ごはんが自動炊飯で美味しく炊けることで人気のメスティン。そのメスティンでパンも焼けるということでチャレンジしてみました。
家での練習を重ね「パン焼き初心者」の私でも「登山やキャンプで誰でも簡単に焼けるメスティンパンの作り方」をマスターすることができましたよ!というわけで、アウトドアでも簡単に焼けるメスティンパンの作り方についてご紹介しますね。
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目次
メスティンでパンを焼いてみよう
パン焼き初心者の私がメスティンでパンを焼きまくって感じた「メスティンでパンを美味しく焼くコツ」は以下の二点。
とはいえ、上記二点はあくまで美味しく焼くコツであり、知識ゼロで焼いても「パンぽいもの」は簡単に焼くことは出来ます。
なので、まずは一度「気軽にやってみる」のが一番です!
たとえ焦げたとしても「焦げを取り除いた部分」は美味しくいただけますし、醗酵のあれこれについて深く知らなくてもなんとかなります。
ただ、いきなり「ぶっつけ本番!食料はこれだけ!」の登山で「初めてのパン焼き」にチャレンジするのはそれなりのリスクがあるとは思いますので、まずは自宅やキャンプのおやつで試作してみることをおすすめします。
メスティンで初心者でも簡単に焼けるパン
というわけで、私もまずは自宅で色んな種類のパンをメスティンで焼いてみました。
ちなみに「シンプルなちぎり塩パン」「シナモンロール」「『山と食欲と私』のパンパンパン」などなど…をメスティンで焼いてみた中で、一番簡単に焼けると感じたパンはシナモンロールでした。
シナモンロールは砂糖が多いために焦げやすくはあるのですが、そこさえ注意すればとっても簡単。
発酵があまり上手く行かず、焼き上がりが ぺたんこで固くなってしまっても、味がしっかりと甘いことにより「お菓子みたい」な感覚で美味しく食べることが出来るのです。
「失敗」が「失敗」に感じにくいパンなので、パン焼き初心者さんにもおすすめです。
はれうさぎ
逆に「ちぎり塩パン」のようにシンプルなパンほど味に醗酵具合の良し悪しが出やすく難しさを感じました。
「でもやっぱり、パンなんて大変そうで無理~」という方は、パンよりもずっと簡単に焼けるホットケーキミックスを使った「メスティンで焼くパウンドケーキ」の焼き方についても併せてご紹介しますので!キャンプやおうちでのおやつにおすすめですよ。
パウンドケーキをメスティンで焼けるようになったら、次はパンもいけるかも?!と、どんどんメスティンパンの沼にはまっていくこと間違い無しです。というわけで、まずは気楽にチャレンジを ♪
とはいえ、やはり失敗は少ない方が嬉しいとは思いますので「パン焼き初心者」の私が陥った数々の失敗とその反省を盛り込みながら、メスティンでパンを美味しく焼くコツについてご紹介していきますね。
メスティンパンは焦げやすい!?焦げ防止対策
それではまず「メスティンで焼くパンの作り方」詳細の前に、「焦げ防止対策」を中心とした「焼き方のコツ」を先にご紹介しておきますね。
メスティンの魅力はアルミで作られているが故の「熱伝導率の良さ」もそのひとつ。なのですが、そのためちょっと油断をすると、あっという間に焦げるのです~。
はい。焦げた!!
