夏が近づくにつれて感じ始めた「マスクが蒸れる」という不快感。室内であればそれ程ではないものの、暑い日の屋外でのマスクは諸々辛い。
というわけで、暑い季節のアウトドアでもできるだけ快適にマスクを着用するべく、様々な夏素材でマスクを自作しながら試行錯誤してみましたよ。
- どの素材のマスクが一番暑くないか?
- 流行りの「バフ(ネックゲイター)」は自作できるのでは?
- マスクにハッカ油を使うとひんやりする?
- マスクの仮置き場をクリアファイルで作ると便利!
などなど「夏マスク」で快適に過ごす方法について結果をまとめましたのでご紹介します。
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目次
夏に蒸れるマスクの暑さ対策を試行錯誤
上の写真は、我が家で冬から春にかけて使っていたマスク達。子ども達は手作りのガーゼマスク、大人は市販の不織布マスクを特に不満なく使っていました。
が、気温が上がるにつれてマスク内が蒸れて不快さを感じるように…。
冷感・夏素材でマスクを手作り
というわけで、不快さを和らげるべく「様々な夏素材」でマスクを作って快適さを比べてみることにしましたよ。ちなみに、マスクの型紙と作り方は以下のサイトを参考にさせていただきました。
チェック
【参考】
型紙:SMILEWORKS25
作り方:【夏用】立体布マスクの作り方(Youtube動画)
冷感素材で夏用マスクを作ってみよう
試行錯誤しながら作った夏マスクは延べ約50枚!
はれうさぎ
家族に感想を聞いてみると、私と夫と子ども達とでそれぞれ「快適と感じる素材」が微妙に異なりました。が、「快・不快」については共通点も多々ありましたので、まとめてみたいと思います。
これまで試した夏用マスクの生地の種類について
今回、快適な夏マスクを作るべく使用した夏用マスクの生地は以下の通りです。
[マスク表側の生地]
- 薄手の綿生地(手ぬぐい、リバティなど)
- 冷却タオル
[マスク裏側の生地]
- ダブルガーゼ
- エアリズム(ユニクロ)
- 冷却タオル
- リバティのタナローン生地
- さらし
マスク着用時に暑さを感じるか否かのポイントを握るのは裏地(肌と接する面)となります。
詳細は後に書きますが、結論だけ先にあげると、家族が快適と感じた裏生地はそれぞれ以下の通りとなりました。
[夏用マスクの快適裏生地]
- 夫の一押し:エアリズム
- 私の一押し:リバティ
- 子の一押し:冷却タオル
というわけで、私の一押しは「リバティ」でしたが、個人的な好みは置いて、客観的に見て快適さやコスパのバランスが良いと感じたのは「冷却タオル」を裏生地に使ったマスクでした。
ところで。
普段は節約主婦としてケチケチした話しか書かない(書けない)私の記事に、今回「リバティ」という高級生地が突然登場するわけなのですが。
私はもともとリバティの生地が大好きで、これまでにフリマサイトなどで地味に端切れを集めつつも、使いこなせていなかったものが家にあったのです。
ふだんこんな本を眺めながら萌え萌えしております
というわけで、わざわざ夏マスクの為に購入したわけではなく、たまたま家に在庫があった故に夏マスクの生地として使ってみたリバティの「タナローン」なのですが。
これが!マスクにしてみると「ひんやり感じる生地」であるために夏マスクにピッタリであることが判明。
シルクを目指したというリバティの高級綿タナローンは夏のシーツなどでよくある接触冷感生地に似たひんやり感があるのです。
接触冷感シーツならある!という方は、リバティの代わりにそちらの生地を夏マスクの生地として使うのもおすすめですよ。
冷感・夏素材マスクの試着結果
今回自作してみた冷感・夏素材マスクの試着結果概要は以下の通りです。
「暑い日のアウトドアで使うならどれが一番快適か?」については、使用者によって意見が微妙に異なる結果となりました。
