全キャンパーが悩むマット選び。快適な睡眠の為には必要不可欠なのでマット選びはシュラフ選びと同様にかなり重要ですが、寝心地も良く、軽量となると選択肢が狭くなります。
そこで軽量ギア大好きな徒歩キャンパーの筆者が、これまで使って良かったマットやおすすめのマットを詳しくご紹介。これから徒歩キャンプを始めたい方や軽量化を考えている方の参考になると思います!
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目次
エバニュー Trail mat100
これは使っている人も多い定番のULマット。重量はたったの180g!持っている感覚がないくらい軽いマットです。
素材は発砲ポリエチレン。特徴としては軽量でありながら強度があり衝撃吸収性、断熱性、耐水性に優れている素材なので就寝用マットでも、地べたスタイル時のマットとしても安心して使用できます。
サイズは100cmなので肩からお尻までをカバーできるサイズ。身長が157cmしかない筆者の場合は太ももくらいまではカバーできます。
ショートサイズの場合は足元はどうするの?と思うかもしれませんが、荷物を出して空になったザックや着替えの服を足元に置けばカバーできます。
筆者の使い方としては、単体で使用するより厳冬期のブースト用として使っているのでエアーマットの上に重ねています。
Trail matはコンパクトなのでシュラフカバーの中に入れ込んで使用。寝返りをする時にマットからズレて床に体がつく事が多々あったのですが、この使い方でズレる心配がなくなり重宝しています。
今のところ筆者は厳冬期のブースト用として使用していますが、寝心地も思った以上に良いので夏は単体での使用も大丈夫そう。重量が180gなのでエアーマットに比べるとかなり軽量化になると思います。
マイナス面としてはどうしても嵩張ること。筆者は丸めてバックパックの外付けにしていますが、バックパックの容量に余裕のある方は、バックパックの内側に這わせて入れると形も整って良いと思います。
サイズ | 100cm×50cm×9mm |
---|---|
重量 | 180g |
R値 | – |
価格 | ¥3,190(税込) |
キャプテンスタッグ EVAフォームマット
コスパの良い商品を多数販売しているキャプテンスタッグの代表的なマットと言えば「EVAフォームマット」。これは全キャンパーにおすすめできます!
まずは価格が安い。現在のAmazon価格で2309円。同タイプの他社マットの中でも最も安く購入できると思います。
そしてリーズナブルな価格なのに270gと超軽量。やはり同タイプの他社マットと比べてもかなり軽い。
持った感じは発泡スチロールみたいなので大きさの割に軽く感じます。素材はEVA樹脂なので耐久性が高く水に強い特徴があり、ガンガン使っても大丈夫。リーズナブルだから気兼ねなく使用できるのも嬉しいポイント。
サイズは183cmありますが、長さがそんなに要らない場合はハサミでカットすることも可能。必要なサイズにする事で更なる軽量化ができます。これも高価なマットの場合は気が引けますが、元が安価なので気兼ねなくカットできます。※カットはメーカー推奨の使い方ではありません
寝心地は想像以上に良くて、この凹凸がいい感じにクッションになり体を支えてくれます。夏はもちろん単体で使用できるし、冬は他のマットと重ねる事で保温性と寝心地をアップする事ができます。
幅も56cmとUL系マットの中では広めなので、寝心地を重視したい時に良いと思います。
マイナス面はやはり嵩張ること。コンパクトにはならないので持ち運ぶ時はバックパックの外付けになると思います。しかし価格の割に寝心地が良くて軽量。初心者キャンパーからULキャンパーまで全てのキャンパーにおススメです。
サイズ | 182cm×56cm×2cm |
---|---|
重量 | 270g |
R値 | – |
価格 | ¥2,309(税込)※2023年3月現在Amazonにて |
シートゥーサミット ウルトラライトインサレーティッドマット
本格的な登山メーカーのシートゥーサミット。「ウルトラライトインサレーティッドマット」は、シートゥーサミットで発売されているマットの中で最軽量クラス。R値3.1あるのにXスモールで349g、レギュラーでも480gと超軽量です。
内部には体からの輻射熱を反射するフィルム「Exkinプラチナム」と、一般的な中綿より軽量で保温性の高い「サーモライト」が入っていることで、軽量でありながら保温性をアップさせています。
筆者の感覚だと気温が0℃を下回る場合は単体で使うのは厳しいですが、5℃~10℃くらいあれば単体で大丈夫です。
そしてやはり軽量・コンパクトなのは嬉しいポイント。筆者はXスモールを使用していますが、重量349gと500mlのペットボトルより軽い。収納袋は空気を入れるポンプサックにもなっているので無駄が無いです。
このポンプサックも優秀で、ウルトラライトインサレーティッドマット本体への空気入れに使えますが、裏返すとシートゥーサミットのエアー枕にも空気を入れることができます!
