区画の広さが最低でも100m²以上もあって、1日最大11組しか受け入れない小規模なキャンプ場が山梨県北杜市にあります。静かなキャンプを楽しみたいキャンパーが、正に探し求めている超お得物件ではないでしょうか。今日はプライベート感満載のキャンプ場「LYKKER CAMP SITE 甲斐駒BASE」のご紹介です。
※2022年5月1日から、リニューアルオープンのため臨時休業されるようです。施設拡張に伴う場内整備を行うとのことで、この記事の内容から変更される箇所もあると思います。リニューアル後はキャンプ場の名称も変わり「白州 水の恵みに森香る 甲斐駒BASE CAMPSITE」となる予定。詳しくは公式サイトをご確認下さい。
目次
LYKKER CAMP SITE 甲斐駒BASEの魅力
LYKKER CAMP SITE(リュッカーキャンプサイト) 甲斐駒BASEは 中央自動車道須玉インターから車で約20分。複合施設「白州・尾白の森名水公園べるが」に隣接する標高700mの立地にあります。
2020年7月にオープンした比較的新しいこのキャンプ場は尾白川沿いにあるリバーサイトで、森林に囲まれた自然豊かなフィールドからは南アルプスを望む抜群のロケーションです。LYKKER CAMP SITE 甲斐駒BASEの魅力をまとめてみました。
テントサイトは全て100m²以上の広さ
テントサイトは最低でも100m²以上。広い区画だと180m²の広さを誇る広大な区画サイトが最大の魅力ではないでしょうか。しかも車の横付けが可能なオートサイトです。どんなに巨大なテントであっても安心です。
周辺施設が物凄く充実している
キャンプ場の目の前には複合施設「白州・尾白の森名水公園べるが」があるので、徒歩で施設内の温泉やレストラン、売店、公園へのアクセスが可能です。徒歩圏内にこれだけの施設が充実していると大変便利ですよね。さらに車で5分以内のところには「道の駅はくしゅう」やコンビニもあります。忘れ物をしても安心です。
区画が9サイトだけの小規模なキャンプ場
区画が9サイトだけの小規模なキャンプ場なので、混雑を気にすることなく、静かに過ごすことが出来ます。それでいて区画は大変広大なのでプライベート感もしっかりと確保できます。
川遊びができる
キャンプ場の傍には尾白川が流れていて、日本名水百選にも選ばれている浅瀬のおだやかな清流です。リバーサイトから川に降りることが出来て、夏場は川遊びで大変賑わうそうですよ。冬場でも今流行りのテントサウナを利用して川風呂にダイブなんて楽しみ方もできます。
平日利用だと激安
LYKKER CAMP SITE 甲斐駒BASEのサイト利用料は、平日であれば半額以下と破格です。平日メインのキャンパーさんにとっては大変お得ですよね。9区画しかテントサイトが無いうえに、区画が広大なキャンプ場なのにこの価格は反則です。
北杜市では珍しい通年営業
北杜市にあるキャンプ場は大半が冬季休業するのですが、LYKKER CAMP SITE 甲斐駒BASEは嬉しいことに通年営業です。夜はマイナス10度超えと、かなり厳しい寒さですが、積雪はあまりないので冬キャンプの装備をしっかりと整えれば快適なキャンプが可能です。
「LYKKER CAMP SITE 甲斐駒BASE」の施設案内
LYKKER CAMP SITE 甲斐駒BASEの施設を写真付きでご紹介いたします。
管理棟
キャンプ場入口にあるトレーラーハウスが管理棟です。ウッドデッキがオシャレですよね。基本的に夕方以降管理人が不在になるので、緊急時は携帯に電話をする形になります。受付と売店、レンタル受付があります。
レンタル品についてはキャンプで必要なギアは一式揃っています。冬季は毛布レンタルの需要が高いみたいです。
売店には薪と炭が売ってます。キャンプで必要な消耗品は最低限で、食料品や飲み物も販売していません。忘れ物をしても近くにコンビ二や道の駅があるので何とかなるかと思います。
トイレ
