夏のオシャレキャンパー御用達の「YETI」クーラーボックス。クーラーボックスの中で最強クラスの性能と、最高クラスの価格を誇るクーラーボックスの王様です。YETIは持っていなかったのですが、何故かポチってしまい自宅にあります。
2020年発売の新作クーラーボックス「YETI Roadie 24」を買った理由と、その魅力をご紹介いたします。
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目次
YETI(イエティ)って何?
出典:A&F COUNTRY
YETI Roadie 24を買った理由をお話しする前に、YETIって何?というキャンパーさんのために簡単にご説明いたします。
YETIは2006年にアメリカで設立したブランドで、クーラーボックスの他にタンブラーやアクセサリーも人気。とにかく丈夫で保冷力が高いクーラーボックスとして脚光を浴び、あっという間にクーラーボックス界の頂点に君臨しました。
「熊に襲われても壊れない」のキャッチフレーズを一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。今のキャンプシーンでのクーラーボックスの在り方を決定づけたといっても過言ではないブランド。それがYETIです。
Roadie(ローディ)24とは
出典:ROADIE 24 HARD COOLER
YETIのクーラーボックスは大きく分けて3種類あります。片手で持ち運べるコンパクトサイズのハードクーラーボックス「ROADIE(ローディ)シリーズ」。大型サイズのハードクーラーボックス「TUNDRA(タンドラ)シリーズ」。ソフトクーラーボックスの「HOPPER(ホッパー)シリーズ」です。
出典:Man Makes FireROADIEシリーズはRoadie 20(ローディ20)1種類のみのラインナップでしたが、2020年に待望の新作Roadie 24(ローディ24)が追加されました。これに伴い、ローディ20は生産中止となりました。
出典:YETI Roadie 24 Reviewローディ24では定番カラーの「ホワイト」「タンカラー」「チャコール」に加え「ネイビー」が追加されています。
ローディ20と比べて容量が増えた点は勿論のこと、軽量化もされ、保冷力もアップと、大幅に改良されたクーラーボックスです。しかし、ローディ24が最も優れた点は別のところにあります。最大の特徴はコンパクトサイズのハードクーラーボックスにも関わらず、2リットルのペットボトルが縦に入るところです。
キャンプのクーラーボックスにローディ24を選んだ理由
今までYETIを持ってなかった私が、なぜ突然ローディ24をポチってしまったか。理由はあまりにもシンプルです。それは「日本酒の四合瓶が縦に入る」からです。
キャンプと同じくらい日本酒が好きな私にとって、これだけでローディ24を選ぶ理由になるのです。
全国の日本酒好きキャンパーさん(もしくはワイン好きキャンパーさん)にとっては勿論のこと、全てのキャンパーさんの悩みを解決したローディ24は、待ちに待ったクーラーボックスであることは間違いありません。
何故ならコンパクトサイズのハードクーラーボックスで、2リットルのペットボトルが縦に入るものは無いに等しかったからです。そんな画期的なクーラーボックス「ローディ24」の魅力をご紹介いたします。
ローディ24を徹底分析
出典:YETI Roadie 24 Review
ローディ24は、コンパクトさはそのままに、ローディ20と比較して10%の軽量化、20%の容量UP、30%の保冷力UPを実現したという物凄いクーラーボックスです。ローディ20と比較しやすいように表にしてみました。
ローディ24 | ローディ20 | |
---|---|---|
外寸 (cm) | (約)42×35.5×44.5 | (約)51×34×37 |
内寸 (cm) | (約)31.5×24×33.5 | (約)35×23.5×25.5 |
重量 (kg) | 5.81 | 7.25 |
容量 (L) | 22.7 | 19.6 |
確かにコンパクトで軽くなっていますね。早速細かくみていきましょう。
縦長のデザイン
ローディ24はなんといっても2リットルのペットボトルが縦に入るのが最大の魅力です。その為、クーラーボックスも縦長のデザインが特徴的です。
