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南アルプスの女王「仙丈ヶ岳」日帰り登山は可能?失敗しないポイントまとめ【コースタイム・難易度・バス時刻表】

南アルプスの女王「仙丈ヶ岳」日帰り登山は可能?失敗しないポイントまとめ【コースタイム・難易度・バス時刻表】

南アルプスにある日本百名山「仙丈ヶ岳」は3,000m峰ながらも危険個所が少なく、日帰り登山が可能な南アルプスデビューにお勧めの山と多くの媒体で紹介されています。

しかしながら、万が一、日帰り登山に失敗した場合は悲惨なことになるので事前の下調べは欠かせません。

そこで今日は仙丈ヶ岳を日帰りで登頂する場合に知っておきたいこと、バスの混み具合から登山ルートの詳細・難易度まで、初めての仙丈ヶ岳登山で役に立つ情報をまとめました。

たおやかな山容が女性的。南アルプスの女王「仙丈ヶ岳」

長野県伊那市と山梨県南アルプス市を跨る「仙丈ヶ岳(せんじょうがだけ)」は、南アルプス(赤石山脈)北部に位置する標高3,033mの山です。なだらかな山容に連なる稜線と壮大なカールが特徴的です。

その美しい山容から「南アルプスの女王」

その美しい山容から「南アルプスの女王」と呼ばれる日本百名山で「花の百名山、」「新日本百名山」、「新・花の百名山」、「山梨百名山」、「日本百高山」、「信州百名山」、「甲信越百名山」にも選定されています。

山頂は勿論のこと、稜線からも360度大パノラマ

山頂は勿論のこと、稜線からも360度大パノラマが広がり、日本アルプス、富士山、八ヶ岳連峰、奥秩父山塊を一望できます。

なんといっても標高1位~3位の「富士山・北岳・間ノ岳」の3ショットを拝める貴重な山です。

山頂以外も見どころだらけで、高山植物の宝庫

山頂以外も見どころだらけで、高山植物の宝庫でもあります。日本三大カールのひとつ「藪沢カール」をはじめ、大仙丈カール、小仙丈カールの3つのカールを擁し、運が良ければ高確率で雷鳥に出会えるかもしれません。

仙丈ヶ岳を日帰りで登頂する場合に知っておきたいこと

仙丈ヶ岳を日帰りで登頂する場合に知っておきたいこと

仙丈ヶ岳の最短コース「北沢峠から登頂するルート」の難易度は、グレーディング表では体力度が10段階中【3】で「日帰りが可能」の山です。にも拘らず、日帰り登山に失敗するケースがあります。何故でしょう。

理由は、仙丈ヶ岳の日帰り最短コースは

理由は、仙丈ヶ岳の日帰り最短コースはバスでしか行くことができない上に、始発バスと最終バスの時間がタイトだからです。

具体的には以下の縛りがあるので日帰り登山の判断材料になれば幸いです。

1.マイカー規制で登山口に車で行くことが出来ない

1.マイカー規制で登山口に車で行くことが出来ない

仙丈ヶ岳の登山口である北沢峠はマイカー規制で車で行くことができないので、バスを利用することになります。登山口まで約21キロ、約55分かかるので往復で約2時間分をタイムロスすることになります。

2.バスの始発時間がシーズンによって異なる

2.バスの始発時間がシーズンによって異なる

南アルプスクイーンライン北沢峠線の始発の時間は季節や曜日によって異なります。2024年度の運行時刻をまとめると以下のようになります。

2024年度バス始発

  1. 7月第2土曜日から10月第2月曜日までの土曜日、日曜日、祝日の始発:5時30分
  2. 7月20日から8月31日までの平日と「1」以外の休日の始発:6時5分
  3. 7月20日から8月31日以外の平日の始発:8時5分

※2024年度の運行期間は6月8日から11月15日まで

シーズン中の土日であれば始発のバスに乗れば何とか日帰り登山が可能ですが、それ以外ではタイトになります。特に「3」の場合、北沢峠に到着するのが9時です。健脚でない限り日帰り登山は困難だと思います。