山小屋のようなかわいい建物にトイレが1ヶ所あります。便座は男女それぞれ1つづつあります。
便座にはウォシュレットと温水便座が完備です。トイレはマメに清掃されていて大変綺麗です。
男女トイレの間に鏡付きの洗面台があります。手洗いは勿論のこと、ちょっとしたお化粧直しもできますね。女性には嬉しい施設だと思います。
炊事場
トイレの隣に1ヶ所あります。ワンタッチタープの屋根付きなので雨の日も安心です。スポンジや洗剤完備なところが嬉しいですよね。
蛇口は全部で4つあり、うち1つだけお湯が出ます。ただし温水をタンクに貯蔵しているので水力が弱く、あまり暖かくありません。
足洗い場
トイレの隣にあります。夏場の川遊びの後に活躍しそうですね。
広場
キャンプ場の中心にある、ちょっとした遊具がある広場です。区画サイトに囲まれるようにキャンプ場の中心にあるので、サイトからお子様の様子を見守ることが出来ます。
今流行りのモルックも無料で遊ぶことが出来ます。お子様連れのファミリーがモルックを楽しんでいましたよ。
シャワー・お風呂
キャンプ場にはシャワーやお風呂はありませんが、徒歩五分の場所にある「尾白の湯」と提携をしているので、割引価格で利用できます。受付時に割引券が配布されるので利用しない手はありませんよね。
尾白の湯は「白州・尾白の森名水公園べるが」内にある甲斐駒ヶ岳のふもとに湧き出る天然温泉です。近くにはレストランをはじめとした複合施設があるので、たっぷりと遊ぶことが出来ます。
ゴミ捨て場・灰捨て場
管理棟の前にあります。分別は燃えるごみ、生ごみ、カン・びん、ペットボトル・ガスボンベ・乾電池といった具合です。ゴミ捨て無料なところが嬉しいですよね。
LYKKER CAMP SITE 甲斐駒BASEのサイトレビュー
LYKKER CAMP SITE 甲斐駒BASEのキャンプサイトを写真付きでご紹介いたします。大きく分けて森に囲まれた区画サイトと、キャンプ場の離れにあるリバーサイトに分かれます。嬉しいことにペット可です。
森に囲まれた区画サイト
管理棟やトイレ、炊事場が近く、広場を囲う形で100m²サイトが2サイト、180m²サイトが2サイト、木陰のテラスサイトが1サイト。全部で5サイトあります。木々に囲まれていますが広場のような雰囲気で日当たりが良いフィールドです。ファミリーキャンパーにお勧めだと思いました。
100m²サイト
区画の広さが100m²あります。ツールームテントの設営は余裕です。さらに1000w/10Aの電源付きです。トイレと炊事場が近く、利便性ばっちりです。定員5名、車1台まで駐車可能です。
180m²サイト
区画の広さが180m²と、ツールームテントが2張設営可能な広さがあります。さらに1000w/10Aの電源付きです。トイレと炊事場が若干遠いですが、キャンプ場自体が狭いので気にならないと思います。定員10名、車2台まで駐車可能なので、グループでも利用可能です。
木陰のテラスサイト
区画の広さが120㎡と、ツールームテントが1張設営可能な広さがあります。さらに1000w/10Aの電源付きです。他の区画サイトとは離れた木陰に囲まれたエリアで、森や川を見渡せる高台にあるのでプライベート感が強めです。しかもかまど付きの石テーブルが常設されています。
定員5名、車1台まで駐車可能です。ただ、トイレと炊事場が真隣なので、このあたりは好みが分かれそうです。
サイトの地面の特徴
サイトの地面には砂利が敷き詰められているので、雨の日でもギアやテントが汚れないのが高ポイントです。水はけも期待できそうです。
プライベート感
サイト同士は丸太で仕切られているだけで段差などが無いので、広場感がどうしても否めません。それでも区画が広いこともあり、隣同士の距離感は自然と確保されることと、サイト数自体が少ないのでプライベート感満載です。
傾斜はあるの?
しっかりと整地されているので傾斜は殆どありません。よくある高規格キャンプ場の区画サイトのような雰囲気です。
ペグの刺さり具合は?
