キャンプの陣幕と言えば、大きなパーテーションのようにサイトを囲うことでウインドスクリーン(風除け)として使ったり、プライベート空間を作り出して人の目を気にせずにのんびりと過ごす事が可能なアイテムです。
その陣幕をもっとコンパクトにして焚き火を囲うサイズにしたのが焚き火用陣幕です。焚き火の前にチェアを置き、そこに座ってのんびりと優雅な時間を過ごす時こそ人目を気にせず集中したいですよね。
ソロキャンプなら特に1人の時間を大切にしたいと思うハズ。通りすがりの人にチラチラと見られてしまっては、なんだかこちらがソワソワしちゃいます。そしてなにより焚き火用の陣幕を使っていると、凄くカッコよく見えませんか?
そんな事を考えて僕が購入したのはクイックキャンプの焚火陣幕「焔-homura」。これがカッコ良いし簡単に設置することもできるしで凄く良いんです。今回はクイックキャンプの焚火陣幕「焔」を設置してみて、どのくらいプライバシーが保たれるのか実際にキャンプ場で試してみたいと思います。
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目次
クイックキャンプ焚火陣幕「焔-homura」の基本情報
焚き火用陣幕とは
キャンプで使用する陣幕は基本的には焚き火台を囲う程度の大きさで、風除けが主な使用目的になるアイテムです。
1番有名なのがテンマクデザインの陣幕だと思いますが、これだとサイズが約510×140(h)cmあり、焚き火を囲うというよりサイトに風が吹き込むのを防ぐ感じで大きなパーテーションのように見えます。
出典:テンマクデザイン(陣幕ワイド)
陣幕の140cmの高さは、その前で座っていたら外からは全く見えなくなるので、プライベート空間を確保するのにも大きく活躍します。
しかし焚き火用の陣幕として販売されている商品となると、テンマクデザインの陣幕と比較するとかなりコンパクトになっています。
例えばロゴスのTAKIBI de JINMAKUでは、サイズが約90×90×101(h)cmとなっています。
出典:ロゴス
このサイズだと焚き火台を囲うのがやっとの大きさなので、しっかりと風除けが出来てもプライベート空間を確保できるようには見えません。
陣幕の幅も小さいので、焚き火台の前に座ったら外から丸見えだと思うんです。
その点、僕が購入したクイックキャンプの焚火陣幕「焔-homura」のサイズは約240×70(h)cmとなり、高さは低くなりますが焚き火台を横に広く囲う事ができます。
出典:クイックキャンプ
ソロキャンプで焚き火をするのなら、風除けと共にプライベート空間も作れると思います。
焚き火用の陣幕と言ってもサイズが様々あり、どれを選ぶかにより風除けやプライベート空間を作るのにも影響してきます。クイックキャンプの焚火陣幕「焔-homura」は、ちょうど僕の要望に沿うサイズ感の焚き火用陣幕でした。
クイックキャンプ 焚火陣幕 焔-homura
クイックキャンプの焚火陣幕「焔」は、約240×70(h)cmという風除けとしてもプライベート空間を作る為にも、ちょうど良いサイズ感だと思って購入しました。
しかしサイズ感だけで焚火陣幕を選んだのではありません。他の理由として機能性が高いこと、そしてそれに伴う見た目が良いということがありました。
焚火陣幕の機能性として、様々な焚き火ギアを掛けることが出来るハンガーフレームが付属しているので便利に使えることが挙げられます。
ハンガーフレームはアイアン製で焚火陣幕の上部にあり、フックがあるギアはもちろんのこと、紐が通せるようなギアでもS字フックなどを使って吊り下げることができます。焚き火で使うギアを身近に置くことで複数あるギアが散乱することもなく便利にまとめられます。
焚き火ギアを掛けておく用途で焚き火ハンガーを別途購入すると、コストもかかるし荷物も嵩張ってしまいます。そのため焚火陣幕と一体になって使えるハンガーフレームは、実は経済的にも優しいんです。