それでは、それぞれのマスクの良い点・悪い点についてもう少し詳しく書いていきますね。
表:冷却タオル|裏:冷却タオル
まずは、裏表とも冷却タオルを使ったマスクについて。
ポイント
■良い点
- とにかく息がしやすい
- マスク内も暑くなりにくい
- 口や鼻に生地が張り付かない
■悪い点
- 切りにくいし縫いにくい
- 通気性が良すぎて「マスクの意味あるのか?」の不安感が
裏表ともに冷却タオルで作ったマスクは、まず家にあった冷却タオル(ASKARI 冷却タオル)で作ってみました。
冷却タオルは濡らすと冷たいものの乾いたままでは冷たさは感じません。なので、マスクとして着用しても「ひんやり感」は無いものの、会話や息をしてもマスク内が暑くなりにくいです。
しかも、マスク内が湿っても嫌な感じがしにくく、湿れば湿る程「ひんやり感」が出るという嬉しい特典ががあります。
大人用にはもう少し落ち着いた色みのものが欲しくなり、家にあった冷却タオルの半額以下で新たに冷却タオル(システムK冷却タオル)を購入しそちらでもマスクを作ってみました。
使用感はいずれも変わりなく快適でしたので、安い冷却タオルでも特に問題なさそうです。
ただ、あまりにつけ心地が良く、その呼吸のしやすさから「マスクの意味があるのか?」との不安がわいてきたので、フィルターポケットにフィルターを入れてみたりもしました。
結果、フィルターとしてキッチンペーパーを入れて使ってみても快適さはさほど劣らず。
ただ、試行錯誤して至った感想としては、こちらのマスクはフィルターなど入れずにジョギングやアウトドアの際に飛沫防止エチケットの役割として活躍させる方がシンプルで便利だということ。
マスクを水で濡らして絞ったひんやり冷却状態で使うこともできますので、夏にピッタリのマスクではないでしょうか。
表:薄手の綿|裏:冷却タオル
次に表は「綿素材」、裏が「冷却タオル」で作ったマスクです。
ポイント
■良い点
- 息がしやすい
- 喋ってもマスク内が暑くなりにくい
- 口や鼻に生地が張り付かない
- 表も裏も冷却タオルのマスクよりかわいい
■悪い点
- 表も裏も冷却タオルのマスクより呼吸のしやすさは若干劣る
裏表冷却タオルの悪い点「通気性が良すぎる気がする」が多少改善され、なかなかバランスが良くなったように感じます。
裏表冷却タオルと同様、乾いたままではひんやり感はないもののマスク内に熱がこもりにくく、かつ会話や呼吸をしても布が口に張り付かない点が快適です。
表も裏も冷却タオルで作ったシンプルなものよりも「表をかわいい生地」で作ることで、子ども達のマスク着用意欲が沸いたのも大きなプラスポイントとなりました。
結果、暑くなってからの子ども達が好んで着用しているマスクがこのパターンのマスクとなっています。
表:綿肌着|裏:エアリズム(ユニクロ)
次に表が「綿肌着(娘のTシャツ素材の肌着)」、裏が「エアリズム(ユニクロ)」で作ったマスクです。
ポイント
■良い点
- つけた瞬間ひんやりする
- 肌触りも良い
- 軽い
■悪い点
- 大きく息をすると口と鼻に張り付く(が、エアリズムと他の表布の組み合わせよりは何故かマシ)
- 見た目がブリーフ
表がTシャツ素材の綿(娘の肌着)で、裏が私のエアリズムキャミソール。いずれも1年ほど来た古着で作りました。
夫からの評価が一番高かったマスクです。
エアリズムのつけ心地はひんやりとしてとても気持ち良いのですが、呼吸や会話をすると口や鼻に生地が張り付きやすいというデメリットがあります。が、こちらの表生地との組み合わせでは張り付きがマシなようにも感じました。
私は裏表ともに冷却タオルのマスクの方が「見た目」と「口への張り付きのなさ」を思うとより快適だと感じたのですが。
見た目ブリーフにも関わらず夫がこちらを好んだ勝因は「軽さ」と「つけたときのひんやり感」のようです。