3.バスの最終時間が16時と早い

3.バスの最終時間が16時と早い

最終バスの時間はシーズン問わず16時統一です。このバスを逃してしまうと駐車場まで約21kmを歩いて帰るか、最寄りの山小屋に宿泊するか、野宿するかといった悲惨な結末が待ち受けています。

4.登山者が多すぎて時間通り乗れないことがある

4.登山者が多すぎて時間通り乗れないことがある

シーズン中の始発バスは信じられない程混みます。小型バスが10台しか無く、全ての登山者を乗せることが出来ないので、たとえ5時前に並んだとしても始発に乗れないことがあります。その場合、大幅なタイムロス確定です。

5.健脚でないと7時間で下山は厳しい

5.健脚でないと7時間で下山は厳しい

仙丈ヶ岳のコースタイムは約7時間で、危険個所が無いとはいえ、累積標高は1000メートルを超えます。3000メートル級の山なので高山病のリスクもあり、体調次第ではいつも以上に時間がかかるかもしれません。

6.休憩や、絶景を満喫する暇が無くなる可能性大

6.休憩や、絶景を満喫する暇が無くなる可能性大

たとえバスに間に合う登山レベルだとしても、7時間のコースタイムには休憩や絶景を拝む時間は含まれないので、健脚でない方以外は最終バスの時間に追われることになります。景色を楽しみながらの登山は望めません。

以上のことから、仙丈ヶ岳を日帰りで登頂する場合

以上のことから、仙丈ヶ岳を日帰りで登頂する場合、バスの運行時間に合わせたシビアな登山計画を立てる必要があります。余程の健脚かシーズン中の土日でない限り、日帰り登山はハードルが高いといった印象です。

日帰り登山に失敗した場合のリスクを考えると

日帰り登山に失敗した場合のリスクを考えると不安だと思う方や、時間を気にせずに絶景を楽しみながら登山を満喫したい方、コースタイムに自信のない方や登山初心者は宿泊登山がおすすめだと思います。

「仙丈ヶ岳」登山コース

「仙丈ヶ岳」登山コース

仙丈ヶ岳の登山コースは複数ありますが、今回は日帰り登山が可能な北沢峠からのコースに絞ってご紹介します。北沢峠から藪沢大滝の頭までは同じコース取りです。

馬の背ルート

  • 標高差約1000m/片道約4.6km/約230~270分程度
  • 藪沢大滝の頭から仙丈小屋を経て直接山頂を目指すコース。藪沢カールの絶景を満喫できる

小仙丈ルート

  • 標高差約1000m/片道約4.2km/約230~270分程度
  • 藪沢大滝の頭から小仙丈ヶ岳を経て山頂を目指すコース。稜線歩きが気持ち良く絶景尽くし

それぞれのコースで見える景色が異なるので

それぞれのコースで見える景色が異なるので、ピストンで登頂する登山者は少数派な印象です。多くの登山者は藪沢大滝の頭を起点とした周回コースを選びます。

時計回りか半時計回りかで悩むところですが

時計回りか半時計回りかで悩むところですが、仙丈ヶ岳は昼前からガスになる確率が高いので、小仙丈ヶ岳の稜線歩きを満喫できる時計回りのコースが人気です。

今日ご紹介するのは小仙丈ルートから

今日ご紹介するのは小仙丈ルートから山頂を目指し、馬の背ルートで下山する最も人気で定番の時計回りのコースです。コースは以下のような流れになります。

モデルコース 標高差約1000m/総距離約8.8km/コースタイム約400分~480分

仙流荘駐車場→北沢峠登山口→大滝ノ頭五合目→小仙丈ヶ岳→仙丈小屋分岐→仙丈ヶ岳山頂→仙丈小屋→馬ノ背ヒュッテ→薮沢小屋→大滝ノ頭五合目→北沢峠登山口

順を追って説明しますね。

最寄りの駐車場・公共交通機関

最寄りの駐車場は、中央自動車道諏訪インターから車で約50分の場所にある「仙流荘駐車場」です。駐車台数は約500台以上。駐車料金は5日以内で1000円。以降は5日ごとに1000円です。

駐車場は大変広大で、満車

駐車場は大変広大で、満車になることは少ないようです。トイレや自動販売機をはじめ、売店もあります。マイカー規制があるので仙流荘駐車場からは南アルプス林道バスを利用します。

