いなかの風キャンプ場は他のキャンプ場とは一線を画した圧倒的な広さの区画サイトが魅力で、ずっと行ってみたかったキャンプ場の1つです。
サイトの広さと開放感も魅力ですが、このキャンプ場の売りはこれだけではありませんでした。体験教室やレンタル品が信じられない位充実していて、キャンプ未経験者でも手ぶらで最高の環境でキャンプを楽しむことができるのです。いなかの風キャンプ場の本当の魅力は、むしろこの部分なのかもしれません。
キャンプ経験者は勿論のこと、キャンプ未経験者やビギナーキャンパーさんにとっては最高の環境の「いなかの風キャンプ場」の魅力をご紹介いたします。
いなかの風キャンプ場の魅力
いなかの風キャンプ場は中央自動車道駒ヶ根ICから車で約20分。標高3000m級の中央アルプスを望む標高650mの立地にあります。
荒廃する里山の棚田を守り続けるコンセプトを持つことから、棚田を再利用した珍しいフィールドが特徴的です。自然との共生が考えられた最高のロケーション「いなかの風キャンプ場」の魅力をまとめてみました。
大自然を満喫できる
いなかの風キャンプ場は、ありのままの本物の自然を大事にするキャンプ場なので、田舎の自然・環境を守るためのルールが徹底しています。こういった取り組みのお陰で本物の自然を体験できるキャンプ場です。
名前の通り”いなかの風”を感じることができるゆったりとした環境で大自然を満喫できること間違い無しです。
高台から眺む街越しの中央アルプスが開放感抜群
広大な棚田サイトから眺む街越しの中央アルプスはなかなかの絶景で開放感が抜群です。管理棟方向には南アルプスがそびえ立ち、いなかの風キャンプ場が山々に囲まれたロケーションであることを実感できます。
棚田を利用したプライベート感満載な広大な区画サイト
いなかの風キャンプ場のテントサイトは、元々あった段々状の田んぼをそのまま利用した天然のフィールドです。その為、区画サイトにも関わらず、区画の広さが100~540㎡、平均300㎡と、他のキャンプ場と比べてもかなり広大なのが特徴です。
棚田なのでサイト間には自然の高低差があり、プライベート感もしっかり保たれています。
体験イベントが豊富すぎる
いなかの風キャンプ場には【里山に息づく「ほんもの」の自然体験や農業体験を提供していく施設】というコンセプトの通り、体験イベントが沢山用意されています。
田植えや稲刈り、野菜の収穫など、季節ごとの農業体験や、いなかの大自然を冒険する自然体験ツアー、モノづくり体験と盛りだくさんです。人工的な遊び道具はありませんが、自然と触れ合う遊びを沢山体験できるので、お子様連れのファミリーキャンパーさんにはぜひ体験して頂きたいです。最高の思い出作りになること間違い無しですよ。
体験イベントの詳細はこちらからご確認頂けます。
レンタル品が充実しすぎてる
いなかの風キャンプ場は、キャンプ未経験者でも楽しめるサービスが充実しています。グランピング施設をはじめ、様々な種類のレンタルパック、有名ブランドのテントのレンタル、バーベキューセットのレンタルから食材販売まで様々です。
極めつけは、設営・撤収不要の「組み立て・撤収サポートサービス」です。手ぶらでキャンプが出来るサービスがあるキャンプ場は今後引く手あまただと思います。レンタル品だけでも半端じゃないボリュームなので、詳細はキャンプ場のページをご参照ください。
ペット連れキャンパーに嬉しいイベント
いなかの風キャンプ場はペット連れキャンパーさんには天国のようなキャンプ場かもしれません。ペットサイトは全体を柵で囲われていて、サイト面積も210㎡~450㎡と広大です。
更に「ワンワンデー」という、ペットサイトを含む全てのサイトをペット同伴キャンパーに開放するイベントが定期的に開催されています。愛犬家キャンパーさんにはたまらない人気のイベントとなっています。イベントの日時などはホームページに記載されています。
一生の思い出作り?オリジナル花火
いなかの風キャンプ場のオリジナリティあふれるサービスの中でも、極めつけは「アニバーサリー花火」ではないでしょうか。
結婚記念日や誕生日の祝砲にキャンプサイトにサプライズで打ち上げ花火を上げることができるのです。その場にいたキャンパーさんにもお得な、正にサプライズな演出。一生の思い出に残ること間違いなしです。
いなかの風キャンプ場の施設案内
