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看護師キャンパーオススメの救急セットと応急処置をご紹介

看護師キャンパーオススメの救急セットと応急処置をご紹介

こんにちは。突然ですが皆さんは、キャンプやアウトドアの際「救急セット」を持参していますか?用意した方がいいとは分かっていても、ついつい後回しにして準備していない方も多いのではないでしょうか。

ここでは看護師キャンパーである私がキャンプに行く際持って行く「救急セット」の紹介と、「応急処置」の方法をご紹介していきたいと思います。

  • 初心者キャンパーさん
  • 小さな子供がいるママ・パパキャンパーさん
  • 怪我した時に慌てやすい女子キャンパーさん
  • お酒好きキャンパーさん

上記のような方に特に知っていて欲しい内容となっていますので、興味がある方は是非最後までお付き合い下さい。

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キャンプで怪我や病気をしても病院にはすぐ行けない!?

救急車

キャンプ場で起きる可能性のある「怪我」や、これから夏にかけて増える「熱中症」。

すぐに病院に行きたくても、キャンプ場は人里離れた場所にあることが多いので、病院に着くまでに時間がかかることがほとんどです。

救急車の年間出動件数(平成27年~令和元年)

出典:東京消防庁 年間出動件数(平成27年~令和元年)

また、年々救急車の出動件数も増加しているため、すぐ救急車が来てくれるとは限らず、自分の身は自分達で守る必要があります。

看護師ママキャンパーの救急セットの中身

私がキャンプ場に常に持っていく救急セットの中身には、「ガーゼ」「絆創膏」「くっつく包帯」「ハサミやホイッスルなどの小物」「ポイズンリムーバー」「様々な病気に合わせた常備薬」「傷に合わせた外用薬」そして「水」です。

画像を見ての通り量的にはとても多いのですが、仕事柄日常生活でも、事故や病気になった方の手当をすることがあるので、自然とこれだけ増えてしまいました。

そのため、キャンパースタイルやキャンプシーンに合わせたオススメの救急道具をご紹介していきたいと思います。

全てのキャンパーさんに最低限持っていて欲しいオススメ救急セット

最低限持っていて欲しい救急道具は「絆創膏またはガーゼ」「くっつく包帯」「ハサミ」「水」です。

これを聞いて何故「水!?」と思われた方もいるかもしれませんが、私の救急セットの中にはよく見る”消毒液”は入れていません。

何故なら消毒より大切なのは「水」で洗い、その後「保湿」することだからです。実際に病院などの現場では、傷口を消毒することはほとんどなく、傷や火傷、虫刺され、熱中症になった時に必ず必要となる「水」を私は持ち歩くようにしています。

夏の季節は特に必要な救急道具

暖かい時期から活動し始める虫たち。

ハチやムカデ・アブなど虫刺されでの応急処置でオススメなのは「ポイズンリムーバー」です。

また、刺された後の症状を緩和するために「ステロイド外用薬」や抗ヒスタミン外用薬」も持っていると安心ですよ。

ファミリーキャンパーが持っていれば安心な救急セット

子供を連れたキャンプでよく起こりやすいのが、「すり傷・切り傷」「風邪」「熱中症」「胃腸炎」です。

そのため普段から使用している塗り薬や、子供でも内服できる解熱剤鎮痛剤や風邪薬、胃腸薬、塗り薬などを持ち運ぶと、いざという時に役立つのでオススメです!

また常備している塗り薬がない方にオススメなのは「ワセリン」です。ワセリンは傷や火傷などの保湿保護用として使え、副作用もほとんどないので小さな子供にも安心して使えますよ♪

そして暑い時期は「冷えピタ」や「瞬間冷却」を用意しておくと熱中症や捻挫した時にすぐに使えて、症状を悪化するのを防ぐので、これからの季節はバックの中に常備させておいても良いかもしれませんね。

ソロキャンパーにオススメな救急道具

1人時間を楽しみたいキャンパーさんの場合、人が少ない静かな場所で過ごすことが多いと思います。

また場所によっては電波が届きにくい可能性もあるので、万が一に備えすぐに助けを呼ぶための「ホイッスル」を準備しておくと安心です。

また夜間帯に管理人がいないキャンプ場で過ごす場合、万が一体調が優れないまま放置をして悪化すると、救急車を呼ばないといけない可能性もあります。

そのため万が一に備え、風邪薬や胃薬、解熱剤なども持参して行くと症状悪化を防ぐことが出来るのでオススメします。

キャンプで使う○○も救急道具に変身!

ここではキャンプ場に普段よく持って行くものが、実はいざという時に応急処置グッズに変身する使い方をご紹介していきます。

ご紹介するのはあくまでも緊急時の代用品ですので、怪我や病気の際は正しい治療を受けて下さいね。

ラップ

止血や捻挫、骨折が疑われた際、ガーゼやくっつく包帯の代用として一時的に利用出来ます。

ポリ袋

怪我を負った際に止血用手袋や三角巾、包帯がない際、ハサミとポリ袋があればこれら全ての代用品になるので、とてもオススメです!

