数年前まで仕事で何度も通っていた見慣れた道から入ってすぐの場所にある、大師山(だいしやま)森林公園。
看板も古く、公園と書かれていたので、ちょっとした広場だと勝手に解釈していつも素通りしてしまっていましたが、なんと公園と言いつつキャンプが出来る場所だったという情報をキャッチ!
10年以上前から存在を知っていた場所がまさか…。そんな悔しさを抱きながら、いざ参らん、キャンプ場巡りの旅へ!ということで早速、大師山森林公園に行って来ましたので紹介したいと思います。
目次
大師山森林公園キャンプ場の基本情報
大師山森林公園キャンプ場は岩手県の奥州市が管理している公園で、誰でも自由に利用可能な無料のキャンプ場になっています!
所在地と利用料金
大師山森林公園は奥州市が運営している場所で、事前予約や申請書は不要となっています。
連絡先 | 奥州市役所 |
---|---|
所在地 | 岩手県奥州市水沢区黒石町字長根112−69 |
営業時間・定休日 | 4月から11月まで(積雪により前後) |
電話番号 | 0197-24-2111(奥州市役所) |
料金 | 無料 |
交通アクセス(車) | 東北自動車道水沢ICから車で約25分 |
大師山森林公園と検索すると連絡先として「0197-26-3442」という番号が出て来ますが、この番号は現在使われていないようで不通でした。
現在の問い合わせ先は、上記の奥州市役所に電話すれば担当の方に繋いでくれますよ〜。
アクセス方法
大師山森林公園は最寄りの水沢ICから約25分の山の入り口にあります。大きな看板が目印ですが、調べてみるまでキャンプ場だと分かりませんでした(笑)
向かってくる方向にもよりますが、山の中にあるので近くに食料調達が出来る場所はありません。準備は万全にしてから向かいましょう!
予約不要で当日利用可
これまでの経験上、東北地域で市が運営しているキャンプ場の多くは事前予約や申請書も不要なことが多い印象ですが、毎回確認を取るようにしています。
確認の結果、こちらの大師山森林公園キャンプ場も予約不要とのこと。急に思い立ったその日に向かえる安心感はやっぱり良いですね!
大師山森林公園キャンプ場の施設紹介
大師山森林公園はあまり大きくはありませんでしたが、その分静かに過ごせる隠れ家的な位置付けのキャンプ場でした!
キャンプ場は最小限のフリーサイト
森林公園という名称だったので、勝手な想像ながら敷地面積はかなり広いイメージで向かいましたが、着いてビックリの省スペースなキャンプ場でした。
先客が1組いらっしゃいました
「さすがにここだけじゃなく他にもテントサイトがあるはず」と探してみるも、やっぱりココだけ。
凹凸のない設営しやすいテントサイト
適度に距離を空けて設営するとなると、人数次第ですが5組〜7組で限界が来そうな感じ。
先にグルキャン勢がいたら諦めるしかないのかも…!?
早朝に撮影したので日陰がありますが、太陽が高くなる日中はかなり日当たりが良くなりそうな場所でした。
1組限定?!リッチに過ごせるプライベート空間
フリーサイトの奥の道から少し上がった所にポツンと佇むサーカスTCを発見。
道の先は行き止まり
なんだココは!完全予約制のサイトですか?と聞きたくなるような最高な場所を発見!
最高過ぎる
周りは木に囲まれつつ、適度に広い快適スペース。ソロだと悠々と使え、グループでも周りの目を気にせずにキャンプが出来ます。
トイレや炊事場が遠くなるのがデメリットですが、ここをゲット出来れば何も言うことはないでしょうね。
炊事場は超立派!綺麗で使い易い!
大師山森林公園キャンプ場の炊事場は、無人のキャンプ場とは思えないくらいに綺麗で立派!
洗い場が少し使いにくそうでしたが、近くにテーブルもあるので許容範囲。
コンロなどの大きなものは横の水道で楽々洗えます
フリーサイトのサイズ感から比べると大き過ぎる気がしましたが、広いことに越したことはありません。
悪天候の時は雨宿りにも使える安心感もグッド。
そして奥には炭を捨てられている場所を発見。ただ勝手に放置されているだけかもしれないので、ゴミと一緒に炭も持ち帰ってから処分した方が良いと個人的には思いました。近くに枯れ枝なども積まれているので、燃え広がってしまったら大変です。
トイレも綺麗に清掃されていました
トイレはフリーサイトから道路を挟んですぐ横にあります。
古さを感じさせるものの、水洗でトイレットペーパーもしっかり完備。
この後、朝8時くらいにお掃除の方が来てくれていました!
