はれうさぎ
レインウェアをニクワックスで洗濯し撥水効果を復活させよう!ゴアテックスもスキーウェアもメンテナンス可能だよ

レインウェアをニクワックスで洗濯し撥水効果を復活させよう!ゴアテックスもスキーウェアもメンテナンス可能だよ

我が家では約二年に一回、レインウェアを本格的にメンテナンスすることにしております。そこでいつも使っているのが、ニクワックス(NIKWAX)の洗剤と撥水剤!

普通の洗剤や撥水剤ではその機能性が損なわれてしまうゴアテックスなどの素材にも使う事ができてとても便利なんですよね。というわけで、その使い方についてご紹介していきますね!

ニクワックスでアウトドアウェアを洗濯し撥水効果を復活させよう

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NIKWAX(ニクワックス)は、様々な素材のアウトドアウェアを簡単に洗って撥水効果を復活させることができる洗剤と撥水剤です。

公式サイト:ニクワックス(NIKWAX)

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数種類あるNIKWAXの洗剤・撥水剤の中でも、レインウェアやスキーウェアなど防水・撥水加工された素材のメンテナンスに使える洗剤「テックウォッシュ」と、撥水剤「TX.ダイレクトWASH-IN」「TX.ダイレクトスプレー」を我が家では主に使っています。

今回はこれら「テックウォッシュ」「TX.ダイレクトWASH-IN」「TX.ダイレクトスプレー」を中心にその特徴や使い方についてご紹介していきますね。

ゴアテックスにも使えるニクワックス

nikwax003洗剤:テックウォッシュ

洗剤「テックウォッシュ」と撥水剤「TX.ダイレクトWASH-IN」「TX.ダイレクトスプレー」は、ゴアテックス、エントラントなどの透湿防水素材のウェアなどもにも使えるというのが嬉しいポイント。

nikwax004撥水剤:TX.ダイレクトWASH-IN、TX.ダイレクトスプレー

「透湿防水素材」とは、衣服内の水蒸気や湿気を外に逃がして蒸れを防ぐ機能を兼ね備えた防水加工のことです。

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透湿防水素材のウェアは専用の洗剤や撥水剤(防水剤)を使用しなければ、せっかくの機能が損なわれてしまうので要注意なのですが、ニクワックスだと大丈夫!

そう、私とニクワックスとの出合いは「ゴアテックス」のレインウェアをメンテナンスしようと思った時でした。

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「洗剤と撥水剤はどれを使えば良いのか?」と迷い、色々と経験者の情報をネットで探し求めた時に、多くの方がニクワックスの洗剤と撥水剤を使っていたのです。

そこで私も購入し、ゴアテックスのレインウェアをメンテナンスしてみたところ、結果は大満足!それ以来使い続けています。

ニクワックスの洗剤と撥水剤は、手洗いのみならず洗濯機で手軽に使う事もでき、アイロンや乾燥機などの熱処理不要で撥水効果が復活するという点がとても便利で魅力的なんですよね。

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そして「ゴアテックス」のレインウェアのみならず、ゴアテックスではないレインウェアにも使えますし、スキーウェアのメンテナンスにも使えるのです。

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子どものスキーウェアは、スキーのみならず冬キャンプでもガンガン着るために汚れやすく、家で洗濯と撥水処理ができるのはとても有難いです。

というわけで我が家のレインウェアとスキーウェアの洗濯・撥水処理はニクワックスが定番となりました。

ニクワックス(洗剤・撥水剤)の種類

ちなみに、ニクワックスの洗剤や撥水剤には種類がいくつかあり、ダウンなどは「それ専用」のものがあります。

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ウェアの素材により、どのニクワックスを使えば良いか迷う場合は、公式サイトの「よくある質問」ページを参照するとわかりやすいですので、一度確認してみてくださいね。

ニクワックスの使い方(洗濯・撥水処理)

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それでは、ニクワックスの使い方についてご紹介していきますね。今回は「テックウォッシュ」「TX.ダイレクトWASH-IN」「TX.ダイレクトスプレー」を中心に説明していきます。

「テックウォッシュ」「TX.ダイレクトWASH-IN」は、いずれも「手洗い」「洗濯機」どちらでも使う事ができます。

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といっても、ウェア自体が「洗濯機」での洗濯がOKのものである必要はありますが。

