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チャムスのキャンプクッカーが本の付録で登場!早速使い勝手を検証してみました!

チャムスのキャンプクッカーが本の付録で登場!早速使い勝手を検証してみました!

2021年5月6日発売のMonoMaxという雑誌にチャムスのキャンプクッカーが付録について、セブンイレブンで販売しているのを発見しました。クッカーは普段使っているものがありましたが、チャムスのクッカーは珍しいので悩まず購入!

ピッカピカなのでちょっと使うのが勿体無いなと思いつつも、せっかくなら使って使って使い倒したい!チャムスクッカーの気になる使い勝手はもちろん、使うまでの下準備を実践して紹介していきます!

チャムスのキャンプクッカーの第一印象は?

早速、開封の儀です!

チェック

  • 本の付録は“所詮付録“のチープな作りのか?
  • 付録のイメージを払拭する出来なのか?

キャンプクッカーの実力も気になりますが、本の中身も気になります。キャンプ好きなので両方楽しめて2倍美味しい!(キャンプ好きしか買わない商品だろうから当たり前か…笑)

ちなみに、価格は税込2189円。本の付録とは言え、2000円出せば普通にクッカーを買うのと同じ位の値段です。買ってはみたものの火にかけたらすぐに変形したらどうしよう…。

寸法はどのくらい?触り心地は好印象!

このチャムスのキャンプクッカーはステンレス製で、サイズは横幅が167mm、高さが40mm、重さが約200gとのこと。

横幅167mm

高さ40mm

重さは約200gとのことですが、手に持った感じは軽い印象でした。

手触りとしては安っぽいイメージは全然なく、第一印象としては「付録なのにやるじゃん!」と好印象を受けました。

これで機能面でも満足出来れば企業努力に拍手です!こればっかりは使ってみないと分かりません。果たして!?

モンベルのクッカーと比較

普段使っているモンベルのクッカーと並べてみると、同じクッカーとは言っても用途が違う調理器具って感じですね。

深さが無い分、煮たりするのは苦手かも?クッカーと言うとお湯を沸かしたりする深型のイメージが強いですが、チャムスのクッカーはフライパンと言った方が良いかも知れませんね。

クッカーにフタがないのが不満!ピッタリ合うフタが欲しい!

フライパンのような使い方をするだけなら必要ありませんが、やっぱりクッカーにはフタがあると良いなぁと思っちゃいます。

自分が住んでいる東北地方はとっても夏が短く、山にあるキャンプ場だと真夏でも夜は結構肌寒くなります。お湯を沸かす時や料理で少し煮込みたい時に、クッカーのフタが無いと沸騰するまで時間が掛かったり、冷え込んでる時は表面が冷たいまま…なんてことも。

本の付録と考えれば仕方ないのかもしれませんが、チャムスのクッカーはレアなのでピッタリ合うフタを見つけて長く使いたい!

100均のダイソーでピッタリのフタ発見?

クッカーと同じくらいのサイズでフタになりそうなものを探してみましたが、手持ちに無いのでフタ探しの放浪の旅に出る事に…。

そこで見つけたのはダイソーのなべ蓋!167mmにピッタリ合いそうなのを見つけました!

16cm・18cm兼用と書いてあるのでイイ感じになるはず!…と思って買ってきたものの、期待を裏切る残念な感じ…。

しっかりフタの役目は果たしてはいますが、このはみ出し具合な見た目はちょっとイマイチです。

もう少し値段が上がっても良いからフタ付きだと良かったと思いました。

チャムスのキャンプクッカーを使うまでの下準備

一般的なステンレス製クッカーは鋳鉄製のダッチオーブンやスキレット等と違って油慣らしはそこまで重要ではないのですが、チャムスのクッカーは油ならしが推奨されています。

こちらのクッカーにはフッ素加工やテフロン加工などのコーティングは一切されていないとのこと。製造方法についても単層なのか、フライパンによくある多層構造となっているか不明です。コストの削減のため単層かも?

そのため、そのままでは焦げ付き易いので使う前にしっかり油慣らしをするのが重要とのこと。本に書かれている手順通りに作業をすると油の膜が張ってキツネ色になってくるようです。上手くいくか不安ですが、とにかく実践あるのみ!

