創業から40年の金型・金属加工業から端を発したデザインプロダクトブランド「Sight」が、2022年3月から始動した。同ブランドは「美を上位概念に」という信念を掲げ、機能や性能を礼賛しすぎるあまりにないがしろにされてきた「デザイン」に目を向け、機能や性能とデザインを両立したプロダクトを生み出していくとのこと。
第一弾として発表されたのが、我々キャンパーにとっておなじみの焚火台。近代アートとして美術館に展示されていても違和感のないデザインに注目だ。
Sightが生まれた背景とは

本業は精密機械部品を国内メーカーに供給する「有限会社村中金属」。機能とコストを優先するために形状、すなわちデザインが縛られるという製品生産から脱却すべく新しく立ち上げられたのが「Sight」という訳だ。デザインから製品生産までほとんどの工程を自社工場で完結しており、40年の間に蓄積された技術やノウハウ、素材の選定などが隅々まで活かされているとのこと。
精密機械部品は商品の性質上、正確さや質を高いレベルで求められるため、デザインだけでなく品質にも期待できるだろう。
DBSの3つのこだわり

「Sight」の第一弾としてデビューしたのが焚火台である「DBS」。ブランドの顔となる最初のプロダクトという事で気合の入った1台となっている。こだわりポイントをそれぞれ紹介していこう。
デザイン

最大の特長が、高級家具や近代アートにも通じる整然とした美しさのあるデザイン。それもそのハズ、近現代芸術科のドナルド・ジャッド氏による「スタッキング(積み重ね)」にインスパイアされているとのことだ。独創的な焚火台はいくつも見てきたが、デザインとしてここまで作りこまれたものは珍しい。
素材と質感

高い耐熱性や耐食性などをもつステンレスを素材に使用。鉄では錆びてしまい美しいフォルムを損なってしまう可能性があることから、加工が難しくてもステンレスを選択しているとのこと。ステンレスを塗装することは難しいのだが、車のブレーキなどに用いられる特殊処理をもって塗装された。
構造

等間隔に配置されたプレートからは十分な空気が入ってくることで燃焼効率は抜群。熱そのものは底部のアッシュトレイで受けられるようにしており、本体には熱が伝わりにくくなっているとのことだ。800℃以上の高熱が加わることを想定した上で、熱伝導や熱変形なども考慮し、丁寧に設計された。
ワンランク上のキャンプを楽しむなら

機能や性能にデザインも申し分ないという事であれば、必然的にプロダクト自体の値段も相応になるというもの。DBSは1台128,000円と、焚火台としてはまさに「桁違い」のクラスだ。ブランドが自信をもってこの価格でローンチできるのも、品質に自信があってのことだろう。
海外旅行に気軽に行けなくなったこのご時世、その資金を使ってワンランク上のキャンプを楽しんでみてはいかがだろうか。
製品詳細
| 製品名 | DBS |
|---|---|
| 価格 | 128,000円 (税込、送料込) |
| 素材 | ステンレス製 |
| サイズ | 45 x 45 x 28cm (組立) 46 x 46 x 6cm (収納) |
| 重さ | 本体8kg ケース4.7kg |
| 付属品 | 専用ケース、COA(購入証明) |
| 発売日 | 2022年3月1日 |
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