ヨシダケン
フジロックのキャンプサイト跡地から各エリアを散策しながら比較してみた

フジロックのキャンプサイト跡地から各エリアを散策しながら比較してみた

フジロックフェスティバルには一度足を踏み入れると抜け出せない、言葉にできない不思議な魅力があります。フェスが終わった後、例に漏れず私にもフジロック・ロスが襲ってきました。

フジロック・ロスを解消するために、苗場高原オートキャンプ場でキャンプをしながらフジロック会場を散策してきました。ビフォー&アフター写真付きでFUJI ROCK FESTIBALを振り返ります。

苗場高原オートキャンプ場からフジロック会場を散策

FUJI ROCJ FESTIVALは日本が誇る4大ロックフェスの1つで、世界的にも知名度の高い野外フェスでもあります。フジロック会場に一番近いキャンプ場は、苗場プリンスホテルスキー場内にある、「苗場高原オートキャンプ場」です。

フジロック開催中の苗場高原オートキャンプ場

出典:FUJIROCK EXPRESS

フジロック開催前

苗場高原オートキャンプ場は、フェス期間中は「ピラミッド・ガーデン」という、ツアーバス利用者専用キャンプサイトとして貸し出されています。フジロック会場にあるキャンプサイトは傾斜だらけなのですが、ピラミッド・ガーデンはキャンプ場として運営してるエリアだけあって平坦で整備されていました。

ピラミッド・ガーデン(苗場高原オートキャンプ場)からフェス会場までは結構な距離があります。当時の思い出にふけりながら、フジロック会場を散策してみようと思います。

フジロックフェスティバルを振り返る

出典:FUJI ROCK FESTIVAL '19

フジロック会場はとても広大です。一番端のオートキャンプサイト「ムーンキャラバン」から最奥地の施設「Cafe de Paris」までは全長約4km。フェス期間中全ての施設を回ることは困難なほどの広さとボリュームです。今回はフェス期間中に回り切れていない所も含め、なるべく行けるところまで行ってきました。

場外エリア

フジロック開催中の駐車場エリア

フジロック開催前

ここはフジロックのチケットが無くても入ることができるエリアです。オフィシャルショップや食堂、リストバンド交換所が集約しています。地元の方や、グッズ目当てのファンも多く訪れる場所です。

このエリアは、普段は駐車場です。

フジロック期間中は至る所にテントが立ち並ぶ

普段は閑散として寂し気

フジロックフェスティバルでは、キャンプサイトを利用しました。キャンプサイトで良い場所を取る為に水曜日の夜中から行列した思い出の場所も、場外エリアにあたります。早朝から熱心なフジロッカーで溢れかえっていました。

普段はバス停広場でしょうか。あいにくの空模様ということもあり、一層寂しく感じてしまいました。

THE PALACE OF WONDER

パレスオブワンダー開催時

出典:FUJIROCK EXPRESS’19

こちらも普段は駐車場

THE PALACE OF WONDER(パレスオブワンダー)は場外エリアの道路を挟んだ場所にあります。こちらも無料で利用できる施設です。ライブが終わっても遊び足りないフジロッカーが朝まで盛り上がっていました。

テント式の移動式イベントホール「CRYSTAL PALACE TENT」(クリスタルパレステント)とインディーズバンドの登竜門でもある「ROOKIE A GO-GO」(ルーキー・ア・ゴーゴー)があります。普段はこちらも駐車場でした。

キャンプサイト

フジロック開催中は色とりどりのテントが立ち並ぶ

普段は広場として開放されている

傾斜が鬼のようなこの場所が、フジロックフェスティバルではキャンプサイトとして使われていました。元々はゴルフ場だったそうですが、現在は広場として開放されているようです。

隙間なく設営されたテントの群れ

地面はふかふかの芝生でした

フェス期間中は、ここに万単位のテントがひしめき合っていました。ちょっと想像がつかないですよね。

普段のキャンプでは想像がつかないほど、密度の高いキャンプ生活をここで送ることになります。写真の通り、僅かな隙間があれば容赦なくテントが設営されます。キャンプサイトでの場所取りは戦国時代の様相なのです。これもフジロックフェスティバルの醍醐味の一つです。

