ツーリング三日目 鹿角市〜高野崎編
明けて8月9日の朝。8日~10日迄全てメインづくしのツーリングです。中でも最も豪華になるのが、今日と明日です。
旅立つ直前迄、9日の天候が怪しく、散々悩みました。行き先を替えるべきか否か。ですから起きてすぐ、外の様子を伺います。どうやら天気、持ちそうです!良かった、これなら行ける!替えずに良かった!
そう、確かにこの日、雨には当たりませんでした。十和田湖と八甲田は肌寒かったけれど。雨には当たりませんでした。
この日は…。
ガーデンホテルの朝
ホテルに泊まった朝は、決まってコンビニ飯。夜のうちにパンなどを買っておき、部屋でコーヒーを飲みながら済ませます。ツーリングで宿を使った朝のお約束。経費は節約しなきゃです。
オートバイに荷物を積んで、ナビでルートを確認します。ここのホテルは名前の通り庭園があります。
部屋も綺麗でお風呂も広く良い宿でした!出発は9:30。
十和田湖にて
鹿角市から十和田湖迄は、サクサクと進みます。峠を越えて、一気に湖へ!残念ながら、低気圧が青森に近づき十和田湖には雲がかかっています。でも、風の強さが幸いし雲はドンドン流れるばかり。
湧き上がる雲、青い空。素敵な景観がありました!
十和田湖にも、過去数度訪れています。この日程風が強く、湖面が波立っていたことはありません。海の如く波が立っていました。動画には風の音がしっかりと入っています。それでも乙女の像辺りには沢山観光客が居ましたよ。
田沢湖と十和田湖は両方とも有名ですね。個人的には、十和田湖のひっそりとした佇まいの方が好きです。田沢湖はどうしても雑然と感じてしまいます。
奥入瀬渓流を走る
十和田湖に来たからには、奥入瀬渓流はお約束!お盆前ですから渋滞も無し!
奥入瀬渓流は、十和田湖から流れ出る水が織りなす16km位の渓流です。分かりやすく言うと「ジブリの世界」ですね。豊かな緑、澄んだ水、木漏れ日が作り出す陰陽、綺麗な世界です。
木々は樹齢を重ね、鬱蒼とした緑に岩肌。もうそこはトトロの森か、シシ神様の森か…。
蔦温泉到着
奥入瀬渓流から少し走ると、蔦温泉に出ます。この温泉も齢を重ね風情満点!しかし、目的は蔦温泉ではありません。蔦温泉から遊歩道を歩くと、大小様々な沼に出ます。ここは沼巡りができるのです。目的地は、中でも1番大きな沼、蔦沼です!
蔦沼を見る
蔦沼着は12:20。聞いたとおりに静かな沼でした。蔦沼のベストシーズンは、秋の紅葉シーズンです。沼の周囲全てが紅く染まり、その紅が湖面に映ります。周囲も湖面も、その全てが紅く彩られる…。絶景と聞きます。
残念ながら、紅葉シーズンにオートバイで青森は、無理ですね。何せこの近くには日本一の積雪を誇る酸ヶ湯温泉があるのですから。車で冬に行きたい温泉NO.1です、個人的に。
少し雲が出ていて残念ですが、蔦沼は真夏の晴れた日には湖面も周囲も緑が綺麗な場所だそうです。この日はそこまでではないものの、満足満足。
青森市内にて
蔦沼から青森市まで、高原を駆け抜けます。これが標高結構高く、しかも雲がドンドン垂れ込め…最後には雲の中に突入!寒いこと寒いこと!八甲田山の近くを駆け抜けるのだから、当たり前と言えば当たり前。それにしても寒い。
正直、雨も覚悟しました。けれど、どう見ても黒々とした雨雲に囲まれて雲の中を走っているにも関わらず、不思議と雨には当たりません。強く風が吹いていたからなのかなぁ。寒さには、やられましたがね。
そうこうしていると、高原も峠も終わり、青森市の外れに出ました。青森市中心部に向かうにつれて、天候回復!青森駅近くのコンビニで、遅い昼を済ませて。同じく青森市内で食材の買い出しをします。
さあ、ここからは津軽半島を北上します!
外ヶ浜町平館 不老不死温泉
青森市から高野崎迄は、海沿いの国道を走ります。当たり前ですが賑わう青森市から離れ出すと寒村が増え出しますね。漁業が中心の小さな町が続きます。走るほどに、右手には下北半島が現れます。
外ヶ浜町には、不老不死温泉があります。同名の不老不死温泉が津軽半島の反対側、日本海側にも有り、其方は日本海の海際で楽しむ大露天!混浴で女性は湯浴みを着て入ります。其方は明日訪問予定。
外ヶ浜町の不老不死温泉は、小さな宿。20年前、E君と立ち寄り温泉をしました。今回もここで入浴と考えていたのだけれど…。無念、現在立ち寄り温泉は行なっていないのだとか。時の流れですね。諦めて同町にある入浴施設に向かいます。
湯の沢温泉ちゃぽらっと
16:40に着きました。綺麗な立ち寄り温泉です。料金は備え付けのシャンプー類が無いため格安!時刻が時刻ですから、さっさと入浴を済ませて、17:30には走り出しました。この後キャンプで汗をかきまますし、Mさんは女性!髪が長いです。ですから、ここで洗髪したら後が大変。夜に高野崎キャンプ場にある温水シャワーで汗を再度流し、髪もしっかり洗いました。
昔と異なり、キャンプで温泉は今では当たり前!就寝前に汗を流せるシャワー施設もキャンプ場では当たり前になりつつあります。有難や有難や!
