岩本利達
廃校が千葉県最大級リゾート施設に?グランピングが地域課題を解決するかも

廃校が千葉県最大級リゾート施設に?グランピングが地域課題を解決するかも

グランピング施設の運営を手掛ける「株式会社HAMIRU(以下、HAMIRU)」は、千葉県香取郡多古町にある旧常磐小学校跡を活用したTACO GLAMP THE MEXICO(タコ グランプ ザ メキシコ)の2023年3月7日オープンに先駆けて、事前登録が出来るクラウドファンディングをスタートさせた。

これまでも廃校をアウトドアスペースに活用する事例はいくつかあったが、HAMIRUは「地域の課題をリゾートで解決する」という理念の元、タコ グランプ ザ メキシコをデザインしている。キャンプ場ではなく、グランピング場の方が地域課題の解決に向いている理由と共に、施設の紹介をしていこう。

グランピングのもつポテンシャル

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HAMIRUの考える「地域の課題をリゾートで解決する」というのは、単純にグランピング施設を作ってユーザーを地域に呼び込むだけにとどまらない。上でお見せしているビジュアルをご覧いただくとわかりやすいが、グランピングを中心として地域の経済を回していく、というのがその本質にある。

今回の場合は、自治体から廃校という遊休資産を提供してもらい、建築業界へ建設の発注をかけ、運営には地域住民を雇用し、地域の事業者から仕入れたものを顧客に提供するということになる。小さくではあるが、グランピング施設がその地域のハブになるということだ。

交通の便も良い田舎町「多古町」

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そして新たに舞台となるのが、成田空港から車で約30分にある千葉県香取郡の「多古町」だ。コメの作付け面積当たりの収穫量が日本一な他にも、ヤマトイモや養鶏、養豚が盛んな地域。

子育て支援策も充実しており、宝島社が出版した「田舎暮らしの本(2022年2月号)」では首都圏エリアの住みたい田舎ランキングの3位にもなったほど。

とはいえ少子高齢化が進んでおり、人口もここ70年で激減。過去20年で3校が廃校になるという事態に陥っている。そこでの打開策として生まれたのが「タコ グランプ ザ メキシコ」という訳だ。

学校をベースに様々なサービスを提供

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タコ グランプ ザ メキシコはその名の通りメキシコをイメージしており、従来のグランピング施設とは違う雰囲気を持つ。

校舎の建屋は活かしつつ、改装を施すことによって受付やシャワー、トイレ、なんとカラオケまで用意されるとのこと。校庭には施設の軸となるグランピング施設、野球場はもっとカジュアルに楽しめるようにオートキャンプ場に整備される。

そしてお馴染みの学校のプールはナイトプールとサウナへ、体育館にはトランポリンを用意することで多様な遊び方が出来るようになっている。

この施設、楽しそう…!

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ここまで紹介した通り、控えめに言っても「楽しそう」が詰まった施設であることは間違いなく、都心からもさほど遠くないことを考えると人気が出そうな気配がある。

現在実施中のクラウドファンディングでは、オリジナルのグッズが貰えるリターンや、オートキャンプ場の利用券、多古町名物の「元気豚」を使用したBBQセットなどがラインナップされているので、こちらもチェックしてみてほしい。プロジェクトの成功も含め、新しいグランピングの在り方として、今後の動向に注目だ。

紹介
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  • 岩本利達
  • 岩本利達キャンプクエストNEWS編集部
  • NCAJキャンプインストラクター/JACオートキャンプ指導者
    『子どもを育む場としての「キャンプ」こそ持続可能な社会の第一歩』をテーマに、環境意識やサバイバル知識を高めるために日夜活動。ガジェット/ギアマニアの視点から最新アウトドアニュースをお届けします。

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