というわけで、私が実際にやった「焦げ防止対策」は以下の2点です。
ポイント
【焦げ防止対策】
- バーナーパッドを使う
- 焦げやすい材料の場合はメスティン内にクシャクシャにしたアルミホイルを敷く
バーナーパッドを使う
バーナーパッドを使うと、火力が真ん中の一ヶ所に集中することなく炎がじんわりと広がりますので、「パンの中心部だけ焦げ焦げ」という事態を防ぐことができます。
バーナーパッドは四角でも丸でも大丈夫です。
私は、ユニフレームのミニロースターのバーナーパッド部分を使いました。
ちなみに今回私は「固形燃料」を使って焼きましたが、ガスストーブやカセットコンロ、キッチンのガスコンロなど火力調節できる機器で焼く場合は最初から最後まで弱火で焼いて下さいね。
弱火にして焼くことができる機器の場合は「火力調整ができない固形燃料」と比べると焦げにくいので焼きやすいとは思うのですが、それでもバーナーパッドは使った方が良さそうです。
はれうさぎ
クシャクシャにしたアルミホイルを敷く
多くのパンはバーナーパッドを使うだけで焦げ防止対策ができます。が、材料よってはさらに「クシャクシャにしたアルミホイル」を敷いた方が良いものがあります。
例えば「シナモンロール」など「砂糖」を多めに使っているものは焦げやすいです。
シナモンロールでも、弱火で焼き続けることができるガスなどの機器で焼く場合は敷かなくても大丈夫なのですが、火力調節ができない「固形燃料」の場合はアルミホイルを敷いた方が良さそうです。
上記の写真の通り「固形燃料」で焼いたシナモンロールはアルミホイルを敷いた底側は焦げずに焼けましたが、蓋側にアルミホイルを忘れた際、めっちゃ焦げました。
蓋側にもアルミホイルを敷いて焼いた時は、固形燃料でも裏表ともに綺麗に焼けました。
ちなみに、シンプルな「ちぎり塩パン」は「固形燃料」でもバーナーパッドだけで焦げずに焼けましたので、アルミホイルを敷くかどうかは「焼くパンの種類」によって判断した方が良さそうです。
基本のシンプルちぎり塩パン
それではまず、メスティンで焼くパンの作り方詳細としてシンプルな「ちぎり塩パン」のレシピをご紹介しますね。
こちらは「基本のパンの焼き方」で焼くメスティンパンの作り方でして。
「捏ねる → 一次発酵 → ベンチタイム → 成型 → 二次発酵 → 焼く」までの行程が一日の作業に全て盛り込まれているので、どちらかというと「家で作って焼く」のがおすすめのレシピとなります。
山やキャンプの現地で楽にパンを焼くための「応用レシピ」は、次のシナモンロールでご紹介しますので、まずは基本の作り方で焼くレシピからご紹介させていただきますね。
ちぎり塩パンの材料
【材料】
- 強力粉100g
- 水70cc
- スキムミルク2g (小さじ1)
- 砂糖6g (小さじ2)
- 塩3g (小さじ1/2)
- インスタントドライイースト2g
- ★無塩バター20g (生地に練り込み用)
- ★有塩バター20g (形成時に後入れ用)
※焼く時用にバーナーパッドを用意!
【補足】
- 「水+スキムミルク」は牛乳70ccに置き換えOKです
- 「生地も練り込み用」」の無塩バターは有塩バターでも可能ですがその分の塩分(有塩バター20gの塩分は0.6g) は調節しましょう
- インスタントドライイーストは出来れば0.1g単位計れる計量器でしっかり計りましょう(私は1g単位で計れる計量器しか無いままやってますが。あまり良くありません)
- 「生地に練り込み用のバター」は常温に戻してください
- 「形成時に後入れ用のバター」は固まっている状態が良いので冷やしたままで
メスティンちぎり塩パンの作り方
1.捏ねる
まずは、バター以外の材料(★印以外)をボウルに入れて混ぜます。寒い季節の場合は水(牛乳)40℃程度に温め、寒くない季節の場合は常温で大丈夫です。
いずれの気温でも「冷蔵庫から出したて」の冷え冷えは良くありませんので、冷たすぎる場合は温めてください。
材料がある程度ひとまとめになったら、ボウルから出します。
ボウルから出した生地を捏ねます。(手の親指の付け根を使ってグッグッと)
本格的な捏ねは、バターを包んでから再度行うので、ここでは少し粘りが出るまで捏ねる感じです。
ある程度捏ねたら、常温に戻しておいたバターを生地に包み練り込みます。
はれうさぎ
最初はバターでぐちゃぐちゃドロドロな感じになりますが気にせず馴染ませます。
バターがある程度馴染んできたら生地をしっかりと捏ねます。