キャンプサイトの出入り口は常に大行列

普段は閑散としている

キャンプサイトは専用のリストバンドが無いと入場できない仕組みになっています。そのため、キャンプサイトの出入り口はいつも行列でした。普段は矢張り閑散としていますね。

入場ゲート

驚異的な簡易トイレの数

兵どもが夢の跡

入場ゲートへと続く道には、簡易トイレがずらっと設置されていました。これだけの数のトイレがあっても、フェス期間中は絶えず行列でした。いかにフジロックフェスティバルの規模が大きいかお判りいただけるのではないでしょうか。普段はフジロックの森という散歩コースの駐車場に向かう道となっています。

フジロックの入場ゲートに心が躍る

何もない場所に想いを馳せる

ここは入場ゲートがあった場所です。あのゲートを見た時の感動は忘れません。普段は何も無い景色なのですね。

フェス期間中は入場ゲートで厳重なチェックを受けてから会場に入ります。缶、瓶入りの飲み物の持ち込みは厳禁です。いよいよこの先がフェス会場です。

OASIS&RED MARQUEE

みんなが歩いたあの橋

立ち入り禁止でした

入場ゲートをくぐり、左手の赤い橋を渡ったところに、場内最大のホスピタリティエリア「OASIS」があります。残念ながら普段は立ち入り禁止のようです。

「OASIS」内には地元苗場の食材が豊富な「苗場食堂」や、象徴的なDJテントとこだわりのFOOD&DRINKが並ぶ「BLUE GALAXY」をはじめ、フジロックで唯一の屋根付きステージであるRED MARQUEE(レッドマーキー)があります。

フジロックの前夜祭はOASIS内で開催されます。前夜祭は入場無料の為、地元の方も沢山訪れます。前夜祭名物となった「苗場音頭」も催され、フィナーレには花火があがります。まさにフジロックのおもてなしエリアなわけです。

レッドマーキー会場

遠くから眺めるだけ

RED MARQUEEは撤去されていて、ただの広場となっていました。レッドマーキーの収容人数は約5,000人。深夜もライブが行われていて、ちょっとしたクラブのような雰囲気になってました。橋を渡ることが出来ない為、望遠レンズを使っての撮影です。

GREEN STAGE

OASISエリアから徒歩で数分のところにメインステージであるGREEN STAGE(グリーンステージ)があります。収容人数は約40,000人。2019年はケミカルブラザーズ、SIA(シーア)といった超大物アーティストがトリを務め、日本からは10年ぶりに活動を再開したELLEGARDEN(エルレガーデン)が11年ぶりにグリーンステージに立つという贅沢なラインナップでした。

人の数と熱気に圧倒されるグリーンステージ

車が数台停まっているだけの跡地

普段は、ボードウォークをハイキングできる「フジロックの森」の駐車場として使われています。こうして写真で比較してみると、何万人ものフジロッカーが居た場所とは思えないほど、狭く感じてしまうのでは気のせいでしょうか。

私が陣取っていた広場

なんだか狭く見える

グリーンステージでは、ステージから見て右斜め奥の、こちらの広場を陣取って楽しんでいました。写真で比較してみると、こちらも狭く見えてしまいます。

グリーンステージ跡地でどうしても確認したかったことがあり、彷徨います。それはエルレガーデンのボーカル、細美武士さんがMCで「このステージ(GREEN STAGE)に出る人だけが渡れる川があるんだよ。小さな木の橋があって。」と言っていた、川と橋の存在です。

色々と彷徨っていると、それらしきものを見つけました。鉄骨丸出しの状態なので合っているかは自信がありません。もしかしたらフェス期間中だけ、木の橋が設置されるのかもしれませんね。

WHITE STAGE

ホワイトステージへと続く道

立ち入り禁止の案内板

グリーンステージから更に奥へと進んだ場所に、セカンドステージであるWHITE STAGE(ホワイトステージ)があります。収容人数は約15,000人。グリーンステージからは離れた場所にあり、ボランティアによって作られた木の道「ボードウォーク」を歩いていきます。