高野崎着
17:57、20年ぶりに今別町高野崎に到着です!岬から眺める風景に、全く変わり無く、懐かしさが込み上げてきます。全てがあの頃のまま…。
感傷に浸りたいところですが、津軽海峡にかかる雲は、怪しさ満点!いつ降り出してもおかしくない空!ここまで来たからには、今更雨となっても耐えるしかない。それでも降り出す前に、シェルター設営は済ませたい!ご飯の準備も済ませたい!
撮影も早々に切り上げ、ひたすらキャンプ準備です。
この海の真っ直ぐ向こうに北海道があります。この日は、薄っすらと北海道が見えました!
こちらからは下北半島が見えます。写真では、分かりにくいですね…。
アブとの戦い
ご飯準備を始めると、大量のアブが!20年前、アブに悩んだ記憶はありません!なんじゃこりゃと言うくらいに、アブが攻撃してきます。持参した虫除けスプレーは役に立たない!頭に来て、体に止まったアブを叩き潰すこと数匹!しかし、おいつきません。
顔の周辺を手で仰ぐと、手にアブが当たる、それ程無数に飛んできます!コリャ困った、料理どころじゃありません。
優しいラーメン屋
実は高野崎、もう一つ変化がありました。駐車場にラーメン屋さんが出来ていたのです!ここでMさんが機転を利かせます。
「こんなにアブが発生する場所で営業しているなら、良い対策法を知っている筈!」と言い放ち、ラーメン屋さんに相談に行きます。
結果、大変良く効く虫除けとキンカンを貸して下さいました。その上、夜にお腹が空くだろうからと、21時過ぎ迄お店を開けていて下さいました!通常は19時前には閉店なのに…。
何でも奥様の地元である今別町に夫婦で戻り、5年前から始められたとのこと。子供も巣立ち、気ままな老後をここで過ごすのだそうです。
21時前に、T君はラーメンを食べに行きました。
今夜の晩御飯
青森市の大型スーパーで食材を購入。冷えたBEERは諦めていたのですが、Mさんが先のラーメン屋さんから購入して来ました!
キャンプ場は無料。水洗トイレ完備。温水シャワー完備。そして冷えたBEER!もう、最高です。
先ずは、乾杯!毎晩乾杯ですね。この為に走っているのかもしれません。
北海道を眺め、下北半島を臨み、津軽海峡を見下ろしながら、冷えたBEERが喉を潤します。8月7日に出発後、基本下道300kmを走りながらあちこち観光し、です。結果忙しなく走り回ってきました。休憩は午前1回、午後1回ペース。
喉の乾きも半端ではありません。
先ずは、オリーブオイルを入れたスキレットに、刻んだニンニク、鷹の爪を入れ、玉葱、ピーマン、椎茸をじっくり煮詰めます。野菜のアヒージョです。
お次は、キャベツを千切り、ハーブソルトを絡めて…。居酒屋メニューですけれど、塩キャベツの完成です。
この日は炭水化物を買いませんでした。Mさんと私は、野菜を食べて、お肉を食べて、BEERがあればもう十分!バーボンも、ありますし。けれど、やっぱりT君は炭水化物が欲しかったようです。
スーパーで遠慮せず購入すれば良かったのにね、彼。
しかしながら、それがあったから、ラーメン屋さんにT君が行けたのだから、結果オーライです。ラーメン屋さんも食べに来てくれるのを待っていて下さったようでしたし。遅くまでありがとうございました。次回は私も食べに行きます!
さて、お次はお肉の出番です。この日はスキレットでジックリと火を通したハンバーグ!肉厚のハンバーグは、アルコールストーブとスキレットが1番!ジューシーに焼き上がります。絶品です。この為にだけでもアルコールストーブとスキレットは買う価値あります!ガスバーナーでは駄目なのです。
この夜は全ての料理をアルコールストーブとスキレットで作りました。
スキレットが小さいから、ハンバーグは一つづつ焼いて行きます。これ以上大きなスキレットは、オートバイツーリングには不向き。重たくなりますから。サイズの大きなスキレット欲しいけど、現実的ではありませんね。
モヤシも使い、蒸し焼きにして行きます。蓋がないからモヤシが蓋の代わりなのです。焼きたてのジュージューと香り立つハンバーグ、キャンプでは最高です。
残ったモヤシは、豚バラ肉と一緒にスキレットへ。豚バラの焼肉!
この日の高野崎は時間と共に風が強まり、暖が必要に!昼間は35度を超えていたのに!
ウッドストーブのバーゴ、不要かなと持ち出す時悩みましたが持参して正解でした。
そして、運命の夜へと
夜も更け。日中走り回った疲れに、BEERとバーボンの酔いも手伝い、良い感じに眠気が来る頃。温水シャワーでさっぱりし、歯も磨いて…。まだ余裕ですね。
ツーリングも3日が終わります。明日に備えて寝酒のバーボンをもう一杯あおり。シェルターの中に蚊取線香を設置し。コットの上に広げた寝袋に潜り込みます。外は…風がどんどん強くなっている。多少の不安は有りますが、眠気が勝りました。最初だけは。
続きは、その4にて!
この日の様子は、動画でもご覧頂けます。是非見て下さいませ!
ギア
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