生地を叩きつけるようにしながら、しっかりと粘りがでるまで捏ねます。
水分が足りず「生地があまりにも固い」場合は、ごく少量の水分を足しましょう。
逆に水分が多めのようであれば、生地をたたいて水分調整(水分蒸発を促す)をし、それでも多い場合は小さじ1の強力粉を足すなど微調整してください。
生地が引っ張ってもちぎれない状態までしっかりと捏ねます。
2.一次醗酵
捏ねあがった生地を一次醗酵させます。
一次発酵に最適な温度は30~35℃です。
と言っても「最適温度が30~35℃」というだけであって、4~55℃の間であれば醗酵は進みます。
発酵の方法としては…
- 室温
- 屋外の日陰
- オーブンの醗酵機能
- 湯煎にかける
- 冷蔵庫に入れる(12時間~20時間)
などなどの方法がありますが、今回は9月初旬でしたので、冷房が効いていない部屋(約28℃)に約1時間おいて醗酵させました。
目安として30℃前後で醗酵させると約40~60分で一次発酵完了となりますが、時間で判断するよりも生地の大きさが約2倍~2.5倍になることで判断しましょう。
膨らんだ生地を指でさしてみて、生地が戻って来なければ一次醗酵完了です。
穴がすぐにふさがるようであれば醗酵がまだ足りない状態ですので、もう少し待ちましょう。
ちなみに、イーストは60℃以上で死滅し、4℃より下がると休眠状態に入ります。イーストが一番活性するのが35℃で、そこから温度が離れるに従い醗酵速度は遅くなります。
一次発酵に必要な時間の目安としては、30℃前後で醗酵させると約40分~60分、冷蔵庫の中などの低温の場合は12時間~20時間です。
後に出てくる「シナモンロール」のレシピは「冷蔵庫で一晩かけて低温醗酵させる」手法を用いています。
3.ベンチタイム
一次発酵で膨らんだ生地を上から押さえてガス抜きをし、6等分にします。
6等分にした生地を丸め布巾をかけて10~15分休ませます。(ベンチタイム)
一次発酵が終わってすぐの生地は弾力があり表面のグルテンが切れやすい状態となっています。
そこで、ベンチタイムをとり生地を休ませることで、生地が伸びやすく成型しやすい状態となり焼き上がりもふっくらします。
熱い季節などでは生地がダレないようにあえてベンチタイムをとらないこともありますし、後に出てくる「シナモンロール」のレシピではベンチタイムはありません。
ベンチタイムをとらなければパンが焼けないわけではありませんが、シンプルなパンの場合はふっくら焼き上げた方が美味しいので、ベンチタイムはとった方が良いようです。
4.生地成型
ベンチタイムが終わった生地にバターを包み成型します。
5.二次発酵
成型した生地を「クッキングシートを敷いたメスティン」に入れ、二次発酵をさせます。
シンプルなちぎり塩パンの場合、焼き時間さえ気をつければ「焦げ付きやすい」素材ではないので、メスティンの中にアルミホイルは敷きません。
二次醗酵させる際はメスティンにラップをしました。乾燥が気になる場合は固く絞った濡れ布巾をかけるのも良いですよ。
メスティンの蓋を締めるだけでも良いとは思うのですが、膨らみ具合の確認しやすいよう、この時はラップにしました。
二次発酵の目安となる温度と時間は40℃前後で約40~60分で完了となりますが、時間で判断するよりも生地の大きさが約1.5~2倍になることで判断しましょう。
この日(9月初旬)は、ベランダの日陰(約30℃)に置いて醗酵させました。約一時間置いておくとしっかり膨らんでいましたよ。
ちなみに、二次発酵の場合も一次発酵の場合と同じく、40℃前後でなければ醗酵しないと言うわけではなく、醗酵完了までの時間が変わってくるだけで 4~55℃の間であれば醗酵は進みます。
6.焼く
二次発酵が終わった生地をメスティンに入れたまま固形燃料で焼きます。クッキングシートは蓋の面まで忘れずに敷き、バーナーパッドを使って焼きましょう。
ちなみに、クッキングシートはこちらのブログに書かれている「メスティン折り」の型紙を参考に、蓋の部分が全て隠れる長さになるよう「型紙よりも長辺のみ少し長くなるサイズ」に切って折りました。
百均セリアの固形燃料(30g) で表を5分焼き、裏返して5分、さらに表に戻して3分焼きました。
パーナーパッドで火は柔らかに広がるとはいえ、それでもメスティンの真ん中に火が集まる感じは否めません。なので、最後の数分は火の当たる位置が隅になるように時々メスティンを動かしつつ焼いてみました。
7.出来上がり!
