日だと柵が開放されて車両の進入ができるようになっているため、駐車禁止のはずのエリアにもお構いなしに車が止められています。
おそらくはエリア分けの際に人と車の導線を考慮して、なるべく接触事故などが起きないように手前側を駐車場に、奥側を遊びの広場としたことで、それぞれの利用者にとって逆に不便になってしまった結果がこうした事態を招いているように感じられます。釣りが可能なエリアが花畑の手前にしかない、というのも関係ありそうです。
フィールドの様子
遊びの広場の一部には柔らかな芝生が広がるエリアが残されています。しかし、テント設営が可能なスペースはかなり狭く、きちっと詰めても10組程しか設営スペースは残されていません。さらにお花見のシーズンになると多くの観光客で賑わうため、テントを設営しても半ば見世物のような感じになってしまうのは残念なポイント。
トイレ
中川やしおフラワーパークの土手の上に公衆トイレが設置されています。男子トイレの個室は和式となっていますが、清掃は定期的にされていて綺麗に保たれていました。トイレットペーパーも補充されていました。
中川やしおフラワーパーク園内
遊びの広場の先には、中川やしおフラワーパークのメインコンテンツである花畑や花壇が広がっています。春には花桃や菜の花、ネモフィラ、ストック、パンジー、秋には彼岸花やコスモス、マリーゴールドなどが一面に咲き誇り、多くの観光客が訪れる人気の観光スポットとなります。
中川やしおフラワーパークのチェックポイント
駐車エリアと遊びの広場がパッと見だと逆に感じる
駐車エリア(キャンプ禁止)
遊びの広場エリア(キャンプ可能)
比較してみると一目瞭然ですが、中川やしおフラワーパークの遊びの広場と駐車場は、芝生の広さや利便性から考えても逆である方が利用者視点では望ましいように感じます。
ただそうすると他の問題として、キャンプを楽しんでいる人達の間を観光目的の車が行き来することになるため、子どもの飛び出しや事故防止の観点からこのような区分けに至ったのではと予想します。釣りエリアの位置関係や、芝生の上での直火、利用者増によるゴミの不法投棄なども問題の根本にあるでしょう。
現状、ルールが十分に認知されていない
遊びの広場と駐車場の区分けルールが十分に認知されておらず、かつ駐車エリアの方が芝生スペースも広くてキャンプに向いているので、駐車場内でテントを設営していたり、その逆に遊びの広場に車両を駐車している姿も散見されます。
場内には至るところに注意看板が立てられているのですが、一見するとルールが守られているようには見えず、初めて訪れた人だと何が良くて何が悪いのか分かりにくいために秩序を失っているように感じます。
車両の進入と乗り入れについて
中川やしおフラワーパークの入口部分にエリア分けを知らせる立て看板も設置されています。
このイメージ図だけを見ると、駐車場はコンクリートで区分けされていて遊びの広場に芝生が広がっているように感じますが、実際はその逆です。これも場内の利用ルールについて混乱してしまう要因の一つかも知れません。
遊びの広場では釣りも可能
花畑の入口手前、中川に面するスペースでは釣りも楽しめます。この日も数人の釣り人が訪れて投げ釣りを楽しんでいました。ハゼ釣りやシーバス釣りなどができるそうです。
中川やしおフラワーパークを利用する際に必要な道具
中川やしおフラワーパークはキャンプ場として管理運営されている訳ではありませんので、利用する際には節度を保った行動を心掛けましょう。マナーの悪化が目立つとキャンプやバーベキューの禁止など、更なる利用制限が課せられる可能性もあります。
ここでは園内でのデイキャンプを楽しむのに必要な道具をいくつかご紹介します。
焚き火台
中川やしおフラワーパークでは直火は禁止されています。焚き火を楽しむ際は、必ず焚き火台を使用しましょう。キャプテンスタッグのヘキサステンレスファイアグリルは、折りたたんで持ち運べて、複数人でのバーベキューや焚き火にも使える万能的な焚き火台です。
焚き火シート
芝生の上で焚き火台を使用するときは、灰が落ちたり熱による影響を軽減するために焚き火シートを使用しましょう。せっかくの芝が黒焦げになってしまっては、次からそこでキャンプが楽しめなくなってしまいます。都心から近くて、無料で焚き火ができる貴重なスペースを大切に使いましょう。
火消し壺
中川やしおフラワーパークでは、バーベキューやキャンプで燃え残った炭や薪をその場に放置していく迷惑行為が問題となっています。こうした行為が続くと、焚き火やバーベキューなどの火器の使用が禁止となってしまう可能性があります。燃え残った炭や灰は火消し壺に入れて持ち帰り、燃えるゴミとして処分するか、次回の焚き付け役として保管しておくと便利ですよ。
新しくエリア分けされた中川やしおフラワーパークを正しく使おう
中川やしおフラワーパークは都心からのアクセスが良く、無料で焚き火が可能で、釣りも楽しめるスポットとして貴重な憩いの場です。そんな場所でもゴミの不法投棄や、直火、炭の放置などの迷惑行為が後を絶たず、結果的にはキャンプやバーベキューの可能なエリアが縮小、宿泊は完全禁止となってしまいました。
利用者が自分達の首を絞める結果となってしまったわけですが、それでも今なお焚き火は許可されており、予約不要でデイキャンプが楽しめる場所として貴重な存在です。今後も気軽に遊べるエリアを保護していくためにも、中川やしおフラワーパークの新しい使用ルールをきちんと守って正しく遊びましょう。
ギア
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