YOSHINORI
ハーレーFXRからFLSTCへ乗り換え!キャンプツーリングに向けて積載量確保へ!

ハーレーFXRからFLSTCへ乗り換え!キャンプツーリングに向けて積載量確保へ!

90年以来の相棒、29年間共に走ったHARLEY-DIVIDSON FXR。齢29歳、走行距離10万キロを超え、様々な痛みも目立ち始め…。機械ですからね、直せばこの先もずっと走れますが、流石に此処から先は「コスト」との戦い。何もせず、この先更に10万キロは目指せない。

29年間共に走ったHARLEY-DIVIDSON FXR

そんな時に、出会いがありました。不思議な縁です。

平成11年式、正確には2000年モデルになります。HARLEY-DIVIDSON FLSTCヘリテイジソフテイルクラシック。(冒頭の写真)

隣の市内の方が新車以来のオーナーで、兎に角大切にされてきた個体。磨き傷一つ無く、走行僅かに9000キロ。20年間で、です。これはもう新車同然。FXRを想像以上の高値で下取っていただけることと重なって、あれよあれよで…。

2019 11/5。私の元に嫁いできました(因みに11/3-4は東京モーターショーに行っていました)。

大好きな「キャブレータ」モデルです。

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

先ずは「好みの形」に仕上げます!

HARLEY-DAVIDSON、あらゆる形に変化できます。オーナーの好みも千差万別。私の場合「ショベル時代のストリップにしたFL」がストライク!同じくショベル時代のローライダーやスタージスも大好きなのですが。

29年間で形を変えまくったFXRとは異なり、今回のFLSTCは「純正」に拘って行こうかなと考えています。年齢も年齢ですし、あまり無茶苦茶なカスタムは、ねぇ・・・。

となれば、ショベル時代のストリップなFLに近づけるのが一番でしょう。今更無理矢理FX系へ形を変えるのは止めておきます(FXRでは、如何にFLに近づけるかばかりを追い求めていました)

ノーマルのFLSTC、全体に「高さ」が気に入りません。先ずはそこから。けれどもその前に、FXRで使用していたパーツを移植するところから始まりました。

キャブレータの移植

90年式EVOFXRでは、29年間で幾つかのキャブを試しました。最後に使っていたのは「MIKUNI HSR42」です。まだまだ十分現役で使えるこのキャブを、FLSTCに移植。FLSTCのキャブはノーマルでしたから。これでパワーアップです!

エアクリーナーの移植

FXRで使用していたエアクリーナー

FXRで使用していたエアクリーナーはJDCCオリジナルTYPHOON-AIR-CLEANERです。キャスト製法で造られたこいつは、空気の導入道に螺旋が切ってあります。銃口のバレルの如く。

アクセルを開くと、螺旋によって加速された空気がキャブに取り入れられ、独特の吸気音を奏でます。パワーアップもしています。こいつをFLSTCに移植します。ノーマルのままではねぇ…。

ETCも移植

旅に出る相棒ですから、ETCは必須!FXRから移植します。以前はクランプでハンドルバーに付けていましたが、ハンドル周りをすっきりさせる為に、今回はサドルバックの中へ。

その他、様々なモノも移植です

電圧計

電圧計と回転計

FXRから移植。ハンドルにクランプを噛ませ、そこにステーを付けて貼り付け。

回転計

FXRから移植。電圧計の隣に貼り付け。

ステップ

FXRから移植したステップ

FXRから移植。タンデムステップ。エクステンションでステップを延長してあります。

プラグ入れ

ハンドルに取り付けたプラグ入れ

FXRから移植。ハンドルに取り付けました。予備のプラグホルダーです。

ナビ台座

FXRから移植したナビの台座

FXRから移植。此処にナビを取り付けるステーを噛ませます。

ハンドルが大きなポイント

古い車や古い単車がなぜ格好良いのか?走行に関する性能は「最新」が最も優れていることに間違いはありません!それでも古いモノに乗りたがる。理由は「デザイン」にあるのです。

古い車、古いオートバイが持つシルエット、デザイン、それは決して最初から古めかしさを狙ったモノでは無く、それが生まれた当時は最先端。技術も理論も製造方法、鍛造方法、金属素材そのものも、現代よりは遙かに劣った過去に、人が必死で「よりよいモノ」を求めた結果生まれたモノたち。形だけ真似たあるいは雰囲気だけ真似た現代の車やオートバイに、そうした空気は纏えません。

FLSTCをショベル時代のストリップFLに近づける、ハンドル交換がポイントです!