いなかの風キャンプ場の施設を写真付きでご紹介いたします。
管理事務所
受付前に車に乗ったまま検温チェックを行い、問題が無ければ受付に案内されます。受付では札を渡されます。
受付のほかに売店とレンタル品があります。氷、薪、炭、調味料など、必要なものは一通り揃っています。更に嬉しいことに信州生ビールがキンキンに冷えた状態で販売されていました。
チェックアウト時、受付入口にあるカブトムシのオブジェの隣の赤い箱に札を返却します。チェックアウト時間は11時ですが、時間を過ぎると延長料金が発生するので撤収は余裕をもって済ませたいところです。
トイレ
全部で4か所あります。どのサイトに設営していてもトイレが遠いということはありません。全体的に綺麗でしっかりと掃除されていました。
特に管理棟にある個室トイレは室内が広く、洗面所付きでした。しかもウォシュレット付きです。トイレにこだわりのあるキャンパーさんは管理棟のトイレ狙いですね。
炊事場
3か所にあります。どの炊事場も屋根付きです。シンクの隣にテーブルがあるので洗い物を置くことができてとても便利ですよ。お湯が出るところと出ないところがあります。
炊事場の外側には鉄板や網を洗う専用の洗い場が用意されています。
いなかの風キャンプ場では、以前は合成洗剤をはじめとしたあらゆる洗剤が一切使用禁止で、売店で指定された洗剤を100円購入して使う必要がありました。現在はそのルールは廃止となり、市販の洗剤の使用が可能になっています。
露店風呂・シャワー
管理棟近くの共用エリアにあります。中央アルプスを眺めながらの露天風呂を楽しむことができます。但し平日はシャワーのみの利用となります。コロナ下でお風呂の利用ができる貴重なキャンプ場です。
露天風呂はかなり狭いうえに、シャワーが2つしか無い為、恐らくピーク時は大混雑が予想されます。そこで今回は家族風呂に申し込みをしました。入浴料一人500円プラス、家族風呂申し込み料1000円がかかります。
家族風呂の申込時間は下記の通りです。
チェック
家族風呂(30分貸切)
15:00~15:30
15:30~16:00
21:00~21:30
21:30~22:00
※予約制(先着順)
こちらが脱衣所になります。結構狭いです。入浴時間中は西日が差し込むのでかなり暑いです。
天竜川下りで使用していた本物の船を再利用した露天風呂は、かなり個性的です。中央アルプスを眺めながらのお風呂はかなり開放的ですよ。
以前は石鹸類も備え付けのものか、売店で売っている指定の石鹸しか使うことが出来ないルールでしたが、現在はそのルールは廃止となり市販の石鹸の使用が可能になっています。備え付けの石鹸はお肌に優しいタイプのものが用意されていました
混雑が苦手な方は車で約20分程度の場所にある「露天こぶしの湯」を利用することになると思います。キャンプ場利用者はキャンプ場発行のレシート提示で割引利用ができるのでお得ですよ。
出典:露店こぶしの湯ピザ窯
管理棟隣の森のクラフト学校小屋内奥にあります。公式ページ上で料金等の記載が無かったので、体験イベントの際に利用する施設かと思われます。
自動販売機
管理棟隣にあります。お酒以外の飲み物が一通り揃っています。ちょっとした時にドリンクを買うことができるのは便利ですよね。
キャンパーズファーム
キャンプ場内には至る所に季節の作物が植えられています。「体験水田」「キャンパーズファーム」「ブルーベリー畑」といった農作業を体験するための農地が用意されています。まさに【里山に息づく「ほんもの」の自然体験や農業体験を提供していく施設】ですね。
キャビン
定員4名のタイプAと、定員6名のタイプBの、全部で3棟あります。キャビンから煙突が出ているのですが、暖房が薪ストーブなんです。とても雰囲気がありますよね。
釣り堀
管理棟近くの共用エリアにあります。ニジマスを釣ることが出来ますよ。竿はレンタルできます。釣った魚はリリース禁止なのでご注意ください。
竿:50円/本
下処理:50円/匹
串:50円/本
魚:350円/匹
ゴミステーション
管理事務所の裏にあります。いなかの風キャンプ場はゴミを捨てることが出来ますが、今まで行ったキャンプ場の中で最もゴミの分別が細かいキャンプ場でした。