スポンジで洗ってから、サラダ油を加熱

チェック

  • 食器用スポンジで洗う
  • クッカーを弱火で加熱し、全体が温まったら火を止める
  • 底面全体が隠れる位のサラダ油を注ぎ、クッカーを回して全体に馴染ませる
  • 弱火〜中火で加熱し、うっすらと煙が立ってきたら火を止める

本だとサラダ油と言いつつオリーブオイルでやってるみたいですが、自分は家にある一般的なサラダ油でやってみます。

キッチンペーパーで油を全体に塗りのばす

チェック

  • 油をオイルポットに移す(無ければボウルでもOK)
  • クッカーに残った油をキッチンペーパーで塗りのばす

手間のかかる作業ですが、こういうのは愛着が湧いてくるので嫌いじゃないです。

再び加熱し、油を塗る工程を繰り返す

チェック

  • クッカーを再び弱火にかけ、煙が立つ前に火を止める
  • 熱いうちにキッチンペーパーに残った油を内側全体に薄くのばす
  • これを4、5回繰り返す

どうやら4〜5回でキツネ色になるらしいのに、いつまで経ってもあまり変化は見られません。このまま10回くらいやりましたが、結局あまり変わりませんでした。

最後は弱火にかけて作業完了

チェック

  • 仕上げに弱火にかける
  • 綺麗なキツネ色になり準備完了

最後の仕上げに弱火にかけ、煙が立つ前に火を止めて準備完了!

使う前から焦げたらどうしよう…とドキドキでしたが、何度繰り返しても本に書いてある「鮮やかなキツネ色」にはならず、ちょっとだけ色が変わってきたかなぁ程度。

正しい手順を踏んでいると思うのですが、本や他の方の様には全然なりませんでした…。でも焼く時に焦げ付いたりくっ付いたりしなければ別に問題は無いと思うので、ひとまずこれにて油慣らし終了です。

油慣らしはオリーブオイルがおすすめ?

実際に本に書かれている通りの手順をやってみましたが、キツネ色と呼ぶにはまだまだ。使った油の色が無色に近かったからかなぁと思います。

YouTubeで見かけた方はオリーブオイルでしたし、本の方もサラダ油と言いつつ、よく見るとオリーブオイルを使っていた様です。とは言え、どちらの油を使っていたとしても工程的にはしっかりやっているので問題ないでしょう。

持ち手が熱くなるので火傷に注意

弱火〜中火でやるのでそこまで熱くはなりませんでしたが、料理する時は持ち手が熱くなって油断していると火傷に繋がるので注意が必要です。

自分は素手でやりましたが、火傷防止のために油慣らしをする時はもちろん、料理する時はミトンや耐熱手袋を必ず準備した方が安全に出来ます!

料理をしてみての使い心地

油ならしが終わったので、いよいよ調理をしてみる事に!まずはオーソドックスにステーキと、ちょっとオシャレにパスタを作ってみました。

料理する時の注意点

火にかけて油を入れてすぐに料理を始めたいところですが、料理をする時にも準備が必要のようです。

チェック

  1. 弱火から中火にかけて加熱し、火を止めて油を入れて馴染ませる
  2. 弱火から中火で1分程度加熱し、火を止める
  3. クッカーがある程度冷めてから調理スタート

この工程はすっ飛ばしても料理は出来そうですが、これをする事で「より美味しく」料理が出来るらしいです。

また、調理する時も弱火から中火で行うのが焦げ付きにくくなるポイントらしいので、火加減に気をつけて使っていきます!

ステーキ肉を焼いてみると熱伝導率に難アリ!?

弱火から中火で焼くのがコツという事で、こんがりは焼けないのかなぁと思いつつ、とりあえず中火で焼いてみました。

ジューと音を奏でて食欲をそそる良い香りが漂います。

でもひっくり返してみると、アレ?

1番熱くなっていそうな真ん中の部分が焼けてない?