ボードウォークの一部は、2019年のフェス中の豪雨により流されてしまいました。こちらは現在も立ち入り禁止のままでした。

フジロック開催中のホワイトステージ

「何もない」という概念がある

そしてここがホワイトステージ跡地。精鋭のアーティストが数多く出演し、時には入場規制がかかることもある熱いステージも、普段は何もない広場でした。

ところ天国

スクリーンで映画が上映されるところ天国

ただの河原でした

ホワイトステージ隣にある、川沿いのエリアです。昼間はちょっとした憩いの広場で、深夜は野外シアター「富士映劇」として映画上映されます。2019年は「ボヘミアン・ラプソディ」が土砂降りの中、上映されました。普段はただの河原ですね。

木道亭

森に囲まれた小さなステージ
参照元:FUJIROCK EXPRESS ’19

ステージの名残は感じられる

ここから先は、フェス中に行けなかったエリアとなります。木道亭は、フィールドオブヘブンへ向かうボードウォークの途中にある小さなステージです。グリーンステージに出演したアーティストが飛び入りで演奏したりと、サプライズ満載のステージです。

FIELD OF HEAVEN

コアな音楽ファンが集まるフィールドオブヘブン参照元:FUJIROCK EXPRESS ’19

この空間に5000人がひしめき合っていた

木道亭から更にボードウォークを歩いて進むと、収容人数が約5,000人のFIELD OF HEAVEN(フィールドオブヘブン)があります。フェス中、行きたかった場所なのですが、距離が結構ある為、行く時間がありませんでした。ここも普段は広場でした。

ステージセットは、朝霧JAMのメインステージであるレインボーステージのものと同じかと思われます。

フィールドオブヘブンの先に進もうとしましたが、立ち入り禁止のようで進めませんでした。この先にあったものは、フジロック随一の屋根つき飲食・休憩エリアであるORANGE CAFE(オレンジカフェ)と、パリに現存する歴史的なキャバレー”ムーランルージュ”をイメージした大人の社交場Cafe de Paris(カフェ・ド・パリス)です。

DAY DREAMING and SILENT BREEZE

苗場スキー場には、日本最長のゴンドラ「ドラゴンドラ」があります。こちらはフジロック開催中も動いていて、ゴンドラで登った先は、DAY DREAMING and SILENT BREEZE(デイドリーミング&サイレントブリーズ)という会場があります。頂上までの道のり5.5キロ、25分要します。ちょうど紅葉シーズンということもあり、ドラゴンドラ乗り場は大変な行列で、2時間並びました。

ゴンドラからの景色は大変美しく、2時間並んだ甲斐がありました。紅葉シーズンはおすすめです。

フジロック天空のオアシス

出典:A-FILES

紅葉シーズンで混み合っていました

フジロック山頂エリア、DAY DREAMING and SILENT BREEZEがあった場所です。苗場の大自然とフジロック・フェスティバルの全景を楽しむことができるエリアです。

今回、回ることができたのはここまでです。他にも、もっと沢山のステージがあるのですが、1日で全てを回るには時間が足りませんでした。

フジロックフェスティバルが、いかに巨大なフェスか、お判りいただけたのではないでしょうか。

一般開放されているフジロックの森

グリーンステージからフィールドオブヘブンまで続く、全長約2キロの木道「ボードウォーク」は、普段はフジロックの森として、一般開放されています。森林浴しながらハイキングができます。

ボードウォークは、のべ2,900名を超すボランティアによって、手作業で作られています。フェス中は人混みで気づかなかったのですが、木道の板には、ボードウォークに携わったボランティアのメッセージやイラストが描かれているのです。

ハイキングをしながら、ボードウォークのメッセージを見て回るだけでも楽しくなりますよね。フジロックフェスティバルは、ボランティアの協力もあって成り立っている地域密着型のフェスであることが判りますよね。秋は紅葉が美しく、お勧めです。一度足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

今年のフジロックは8月開催

フジロックフェスティバルは、通常は毎年7月末頃に開催されますが、今年はオリンピックイヤーということもあり、8月開催です。遂にチケット先行販売も始まり、そろそろ出演アーティストも発表されることでしょう。発表を今か今かと、待ちわびています。

フジロック・ロスの皆様も、フジロックフェスティバルに参加されたことがない皆様も、この記事で少しでも興味を持っていただけたら嬉しく思います。フジロック、楽しみです。

公式WEBサイト:FUJI ROCK FESTIVAL ’20
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