分別の種類は灰をいれると17種類となります。しかもビニール袋に入れたまま捨てる事ができません。ビニール袋も分別対象になります。キャンプ中にあらかじめにゴミを分別しておけば、ゴミ捨ての時に大変な思いをしなくて済みますよ。
チェック
ゴミの分別の種類
生コミ/燃えるゴミ/プラ・ビニール/スチール缶/アルミ缶/たばこの吸い殻/アルミホイル/電池/ガス缶/ペットボトル/ペットボトル蓋/段ボール/金属・網類/ガラス・瓶/竹串/ペットのうんち・おむつ
灰・炭捨て場
中央広場、共有エリアにあります。ゴミステーションには捨てないで、こちらに捨てます。炭や薪は完全に鎮火した状態で捨ててくださいね。
いなかの風キャンプ場の全サイトレビューとおすすめサイト紹介
出典:いなかの風キャンプ場いなかの風キャンプ場のキャンプサイトを写真付きでご紹介いたします。サイトによって特徴が異なります。
オートサイトAタイプ
いなかの風キャンプ場の代名詞とも言える超広大な絶景サイトです。一番見晴らしの良い場所にあり、一番広いサイトです。
その広さはなんと250㎡~540㎡。3グループが設営しても余裕の広さです。その分金額も、平日:7,000円/土曜:8,000円/ハイシーズン:9,000円と、高めです。
オートサイトBタイプ
Aタイプの次に見晴らしが素晴らしく広大なサイトです。若干木もあるので場所によっては木陰が期待できます。
広さは130㎡〜200㎡と、2グループが設営しても余裕の広さです。ゆったりキャンプを楽しむにはベストな環境ではないでしょうか。金額は平日:5,200円/土曜:6,500円/ハイシーズン:7,500円です。
オートサイトCタイプ
キャンプ場下部にあるサイトです。眺望は木が邪魔をしてあまり良くないかもしれません。サイトの広さは100㎡〜180㎡と、ツールームテントとタープを設営しても余裕の広さです。
金額は平日:4,000円/土曜:5,000円/ハイシーズン:6,000円と、一般的なキャンプ場の金額より少し高い位の設定になっています。
オートサイト2名用
2名用のサイトが点在して2サイトあります(※写真の左手にある場所です)。サイトの広さは58~64㎡と狭いです。ツールームテントの設営が何とか出来る広さだと思います。狭い代わりに眺望は良いですよ。
金額は平日:3,500円/土曜:4,500円/ハイシーズン:5,500円と、一般的なキャンプ場の金額より少し高い位の設定になっています。
ペットサイト
キャンプ場下部にある見晴らしの良い広大なエリアにあります。サイト全体が柵に囲われているので愛犬がノーリードで自由に過ごすことができます。
Aサイト並みに広いサイトは、その広さなんと210㎡〜450㎡。しかも他のサイトとは異なり駐車スペースは柵の外に別で用意されています。至れり尽くせりなサイトですが、その分金額も、平日:8,000円/土曜:10,000円/ハイシーズン:11,000円と、一番高額です。
テントサイト
棚田を再利用した関係から、どうしても車を乗り入れる道を確保できなかった場所にあるサイトです。そのため車の乗り入れは出来ません。車は近くの駐車スペースに停めます。
サイトの広さは80㎡〜120㎡と、余裕の広さです。車の乗り入れが出来ない代わりに金額は平日:4,000円/土曜:4,500円/ハイシーズン:5,000円と、一般的なキャンプ場の金額に近いリーズナブルなサイトです。
フリーサイト
キャンプ場の最下部にあるサイトで、唯一のフリーサイトです。車の乗り入れが出来ないので、車は近くの駐車スペースに停めます。
景観は全く望めず、目の前に木々が立ちはだかります。そのかわり格安で、平日:3,500円/土曜:4,000円/ハイシーズン:4,500円となっています。個人的には、いなかの風キャンプ場の良い点を感じることが出来ないサイトだと思っています。
サイトの地面の特徴
サイトの地面は雑草まじりの土です。元々田んぼだったこともあり、地面はフカフカなので寝る時も快適でした。クッションが無くても快適だと思います。草は定期的に刈っているということですので、草ボーボー状態ではないところが嬉しいですね。
傾斜はあるの?
傾斜は殆どありませんでした。しっかり整地されている印象です。場所によっては若干の傾斜がありますが、なんといってもテントを3張は出来そうなくらい広大な区画サイトなので、平らな場所を選んで設営すれば問題ないでしょう。
水はけのよさは?