さらに設営・撤収が簡単でXスモールなら、ポンプサック2~3回で空気はパンパン。バルブを全開放すると一気に空気は抜けるのですぐに畳むことができます。
膨らませてみると細かい凸凹で、思ったよりペラペラなので寝心地が心配になります。膝をつくと底付きするのでさらに心配になりますが、実際に寝転がってみると体重の圧力が分散されて、底付きもなく快適な寝心地です。軽量で寝心地も良く、R値も高めなのでULキャンパーにはおすすめです。
モデル | Xスモール | スモール | レギュラー |
---|---|---|---|
サイズ | 128cm×55cm×5cm | 168cm×55cm×5cm | 183cm×55cm×5cm |
重量 | 349g | 430g | 480g |
R値 | 3.1 | 3.1 | 3.1 |
価格 | ¥18,700(税込) | ¥20,570(税込) | ¥21,120(税込) |
山と道 ミニマリストパット
出典:山と道「山と道」はULハイカー御用達ブランド。マットは3種類販売されていますが、その中で最軽量となるのが「ミニマリストパット」です。
サイズは100cm×50cm×5mmで重量がたったの53g!バックパックの中に入れても外付けにしても嵩張りません。素材は断熱性が非常に高いXLPEフォームを使用しているそう。水分が浸透しない素材の為、雪や雨で濡れた地面に座る時も使える。冬の単体使用は無理ですが、他のマットと重ねてブースターとして使用するのにぴったり。
普通にシュラフの下に敷くのも良いですが、コンパクトサイズで保温性が高いのでシュラフの中に直接入れる使い方もOK!冬はブースターとして、夏は単体で使用と一年通して使用できるのでコスパも高い商品と言えます。
サイズ | 100cm×50cm×5mm |
---|---|
重量 | 53g |
R値 | – |
価格 | ¥3,520(税込) |
サーマレスト ネオエアーXライト
出典:amazonアウトドアマットと言えば「サーマレスト」。そのラインナップの中でもULハイカー、キャンパーに人気なのが、ネオエアーXライトのWR(ウーマンズレギュラー)です。
サイズは168cmでR値5.4。重量が340gと超軽量。アルミ蒸着された熱反射板が内蔵されていることにより、保温力を高めています。ウーマンズレギュラーは熱反射板が通常版より1枚多い3枚が入っているので、R値も通常版より高く5.5となっています。
ウーマンと言う名前ではありますが、168cmあるのでサイズが合えば男性でもおすすめです。しかし残念ながら、このWRは廃盤となり、2023年3月からはリニューアルされました。後継品は無いので、近いものだとXT RSになります。
以前より、カサカサ音が軽減され厚みもアップしており軽量である事は変わりません。旧品は市場に出回っている現品限りとなるので、旧品で検討される方は今のうちに購入しましょう!
