筆者がクッカーの軽量化を本格的に考えて購入したのがエバニューの「Ti.UL.Pot 600」です。以前はウルトラライトクッカーと呼ばれていましたが、リニューアルされてTi.UL.Pot 600となりました。
同じエバニューの軽量クッカーの中でも、深型のマグポット500などは口コミが多いのに対して、筆者が購入したTi.UL.Pot600は口コミが少ない。そこで筆者が購入した経緯や、使ってみて気に入ったポイントを詳しくご紹介したいと思います。
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目次
エバニューTi.UL.Pot 600とは
ウルトラライト0.3シリーズ
Ti.UL.Pot 600(旧ウルトラライトクッカー600)は、エバニューの「U.L 0.3 Series」(ウルトラライト0.3)というクッカーとしての軽さを限界まで追求したシリーズの製品の1つです。
従来のチタンクッカーで使用される0.4mmより、さらに薄い0.3mmで作られた超軽量クッカーシリーズ。金属加工で有名な新潟県燕市で生産されているMADE IN JAPANの品質です。
スペック
Ti.UL.Pot 600は容量600mlの平型クッカー。同じ平型クッカーの中でも、容量別に600ml、900ml、1300mlの3種類があります。(それぞれのスペックは下記参照)
製品名 | Ti.UL.Pot 600 | Ti.UL.Pot 900 | Ti.UL.Pot 1300 |
---|---|---|---|
サイズ | 径124×深さ52mm | 径136×深さ64mm | 径150×深さ77mm |
容量 | 600ml | 900ml | 1300ml |
重量 | 95g | 115g | 130g |
価格 | 5720円(税込) | 6380円(税込) | 7150円(税込) |
Ti.UL.Pot 600を選んだ経緯
筆者がキャンプを始める時に購入したクッカーは、プリムス「イージークックNS・ソロセットM」でした。900mlの深型クッカーに、蓋にもなる400mlのミニクッカーが付いたセットです。この形の900mlのクッカーがソロには使いやすいとネットで知識を得たのですが、実際に使ってみると900mlは持て余してしまうし、深型は案外使いにくい。
そこでダイソーメスティンの1合用と1.5合用を購入。これは浅型なので炒める、茹でる、炊くなど使いやすく、そのまま食器としても食べやすい。サイズも1合用は500ml、1.5合用は750mlなので、筆者の使い方であれば900mlは大き過ぎだと分かりました。
そして軽量化を本格的にしたいと考えて、平型&軽量で容量は500ml~750mlのチタンクッカーを検討。この条件にぴったりだったTi.UL.Pot 600を導入してみました。
Ti.UL.Pot 600のお気に入りポイント
とにかく軽量
スペックの項目でご紹介しましたが、重量はたったの95g。それまで使用していたダイソーメスティンは1合用(500ml)⇒103g、1.5合用(750ml)⇒164gなので、あまりの軽さに感動しました。
そして驚くのが0.3mmという薄さ。手に取ると分かりますが、すぐ壊れてしまうのではないかと思うくらい薄い。しかし半年ほど使用しても変形する事なく使用できています。
お湯が早く沸く
これも驚いたのですが、沸騰するのがめちゃくちゃ早い!特に冬キャンプでは早くお湯が欲しいので非常に助かっています。
0.3mmという薄さのおかげで、熱を高効率で内側に伝えることができるらしいのですが、この平べったい浅型の形状も熱を受ける面積が広くなるので効率が良いそうです。エバニューのULクッカーと言えば深型のULポットを使う方が多いですが、お湯を沸かす専用で使用するのであればTi.UL.Pot 600をおススメしたいです。
注ぎ口がある
チタンのシェラカップやクッカーで注ぎ口がある製品はごくわずか。チタン製品は加工が難しいせいだと思いますが、筆者にとっては注ぎ口があるのも購入条件でした。やはり注ぎ口があると、コーヒーを飲むときもカップラーメンを食べる時もこぼれる心配なしで注ぎやすい!
ソロには絶妙なサイズ感
容量は満水で600mlですが、カップラーメンを作る時に使うお湯は300ml~400ml。コーヒー、紅茶も200mlくらいのお湯で十分。
筆者の場合は500mlのナルゲンボトルを湯たんぽとして使用するので、最大でもお湯は500mlあれば十分。筆者が良く使う鍋用の固形スープも必要なお湯は200mlなので、一人鍋するのも最適な容量。
〆のうどんなど麺類を最後に入れれば、スープも全部飲める量なので捨てる手間も省けて一石二鳥です。コンビニで売っている一人分のおでんも温めるのにちょうど良いサイズで、ソロには最適なサイズです。
浅い平型が便利
浅い平型はお湯を沸かす時も高効率で早く沸くメリットがありますが、それ以上に調理がし易く食べやすい!深型より浅い平型の方が安定感があるので、OD缶を使うなら特におススメ。調理後に食べる時も深型の場合は食べづらくシェラカップに移したりと手間が増えますが、浅い平型ならそのままでも食べやすいので便利です。
作りがしっかりしている
安いクッカーだと持ち手がゆるゆるで不安定になる場合もありますが、こちらはしっかり止まるので安定感があり、ガチャガチャしない。蓋の取っ手もしっかり立つので、沸騰して蓋が熱くなっても持ち上げやすい。さすがは安心の日本製です!
デザインが洗練されている
リニューアル前は蓋にデカデカと赤文字で商品名とロゴが入っていたのですが、リニューアル後の現在はグレーで小さな文字になりました。シンプルなデザインになって、より洗練された雰囲気が出ています。
赤くて大きな文字は目立ちすぎていましたが、ロゴが目立たなくなった事で落ち着いた印象に。筆者は以前のデザインより断然好きです。
スタッキングパターンを紹介
筆者の定番
筆者が良く持って行くのはこのセット。EPIのクッカー小はアルミ製で0.5合の炊飯をする時に便利でよく使います。鍋やおでんをする時はこのセットだけで食事は完結します。
ガス缶を入れる場合
筆者の場合、ガス缶は別で持って行くのでこのスタッキングはしないですが、110gのサイズであれば裏返すことでスタッキング可能(そのまま入れると蓋が浮きます)。周りに余裕があるので、隙間にも何か詰めることができます。
袋ラーメン
袋ラーメンは四角い場合は入りませんが、チキンラーメンの様な丸い形であればギリギリ入ります。ラーメンを作る時は容量がギリギリなのでスープを少な目にした方が良いです。
Ti.UL.Pot 600はこんな人には向かないかも
がっつり料理をしたい人
袋ラーメンを作るには容量が少し足りなく、野菜や煮卵など具材を入れると溢れるので、その場合はもっと容量の大きいクッカーにした方が良いです。また、炒め物もすぐ焦げてしまうので、このクッカーでは厳しい。
筆者も炒め物をする場合はフライパンを持って行きます。一人分のお湯を沸かしたり温めものをするにはちょうど良いサイズですが、色々な料理を楽しみたい方は不満に思うかも。
250gサイズのガス缶を収めたい人
110gサイズのガス缶をひっくり返して収めるのがギリギリなので、250gサイズのガス缶は入りません。スタッキングを楽しみたい方はもっと大きなサイズのクッカーにした方が良いです。
エバニューTi.UL.Pot 600はULキャンパーにはおススメ!
元々、登山やULハイカーの方が使うクッカーなので、軽量化に興味のある方には是非おススメしたいです。がっつり料理を楽しみたい方には向かないけど、ソロキャンプ飯なら無駄がない容量で使いやすい。重量も95g程度でシェラカップより軽いので、お湯を沸かす専用として使ったとしても損はない軽さです。
ギア
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