ちなみに、この夏に本家のユニクロがエアリズム素材のマスクを出すと言われていますので、そちらも楽しみですね。
表:薄手の綿|裏:エアリズム(ユニクロ)
そして、裏地がエアリズムのマスクは、表地が手ぬぐいなどでも作ってみましたよ。
ポイント
■良い点
- つけた瞬間ひんやりする
- 肌触りも良い
■悪い点
- 大きく呼吸をすると口と鼻に張り付く
最初は「さすがエアリズム!ひんやりとしたつけ心地が気持ちいい!」と私も子ども達も感動したのですが。
やはり大きく呼吸をしたり会話をした際の口や鼻への張り付きが気になります。
裏地と表地を「#状態」に縫い付けてみると張り付きはマシになりましたが、手間を考えると冷却タオルを裏地にする方法に軍配が上がることとなりました。
ちなみに、エアリズムでもこの立体マスクの形ではなく「西村大臣風マスク」の形ですと張り付きにくいとの情報をいくつかみかけました。
私は今のところこの立体マスクしか縫えないので試せていませんが、その辺も考慮してみるとより快適なものが作れるかもしれません。
表:綿|裏:タナローン(リバティ)
そして、裏地がタナローン(リバティ)のマスクです。
ポイント
■良い点
- つけた瞬間わずかにひんやりする
- 口や鼻に張り付かない
■悪い点
- 値段が高い
高級リバティのタナローンを裏生地に使うのがポイントです。エアリズムのひんやり感には負けますが、同じ綿でもガーゼやさらし、手ぬぐいなどには無い冷感があります。
乾いた状態の冷却タオルよりもひんやりします。我が家にもある夏場の就寝タイムを快適にする「ポリエステルの接触冷感シーツ」と似たひんやり感。
リバティ萌えの私ですので、ある種のプラシーボ効果で快適に感じているところも正直あるようにも思いましたが、子ども達の評判もなかなか良かったです。
ダブルガーゼを裏地にした際は「喋るとマスクの中が暑い!」と言っていた子ども達が、リバティのタナローン生地に裏地に変えたところ「大丈夫。喋っても暑くないよ」とのことでしたので。
表:薄手の綿|裏:さらし
そして、裏地がさらしのマスクです。
ポイント
■良い点
- ガーゼと比べると暑くなりにくい
- 口や鼻に張り付かない
■悪い点
- ガーゼと比べると暑くなりにくいけれど暑くないわけではない
さらしを裏地にするとガーゼの場合と比べて暑くなりにくかったです。ただ、暑くないわけではありません。
とはいえ、綿で肌ざわりが良い事やコスパが良い事などを思うと、夏マスクを作るにあたってとてもシンプルでバランスの良い素材だと感じました。
裏表ともにさらしで作った真っ白なマスクをガンガン洗濯して使うのも気持ちが良く、夏に向いていると思います。
表:薄手の綿|裏:ダブルガーゼ
最後にこちらが、暖かくなり始めの春頃に作って愛用していた裏地がダブルガーゼのマスクです。
ポイント
■良い点
- 肌ざわりが良い
- 呼吸もしやすい
- 口や鼻に張り付かない
■悪い点
- 暑い季節は蒸れる
ダブルガーゼは肌触りも良くてマスクとしてとても優秀です。
実際、暖かくなりはじめの春頃はまだ「不織布のマスクよりも蒸れにくく快適」と感じていました。
が、残念ながら暑い季節に突入していくに従い、どんどん蒸れを感じるように。
私個人的には暑い・蒸れると感じつつも「まぁ不織布のマスクよりはマシだし、そんなもんか」と思って使用していたのですが、子ども達が嫌がるようになったのが致命的でした。
「このマスク、喋ったり、息をはぁ~ってすると中が暑くなって嫌や!」と子ども達がハッキリ拒否をするようになり、そこから我が家の夏マスクの試行錯誤がはじまったのでした。
ちなみに子ども達は裏地を「さらし、リバティ、エアリズム、冷却タオル」にしたマスクについては「喋っても暑くない!」とのことで、いずれも着用を嫌がることは無かったです。
流行りのバフ(ネックゲイター)を自作!