バスの運賃は手回り品料金含め

バスの運賃は手回り品料金含め、往復2920円/人(子供は半額)です。(※2024年現在)乗車券売場は仙流荘にあります。ICカードの利用やWEB予約等が出来ないので、乗車券の購入で必ず並ぶ必要があります。

バス乗り場は仙流荘の側にある「戸台パーク」

バス乗り場は仙流荘の側にある「戸台パーク」です。乗車券購入後に並ぶことになり、バス乗り場も乗車券売場も早朝から長蛇の列でバスに乗車するまで一苦労です。乗車券購入から乗車まで約1~2時間はかかります。

登山口のある北沢峠までは曲がりくねった山道

登山口のある北沢峠までは曲がりくねった山道を距離にして約21km、60分近く揺られます。小型のバスに乗せれるだけ人を乗せるので、すし詰め状態で快適さは皆無です。

北沢峠に到着です

北沢峠に到着です。登山開始前から既に体力も気力もそぎ落とされてしまいました。仙丈ヶ岳は山頂手前までトイレや自動販売機がないので北沢峠で済ませておきましょう。

北沢峠登山口→大滝ノ頭五合目

北沢峠登山口→大滝ノ頭五合目

第一のチェックポイントとなる大滝ノ頭五合目までは距離にして約1.8km、標高差480メートルを100~120分かけて登ります。登山口は北沢峠のトイレの脇にあります。

ちなみに日本百名山「甲斐駒ヶ岳」の登山口でもあります。

大滝ノ頭五合目までは景色のない

大滝ノ頭五合目までは景色のない樹林帯歩きが続く修行の道のりです。心を無にして登りましょう。二合目のある標識までは比較的緩やかですが、距離は長く感じることでしょう。

三合目までは急こう配になりますが

三合目までは急こう配になりますが、意外とあっさり到着します。このルートには各ポイントに「○合目」の標識があるので良い目印になります。標識のある場所は平地になっているので小休止に最適です。

四合目までは登山道に岩が

四合目までは登山道に岩が露出するようになり、歩きづらくなります。急登であることに変わりはなく、引き続き修行の道のりです。

四合目を過ぎたあたりから更に

四合目を過ぎたあたりから更に急登になります。道は比較的整備されていて危険個所はないとはいえ、思っていた以上にハードに感じることでしょう。

大滝ノ頭五合目に到着です

大滝ノ頭五合目に到着です。山頂まで約半分といったところでしょうか。分岐を右へ進むと仙丈小屋を経て山頂を目指すコースで、今回は下山で利用します。小仙丈ヶ岳は分岐を真っすぐ進みます。

大滝ノ頭五合目→小仙丈ヶ岳山頂

大滝ノ頭五合目→小仙丈ヶ岳山頂

小仙丈ヶ岳山頂までは距離にして約0.9km、標高差320メートルを60~70分かけて登ります。引き続き樹林帯歩きで、岩が露出した歩きづらい登山道です。しかも、かなりの急こう配なので慎重に登りましょう。

六合目に到着すると森林限界を超えて

六合目に到着すると森林限界を超えて一気に展望が開けてきます。後ろを振り返ると日本百名山「甲斐駒ヶ岳」の荒々しい男性的な山容を一望できます。雄大な景色を楽しみながら休憩しましょう。

長かった樹林帯もここで終わりで

長かった樹林帯もここで終わりで、この先は360度大パノラマの登山道が続きます。目の前には小仙丈ヶ岳のたおやかな山容が広がり、正にビクトリーロードといった雰囲気です。

しかしながら、小仙丈ヶ岳山頂までの道のり

しかしながら、小仙丈ヶ岳山頂までの道のりは見た目以上に過酷です。岩が露出した滑りやすい道のりは急登続きで、なかなか山頂にたどり着きません。近いようで遠い山頂です。

小仙丈ヶ岳山頂に到着です

小仙丈ヶ岳山頂に到着です。標高は2,864メートル。目の前には仙丈ヶ岳の美しい稜線が続き、小仙丈沢カールと大仙丈沢カールを拝むことが出来る屈指の絶景ポイントです。