ありそうで無かった縦長デザインのクーラーボックス。飲み物用のクーラーボックスとしてはこれ以上のものは無いと思います。
YETIが人気になってからは、各メーカーもこぞってYETIのような色味やデザインの高級クーラーボックスを販売し始めました。丸みを帯びた頑丈そうなフォルムは、正にYETIらしいフォルムですよね。遠くから見てもYETIとわかる主張の激しいロゴは所有欲を満たしてくれるのではないでしょうか。
高級クーラーボックスにも関わらず結構バリがありました。国内の正規代理店経由ではなく、個人輸入で購入したからかもしれませんね。
横から見ると縦長なデザインであることがよくわかります。丸みを帯びたYETIらしいデザインをしています。ローディ24では、これまで標準装備であった水抜き用の栓が無くなっていました。軽量化の為にドレンプラグを無くしたのでしょうか。これは少し不便です。
底の部分を見ると「YETI」のロゴがこれでもかと言わんばかりの大きさでエンボス加工されています。YETIのクーラーボックスは全て底面にこのような加工が施されています。こういった心憎い演出がファンの心を鷲掴みするのでしょうね。
真上から見ても丸みを帯びていますね。標準装備の南京錠でロックするための穴も無くなっていました。こちらも軽量化の為に省いたのでしょうか。水抜き用の栓といい、機能面で省略された部分が多いですね。
厚さ約5センチの断熱材
断熱材の厚さは約5センチ。圧力注入された断熱材入りのボディです。ロテーショナルモールド(回転成形工法)を採用したワンピース構造で、つなぎ目の無い耐衝撃性に優れたボディを実現しています。技術的なことはよくわかりませんが「熊に襲われても壊れない」のキャッチフレーズは、この構造の賜物なんだと思います。
ドリンク用に最適な容量
ローディ24は、ローディ20と比較して容量が20%アップしました。ローディ20の容量は、約19.6L 。ローディ24の容量は約22.7リットルです。
20リットル前後の容量は、ドリンク用としては理想的な大きさです。御覧の通り、日本酒の四号瓶が縦に入る、夢のようなクーラーボックスです!酒飲みにキャンパー待望のクーラーボックスですよね。
早速なのでどれ位お酒が入るか試してみました。500mlの缶や350mlの缶が、1段目に12本入ります。クーラーボックスに高さがあるので、重ねて入れた場合、500mlの缶は最大24本、350mlの缶だと最大36本入ります。
2リットルのペットボトルは最大6本入ります。これはすばらしいですね。2リットルのペットボトルも、日本酒の四合瓶も縦に入る時点で文句無しです。
持ち手部分が紐状に変更
ローディ20は片手でも持てるように持ち手が金属製のハンドルでバケツの持ち手のような形状でした。ローディ24も片手で持てるコンセプトなので同様の形状をしていますが、持ち手は金属製ではなく紐タイプに変更されています。恐らくここの改良もあって軽量化されたのではないかと思っています。
実際につかってみると紐が短すぎて持ち運びが不便でした。グリップ部分もプラスチック製で固いです。
ローディ20と比較して大幅に軽量化
YETIのような保冷力の高い高級クーラーボックスは重くなりがちです。現にローディ20は20リットル程度の容量にも関わらず約7.2キロもあります。ところがローディ24は約5.8キロと、容量が増えたにも関わらず1キロ以上軽いのです。これまた随分と軽くなりましたね。
持ち手部分が紐に変わったり、水抜き用の栓や、南京錠でロックする為の穴を省略することで軽量化したのでしょうか。大幅な技術革新があったからだと信じたいところですが、公式サイトで具体的な記載を見つけることが出来ませんでした。
ラッチ部分が大幅変更
出典:AmazonYETIの象徴的な機能として、クーラーボックスのロックにラバーラッチを採用しています。これはT-REXリッドラッチという、YETIが特許出願中の仕組みということです。
各メーカーもこぞってYETIのようにラッチを使ってクーラーボックスをロックする仕組みに変わってきてますよね。はめ込む時に手で押し込まないといけないので面倒なのですが、ローディ24ではこのラッチ部分が全く別物になっています。
なんと片手でワンタッチで開け閉めすることが出来るのです。レバーのような部分を引くと、ラッチが解除され、閉めるときはレバーの部分を押すだけです。これは大変便利です。日本酒の四合瓶が縦に入る以外でお気に入りな点です。