じゃん!焼き上がりです。
なかなか良い感じにふっくらと焼けました。
シンプルな塩味のちぎりパンの完成です。
焼き立てはふかふかでとても美味しく感じましたが、味は「めっちゃ普通のパン」なので、さらにバターやジャムをつけても良さそうです。
山で焼き立て!シナモンロール
次に、山やキャンプで焼き立てパンを簡単に食べることができる「シナモンロール」の作り方をご紹介します。シナモンが苦手な方は、シナモンをココアパウダーに変えて作っても美味しいですよ。
こちらのレシピは成型後に冷蔵庫で一晩低温発酵(一次発酵)させるという「パン作り」としてはあまりスタンダードではない作り方になるのですが、これがアウトドアにピッタリなのです。
「後は現地で焼くだけ!」の状態まで自宅で準備をしていくことができますので、とっても気楽にアウトドアでの焼き立てパンを楽しむことができるんですよ。
シナモンロールの材料
【材料】
- 強力粉160g
- 水100cc
- スキムミルク4g (小さじ2)
- 砂糖12g (小さじ4)
- 塩3g (小さじ1/2)
- インスタントドライイースト3g
- ★有塩バター15g
- ★シナモン粉適量(多めに振りかけると美味しい)
- ★砂糖25g(多めに振りかけると美味しい)
※焼く時用にバーナーパッドを用意!
【補足】
- 「水+スキムミルク」は牛乳100ccに置き換えOKです
- 有塩バターは無塩バターでも可能ですがその分の塩分(有塩バター15gの塩分は0.5g)は調節しましょう
- インスタントドライイーストは出来れば0.1g単位計れる計量器でしっかり計りましょう(私は1g単位で計れる計量器しか無いままやってますが。あまり良くありません)
- バターは生地に練り込むので常温に戻してください
メスティンシナモンロールの作り方
1.捏ねる
まず、材料を混ぜて捏ねる前に水(または牛乳)は約40℃に温めておいてください。
「30℃前後で醗酵させるベーシックな一次発酵」の場合は、常温でも問題ありませんが、一次発酵で低温発酵させる場合は生地の温度が冷たすぎると醗酵が上手く進まない場合があるため、夏でも温めておいた方が良いようです。
その後、バター以外の材料(★印以外)をボウルに入れて混ぜます。ある程度生地がまとまったらバターも入れて捏ねますが「基本のシンプルちぎり塩パン」の時ほど、しっかりと捏ねる必要はありません。
捏ねあがった生地を冷蔵庫で一晩休ませてゆっくり醗酵させることで、生地からうまみ成分が出てきます。その為、しっかり捏ねなくても美味しいパンができるので、通常の捏ね時間が20~30分のところ、低温発酵させる場合は 5~10分ほど捏ねるだけで大丈夫なのです。
2.生地成型
捏ねあがった生地をめん棒で伸ばします。
伸ばした生地にシナモンをたっぷり振りかけます。多めが美味しいです。
砂糖もたっぷり振りかけます。これも多めが美味しいです。
その後、生地を手前から奥に巻いていきます。
両端を少し切り落とした後、6等分します。
3.一次醗酵(一晩冷蔵庫で)
クッキングペーパーを敷いたメスティンに6等分した生地を入れます。
この後、一次発酵→二次発酵と進み、そのまま焼きに入りますので、この時点でクッキングペーパーの下にはクシャクシャにしたアルミホイルを敷いておきます。
焼く時の機器が火力調節できるガスなどであれば、アルミホイルは無くても大丈夫かもしれません。
が、砂糖がたっぷり入ったシナモンロールは焦げやすく、今回は火力調節ができない「固形燃料」で焼くためアルミホイルは敷いておきました。
冷蔵発酵させる為に、生地をメスティンに入れてラップをして蓋を閉めた状態の上、さらに乾燥防止の為にビニール袋に包んで冷蔵庫に入れます。
蓋があるのでラップは無くても良いような気もしますが、乾燥を防ぐにはあった方が良いのか?との判断のもとラップもしておきました。
そして、冷蔵庫で一晩「低温発酵」させます。(一次発酵)
低温発酵に必要な時間は約12~20時間程度。そして、捏ねはじめから24時間以内に焼き上げるスケジュールが望ましいです。
この日は、夜の7時ごろ冷蔵庫に入れ、翌朝7時ごろ出しました。
冷蔵庫から出したパン生地はしっかりと膨らんでおりましたよ♪
4.二次醗酵(山へ登るリュックの中で)
一次発酵が無事完了したパン生地は、メスティンに入れたままリュック等に入れてそのまま登山やキャンプへ向かいます。
タオルでくるみビニール袋に入れ、リュックへIN!