そのため、キャンプの際は色んなサイズのポリ袋を何枚か用意しておくと安心です。

割り箸・薪・新聞・雑誌

捻挫や骨折を疑う際、固定する添え木の代用になります。薪を使用する際は怪我しないようにタオルなどで巻いてから使用して下さい。

保冷剤

保冷剤

出典:Amazon

熱中症や捻挫・骨折を疑う際に使用できます。

保冷剤は凍傷になる可能性もあるので、使用する際はタオルを巻いて、同じ場所に当て続けないように注意してくださいね。

シュラフやコット

WAQ 2WAY フォールディング コット

出典:Amazon

動けなくなった方の担架代わりになりますが、運ぶ際は転倒や転落に十分気をつける必要があります。

そのため、安全が確保されている場所で事故が起きた際は、担架等は使わずその場で救助を待ちましょう。

怪我や病気の「症状別」応急処置

ご紹介するのはあくまでも応急処置ですので、緊急の際は救急車を呼んだり、必要時は病院を受診してくださいね。

すり傷、刺し傷、切り傷

まずは傷口を水で洗い流して下さい。

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清潔なガーゼ・ハンカチなどを直接傷口に当てて、手のひらで圧迫し止血します。

この時使い捨ての手袋がなければ、未使用のポリ袋の内側が外にくるように手にはめて手袋代わりにしましょう。

手袋をはめて処置することで、「血液からの感染症を予防する」とともに「手についている常在菌などの雑菌が傷口に入るのを予防する」ことが出来ますよ。

また、出血がひどい場合は、傷口が心臓より高くなるようにし、安静しましょう。

血が止まったら出来るだけ傷は湿潤させていた方が綺麗に治るので、専用の絆創膏を貼付します。

なければ傷口にワセリンを塗って絆創膏や、ラップで一時的に巻くといいですよ。

小さなトゲが刺さった際は、5円や50円の穴で押さえ、毛抜きを使うと取りやすいです。

捻挫、骨折疑い

捻挫や骨折の疑いがある場合は、患部を添え木で固定し、包帯や三角巾で固定し安静を保ちます。

包帯や三角巾がなければ、ラップやポリ袋を代用品として利用しましょう。

腫れや痛みがある時は保冷剤などにタオルを巻いて凍傷にならない程度に冷やしてあげるといいですよ。

やけど

火傷を負ったら、まずはすぐに水で冷やして下さい。

目安は15~30分ほどで、衣服の下で火傷を負った場合は衣服は脱がずに冷やし、水泡ができた場合は感染を予防するために潰さないようにしましょう。

もし冷やしても患部が赤く爛れていたり、水泡ができた場合はワセリンや抗生剤入り外用薬を塗布して保護しすぐ病院を受診しましょう。

低音やけどのイラスト

出典:消費者庁

また冬の時期に注意して欲しいのは「低温火傷」です。

湯たんぽや電気毛布、カイロなどで長時間同じ箇所を温め続けると、低い温度(40~55度)でも火傷に至ります。

そして低温火傷は時間が経ってから症状が出る場合や、重症化になりやすいケースがあるので、皮膚に異常が出た際は速やかに病院を受診して下さいね。

虫刺され

ハチやムカデなどの害虫に刺されたら、速やかにポイズンリムーバーで毒を吸引してください。

ポイズンリムーバーの使い方

出典:Amazon

毒を吸い出した後は水で刺された部位を洗い流しましょう。

そしてステロイド外用薬や抗ヒスタミン剤入り外用薬、ワセリンがあれば薬を塗り、症状が酷い時は速やかに病院を受診して下さい。

溺水

出典:総務省消防庁

夏の時期に怖いのが溺水です。

出典:東京消防庁

まず意識があるか確認し、無ければ直ぐに救急車を呼び「心肺蘇生」をして下さい。

溺水した時に無理に水を吐き出さそうとする方もいますが、意識が戻れば自然と吐き出すので無理に吐かせなくて大丈夫です。

意識が戻れば体を保温し、顔を横向きにして寝かせ、救急車の到着を待ちましょう。

熱中症

熱中症の対処法

出典:環境省

熱中症の応急処置は「水分補給」「冷やす」「休む」です。

もしこの3点を行っても頭痛やめまいなどの症状があれば、すぐ病院へ受診して下さいね。

お酒の飲み過ぎは事故の元

お酒の飲み過ぎは事故の元

楽しいキャンプ中、ついつい飲み過ぎてしまうのはキャンパーのあるあるですよね。

ですが、飲み過ぎが原因で、焚き火やバーナーで火傷を負ったり、刃物で怪我をしたり、転倒・転落して外傷を負ったりと…看護師として仕事をする中で何度かそのような患者さんを看てきました。

そのため、楽しいはずのキャンプが最悪の思い出にならないように、くれぐれも飲み過ぎには注意して下さいね。

救急車を呼ぶか迷ったら#7119

最後になりますが、怪我や病気になった際、すぐ病院に行った方がいいのかなど悩んだ時は「#7119」に電話してみましょう。

「♯7119」を押すと、救急相談医療チームが医療機関の案内や救急の相談に24時間・年中無休で対応してくれます。

救急安心センターの実施エリア一覧(令和2年10月1日)

出典:総務省消防庁

「#7119」が該当しない地域もありますが、各自治体で似たような相談窓口を設置しているところもあるので、アウトドアに行く前は事前に調べておくと安心です!

看護師キャンパーおすすめの救急グッズと応急処置まとめ

いかがだったでしょうか?コロナ禍の影響もあり、近年キャンプなどのアウトドアが注目を浴び、初心者の方やお子さんを連れてキャンプを楽しもうと思っているパパ・ママさん方も多いかと思います。

事故や怪我が起きないようにするのが1番ですが、「もしも」に備えた準備を皆さんもこの機会にはじめてみませんか?

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  • 家族4人と愛犬3匹で、月に1回はキャンプを楽しんでいます。息子2人のキャンプデビューは0歳!愛車のキャンピングカーと共に、小さい子供やペットと過ごすキャンプライフの様子をお伝えしていきたいと思います。

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