岩本利達
FIREGRAPHIXの新型薪ストーブ「BLISS-Ti」はアウトドア薪ストーブの完成形かも

FIREGRAPHIXの新型薪ストーブ「BLISS-Ti」はアウトドア薪ストーブの完成形かも

究極の薪ストーブと聞いてどんなものを思い浮かべるだろうか。軽くて持ち運びしやすいのに、めちゃくちゃあたたかい。そして手入れも簡単で、見た目もかっこいい…。そんな夢のような薪ストーブがあるのだろうか。

2024年7月7日、神奈川県の株式会社寿産業が手掛ける薪ストーブブランド「FIREGRAPHIX(ファイヤーグラフィックス)」 が、新型のチタン製ポータブル薪ストーブ「BLISS-Ti(ブリスティーアイ)」の予約販売を開始した。現時点で、最も究極に近い薪ストーブと言っても良いだろう。

軽いのに高い蓄熱性

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「BLISS-Ti」の特徴としてまず挙げられるのは、その驚異的な軽さ。チタンを素材とした本体はわずか11kgしかなく、女性でも持ち運べる重さ。

FIREGRAPHIXではアウトドアに持ち出す以上は20kg以下を目指しており、さらに高燃焼効率・高耐久性・エアカーテン機構・大容量を実現したいという想いもあった。これらの要素を満たすと非常に重くなってしまうところを、チタン素材の採用と機構の工夫でクリア。目標とする20kgを大幅に下回る重量を実現したのである。

3次燃焼まである高燃焼機構

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「BLISS-Ti」は高効率な燃焼性能を誇るが、超高温の吸気と3次燃焼機構がそのカギとなっている。最近のトレンドである2次燃焼に対し、この薪ストーブは3次燃焼まで用意しており、「ほぼ完全燃焼したクリーンな排気が放出」と表現されている。

ちなみに、超高温の2次燃焼ガスをエアーカーテンとしてガラス面に吹き付ける機構により、煤がつきにくいというのも薪ストーブユーザーにとっては嬉しいポイントだ。

チタン仕様で耐久力抜群

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軽量化の目的もありチタンを使用しているが、耐久性にも寄与。チタンは航空宇宙部品としても使用されるほど過酷な環境に耐えられる。燃焼温度が1000度にもなる針葉樹でも気にせず燃やせるとのことなので、ガンガン薪を入れられるというのも嬉しい。

薪についても長さ40cm、4kgの薪を一度に燃やすことが出来るため、かなりの大容量。ここまで揃えて11kgという重量は本当にすごい。

お値段はなんと税込330,000円

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オールチタン製という事もあって薄々感づいているかと思うが、「BLISS-Ti」の本体価格は税込330,000円と、なかなかに高価な製品。しかしその性能と耐久性を考えればまあ仕方ないかとも思える。

FIREGRAPHIXの技術が結集された、まさに究極と呼ぶにふさわしい薪ストーブ。長期5年保証もついているので、高価でも安心して使い続けられるだろう。

紹介
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  • 岩本利達
  • 岩本利達キャンプクエストNEWS編集部
  • NCAJキャンプインストラクター/JACオートキャンプ指導者
    『子どもを育む場としての「キャンプ」こそ持続可能な社会の第一歩』をテーマに、環境意識やサバイバル知識を高めるために日夜活動。ガジェット/ギアマニアの視点から最新アウトドアニュースをお届けします。

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