この後、リュック内で二次発酵をさせるのですが…
チェック
- 二次発酵の目安となる温度と時間は40℃前後で約40~60分
- 冷蔵庫などで低温発酵(5℃前後)させる場合は12時間~20時間
- 4~55℃の間であれば醗酵は進む
…などを踏まえつつ、気温と山やキャンプなどの現地への到着時間を考えながら、保冷剤を入れるなりの準備をします。
現地について醗酵が足りない場合に追加醗酵させる事は簡単にできますので、過醗酵にならないよう気温が高い場合は保冷剤を入れたり保冷バッグに入れておくことがポイントです。
と言っても適当な感じではあります。この日は、外に出た時の気温が27℃でパン焼きに入るのが約6時間後の予定…という状況。
保冷材などは特に使わずタオルに包んでビニール袋に入れたメスティンをリュックに入れました。
結果、6時間後の生地は良い感じに膨らんではくれていましたが、ちょっとダレたような感じもありましたので、保冷バッグにいれるか小さめの保冷剤くらいは入れておいた方が良かったかもしれません。
が、焼き上がりや味には特に問題を感じませんでしたので微妙なところではあります。
はれうさぎ
ただ、これは「シナモンロール」が醗酵などの微妙な失敗を味に感じさせにくいパンであるからということもあるかもしれません。
そう。シナモンロールは甘くてお菓子のようなパンなので、醗酵が微妙で多少ベストではない状態に至ってしまったとしても、焼いてしまえばだいたい美味しくいただけるのです。
ふっくらしたシンプルな塩パンなどの場合は、醗酵の微妙な加減が味にも影響しやすいですので、もう少し慎重に判断しないといけないのかもしれません。
実際、同じ手法でシンプルな塩パンを焼いてみた事もあるのですが、なんだかあまり美味しくないパンが焼けてしまったんですよね~。
はれうさぎ
というわけで、この「一次発酵は冷蔵庫で、二次発酵は現地に向かうリュックの中で」という手法で焼く場合は、いい加減な私でも美味しく作ることができる「シナモンロール」がおすすめだと感じております。
5.焼く(山に着いた後)
山やキャンプについてから、リュックの中で二次発酵が完了したパンを焼きます。
シナモンロールは焦げやすいので蓋の方にもクシャクシャにしたアルミホイルを入れて焼きます。
百均セリアの固形燃料(30g) で 表向きで9分、裏返して9分、横を1分ずつの合計20分焼きました。
裏表いずれも後半の数分はメスティンの隅が火の中心になるようにずらしながら焼きました。
6.出来上がり!
はじめてシナモンロールを焼いた時は見事に焦げたりもしたのですが…
焦げずに綺麗に焼き上げることが出来ました。
ちなみに、今は一個の固形燃料で上手く焼けるようになってきたのですが、焼きなれていない時期は一個の固形燃料の燃焼時間(約20~25分)では焼きあがらないことがたびたびありました。
頻繁に焼き加減をみながら焼いていたので、「後もう少しで焼けそうなんだけど~」という所で一個目の固形燃料が終わってしまうという感じに。
焼き足りない場合は固形燃料を足すか、ガスや焚火があれば (いずれも弱火が良い) そちらで焼きあげる事もできますので、「あせって焼いて焦がす」ことにだけ気をつけて「気楽」に焼いてみていただければきっと上手くいくはずです。
『山と食欲と私』のパンパンパン
というわけでアウトドアでメスティンパンを焼く場合、先に書いたシナモンロールのような「現地では焼くだけ!」でいけるレシピがおすすめです。
他にも「現地では焼くだけ!」のメスティンパンのレシピを漫画『山と食欲と私』でみかけましたので、そちらもやってみましたよ。
本日最新話公開♪
134話 鮎美23歳山ガール時代編①「信じられないパンパンパン」
▼こちらで読めますhttps://t.co/7FbVsCOJwR鮎美ちゃんがどのように登山にハマり、単独登山女子へと成長したのか?連続シリーズで描きます。今回はメスティンで…パン!?#山と食欲と私 pic.twitter.com/qZA3TvAfZX
— 山と食欲と私 12巻7/9発売!【公式】 (@yamatoshokuyoku) June 5, 2020
こちらのレシピは「前日までに準備をほぼ終わらせ、登山当日は焼くだけ!」というもので、シナモンロールのレシピとほとんど一緒なのですが、若干「発酵の手順」が違う感じでした。