ローディ24の気になる保冷力を検証しました
ローディ24をはじめ、YETIの保冷日数を色々調べましたが、メーカーのページやYETIの販売代理店であるA&Fカントリーのページにも載っていませんでした。一説では「最長で7日間は氷が溶けない」程度の保冷力らしいです。実際の保冷力はどうなのでしょうか。
一般的に保冷日数の基準は「温度20℃前後の室内で、クーラーボックスに入れた氷が残っている時間」ということなので早速検証してみました。真夏なので全く同じ条件とはいきませんが、どういった結果になるでしょうか。
今回は、ローディ24を使う前に飲み物用クーラーボックスとして使っていたソフトクーラーボックス「SEATTLE SPORTS(シアトルスポーツ)フロストパック 25QT」と比較してみました。
以下の条件でテストしました。
チェック
- 氷はコンビニのロックアイスを使用
- クーラーボックスにはロックアイス以外のものは入れない(保冷剤含む)
- 風通しの無い日陰の部屋に放置
- 蓋の開閉は10秒以内
- 室内温度は25度前後
- テスト実施日:2020年7月31日~
検証開始時、室内気温は25度前後でした。氷の重さは1.2kgです。それではそのままクーラーボックスに入れて放置してみましょう。
12時間経過(室内気温24.5度)
フロストパック25QTの方は完全に氷が溶けていました。ソフトクーラーボックスということもあり、意外と持ちませんでしたね。
ローディ24に残っていた氷の重さは520g。半分以上が溶けてしまいました。真夏でこの気温ということもありますが、予想以上に氷が溶けるスピートも早いかもしれません。
18時間経過(室内気温24.1度)
残った氷の重さは200gです。24時間後には溶け切っているペースですね。
25時間経過(室内気温23.5度)
測定時間が1時間遅くなってしまいましたが、意外なことに氷は溶けきることなく、およそ90g残っていました。この辺りはYETIの底力なのでしょうか。
27時間経過(室内気温23.8度)
50gほどの氷が残っています。最後の持続力は流石と言えます。この後は完全に溶けきっていました。
最強の保冷力と名高いYETIなのに、全然保冷力無いじゃん!とお思いかもしれません。しかし個人的にはこんなものかなと思っていたので余り驚いていません。今回はテストした時期が真夏だったことと、25Lの容量にロックアイスしか入れていないので空気の面積が多く、保冷剤も利用していないのに予想以上に良く持った方だと思ってます。あくまで参考程度でみていただけたら幸いです。
A&Fカントリーの公式サイトでも「内容物と氷の比率は、1:2を推奨しています」とあるので、以下に記載された使い方をして初めてスペック通りの保冷力を発揮できるのではないでしょうか。逆にいうと、他のクーラーボックスでも下記のような使い方をすればもっと保冷力は伸びるはずです。
□YETI クーラー使い方のポイント
・予冷を行うことでより高い保冷性を発揮します
・内容物と氷の比率は、1:2を推奨しています
・エアスペース(空きの部分)が少ないほうが長く保冷されます
・直射日光の下に置かない、もしくはタープなどで日よけする
・クーラーの開け閉めは最小限にする
□ドライアイスの使用について
YETI クーラーのハードクーラーではドライアイスも使用していただけます。ドライアイスは通常の氷の2倍以上の冷却能力がありますので、食料や飲み物を冷やすのに非常に有効です。
参照元:A&F COUNTRY
個人的には今回の検証で、真夏でも1泊2日のキャンプで十分使えると思いました。春や秋の1泊2日キャンプであれば問題のない保冷力ではないでしょうか。
YETI Roadie24は飲料用クーラーボックスの最高峰
今まで2Lペットボトルが縦に入るクーラーボックスは大容量サイズのものしかありませんでした。「ペットボトルが縦に入るコンパクトサイズのクーラーボックスがあったら便利なのに」と、多くのキャンパーさんが感じていたのではないでしょうか。私もそうでした。
YETIの2020年新作クーラーボックス「Roadie 24」は、2Lペットボトルが縦に入る待望のハードクーラーボックスです。飲み物用クーラーボックスとしては最高峰だと思います。クーラーボックス選びの候補になりましたら幸いです。
ギア
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