周りはしっかりとジューと音を立てて焦げ目もつき始めている中、裏返してもやっぱり真ん中の火の通りが悪い気がします。

さらにお肉が冷たかったからなのか、中心に熱が伝わりきらずに焼きムラが出来てしまいました。

火の当たる部分は焦げ付いているのに、真ん中はほとんど焦げ付いていません。

ステンレス単体ではこのような焼きムラが出やすいので、一般に使用されるフライパンはステンレスの間に熱伝導率の高いアルミを挟んだりする多層構造になっています。

しかし、これはコンロの火が当たらない部分以外は温度が高くならないという特徴がハッキリと現れた結果。この現象から、このクッカーは単層構造だと確信しました。

しかもしっかりと油慣らしをしたはずが、弱火〜中火でやっていても1回目の使用でこの焦げ付き。

「焦げ防止のコーティングがされていないから油慣らしをする」だけだと思っていましたが、そもそも「焦げ付きやすい単層構造のステンレス製」だから油慣らしが必要だったんですね。

このクッカーはステーキや目玉焼きなどの焼き物は苦手そうです。

焼き物が苦手ならばパスタを作ってみます

ステーキを焼いた印象はちょっと残念な感じになってしまいましたが、気を取り直して次はパスタを調理してみました。

クッカーのサイズに対してパスタは長いので、お湯を沸騰させてからボキッと半分に折って投入!

1人前を茹でるくらいなら問題ありませんが、クッカーの深さが浅めなので早茹でのものを選ばないと水分が足りなくなる恐れがありそう。

茹で上がる頃には結構お湯が無くなってきて少し不安になりましたが、今回使用した早茹で4分の麺なら大丈夫でした。

茹で上がったパスタに市販のソースをかけて再び火にかければ、ソースを前もって湯煎しておく手間も無く温めることが出来るので、調理はとても手軽でした!

クッカーで調理してみた感想は?

実際にクッカーを使って調理してみた結果、ステーキは残念な感じでしたがパスタとの相性は良かったです。熱伝導率が悪くても、お湯を沸騰させたりパスタを茹でる分には不便は感じませんでした。

それにこのチャムスのキャンプクッカーは見た目がオシャレでかなり「映えて」イイ感じ!器に盛り付けなくてもご覧の通り!

この手軽さは家での普段使いもアリですね!

ただし、こちらのクッカーはIH非対応なのでオール電化の家庭などでは使えません。それに電子レンジやオーブンも火傷や変形の原因になるので使用は厳禁です。

こんなにオシャレで普段使いも出来そうなのに、家の中でも使用範囲が限られてしまうのは勿体無い所です。

洗う時のポイント!重曹を使ったあとは再び油慣らしを!

いかに使う前の下準備をしても、使っていると焦げ付きからは逃れられません。

洗う時のポイントは傷を付けないようにスポンジで洗うことですが、それでも落ちない焦げは水に重曹を入れて沸騰させるとキレイに落ちる様です。

しかし、重曹を入れて汚れを落とした後は再び油慣らしをした方が良いみたいです。

焦げ付き易い上に、また油慣らしをしなければいけないのはマイナスポイント。初めは良くても、めんどくさがりの方は段々使う頻度が減る原因になる気がします。

チャムスの付録キャンプクッカーの総評は?

見た目はオシャレなチャムスのキャンプクッカーですが、実際に調理してみて思ったのは焼き料理が苦手な「用途を選ぶクッカー」だなと思いました。

パスタを作った感触は非常に良かったのですが、キャンプに欠かせない焼き料理が苦手なのはかなり大きなデメリット。

これは焦げ付き易いステンレス製の単層構造になっている事が原因だと思われます。だからこそ入念な油慣らしが推奨されているのでしょう。(デメリットな事だからか構造について一切記載がないのも不満!)

本の付録という性質上、これはコスト削減の犠牲になった部分だと思います。しかし、コストと一緒に機能面を削ったのは非常に残念。これではクッカーというより取っ手の付いたステンレス皿のようなものです。

一応使う逃げ道としては、焚き火で調理すればコンロと違って熱も中心に加わりやすいのでしょうが、焚き火だと火力調整が難しかったり、炎で周りが黒くなっちゃうんですよね〜。

自分はチャムスが好きなので気が向いた時にでも使おうと思ってますが、別にメーカーもデザインも気にしないよって方は特に選ぶ必要は無い商品だと思います。

使うまでの準備の必要も無く、フタも付いていて、それでいて焦付き防止加工が施されているクッカーなら他にいくらでもありますからね。

買った時は本の付録の想像を超えてくるか!?とワクワクしていましたが、実際に使ってみると残念な辛口評価となってしまいました。

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  • キャンプ歴7年ながら年間数回の未だに初心者キャンパー。日々のストレス発散の為、今年からはなんとしても年間10泊以上が目標。キャンプもしつつ車中泊も楽しむ30代です。

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