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だまされたと思って買ってみたけど意外に良かったソロ用鉄板「ヨコザワテッパン」レビュー

だまされたと思って買ってみたけど意外に良かったソロ用鉄板「ヨコザワテッパン」レビュー

最近にわかに注目を浴びている「ソロ鉄板」というモノをご存知でしょうか?

キャンプの食事と言えばやはり王道はバーベキューでしょう。私はもう15年以上前からソロキャンプを続けていますが、メインの食事は今でもバーベキューです。とはいえ毎回一人分の炭を起こすのも面倒くさいですし、焚き火で肉を焼くと黒くなるし、イマイチしっくりきていませんでした。

そんな中、最近はソロキャンプブームもあって、ソロ用の鉄板というモノが数多く登場しているとの情報を得て気になっていました。

中でも特に人気のある「ヨコザワテッパン」を買ってみましたので、使ってみた感想を皆さんにも共有したいと思います。

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ソロ用鉄板について

網焼き、鉄板焼きBBQ

バーベキューといえば網か鉄板かという問題があります。

せっかく外でやるなら通常、家ではできない網焼きをしたいと思いますよね。確かに香ばしく焼きあがる網焼きはとてもおいしいのですが、実は鉄板も捨てがたいんです。

そもそも料理として考えたとき一般的な焼き肉より、鉄板焼きのほうが高級ですよね。

そして何より鉄板は手軽です。炭をおこす必要はなく、シングルバーナーひとつで焼き肉を始められるので、とても簡単。ものの1分でバーベキューをスタートできます。網と違って後片付けもラクちんです。

もうひとつの問題は、同じ鉄モノならスキレットのほうがいいんじゃない?ってことなんですが、これはまぁそのとおりかもしれません。

ソロスキレット料理

しかしソロキャンプで焼き肉をするなら、シンプルでかさばらないほうが良いですし、スキレットのこじゃれた感じはワイルドなソロキャンプには合わない気がします。

オシャレキャンプをたのしみたければスキレットでもいいですが、男前に決めるならソロ鉄板でいきましょう。

ヨコザワテッパンとは?

ヨコザワテッパンとは株式会社ジェットスロウが販売している、肉がおいしく焼けると評判のミニ鉄板です。

アウトドアで鉄板といえば、キャンプ場で貸してもらえる、大きなモノを想像すると思いますが、こちらはA5サイズととても小さく、一見頼りなく見えるかもしれません。

ヨコザワテッパンレビュー (6)ipadの画面とちょうどピッタリです

私も最初家に届いて開封したとき「小っちゃ!」と思いました。シングルバーナーで使う想定なのでしょう。

ソロ鉄板として紹介させていただいておりますが、販売元によると、1人から3人向けとあります。個人的にはやはりソロにちょうどいい大きさだと思うのですが。

ヨコザワテッパンレビュー (3)

見てのとおり、なんのへんてつもないタダの鉄の板です。正直なところ「騙されてんじゃないか?」と思いました。

これは要するに「宣伝がうまいんだろう」、「まさにマーケティングのパワーである」と確信しました。私も本業でマーケティングに少し携わっているので、ただの鉄の板でもマーケティングのやり方次第で高額で売れるという典型的な例だと感じました。

しかしながら一度使ってみて、いい意味で期待を裏切ってくれました。

確かに肉がおいしく焼けるのです。しかも網焼きのように焼きすぎたり、失敗することがなく、好みの焼き加減(個人的にはミディアムレアぐらいが好きです)で焼くことができます。

ステーキの鉄板焼き

これは程よい厚み(約5㎜)による蓄熱性というものの効果のようです。

網焼きというのは直接火の力で焼き上げますので、場所によって焼け方が異なったり、火力が安定しないという問題がありますが、鉄板は全体が均一に温まることで、ムラなく焼くことが可能になります。

この絶妙な厚さが、ヨコザワテッパンの肉をおいしく焼くための秘密のようです。

ヨコザワテッパンのセット内容

チェック

  • 本体(鉄板)
  • コテ
  • ヤットコ
  • 油紙
  • 収納袋

まずは本体の鉄板ですが、小さいくせに重くてちょっとびっくりします。肉を美味しく焼くための秘密である鉄板の厚みのせいでしょう。1kgあります。足に落としたら危ないですね。

付属品としてコテとヤットコ、専用の袋、鉄板を収納する際に包む油紙が付いています。

ヨコザワテッパンレビュー (7)