では、まず主な注意点についてご紹介しておきますね。

ニクワックスの注意点

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【テックウォッシュ】

  • ダウン(羽毛)の入った衣類には使用できません
  • シムテープ剥離の恐れがあるものは使用しないで下さい

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チェック

【TX.ダイレクトWASH-IN】

  • (ウェアが)洗濯機の使用を認めている場合は、洗濯機による処理が最善です
  • ダウン(羽毛)の入った衣類には使用できません
  • 吸湿性の布地には使用しないで下さい
  • ジャケット等、古くなるとシムテープが剥がれる場合があります。テープ剥離の恐れがあるものにはご使用できません
  • 手荒れ防止のため、ゴム手袋をご使用下さい

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そして、ニクワックスの洗剤や撥水剤の注意書きには特に書かれてはいないのですが、脱水についても注意が必要です。

上記、モンベル公式サイトのページに「防水素材のウエアを脱水機で脱水すると、生地が水を通さないため大きな遠心力が洗濯機にかかり、故障をまねく場合があります」→レインウエアは脱水機を使用しないで、と書かれています。

上記のページ以外でもネット上では似た情報を見かけましたので、我が家でもレインウェアの「脱水」は洗濯機で行わないようにしています。

主な注意点はこのような感じなのですが「シムテープの剥離」については私もかつて大失敗をしましたので、失敗談についても併せてご紹介しておきますね。

ニクワックスの失敗談

nikwax030シムテープが剥がれた古いレインウェア

ニクワックスの注意書きにも「ジャケット等、古くなるとシムテープが剥がれる場合があります。」と書かれている通り、以前古いレインウェアを「テックウォッシュ」を使って洗濯機で洗ったところ、見事に全てのシムテープが剥がれたことがありました。

その年に購入した新しい私のレインウェア(ゴアテックス)のシムテープは洗濯機で洗っても全く剥がれなかったのですが。15年前後は使っているであろう夫のレインウェア(ゴアテックス)のシムテープは全て剥がれてしまいました。

ちなみに、シムテープとはこのようなものです。↓↓↓

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レインウェアなどの縫い目の裏側に防水のために貼ってあるテープですね。

剥がれたシムテープは、以下の「防水補修用接着剤」で貼り直し、レインウェアとして復活させることは出来たのですが、剥がれた姿を見た時はものすごいショックでした。

もともと15年前後使って防水力も落ちてきていたゴアテックスのレインウェアだったので「もう寿命なのでは?」とは思っていたものではありました。

シムテープを貼り直した後、最終的にニクワックスで撥水処理までやり遂げた後には、レインウェアとして復活することもできたので「結果オーライ」ではあったのですが。

シムテープの貼り直し作業はかなり面倒でしたので、古いレインウェアの場合はご注意くださいね。

nikwax04410年履いている私のレインパンツ

とはいえ、何年目あたりから「古い」となるのかが不明な点が難しいところではありますね。

ちなみに今年ニクワックスを使って洗濯機で洗った10年目のレインパンツのシムテープは剥がれませんでしたよ。

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「10年」なので充分古いんですけどね。

レインウェアの洗濯・撥水処理手順

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というわけで、前置きが長くなりましたが、いざ洗濯と撥水処理をしていきます!

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今回、メンテナンスをするのは、購入後5年使用している「ゴアテックスのレインウェア」 と「その他のレインウェア諸々」です。

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ゴアテックスのレインウェアの素材は「ナイロン100%」。

使用頻度が高く手首や裾など気になる汚れが多めにあるこちらのレインウェアは手洗いにし、その他のレインウェアは洗濯機で洗います。

その他レインウェア諸々

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「その他のレインウェア諸々」は上記写真の通り、「レインパンツ」と「レインスカート」と「レインハット2つ」です。

これらのレインウェアは洗濯機で洗濯と撥水処理を行いました(脱水はしていません)。

洗剤・撥水剤の計量について

洗濯と撥水処理に使うニクワックスの洗剤「テックウォッシュ」と「TX.ダイレクトWASH-IN」の使用量(目安)は以下の通りです。

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残念なことに、ニクワックスのボトルやボトルキャップにはどこにも「目盛り」的なものがないんですよね~。