そしてランタンを常設できるランタンハンガーがあるのも便利です。日が落ちた後の暗闇で作業をすると、焚き火の灯りだけでは手元がおぼつかない時がありますよね。そんな時に近くにランタンがあれば作業が捗ると思います。
それらの機能性に加え、アイアン製のハンガーフレームがある事で、焚き火ギアを掛けるだけではなく、焚火陣幕の上部にテンションをかける事もでき、シワが寄らずに綺麗ないシルエットを保つ効果もあります。
ハンガーフレームに焚き火ギアを吊るした様子、陣幕が綺麗に張れている姿など、見た目にもオシャレでカッコ良いんです。
焚火陣幕「焔-homura」を設営してみる
焚火陣幕焔の設置方法
クイックキャンプの焚火陣幕焔の設置方法はとても簡単で、素早く組み立てて設置する事ができます。
アイアン製の支柱フレームと陣幕が丸められて1つに収納されているのですが、まずそれを地面に広げます。支柱フレームは陣幕に既に通されている状態になっているので取り付け作業がないのは楽チンですね。
支柱フレームの先端はペグのように鋭利に尖っているので、それを地面に垂直に打ち込んでいきます。3本ある支柱フレームの内、真ん中から地面に立てて打ち込んでいきます。
この時、支柱フレームの上部をハンマーで叩けるようになっているので、ペグと同じようにあまり力を必要としません。
ちなみに支柱フレームの尖った先端には黒いキャップが取り付けられています。それを取り外してから打ち込むようにしましょう。
実は焚火陣幕を2回目に使った時に、キャップを取り忘れてそのまま地面に打ち込んでしまい、支柱がキャップを突き破って穴を開けるという失敗をしてしまいました。
真ん中の支柱フレームを地面に刺したら、次は両端の支柱フレームを幕を少し引っ張りながら地面に打ち込みます。
真ん中の支柱フレームと同じくらいの高さまで打ち込んだら、支柱の間にハンガーフレームを取り付けます。
2本のハンガーフレームを取り付けたら、幕は既にピンと張って良い感じになっていると思います。
最後に、陣幕の両端の三角形(サイドフラップ)になっている部分をペグダウンします。この時、三角形の部分は真ん中の四角いパネルに対して、ちょっと内側の垂直寄りにするとカッコ良く見えると思います。
この時点で既に焚火陣幕は自立しているのですが、補強の為に裏側をロープでペグダウンします。3本ある支柱フレームの裏側に初めからロープが取り付けられているので、それを引っ張りながらペグダウンします。
真ん中の支柱フレームだけ2又にロープがあるので、裏側は合わせて4本のロープをペグダウンするようになっています。
ペグダウンが終われば、後はランタンハンガーを取り付けて完成です。1人でもパッパッと短時間で設置する事が出来ちゃいます。
焚火陣幕の使い方
焚火陣幕を使う時は、風向きを見ながら風除けになるように向きを考えて設置します。焚き火を風から守るようにすれば、焚き火が無駄に早く燃える事もなく、また灰が飛び散ってしまう事も防ぐ事ができます。
焚火陣幕「焔」はコットン素材を使っているので、焚き火台を近くに置いて火の粉が飛んできてもすぐに穴は空きません。しかし難燃素材ではないのであまりにも近過ぎるのは危険です。
ほどよい距離感を保って設置できれば幕も熱を持つ事はないので、安全に焚き火を楽しむ事ができます。
また、せっかくハンガーフレームがあるので、焚き火ギアを吊るして置くと便利に使えるし見た目も良くなると思います。
僕は無駄にシェラカップを3つ掛けてみたり、薪用のトングなどを吊るしてみました。少ない数でも焚き火ギアがあるだけでかなり見た目がオシャレになります。
焚き火台の前に置いたチェアに腰掛けても、あまり移動せずに焚き火ギアに手が届くのは便利です。トングを地面に転がしっ放しにして踏んでしまうような事も、これで防ぐことができるようになります。
ただ、このハンガーフレームは焚き火ギアを集めたくなってしまうというデメリットがあります。今よりもっとオシャレにカッコよくしたいなあと思い始めてしまう欲が出てしまうのが難点かも知れません(笑)
クイックキャンプの焚火陣幕 焔のレビューは、僕のブログでもしているので、よろしければ見てください。
プライベート感はあるの?