山頂は360度大パノラマが広がります。どこを見渡しても

山頂は360度大パノラマが広がります。どこを見渡しても名だたる山々が連なりますが、なんといっても標高TOP3である「富士山・北岳・間ノ岳(※間ノ岳は諸説あるそうです)」の3ショットを拝めるところが貴重です。

小仙丈ヶ岳→仙丈小屋分岐

小仙丈ヶ岳→仙丈小屋分岐

仙丈小屋分岐までは距離にして約0.8km、標高差80メートルを50~55分かけて登ります。360度大パノラマが広がる稜線歩きは、はっきり言ってビクトリーロードです。足がなかなか前に進まなくなります。

この区間は標高差や距離だけを見ると楽勝に思えますが

この区間は標高差や距離だけを見ると楽勝に思えますが、登り返しがある上に、岩場の上り下りが多々あります。累積標高でみると200メートルを超えるのでなかなか時間がかかります。

岩場を降りた八合目から先は

岩場を降りた八合目から先は、段差のある岩場とザレ場のコンビネーションで急登続きです。仙丈ヶ岳登山の中で一番きつく感じる区間かもしれません。

疲れたら小休止がてら後ろを振り返ってみてください

疲れたら小休止がてら後ろを振り返ってみてください。ここまで歩いてきた小仙丈ヶ岳の稜線上に、甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山、北岳といった雄大な山々が広がります。疲れが吹き飛ぶこと間違いなしです。

仙丈小屋分岐に到着です

仙丈小屋分岐に到着です。右に進むと山頂をショートカットして仙丈小屋へ行くことが出来ます。トイレが限界の方や飲み物が必要なかたはエスケープできますよ。

仙丈小屋分岐→仙丈ヶ岳山頂

仙丈小屋分岐→仙丈ヶ岳山頂

仙丈ヶ岳山頂までは距離にして約0.7km、標高差120メートルを20~25分かけて登ります。残念ながら目の前に見える山は仙丈ヶ岳山頂ではありません。前半は急登続きなので少しだけ心が折れるかもしれません。

登りきると右手にカールが見えてきました

登りきると右手にカールが見えてきました。日本三大カールのひとつ「藪沢カール」です。人だかりのある盛り上がった場所が仙丈ヶ岳山頂です。遂にゴールが見えてきました。

山頂までは右に大きくカーブを描くように進みます

山頂までは右に大きくカーブを描くように進みます。藪沢カールと仙丈ヶ岳が目の前に広がり、藪沢カールの下には仙丈小屋が見えますよね。異次元の絶景が飛び込んでくる、正にビクトリーロードです。

遠くに大仙丈ヶ岳への分岐が見えてくると

遠くに大仙丈ヶ岳への分岐が見えてくると山頂まであと僅かです。最後の急登を登り切りましょう。

仙丈ヶ岳山頂に到着です

仙丈ヶ岳山頂に到着です。標高は3,033メートル。六合目以降は360度大パノラマのビクトリーロード続きでしたが、そこからが異常に長く感じました。3,000m峰ともなると簡単ではありませんよね。

山頂からは360度大パノラマが広がり

山頂からは360度大パノラマが広がり、美しい稜線越しに南アルプス、中央アルプス、北アルプスといった三大アルプスをはじめ、八ヶ岳連峰や富士山といった名だたる山々が眼下に広がります。

山頂直下には日本三大カールのひとつ

山頂直下には日本三大カールのひとつ「藪沢カール」が広がります。水平方向にだけではなく、立体的に大パノラマが広がる、正に正真正銘の360度パノラマビューです。

山頂はそこまで広くないので登山客

山頂はそこまで広くないので登山客で溢れかえっています。休憩ポイントを探すのに一苦労といった印象なので、仙丈小屋まで降りたほうが無難です。早速向かってみましょう。

仙丈ヶ岳山頂→仙丈小屋

仙丈ヶ岳山頂→仙丈小屋

下山では仙丈小屋を経由する馬の背ルートを利用しました。仙丈小屋までは距離にして約0.3km、標高差120メートルを10~15分かけて下ります。

仙丈小屋までは激下りです

仙丈小屋までは激下りです。仙丈ヶ岳は昼前あたりからガスになる確率が高いとは聞いていましたが、段々と雲に覆われてきました。午前中に登頂出来て本当によかったと思います。

