みなさん、キャンプギアの運搬が重くて嫌になったこと、1度や2度はありますよね?私は超ウルトラミーハーキャンパーですが、ちょっとプロっぽいテントを購入してみました。
それが、MSRのエリクサーシリーズ。
山岳用のテントなので、もちろん登山をする方にはおすすめですが、たまにサクッとキャンプやソロ用に軽めのテントが欲しい!という方にも、かなりおすすめできるテントでしたので紹介します。
目次
MSRってなに?
MSRとはアメリカの登山家「ラリー・ペンバシー」が山での安全に対する人々の意識を高めるため作ったブランドです。名前のmsrは「mountain safety Research(直訳:山の安全研究)」の略。
テントだけでなく、山での調理器具やスノーシューなどの開発、販売も行っています。
MSRのテントは登山家だけでなく、ミニマルキャンパーにも人気
MSRのテントの用途は山岳用。しかしながらそのブランドコンセプトやスタイリッシュな見た目から、登山家だけでなく、ミニマルキャンプ好きにも人気のあるテントです。
MSRのテントは山での安全性のほか、居住性にも優れているため、他の山岳テントに比べるとオートキャンプで使うのにも適しています。
msrの人気商品ラインナップ
出典元:エリクサー1
MSRには山岳用にさまざまなタイプのテントが用意されています。その中でもオートキャンパーに最も人気があるのが、今回紹介するエリクサーシリーズ。
エリクサーシリーズはMSRのテントの中で、最も使いやすく、値段も低めに設定されています(といっても、小さい割に少々お高めですが)。そして軽くて居住性もバッチリ!山岳用だけではもったいない、ミニマルオートキャンパーにはピッタリなテントといえます。
いざ!MSRエリクサー3を購入
MSRのエリクサー3は、定員3人のテント。まずはエリクサー3の購入に至った理由を説明します。
エリクサーシリーズとハバシリーズの違い
MSRの中では最も手頃な価格のエリクサーシリーズ。登山で使う予定はないので、純粋にキャンプ向きのものと考えると真っ先に選ばれるのがエリクサー。そして次に気になるのがハバシリーズかと思います。
エリクサーシリーズとハバシリーズ違いは大きく分けて2つ。値段と軽量化です。ハバシリーズに比べてエリクサーシリーズは価格が抑えられています。その反面、エリクサーシリーズの方がハバシリーズに比べると、全てのテントにおいて1kgほど重いです。
そんなら軽い方が良いよなと思うのですが、両者の価格の差はなんとほぼ倍!エリクサー3の価格がフットプリント付きで42,000円(税抜)なのに対して、同じ定員3名のハバシリーズ、マザハバの価格はフットプリントを入れると82,600円(税抜)です。高い!高すぎる!(涙)
ハバシリーズと迷った!
出典元:ハバハバNX
それでも一旦はハバシリーズと迷いました。
ハバシリーズは軽量化のほか、エリクサーシリーズよりもポールの弾力性や、テント生地の経年劣化に対して優れています。迷ったのは長持ちするなら値段が高くても良いのでは?という考えがあったから。
マザハバにするか、マザハバにすると値段が高すぎるので定員2名のハバハバで我慢して買うか…。いやでも、2名ギリギリはきついでしょ。山で寝るわけじゃないのに、なんでそんなぎゅうぎゅうで寝なきゃならないの、って事で却下。それならやっぱりマザハバ。でも値段が倍。(泣)
よく考えたら、ポールの弾力性が優れているといっても、そんな過酷なキャンプはしないし、経年劣化といっても、倍のお値段するならダメになった時に買い換えれば同じじゃん。という結論に至り、エリクサー3の購入を決定したという次第です。
エリクサー3を使ってみた感想
実際にエリクサー3を使ってみた感想です。控えめに言って最高でした!