クイックキャンプ焚火陣幕「焔」の高さは約70cmなので、チェアに腰掛けたら体は隠せるかも知れませんが、もしかしたら顔は上に出てしまう可能性が高いです。
僕は自分の座高を知りませんが、身長180cmの日本人の座高は90cm前後のようです。チェアの座面高が30cmだとしたら頭の位置は120cmになります。高さ70cmの焚火陣幕「焔」だと頭だけでなく肩や胸まで見えてしまいそうです。
もし通りすがりの人と目が合ってしまったらプライベート感があるとは言い切れませんよね。焚き火に集中している時は目線が下がっているのでまた違うように感じると思いますが、高さだけで見ると物足りないと思います。
ただ体が隠れてることで心理的にはプライベート感があるように感じる方もいると思います。そのあたりは人によって感じ方が違いそうです。
焚火陣幕でどこまで隠れられるか実験
そんな結論を出しましたが、実際にキャンプ場で試してみました。
身長170cmの友人に座面高約30cmのチェアに座ってもらいました。
5メートルぐらい離れた位置でカメラの高さを約170cmにしてみると、このように胸の位置まで丸見えになってしまいます。
少し下を向いても、見え方にほとんど変化はありません。
次に7メートル程離れて同じように見てみました。
しかしこれもほとんど同じで、顔は完全に丸見えです。
キャンプ場ではこのぐらいの距離を歩く人が多いと思うので、その方には焚火陣幕があっても丸見えになっているようです。
やはり焚火陣幕焔の70cmという高さは、プライベート感を出すのには少し物足りないようです。しかし胸から下は見えないので多少なりともプライベートスペースは確保されているとも考えられます。
完全なプライベート空間を作るためには、もう少し高さがある陣幕を使う必要があるようです。例えば、テンマクデザインの大きな陣幕を使えば、体も顔も隠す事ができるのでプライバシーは完全に守られると思います。
出典:テンマクデザイン(陣幕ミニ)
実験を終えて
結果的には焚き火用の陣幕として売られている背の低い陣幕は、風除けとして使えても完全にはプライベート感を出せませんでした。
ただし座っている本人からしたら、顔を上げて目を合わせない限り、秘密基地のように居心地の良いスペースと感じるかもしれませんよね。
ちなみに、夜に低い位置から確認してみましたが、やはり頭は隠せませんでした。
設営動画
クイックキャンプの焚火陣幕 焔を設営するだけの動画を作ってみました。よろしければ見てください。
クイックキャンプ焚火陣幕「焔-homura」まとめ
クイックキャンプの焚火陣幕「焔」をキャンプ場で使ってきました。
ソロキャンプにちょうど良いサイズ感と、使いやすさ、そして見た目のカッコ良さに惹かれて購入しましたが、これらの事に関しては充分満足ができました。
ただ期待していたプライベート感は思っていたほど感じる事はできませんでした。陣幕の高さが低く顔が丸見えになってしまうからです。とはいえ焚火陣幕がない状態から考えれば体がほとんど見えなくなっているので、少しはプライベート空間としても使えます。
そして、手を伸ばせば届く位置に焚き火ギアが並んでいるのは、まるで秘密基地のようで最高です。焚き火に集中する事ができれば焚火陣幕はかなり良いアイテムだと思いました。
クイックキャンプ焚火陣幕「焔-homura」は、焚き火好きの方に使って貰いたい優秀なアイテムです。
ギア
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