正直なところコテとヤットコは安っぽいので、オマケ程度と思ったほうがいいと思います。とはいえ必ず必要なものなので、これでも十分助かりますが。

鉄製品は錆びやすくデリケートなので、油紙が付いているもありがたい配慮です。

ヨコザワテッパンレビュー (5)

袋は取説を兼ねています。ほとんど読むことはありませんが便利です。

ヨコザワテッパンレビュー (4)

使う前の最初の儀式

ヨコザワテッパンに限らず、鉄物は初めて使用する際「シーズニング」を行う必要があります。

シーズニングとは簡単に言ってしまえば、使用前に錆止め等のワックスを落とし、油を塗って新たに錆止めの油膜を作る作業です。

調べてみるといろいろな方法が出てきますが、「ヨコザワテッパン」の説明書によると、まず両面を火であぶってから食器用洗剤で洗って、乾かしてから軽く食用油を塗る、とあります。簡単ですね。

一般的には油を塗ったあとくず野菜を炒めると、鉄臭さが取れると言われていますので一応やってみました。気休め程度だとは思いますが。

ヨコザワテッパンレビュー (2)

手入れの方法

鉄板に限らず鉄製品というのは育てる楽しみがあります。日頃の手入れを怠ると錆びてしまいますので、使うたびにシーズニングをするのがよいとされています。

と言っても洗剤で洗うのは最初だけですので、使用したあとはコテなどで焦げを落とし、水で軽く洗うだけでOK。あとは最初のときと同じように、乾いたら油を塗って収納するだけです。

説明書では、コテとペーパーで汚れを取って保管するだけと書かれていますが、軽く水洗いしても問題はないと思います。乾いたら油を塗って保管しましょう。

最初のうちは焼いたとき肉が張り付きやすいですが、じょじょに馴染んでくるとくっつかなくなってきます。不思議ですが、これが鉄板が育っているということのようです。

鉄板焼きステーキ

この「ヨコザワテッパン」は作りが単純なだけに、まさに自分だけの鉄板に育てていくのがたのしみですね。

使い方と注意

説明書によると、とにかく肉などを焼けと書いてあります。そして数秒でひっくり返せと書いてあります。まぁ焼くモノにも肉の厚さにもよるでしょうから、焼き過ぎるなということなのでしょう。

たしかに焼き過ぎないほうがおいしいですし、ココがちょっと油断してると焦がしてしまう網焼き(炭焼き)とは違うところですね。

「ヨコザワテッパン」で肉を焼くといい具合にレア、またはミディアムレアに仕上げることができます。

最近は新型コロナの影響でキャンプに行くのがちょっと難しいので、少しでも気分を味わうために、家でステーキ肉を焼いてみます。

ヨコザワテッパンレビュー (9)

味付けは「ほりにし」で。

安いいつものスーパーの肉ですが「ヨコザワテッパン」で焼いて娘に食べさせたら、本当においしいと言ってくれました。

たしかに同じ肉でもホットプレートで焼くより全然おいしいと思います。「ほりにし」のおかげかもしれませんが。

ヨコザワテッパンレビュー (8)

本当にただの真っ平の鉄の板ですので、フチがありません。これが「ヨコザワテッパン」の他とは違うところであり、良さでもあるのですが、カルビや皮付き鶏もも肉などの脂分の多い肉は焼いたとき脂が流れ落ちます。

家で使う時はもちろん、キャンプのときでも脂が垂れては困る木製や布製のテーブルの上などでは注意が必要です。

流れやすい目玉焼きもあまり得意ではないようです。私は大失敗しました。

ヨコザワテッパンのまとめ

見るからに何のへんてつもないタダの鉄の板なのに、なんで4,000円もするんだと思い、最初は全然興味が湧きませんでした。

ところが最近はソロキャンプブームのせいもあって、ソロ用鉄板の記事が少しずつ増えてきています。何度かこの「ヨコザワテッパン」を目にする機会があり、肉が美味しく焼けるという評判を見ているうち、いつの間にかポチってました。

ネタにもなるし「まぁダマされてもいいや」と思っていたのですが、実際に使ってみるとその良さが分かります。

たしかにタダの鉄の板にしては安いモノではありませんが、シンプルなだけに手入れを怠らなければ一生モノだと思います。

みなさんも「MY鉄板」をじっくりと育ててみませんか?

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  • りゅう
  • りゅう
  • 東京都多摩地区在住の副業ライターです。キャンプ、釣りなどのアウトドア歴20年以上。学生時代にテントひとつ持ってバイクで日本を一周し、以来ソロキャンプにハマっています。普段は主に道志川、富士五湖周辺で活動中。

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