私も最初は「どうやって計量しよう?」と困惑しました。

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そう「テックウォッシュ」「TX.ダイレクトWASH-IN」には、それぞれボトルサイズが1Lと300ml があるのですが、いずれにも「目盛り」がありません。

「小さい300mlボトル」の方がキャップが大きく、1杯で「50ml」らしいという情報はネット上で手に入りましたが、1Lボトルのキャップの容量は不明のまま。

というわけで、販売元の株式会社エバニュー様に問い合わせてみたところ、結果は以下の通りでした。

300mlボトルに付属しているキャップの容量は50mlになります。1Lの方は計量用として考えられていないため、データはございません。ラベルの指示もほとんど50ml刻みで希釈する水の量を決めているので、300mlボトルのキャップを使用してください。キャップ1杯(外側の一番大きな縁まで)で50mlになります。

「1Lのキャップは計量用じゃないんかーい!」

うちにはたまたま1Lと300mlの両方がありましたが、1Lのボトルしかない人もいると思うんですけどね。

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仕方がないので自分で小さじと水を使って計ってみたところ、1リットルボトルのキャップの容量は約25mlでした。

ただ、1リットルボトルのキャップの方はメーカーさんも「計量用として考えられていない」と言い切っておられるだけあって、大きな1リットルボトルを傾けて小さなキャップに液剤を入れるのはめちゃくちゃやりにくいです。だいたい溢れます。(汗)

…と、色々不満げなことを書きましたが。きっちりした性格の方だったらものすごく不便に感じるだろうなぁ…とは思いつつ、私自身は性格が大雑把なので、計量できなくても「まぁいいか。目分量で」という感じではあります。

テックウォッシュで洗濯する

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それではまず「テックウォッシュ」で洗濯していきます。洗濯する前に、ウェアのジッパーやスナップなどを全部閉めましょう。

手洗いの場合

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そして洗い桶にぬるま湯を張り、洗剤「テックウォッシュ」を入れます。

8リットル入る洗い桶の半分くらいの量のぬるま湯に、100ml(300mlボトルの蓋2杯分)の「テックウォッシュ」を入れました。

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洗剤を入れたお湯にウェアを入れます。

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ウェアを揉み洗いします。

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汚れが目立つところは重点的に洗っておきます。

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特に気になるところはブラシも使って部分的にこすっておきました。

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約15分つけ置きします。

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その後、新しい水ですすぎます。

洗濯機の場合

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洗濯機の場合は、ウェア類をネットに入れて「テックウォッシュ」を入れたあとは「脱水」以外を普通の洗濯と同様の手順で行います。

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「レインパンツ」「レインスカート」「レインハット2つ」の洗濯で、「テックウォッシュ」150mlを入れました。

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水量は35Lで脱水無しで洗いとすすぎを行いました。「洗い時間=9分」と「すすぎ回数=2回」は、洗濯機が自動で設定する値の通りにしています。

ただ、モンベル公式ページの「レインウエア・アウタークロージングの洗濯方法」を読むと「防水素材は水が生地を通過せず、すすぎの効果が弱いので、標準の2倍ぐらい多く行ってください。」と書かれています。

なので、本当は自動設定の数値よりも多めにすすいだ方がよいのかもしれません。

撥水処理をする

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ニクワックスでの撥水剤には「スプレータイプ」と「漬けこみタイプ」の2パターンがあります。

ポイント

  • 漬けこみタイプ:TX.ダイレクトWASH-IN
  • スプレータイプ:TX.ダイレクトスプレー

どちらも使いやすさに関してはメリットデメリットがありますので、気分で使い湧けている感じです。

私の場合は、撥水処理前の洗濯が「手洗い」の場合はそこで力尽き、その後に漬けこむ事が面倒になり、スプレーを選ぶことが多かったりもします。

あと、メンテナンスするものの量が多い場合、一部を漬けこんで残りはスプレーにする…という流れにする場合もあります。

今回は、手洗いしたピンクのゴアテックスのレインウェアのみ「スプレータイプ」で撥水処理し、その他のものは「漬けこみタイプ」のもので撥水処理しました。

ちなみに「漬けこみタイプ」の物は「洗い桶」でも「洗濯機」でもいずれでも漬けこみ可能です。

スプレータイプの場合

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では、まずスプレータイプ「TX.ダイレクトスプレー」での撥水処理について。