キジマさんから出ている、オールドスタイルのハンドルが好みですね。所謂、「低くて広い」ハンドルです。けれども、ハンドル交換は要注意。着座位置や乗り手の体型で、扱いにくくなったり背中に負担をかける姿勢になったり…。こればかりは現物合わせ。

自宅の「水原BASE」に、大昔購入して使わずじまいであったハンドルがあります。低くて広いけれども、これをFXRに付けるとハンドルが遠くなる(FX系は着座位置が後ろです)。ライザーでプルバックさせると、フォルムが悪くなる、なんだかんだでお蔵入りしていました。

それを試しに付けてみます。新しいものを買うよりも、ね。

ノーマルハンドルの利点

FLSTCのノーマルハンドル

格好が悪い、この点以外はノーマルハンドルに勝るモノはありません。当たり前です、メーカーが用意しているのですから。けれども、どれほど走りやすかろうと、フォルムが悪くては、納得できません!

でも、好きなのは・・・

FLSTCに使っていないハンドルを取り付けてみた

対して、BASEに転がっていたハンドルです。

本当はもっと立ち上がりが低い方が好みです。けれども今はこれで我慢我慢。お金を湯水の如くは使えません。買わねばならないものが他にあるのだから。

走らせてみると、低さよりも「広さ」が気になりますね。操作性はノーマルよりも劣ります。車体への力の伝わり方が、幅広の分どうしても、ね。けれど、フォルム的には大満足。

ちなみにノーマルのスクリーン、外しました。ワンタッチで脱着が可能ですから、簡単です。このスクリーンを使うことは、無いかな・・・今のところは。

排気管について

HARLEY-DAVIDSONにとって、ハンドル、キャブ、マフラーは三種の神器!今更説明は不要ですね。FXRではサンダーヘッダーを付けていました。

サンダーヘッダー、性能・フォルム・音、全てが最高です。けれど、朝晩のエンジン始動に気を遣うのもまた事実。音がね…、大爆音でしたから!

FLSTCには、KERKERのフィッシュテールが入っています。KERKERですから、エンジンをかけた瞬間の音は、やはりそれなり。でかいです。けれどもアイドリングや走り出しの際の音は、なんとも上品と言うか品があると言いますか、「大爆音」ではありません。

FLSTCについているKERKERのマフラー

此処はこのままで行きます!

最大の課題!「旅仕様」への変更

FXRには、ショベル時代のサイドボックス(ステー作成)、キャリア(鉄ステーで作成)と、積載量は半端なく確保していました。

純正のサドルバッグは

FLSTCには、最初からでかいサドルバックが付いています。実はこれが癌…。

FLSTCの純正サドルバッグ

サドルレザーで造られていますが、裏側は樹脂。しかも車体からの逃げがある為、バッグの中が狭くなっています。デザイン重視ですね。このバッグだけでは、旅に出る為の荷物を積載できません。

サドルバックステーについて

サドルバックを外して新発見。ステーがあるのですが、このステーが結構良い感じ。BMWのパニアケースステーの如く造られています。

サドルバックについているステー

此処を上手く活用したら、サイドボックスも将来的には装着できそうです。市販のサイドボックスや専用ステーは、目が飛び出るお値段。平気で10万円を越えてきます。そんなモノは買えません。サドルバックが駄目になる、あるいは積載の関係で諦める、その時にはこのステーを活用しようと思います。

積載量確保の為にはキャリアが必須

バックだけでは積載できない=キャリアしかありませんね。FXR時代のように自分で作成し、フェンダーを加工して取り付けることもできます。けれど今回は可能な限り純正を保ちたい。何より、20年の時を経て尚、眼前で輝くピカピカなフェンダーに、穴を開けることなどできません。

ボルトオン装着可能な商品を探しました。キジマさんから出ているミーティングキャリアです。

キジマのミーティングキャリア

キャリアの欠点

キジマのミーティングキャリア裏面

取り付けは、結構大変。キャリアを固定しつつ仮止めする為には、手が4本必要です。今回は毎度おなじみのMさんに手伝って貰いました。

最初にサドルバックを外します。

サドルバッグを取り外したところ

次に、サドルバックドッキングステーボルトを外します。

サドルバッグをステーから取り外す

ステーボルト

フェンダーストラット最後部のボルトもトルクスレンチで外します。

フェンダーのボルトも取り外す

ボルト四カ所を止めます。

FLSTCにキジマのミーティングキャリア

最後にナンバーブラケットとナンバー固定ボルトの4カ所を使って、垂直方向の力に対するステーを付けます。

FLSTCにキジマのミーティングキャリアを取り付け5

以上でキャリアは装着完了最大荷重は5Kgそう、僅かに5kgなんですよ、このキャリア!