作り方は上記のレシピ本『日々野鮎美の山ごはんレシピ』に載っているので、ここでその詳細を転載するわけには行かないのですが、ザックリいうと…
- 手捏ね → 一次発酵 → ベンチタイム → 成型までは「基本のシンプルちぎり塩パン」で書いた通りのベーシックな醗酵方法
- 成型後メスティンに入れて冷蔵庫に入れておく…というところまでを登山前日にやる
- アウトドア当日の流れは「シナモンロール」と同じ
と、このような感じになります。
パンパンパンを作ってみた
というわけで、 漫画『山と食欲と私』のパンパンパンも焼いてみましたよ。
漫画ではガスストーブで焼いていましたが、固形燃料で焼いた点とその為にアルミホイルも敷いて焼いた点だけが本家のレシピとは異なります。
登山前日までの作業
生地を捏ねて一次発酵、ベンチタイムまでの詳細は『日々野鮎美の山ごはんレシピ』を参照していただくとして、ザックリとした手順は「基本のシンプル塩ちぎりパン」と同じです。
めん棒で伸ばした生地にバターを塗り具材を載せます。
【材料】
- りんご+シナモン粉
- チョコチップ+ミックスナッツ
- ソーセージ+チーズ(漫画ではベーコン+チーズ)
- 枝豆+コーン
手前からくるくる巻いていき…
8等分に切ります。
8等分に切った生地をメスティンに入れ、ラップをし蓋を閉めビニール袋に入れた状態で冷蔵庫に入れます。(シナモンロールの時と同じ)
翌日に焼く際、固形燃料で焼くので焦げ防止の為にクシャクシャにしたアルミホイルも敷いておきました。
写真では見えませんが、蓋に置いているものと同じものをメスティンの底に敷いています。
登山当日の作業
登山当日、前日冷蔵庫に入れたメスティン入りのパン生地を取り出し、シナモンロールと同様の形(※) でリュックなどに入れて家を出ます。
チェック
※現地までの時間と気温により保冷剤を入れたり保冷バッグに入れるなどする
外の気温が30℃弱だった日に、メスティンを保冷バッグに入れてリュックに仕舞った状態で約4時間経過後、取り出してパン焼き作業に入りました。
焼き時間は、シナモンロールと同様に百均セリアの固形燃料(30g) で 表向きで9分、裏返して9分、横を1分ずつの合計20分です。
完成~!!なかなか上手に焼けました♪
色んな味が楽しめて嬉しいパンですね。私は「チョコチップ+ミックスナッツ」の部分が一番スキでした。
メスティンでパウンドケーキ
というわけで、いくつかメスティンでパンを焼いてきた私なのですが、楽しさを感じつつも日によっては「ちょっとメンドクサイな」と感じる場合もあります。
そこでもっと簡単に焼ける「パン的なもの」を求め、パウンドケーキも焼いてみる事にしましたよ。これがホットケーキミックスを使うとめちゃくちゃ簡単!家でもキャンプでも気軽に作ることができる美味しいおやつとなりました。
ちなみにパウンドケーキは、小麦粉・バター・卵・砂糖をそれぞれ 1ポンド(約454g)ずつ使用して作るケーキで、このことが「パウンドケーキ」の由来となっています。が、今回そこは好みの味を求めた結果、同じ量にはなっておりませんので悪しからず…。
シンプルパウンドケーキ
【材料】
- ホットケーキミックス粉150g
- 牛乳100ml
- バター50g
- 卵2個
- メープルシロップ40g
甘味として今回「メープルシロップ」を使いましたが、砂糖でもハチミツでも大丈夫です。
メスティンパウンドケーキの作り方
まずバターを電子レンジや湯煎などで溶かした後、材料を全て混ぜます。
混ぜた材料を、クッキングシートを敷いたメスティンに入れます。
蓋側もクッキングシートを忘れずに…。
百均セリアの固形燃料(30g) で表向きで9分、裏返して9分焼きました。
真ん中だけ焦げるのが怖くて 、最後は裏表とも左右30秒ずつにメスティンを左右にずらして焼いてみました。
蓋を開けてみると…
蓋面の真ん中が焦げたか?!と思いましたが、「ちょっと良く焼けている」程度ですみました。
ちなみに、中が「生焼け」でないかの確認として、竹串をさしてドロッとしたものがついて来なければ大丈夫です。
ドロッとしたものがまだついて来るようであれば、もう少し焼きましょう。
裏返してみると、とっても綺麗なキツネ色!