ペグの刺さり具合はめちゃくちゃ固いです。地面の下は岩盤なのでしょうか。鍛造ペグとハンマーの組み合わせでも苦労します。
リバーサイト
目の前に川が流れる自然感溢れる開放的な区画サイトが3サイトあります。キャンプ場の離れにあり、プライベート感と自然感満載なオススメのサイトです。
そのかわり管理棟やトイレ、炊事場が遠くなるので不便です。しかもリバーサイトへ続く道は道幅のやや狭い、未舗装の下り坂となっています。車によっては通行が難しい道なので、事前に確認が必要です。
電源は無く、傾斜もそこそこあるのでキャンプ感の強いワイルドな環境です。プライベート感満載な静かなキャンプを楽しみたい、キャンプ慣れしたキャンパーにお勧めだと思いました。
ちなみにリバーサイトには、川沿いではないエリアにサウナテントサイトというサイトが1区画だけあるのですが、冬季は使えないのでしょうか。現在は予約ペ―ジから削除されています。
サイトの広さ
区画によって広さがマチマチですが、最低でも100m²以上の広さがあるのでツールームテントの設営は余裕です。区画によっては150m²はありそうでしたよ。定員5名、車1台まで駐車可能です。
サイトの地面の特徴
サイトの地面は土です。砂交じりの土なので雨や結露でギアやテントが汚れます。雨の日や雨の翌日は大変という印象です。
プライベート感
川と森に囲まれたフィールドはとても自然感満載で、サイト同士に段差が設けられているので隣同士の距離も気になりません。しかも、キャンプ場からは隔離された場所にあるので、プライベート感という点では文句なしのサイトです。
傾斜はあるの?
自然感豊かなフィールドということもあり、川に向かって傾斜があります。地面の起伏も微妙にあるので、テントを設営するときはしっかりと確認したほうがよいです。
ペグの刺さり具合は?
こちらも区画サイトと同じくペグの刺さり具合はめちゃくちゃ固いです。鍛造ペグとハンマーの組み合わせでも本当に刺さらなくて苦労しました。
LYKKER CAMP SITE 甲斐駒BASEの注意事項
LYKKER CAMP SITE 甲斐駒BASEで事前に知っておきたい情報をまとめました。
お湯が出ないことがある
1ヶ所だけお湯が出る炊事場があるのですが、お湯をタンクに貯蔵しているので使いすぎるとお湯が出なくなります。実際に夜はお湯が出なくなり、ほぼ水でした。水を出しっぱなしで洗い物をするとこのようなことになるので、節水を心掛けて利用したいところです。
オフシーズンは本当に寒い
標高700mにあるキャンプ場で川沿いということもあり、冬は本当に寒いです。夜はマイナス10度になることはザラで、炊事場の蛇口は凍結防止の為、水が出しっぱなしになります。朝、ハンドソープが凍って全く使えなかったのには驚きました。土地柄、豪雪地帯ではないので積雪が無いところは嬉しいですよね。
休日はかなり割高になる
平日は信じられないくらい価格破壊のキャンプ場ですが、休日は一般的なキャンプ場より割高です。これだけ区画が広大でプライベート感満載なキャンプ場なので当然といえば当然なのですが、利用するキャンプサイトによって料金も変わってきます。さらにハイシーズン中にはキャンプサイトによっては大台を超えます。
リバーサイトへ続く道はかなり過酷
リバーサイトはキャンプ場の離れにある自然感とプライベート感が満載のフィールドなのですが、道幅が2m程度と大変狭い上に未舗装の下り坂になっています。車によっては通行が難しい場合があるので4WDやサイズの小さな車の利用が推奨されています。特に雨の日や道が凍結する厳冬期は車によっては利用できない可能性もあるので注意が必要です。
尾白の森キャンプ場の設備が利用不可になった
以前はキャンプ場に隣接する「尾白の森キャンプ場」のトイレや炊事場の利用が可能だったそうなのですが、現在は利用不可のようです。その代わり、キャンプ場に隣接するもう一つのキャンプ場「木もれびPONDキャンプ場」のトイレは利用OKということです。
静けさとプライベート感満載の広大な区画サイトが魅力
LYKKER CAMP SITE 甲斐駒BASEは区画の広さが最低でも100m²以上もあって、1日最大11組しか受け入れない小規模なキャンプ場と、数少ない隠れ家的なキャンプ場だと思います。広い区画サイトをお探しで、人混みを避けたいキャンパーや、プライベート感を重視したいキャンパーにはお勧めのキャンプ場です。
そのかわり、すぐに予約がいっぱいになってしまいますが、それだけ秘密基地感が強いキャンプ場で、リピーターが多いということなのではないでしょうか。
ギア
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