今は亡きバンガロー。栄えた名残を発見
入口で見つけた地図には確かバンガローがあったような…。
元キャンプ場はバンガローがあるところ?
そう思ってフリーサイトからズンズン歩いて進んでみました…が、上り坂で結構距離がありました…。
これが通称:若人の道…か?
道は舗装されていますが、入り口にバリケードがあるので徒歩のみ。
しばらく歩いた先に、草が刈られていて定期的に環境整備が行われているようなスペースがありましたが、バンガローの支柱(?)や廃れたテントデッキがちょっと怖い。
それよりも明るいのに使用禁止になっているトイレがもっと怖い…。夜に来るのは絶対に避けた方が良さそう(笑)
ちょっと手を加えるだけで復活しそうな感じ?
財力のある方、キャンプ場再生を担ってくれませんかね(笑)
もったいない!使われていない?施設も
バンガローだけでなく、こちらの駐車場もほとんど使われていない様子。
駐車場にあったトイレも鍵が閉まって使えませんでしたが、佇まい的にはかなりしっかりとした建物。
奥にある大師山荘は、もしかすると昔の管理棟でしょうか?
まだまだ使えそうでしたがこちらも無人でした。きっと第一次キャンプブームだった時代には多くの利用者が訪れたんでしょう。
大師山森林公園キャンプ場の見所
実際に行ってみて分かる大師山森林公園キャンプ場の良さ。
知る人ぞ知る穴場のキャンプ場!
天気の良い週末だというのに、ほぼ貸切状態。
先客のグループがのどかな朝を迎えてました
実際に向かってみるまでは荒れ放題だったらどうしよう…と思っていましたが、ここは人には教えたくないくらいの穴場の良いキャンプ場でした。
歩いた先に綺麗な景色を発見!
先ほど紹介したバンガロー跡地から見える景色がとても良く、朝の散歩にオススメです!
街を自然に囲まれた高い場所から見るだけで、このスッキリとした気持ちになるのはなぜなんだろう。
大師山森林公園キャンプ場の注意したいところ
特に大きな不満もないキャンプ場ですが、取り上げておきたい注意点。
駐車場が無い!
地図上では駐車場がありますが、現在利用出来るフリーサイトからは距離があるので、キャンプをする方はほぼ路上駐車という形になっていました。
こちらも市役所に問い合わせてみたところ「完全に塞がないようにだけして頂ければ、路肩に停めて大丈夫です」との回答を頂きました。
出られなくなったりしないように、車間距離に注意しながらの駐車を!
無人のキャンプ場だからこそ問われるモラル
大師山森林公園で最高の場所!と紹介した場所ですが、実はバリケードで車両の侵入が制限されている場所なんです。
テントの横に車があったので、この点についても後日市役所に確認したところ「敷地内であればどこでキャンプしても大丈夫にはなっていますが、バリケードがあるのであれば車両の侵入はせずに常識の範囲内で楽しんで頂ければ…」との回答。
軽自動車とかだと横からのすり抜けが出来ますが…
特にペナルティとかはありませんが、無料だからこそ問われるモラル。
使用禁止になっては手遅れなので、素直にキャリーワゴンなどを用いてトラブルが無いようにお願いします!
狭いのでマナーを守り静かに過ごそう
あまり混み合うことのない穴場になっていますが、リピーターも多い隠れた人気がある大師山森林公園キャンプ場。
お互いが快適に過ごせる様に、夜は早めに幕内に入るなどの配慮が必要です。
自然に囲まれた場所!野生の動物にご注意
定期的に草刈りなどの環境整備が行われている場所ですが、かなり自然に近い…というより山の中にあるキャンプ場なので、熊はもちろん他の野生動物にも注意が必要です。
交通量の多い道でもタヌキやキツネ、シカはよく見かける地域。
バンガロー跡地からすぐの場所
就寝前は食べ残しを片付けたり、散歩する時は熊除けを携帯したり、自己防衛は怠らないようにしましょう!
大師山森林公園キャンプ場は奥州市の隠れたキャンプ場でした!
仕事で何度も通っていた場所の近くにこんな良いキャンプ場があるとは思いもよりませんでした。気がつくとグングンと雑草が伸びてしまう時期に行きましたが、綺麗に環境整備されていて、丁度自分が訪れていた時も草刈りやトイレ掃除の方が作業をしてくれて感心させられました。
最近流行っている高規格と言われる有料キャンプ場と比べると、街から離れている山の中の無人のキャンプ場なので、最低限のマナーやモラルを熟知している中級者以上向けかなぁという感覚を受けましたが、その分静かに過ごせるのは間違い無し。
個人的には焚き火の火が暖かく、そして紅葉が見頃になるこれからの時期にオススメしたい場所でした!
ギア
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