まるでカステラみたいな形の綺麗なパウンドケーキが焼けました。
もちろん、キャンプなどの現地で焼くのも楽しいですし、前日までに自宅で焼いて翌日アウトドアのおやつとして持っていくのもおすすめですよ。
粗熱が取れた後に切り分け、ラップでくるんでメスティンに入れれば リュックなどに放り込んでもケーキが潰れることないので持ち運びも簡単です。
ちなみに果物などが入っていないシンプルなパウンドケーキは傷みにくく、常温でも2~3日保存が可能です。
冷蔵庫での保存はパサパサになってしまうのでおすすめは出来ませんが、冷凍保存は可能です。(冷凍する際は一切れずつのラップすると良いです)
冷凍ですと2週間~1ヶ月保存でき、自然解凍で食べることもできますのでキャンプに行く数日前に作って冷凍し現地に着くまでに自然解凍させる方法でも美味しくいただけますよ。
バナナパウンドケーキ
シンプルなパウンドケーキが上手く焼けたので、バナナ入りのパウンドケーキも焼いてみました。
【材料】
- ホットケーキミックス粉150g
- 牛乳50ml
- バナナ2本
- バター50g
- 卵2個
シンプルなパウンドケーキと材料はほぼ同じで、バナナを2本入れる分牛乳を半量にし、メープルシロップを省きました。
バナナパウンドケーキの作り方
まずバターを電子レンジや湯煎などで溶かし、バナナと牛乳と卵をブレンダーで潰し混ぜます。
もちろんバナナを潰すのはブレンダーでなくても構いません。袋に入れて潰しても、ワイルドに手で握り潰しても大丈夫です。
そして、残りの材料も全て混ぜます。
混ぜた材料をクッキングシートを敷いたメスティンに入れるのですが…
今回は、シンプルなパウンドケーキよりも材料の水分が多い感じなので、焼き時間がシンプルなパウンドケーキよりもかかりそうな予感が…。
というわけで「表面は焦げているけれども中は生焼け」という事態に陥ることを避けるべく、今回はシンプルなパウンドケーキでは使わなかった「アルミホイル」を敷いてみることにしましたよ。
材料を入れる前にメスティンの底(クッキングシートの下)にクシャクシャにしたアルミホイルを敷き、蓋の内側にも同様のアルミホイルを入れて焼きます。
百均セリアの固形燃料(30g)で表向きで9分、裏返して11分焼きました。(後半の数分はメスティンの火のあたる位置をずらしながら)
裏返しても良い感じ!
メスティン+ポケットストーブ+固形燃料で焼くと火力が中心に寄りがちなので、隅っこの方が生焼けになりやすいのですが、ちゃんと焼けております。
ただ、今回は焼きながら蓋を開けつつ、竹串をさしてみたりと焼き加減を見ながら焼いていたので、固形燃料一個分の焼き時間を3分ほどオーバーしてしまいました。
今回は二個目の固形燃料を使ったのですが、焼き途中の確認作業を減らすなり固形燃料を余分に用意しておくなど気をつける必要がありそうです。
メスティンでパンを焼いてみよう|まとめ
というわけで。メスティンで焼くパン!なかなか楽しい&美味しいですよ。
ちなみに醗酵が上手く行かなかったパン生地はピザにすると美味しくいただけますし、なんだかパサパサ?味もいまいち?…な状態に焼きあがってしまったパンも「フレンチトースト」にすると、しっかり美味しくいただけます。
なので上手くいかなくても無駄になることはありませんので、まずは失敗をおそれずに気軽にチャレンジしてみてくださいね。
ギア
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