軽いので持ち運びのストレスゼロ
MSRのスタッフバッグ。隣にあるのはペグケース。下の台はユニフレームの焚火テーブル。
エリクサー3の重量は約3kg。今までテントといえばsnowpeakのヴォールトだった我が家にとって3kgは軽い!うちの愛犬チワワに毛が生えたくらいの重さ(すでに毛はあるけどさらに)なので軽々です。
設営や撤収が簡単
設営は慣れれば大げさじゃなく5分で終わります。撤収も急げば5分、普通にやって10分くらいで終わります。ヴォールトだって張りやすいのであまりストレスはありませんが、5分にはかないません。
ミーハーキャンパーの私にとって設営撤収ほど面倒なことはありませんでしたが、本当に楽にキャンプが出来るようになりました。
▲MSRエリクサー3でソロキャンプの様子(1:29~ エリクサー設営)

miuco
メッシュ部分が多いので開放感たっぷり
MSRのテントはメッシュ部分が多いのも特徴の一つ。夏場は出来る限り涼しく、フライシートを使わなければ星空だって見えちゃいます。
自立式なのでおうちキャンプもできますし、こんなに狭い我が家でもメッシュのおかげで圧迫感が若干減ります。
フットプリント付きが嬉しい
エリクサーシリーズにはフットプリント(グランドシート)があらかじめ付属されています。テントを買った後のグランドシート選びは、純正にするか代替え品にするか、はたまた自分で作るか等考えるのが少し面倒なので、これは地味に嬉しいポイントです。
2カ所ある出入り口と前室が想像以上に助かる
エリクサーシリーズは前後のどちらにも入り口があり、小さいながら前室もついています。これがとっても楽で助かりました。
やはり小さなテントですので、2人で寝ていると深夜のトイレ等出入りがしづらいものです。その点エリクサーシリーズなら前後のどちらからでも出入りが自由。靴やちょっとした自分の荷物なども前室に置いておけるので、とても便利です。
ちなみにハバシリーズも同じように前後どちらからでも出入りができて、前室も付いています。
エリクサー3の広さはどう?
山岳用テントなのでオートキャンプで使うには居住性や広さが気になる方も多いと思います。しかし使ってみると評判通りとても使い勝手の良いテントでした。
人間2人なら広々使える
まずエリクサー3は定員3名なので2人で使うには十分な広さがあります。少しなら荷物をテント内に置くこともできます。
人間2人+小型犬2匹+荷物だとちょっと狭い
人間2人プラス愛犬2匹と一緒にエリクサー3でキャンプに行ってみましたが、若干狭かったです。着替え等の荷物も置いていたので、寝返りは打てるけど寝返ったら狭くて犬が起きる、という感じでした。
3人用のテントに大人3人で寝るのはやはり無理があるかなという感じですね。
ソロなら広々、荷物を入れてもちょうど良い
ソロで使うことを考える方もいらっしゃると思います。ソロであればそれなりの荷物を入れても圧迫感なく過ごせます。
エリクサー3はデュオで使ってソロにも使うテントとしては最適なテントだと言えます。
MSRエリクサー3の使い方いろいろ
エリクサー3は様々な使い方が出来るので紹介します。
エリクサー3単体
まずは単体。フライシートが付いているので単体でも問題なく使えます。登山の時はこのスタイルかと思います。
タープとのカンガルースタイル
夏場はタープの下に入れて、メッシュのまま涼しく使うことも出来ます。
シェルターとのカンガルースタイル
シェルターの下に入れてメッシュのまま、もしくは冬場フライシートまでかぶせて使うことも出来ます。
まだ試してはいませんが、冬場にsnowpeakのヴォールトのインナーとしても使ってみようかなと思っています。ヴォールトのインナーテントのサイズが220×285cm、エリクサー3のインナーが172×213㎝なので入らないことはないかと思います。
参考:著者過去pic
MSRエリクサー3は、手軽さだけでなくキャンプの可能性を広げてくれるテント
MSRエリクサー3の人気の理由は、軽さと居住性の両立にあると思います。そして使ってみたら本当にその通り!オートキャンプでもテントが軽いってこんなに楽なのか、と思い知らされます。
これからの我が家は、広さが欲しい時のテントはヴォールト、サクッと楽したい時のテントはMSRエリクサー3になる予定です。
そして思わぬ功名、せっかく軽いテントがあるんだから登山場にある徒歩でしかいけないキャンプ場に行ってみよう!と今、計画を立てているところです。
我が家のキャンプに「手軽さ」という風を吹き込んでくれたMSRエリクサー3。手軽という意味ではもちろん買って大正解。そして「手軽さ」だけでなく、さらにキャンプの可能性を広げてくれる良い出会いとなりました。
ギア
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