大きさはかなりのモノで、これならBOXも楽々積み込めます。でも、加重は5kg。垂直方向の力を受け止めるステーが、ナンバーブラケットとナンバーボルトでの固定、此処がネックですね。

むろん欠点の最大は、「見た目」です。

ゴツいFLSTCですから「ダサ格好いい」的な見方もできますが、キャリアは無い方がフォルムは素敵です。このあたりは、旅仕様とのトレードと割り切るしか無いですね。

工具をどう積むか

FXRでは、サドルのツールポーチに工具を詰め込み、車体左側にフレームから吊り下げていました。シート自体をサドルシートにし、ステーを作成、リアはスプリングでした。車体とシートの間に空間が生まれ、そこに吊り下げることができました。

FLSTCでは、ソフテイル系ですから、余計なクリアランスは一切ありません。車体に吊る方法は不可能。

フロントも、ライトの下にはパッシングライトとでかいウィンカーがありますから、此処に吊ることはできません。パッシングライト及びウィンカーの取り付けステーに下げることはできますが、此処に下げた場合、ツールポーチがフロントフェンダーと干渉します。

Fフォークの作動毎に、フェンダーとポーチがぶつかる…。駄目ですね。

FLSTCのフロントフォーク周り

後はハンドル回り。ライトの上に乗せ、ハンドルバーに固定することは可能ですが…。FLSTCのでかいライトボディ、此処に映り込む空の景色を見るのは、走る時の楽しみなのです。特に真夏のツーリングでは…。

駄目です。

サドルバックは、ただでさえ容量が少ないのに、工具まで入れたのでは…。途方に暮れました。

此処で大失敗

工具は結構大量に積み込みます。インチのスパナにミリのスパナ、ヘックスとトルクスレンチ、ソケットとハンドル、ドライバーにプライヤーetc.,etc.数も多いし重量もあります。

さてどうしたモノか…途方に暮れていたところ「サドルマン」から良さそうな商品が出ています。

リアのサドルバックガード(バンパーのような金属)に付けるのですね。これならバッチリ!片側に工具を入れ、片側に雨具を入れ、それが叶えばサドルバックの積載量をスポイルしないで済みます。

課題は、結構高価…。

キジマのキャリアは、方々安いところを探したけれど、アマゾンの14,243円が、私の探し方では最安値でした。HARLEYパーツの専門店では、これより安くは無かったのです。此処に加えてサドルマンのこのポーチ、約1万円…。

駄目です既に予算オーバー。

そうとなれば「パチモン」探し。アマゾンで、同じような商品を探します。で、ありました!

Amazonで購入したエンジンガード用バッグ

中華製というところと、適合車種にFLSTCの記述が無かった為、不安はありますが価格はサドルマンの半分。ポチッと完了!

これが失敗でした。

Amazonで購入したエンジンガード用バッグを取り付けてみたところ

エンジンガードとバッグのサイズが合っていない

長さが足りません。ポーチ上部は固定できますが、下部が固定できません。吊り下げているだけ。これでは走行時の振動と、工具の重さでポーチがずるずる下がって、最後は路面に引きずられてお仕舞い。

このままでは使えません。

今後に関して

季節はこれから冬。この原稿を書いている今は、11月の下旬です。新潟は、これから先オートバイが走るには厳しすぎる季節。

春までには時間があります。その間に…。

先ずはサドルバックサポートに付けるポーチ、これをなんとかしたい。アイディア一つです。要するに、下部がしっかり固定できれば良い。試しに工具を入れてみると、片側に全ては無理でした(ポーチとボトルホルダーがある為、ポーチの容量が足りない)。でも、左右に振り分けて入れれば大丈夫。

このポーチを取り付ける為のアイディアを練ります。その上で、ポーチに加工を施します。時間は、あるのだから…。

2020真夏、19の東北では無く、またまた西行きを計画しています。となれば、走行距離は2500km!なんとしても積載量を確保し、旅仕様に仕上げていきます、この冬。純正フォルムはKEEPしたまま。

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  • YOSHINORI
  • バイクに乗って36年。愛車は90年式のHarley Davidson 。齢29歳10万キロを超えました。なので、とうとうマシンを買い換え・・・。キャブモデルのTC88、FLSTCが新たな相棒です!youtubeにツーリングやキャンプ動画をあげています。宜しければご覧下さい。

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