藪沢カールの底まで下ると

藪沢カールの底まで下ると仙丈小屋に到着です。宿泊が可能な人気の山小屋です。トイレや売店、食堂の利用は日帰り登山客でも可能なので、多くの登山客で賑わいます。

仙丈小屋からは雄大な藪沢カールを下から

仙丈小屋からは雄大な藪沢カールを下から眺めることが出来ます。山頂から見る景色とは違ったカールを拝むことが出来ますよ。しかも反対側には展望デッキまであるので、絶景ハントを満喫できます。

仙丈小屋→馬ノ背ヒュッテ

仙丈小屋→馬ノ背ヒュッテ

馬ノ背ヒュッテまでは距離にして約1.2km、標高差260メートルを40~50分かけて登ります。山小屋にある分岐から馬の背ヒュッテ方向を目指します。

馬の背ヒュッテまでの道のりでは

馬の背ヒュッテまでの道のりでは鹿の食害から高山植物を守る為の防護柵が設けられています。

見晴らしが良いのは丹渓新道の分岐手前までです

見晴らしが良いのは丹渓新道の分岐手前までです。ここから先は樹林帯に突入するので、後ろを振り返って絶景を目に焼き付けておきましょう。

馬ノ背ヒュッテに到着です

馬ノ背ヒュッテに到着です。アットホームな雰囲気の山小屋でスパイスカレーが有名です。管理人さん拘りの日本酒を自ら歩荷して提供するという、日本酒好きには刺さる山小屋です。いつかは泊まってみたいと思いました。

馬ノ背ヒュッテ→薮沢小屋

馬ノ背ヒュッテ→薮沢小屋

薮沢小屋までは距離にして約0.5km、標高差100メートルを20~25分かけて下ります。馬ノ背ヒュッテの裏にある標識から北沢峠へ進みます。

薮沢小屋までは渡渉する箇所があるので

薮沢小屋までは渡渉する箇所があるので、ちょっとした沢下りを楽しむことが出来ますよ。分岐を北沢峠方向へ進みましょう。

薮沢小屋に到着です

薮沢小屋に到着です。標高約2,550mの地点にあるこの小屋は予約不要です。食事の提供が無い素泊まりの山小屋で、避難小屋のような雰囲気です。

薮沢小屋→大滝ノ頭五合目→北沢峠登山口

薮沢小屋→大滝ノ頭五合目→北沢峠登山口

大滝ノ頭五合目までは距離にして約0.6km、標高差40メートルを30~40分かけて登ります。距離も短く、標高差も少ないのですが、何故かこの区間は果てしなく長く感じてしまいます。

大滝ノ頭五合目までも渡渉する箇所

大滝ノ頭五合目までも渡渉する箇所が何か所かあります。雨の日や増水時は大変そうです。

大滝ノ頭五合目に到着です。ここから先は

大滝ノ頭五合目に到着です。ここから先は登ってきた道と同じルートを下ります。因みに残雪期は大滝ノ頭五合目から馬ノ背ヒュッテを目指すルートは通行止めになります。

北沢峠登山口距離にして約1.8km

北沢峠登山口までは距離にして約1.8km、標高差480メートルを70~80分かけて下ります。登りでも長く感じましたが、下りでは更に長く感じることでしょう。最終バスの時間次第では小走りで下ることになるかもしれません。

北沢峠登山口に到着しました。

北沢峠登山口に到着しました。筆者は最終バスを気にしながらの登山を避けたかったので宿泊登山を選択しました。もし、日帰り登山を選択していたら時間に追われて心にゆとりを持てなかったかもしれません。

バスを制する者が日帰り登山を制する

バスを制する者が日帰り登山を制する

仙丈ヶ岳登山の核心部はバスに乗るまでです。WEBチケットは存在しないので早朝から発券所は長蛇の列になり、バス待ちでも長蛇の列です。少しでも並ぶ時間が遅いと始発のバスに乗れないなんてこともあります。

始発バスと最終バスの時間がタイトなうえに本数も少ないので、ここで躓いてしまうと日帰り登山は諦めるしかありません。日帰り登山が成功するか否かは計画通りバスに乗ることが出来るかにかかっています。

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ギア
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