モデル | WR(廃盤) | XT RS |
---|---|---|
サイズ | 168cm×51cm×6.3cm | 168cm×51cm×7.6cm |
重量 | 340g | 326g |
R値 | 5.4 | 4.5 |
価格 | ¥30,800(税込) | ¥37,400(税込) |
NEMO テンサーアルパイン
出典:amazonテンサーアルパインは厳冬期を想定した高い断熱性をもつエアマット。NEMOの最高峰モデルです。3枚のメタライズド断熱フィルムと、パット下部からの対流を抑制する独自の構造で保温性は抜群。また、内部は伸縮性の低い構造になっているので、エアーマット特有のふわふわした感じがなく寝心地がとても良いそう。
寝返りをうったりすると体重が一部に偏って肘や膝が地面に付いたりしますが、それも無い!エアーマットの寝心地が苦手な人でも満足できそう。バルブは邪魔にならない様にフラットになっているところも嬉しいポイント。
マットの硬さも寝たまま指一本で調整が可能で、ポンプサックも付属しているので、空気を入れるのも簡単です。R値が4.8と高いのに軽量なので冬メインに使用したい方におすすめです。
モデル | レギュラー | ショート |
---|---|---|
サイズ | 183cm×51cm×8cm | 122cm×51cm×8cm |
重量 | 475g | 307g |
R値 | 4.8 | 4.8 |
価格 | ¥28,600(税込) |
NEMO ゾア
出典:amazonゾアは空気が自動で入るインフレータブルマットながら軽量・コンパクトなマット。ショートなら超軽量な295g!内部の高密度PUフォームには縦横2方向の肉抜き加工で、軽量化を図りながらも断熱性は維持しています。
インフレータブルマットと言うと寝心地は良いけど重くなりがち。NEMOのゾアなら、エアーマット並みに軽量・コンパクトなので、エアーマットの寝心地が苦手だけど軽量さは捨てたくないなら選択肢の上位に入れるべき。
そして軽量・コンパクト以外にも細かい工夫がたくさん。空気を入れるバルブはフラットで邪魔にならない仕様。空気を入れた後の硬さ調整も寝たまま指一本でできます。マットの裏面には、体重がかかる肩と腰部分にシリコンのノンスリップ加工が施されているので、テント内でズレる煩わしさがありません。さすがNEMOです!
モデル | レギュラー | ミディアム | ショート |
---|---|---|---|
サイズ | 183cm×51cm×2.5cm | 160cm×51cm×2.5cm | 122cm×51cm×2.5cm |
重量 | 450g | 415g | 295g |
R値 | 2.7 | 2.7 | 2.7 |
価格 | ¥17,050(税込) | ¥15,950(税込) | ¥13,750(税込) |
クライミット イナーシャオゾン
出典:amazonクライミットはアメリカのアウトドアブランド。クライミットのマットは独特な形状が多く、UL系の方に人気です。その中でも人気なのがイナーシャオゾン。
本体は大胆に肉抜きされており、他社には無い斬新な形をしています。この肉抜きで軽量化になっているのはもちろんですが、肉抜きによって出来たポケットがあることで、シュラフを潰さず保温性を保ってくれます(ダウンは潰れると保温性がなくなる)。
イナーシャオゾンはシュラフの下に敷いて使うのも良いですが、この特性を生かすにはシュラフの中に入れて使うのが良いでしょう。体を支える必要な部分には生地があるので寝心地も良さそう。ただ小柄な方は体に合わなかったり、ショートタイプのシュラフに入らない場合があるので要注意。口コミによると、まくら部分を折り返したり切断したりと工夫をしている方が多いです。
サイズ | 183cm×55cm×4.4cm |
---|---|
重量 | 354g |
R値 | – |
価格 | ¥18,700(税込) |
おすすめのULマットまとめ
軽量を求めすぎて保温性や寝心地を捨ててしまうと、しっかりと睡眠をとれず翌朝の行動に響いてしまう。いくら高性能なシュラフを使っても、しっかりしたマットを使わないと底冷えで寝れなかったり寝心地を損なってしまうので、マット選びは奥深いです。今回のUL系マットをぜひ参考にしてみてください。
ギア
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