と、暑い夏を快適に過ごすべく色々なマスクを作ってはみたものの。やはり、マスクは暑いんですよね。というわけで、ジョギングやアウトドアなどで人気のバフ(ネックゲイター)も自作してみましたよ。
今回、冷却タオルとエアリズム(のステテコ)の二種類作ってみました。
手作りバフ:冷却タオル
マスクに使った冷却タオルと同じもので作ってみたバフ(ネックゲイター)です。
作り方は、耳をかける穴を約5cmハサミで切るだけとめちゃくちゃ簡単!
長さが100㎝と結構あるので頭の後ろでしっかりと結ぶことができます。
呼吸をしても口や鼻に張り付くこともなく快適でしたよ。とはいえバフ(ネックゲイター)も、マスクよりはマシではありますが暑いのは暑いですね。^^;
ちなみに、裏表のどちらでも使用感に違いは感じられませんでした。
手作りバフ:エアリズム
次にエアリズムでもバフ(ネックゲイター)を作ってみました。
材料となるエアリズムは、夫のステテコ。(笑)
何年物か分からない状態のものなので、もはや「ひんやり」もしないようなエアリズムなのですが。足の部分がバフ(ネックゲイター)のサイズとして丁度良いとの情報を得てどうしても試して見たくなったのでした。
裾から35㎝の所を切り、耳をかける穴を約5㎝開けて完成。
あれ?
ネットでみかけた、同じようなことをされていた方は良い感じに着用されていたのに、私がやると何か違う結果に。
そう、私は顔が大きいのです。
気を取り直して、、太ももに近い部分(裾から20㎝上のところ)を20㎝切ってみることに。
結果、そこそこ良い感じとなりました。通気性も良く苦しくありません。
これ、もっと新しいエアリズムだともっとひんやりして気持ちいいんだろうなと思います。
エアリズム独特の「呼吸をすると口に張り付く感じ」はあるのですが、全体的にピッタリはしていないので「苦しい」と感じるほどではありません。
総合的には、冷却タオルで作ったバフ(ネックゲイター)の方が快適でしたが、こちらもなかなか悪くはありませんでした。
その他の夏マスク関連豆知識
最後に夏マスクで快適に過ごす為のその他豆知識を二つご紹介しますね。
■豆知識
- マスクにハッカ油を使うとひんやり
- クリアファイルでマスク仮置き場を作ると便利
マスクにハッカ油を使うとひんやり
マスクにハッカ油をシュッとするとひんやり気持ち良いですよ。
そのままスプレーすると、メントール効果がありすぎて大変なので、水とエタノールで希釈したハッカ油スプレーを作ってシュッと吹きかけることをおすすめします。
【ハッカ油スプレー材料】
- 無水エタノール10ml
- ハッカ油10~20滴
- 水道水90ml
マスクの仮置き場をクリアファイルで作ると便利
そして、あると便利なのが「マスクの仮置き場」です。
ちょっとごはんを食べたりお茶休憩をしたりと「外したマスク」の置き場所に困ることって多々ありますよね。そんな時は、クリアファイルで自作したマスク仮置き場が便利です。
クリアファイルをマスクのサイズに切ってスナップボタンを付けるだけで作ることができます。
ちなみに、サイズは目安でしかありませんが、以下の通りとなります。
■横
- キッズ:11.5㎝
- レディース:13.5㎝
- メンズ:15㎝
■縦
- キッズ:10㎝
- レディース:12㎝
- メンズ:13㎝
クリップをつけておくと、カバンや服に付けておくことができ、子どももマスクを無くしにくくて便利ですよ。
夏の手作りマスクは蒸れない素材で乗り越えよう!
というわけで。暑い夏のマスク着用はなかなか辛い点も多いですが…
- 夏用の蒸れない素材でマスクを作ってみる
- バフ(ネックゲイター)を使ってみる
- ハッカ油で涼しくしてみる
などなど、快適にアウトドアを楽しむべく、工夫をしながら乗り越えて行きましょう。
ギア
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ポイント
【補足】タナローン生地:非常に細い糸で編まれた上質な綿を使用した生地