洗ったレインウェアの水分を拭き取ります。防水のレインウェアなので絞ってもほぼ意味がなくビチャビチャなので大変ですが、タオルなどで水気を拭き取ります。

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ハンガーにかけて、日陰で干します。

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そして、まだ濡れているうちに「TX.ダイレクトスプレー」をかけていきます。

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濡れているうちにやるのがポイントです。

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結構たっぷりかける必要があるので、液が垂れます。匂いもあるので、スプレーは必ず屋外でしましょう。

匂いは「酸っぱい」木酢液?のような匂いで、決して良い香りではありません。乾燥後もしばらく残りますが、良い香りではないものの「不快すぎるわけでもない」感じで、数日たてば消えます。

スプレー時の注意点として、たっぷりかける必要はあるものの「液が溜まった状態」で乾燥すると「白く残る」ことがあります。

ですので、できるだけまんべんなくスプレーするようにし、液だまりが出来ている場所は「不要なタオル」などで伸ばしたり拭き取ったりしながらスプレーしましょう。

このまま乾燥させると撥水処理の完了です!

漬けこむ場合:洗濯機

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次に、洗濯機を使っての漬けこみタイプ「TX.ダイレクトWASH-IN」での撥水処理について。

「テックウォッシュ」で洗ってすすいだウェア類を洗濯ネットから出し、濡れたまま洗濯機に入れます。

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撥水剤「TX.ダイレクトWASH-IN」を入れます。今回は「レインズボン」「レインスカート」「レインハット2つ」で300ml入れました。

そのまま、標準の洗濯・すすぎを行います。(脱水は行わない)

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ウェアの水分を拭き取り、日影に干したら撥水処理の完了です。

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漬けこむ場合:洗い桶

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ちなみに、洗濯機を使わずに洗い桶で漬けこむ場合はこのような感じです。

nikwax089_1スキーウェアを漬けこんだ時の写真

ぬるま湯に撥水剤を入れてウェアを漬けこみます。ウェアが浮いてくるので、手で時々沈めながら約10分間。

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「手荒れ防止」のために、撥水剤を入れたぬるま湯はゴム手袋をして触った方が良いのですが。

途中で面倒になって、素手てやりだしたところ、手も撥水コーティングされました。(汗)

普通に洗っても取れにくいですが、タオルで良くふき取り石鹸でしっかりと洗うと一応コーティングは取れましたが、きちんと手袋をして作業することをおすすめします。

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漬けこみ終わったウェアは、綺麗な水ですすぎ、日陰で乾かすと完成です。

撥水効果復活!

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というわけで、ニクワックスの「テックウォッシュ」と「TX.ダイレクトWASH-IN」「TX.ダイレクトスプレー」を使い、無事レインウェアを洗濯し撥水効果を復活させることができました。

乾いた後のゴアテックスのレインウェアは、気持ちよく水分がコロコロ撥水する状態になりましたよ。

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その他のレインウェアも、撥水効果がしっかり回復しました。

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↑安かった10年使っているレインパンツもこの通り。

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↑レインスカートも。

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↑ 夏場に、雨の日・晴れの日に関わらず被り倒していて撥水効果もヨボヨボになっていた帽子も復活です。

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こちらも、夏場に良くかぶっていた10年使っているレインハット(ゴアテックス)でしたが、復活しました。

ニクワックスのおかげで、無事に全てのレインウェアのメンテナンスを終えることができました。

ニクワックスでアウトドアウェアを洗濯し撥水効果を復活させよう

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レインウェアは「いざという時」に撥水効果が落ちていると致命的なダメージを受けますので、定期的にメンテナンスをして撥水効果の確認もしておくようにしておきたいですね。

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ニクワックスの洗剤と撥水剤を持っておくと、思いついた時に自分でレインウェアのメンテナンスができますし、スキーウェアも自宅で洗う事ができますよ。

とっても便利ですのでおすすめです。

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  • ファミリーキャンプ歴5年目の主婦。登山好きな夫の「テントはコンパクトに!」のこだわりのもと、夫は独身時代から愛用しているソロテントで、私と子ども2人は3人用テントで寝るという別居スタイルでキャンプを楽しんでおります。

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