公式ページの「よくある質問」に記載されていました。休耕前の田んぼという性質上、水はけは比較的良好なんだそうですが、降雨時には表土が緩みやすいんだそうです。雨が強いとぬかるむかもしれませんね。
ペグの刺さり具合は?
ペグの刺さり具合は良好です。むしろ柔らかい印象でした。どんなハンマーでもペグでも苦労することなくペグ打ちできると思います。
プライベート感
元々棚田だったこともあり、自然の高低差がついているのでプライベート感は最高です。しかも持て余す程の広い区画です。プライベート感の塊みたいなキャンプ場ですよ。チルアウトするには最高の環境ではないでしょうか。
サイトの広さ
区画の広さが100~540㎡、平均300㎡と、他のキャンプ場と比べても圧倒的に広大です。これはツールームテントと大型タープを張っても持て余す程の広さです。3グループ分のテントを設営できる広さではないでしょうか。その為、設営で頭を悩ませることは皆無ですよ。
区画サイトでこれだけ広大なサイトは他に無いのではないでしょうか。個人的にいなかの風キャンプ場で最も素晴らしいと思っている点です。
その他特徴
高台にあることから風が強い印象でした。タープやテントが飛ばされないようにしっかりとペグ打ちをすることをお勧めします。
各サイトには直火ができるカマドが設置されています。直火可能は嬉しいですね。但しかまど以外では直火は禁止ですので、焚き火台を使ってくださいね。
いなかの風キャンプ場には電源サイトがありません。キャンパーさんによっては不便と感じるかもしれませんが、これは「いなかの風が求める自然の中でのキャンプライフに合わないと考えている為」という明確なコンセプトに基づくものだそうですよ。
いなかの風キャンプ場の注意事項
いなかの風キャンプ場で事前に知っておきたい情報をまとめました。
キャンプ場までの道はとても狭い
キャンプ場へ続く道は本当に狭く、曲がりくねっています。しかも車のすれ違いが不可能な狭さです。対向車が来た場合はどちらかの車が少し広い場所までバックをして譲り合うことになります。
キャンプ場内の車道はとても狭い
キャンプ場内の道も本当に狭いです。公式サイトでも「トレーラー及び大型キャンピングカーでは入場できない」と、はっきりと明記されています。
場所によっては一方通行のエリアもあるのが救いなのですが、そうではない道の場合、車のすれ違いが不可能な狭さなので困ることになるかもしれません。車高の低い車や、大型のSUV、ワンボックスカーだとかなり大変です。
一般的なキャンプ場より割高
これだけ区画が広大で高規格なキャンプ場なので当然といえば当然なのですが、一般的なキャンプ場より割高です。キャンプサイトによって料金も変わってきますが、区画が広いサイトほど高額になります。
しかも料金体系が「平日」「土曜」「ハイシーズン」で異なります。ハイシーズン中に連泊をお考えの場合、結構な出費になります。
日差しが強い
棚田を利用した地形ということもあり、遮蔽物が無いので日差しがダイレクトに差し込んできます。しかも全体的に方角が西向きなので、西日はかなり強烈です。
タープが無いと厳しい環境ではあるのですが、方角の関係で思ったような影が出来ないのであまり役に立ちませんでした。
キャンプ未経験者からベテランまで大満足のキャンプ場
いなかの風キャンプ場は区画の広さが圧倒的なことから個人的にずっと行ってみたかったキャンプ場の一つでした。思っていた通り大変プライベート感が強く、開放感抜群のキャンプ場でしたよ。
体験教室やレンタル品が充実していることから、いなかの風キャンプ場は初心者キャンパーやキャンプ未経験者、ファミリーキャンパーに重点を置いたキャンプ場と見受けられました。
色々調べると、いなかの風キャンプ場はひと昔前は経営難に陥っていたキャンプ場だったんだそうです。元々、景観や立地が素晴らしかったキャンプ場に、キャンプ初心者やファミリーでも楽しめるようなサービスを充実させることで人気のキャンプ場に生まれ変わったそうです。
レンタル品が充実しているので、キャンプ未経験者でも手ぶらで最高の環境でキャンプを楽しむことができます。これからキャンプデビューをしたいとお考えの方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
いなかの風キャンプ場はキャンプ未経験者からベテランまで、あらゆるキャンパーさんが大満足間違い無しのキャンプ場ですよ。
ギア
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