春~秋のシーズンに人気が集まるキャンプですが、冬のシーズンは他シーズンでは味わえない魅力や楽しみ方がたくさんあります。しかし、初心者キャンパーや荷物が多くなりがちなファミリーキャンパーにとっては、ハードルが高くなるのも確か。
そこで私が冬のキャンプでオススメしたいのが『キャンピングカーでの車中泊キャンプ』です。
キャンプブームとともにキャンピングカーの需要も高まっている現在、気軽にレンタカーで利用することもできるので、冬のキャンプを体験したい方やキャンピングカーでの車中泊を楽しんでみたい方はぜひ最後まで読んでみてください!
冬キャンプの魅力
初心者には難易度が高いと思われがちな『冬キャンプ』は、他のシーズンには味わえない魅力がたくさん。そこでまずは、ハマる人続出の『冬のキャンプ』の魅力をご紹介していきます。
人が少なく虫も出ない!
冬のキャンプはオフシーズンということもあり、夏に比べると圧倒的にキャンプ場が空いていることが多く、人気なキャンプ場でも予約を取りやすくなります。
わが家も冬キャンプを何度か体験していますが、平日であればほぼ貸切状態のところが多く、ソロキャンパーだけでなく家族でもゆっくりキャンプ場で過ごしたい方にオススメです。
また虫が出ることもほとんどないので、虫の苦手な方でも安心して楽しめますよ。
温かいキャンプ料理が冷えた身体にしみる
キャンプの定番といえばBBQですが、寒い冬におすすめなのは鍋料理やシチュー、スープなどの温かい料理。
食材の素材の味がしみわたった熱々な料理が、寒い冬のキャンプ場で、身体にしみわたり美味しさも倍増させます。
また霜が降りた寒い朝に、静かにゆっくりと味わうコーヒーは、なんとも言えない最高の時間を演出してくれます。
澄んだ空気の中で見上げる星が最高
冬のキャンプ場は温度が低く湿度が下がりやすく、他のシーズンに比べてかなり空気が澄み、星空がよりキレイに見えます。
天体観測といえば夏のイメージがありますが、寒い中で焚き火で暖をとりながら、コーヒー片手にオリオン座や冬の大三角をボーッと眺めるのも一興ですよ。
キャンプ場の雪景色が幻想的
寒い季節は雪景色を楽しめるのが魅力の一つ。昼間は大自然に降り積もった雪景色に陽の光がキラキラと照らされ、夕方になれば銀世界の雪景色から一点、橙色に照らされた雪山を楽しむことが出来ます。
そして朝には霜が凍り、目の前には白銀に輝く大自然を一望でき、まさに幻想的な美しい風景を味わえます。
焚き火がより一層楽しめる
キャンプの醍醐味の一つ『焚き火』を最も堪能できるのが冬キャンプの魅力です。
焚き火の暖かさと明るさが、冬キャンプのサイトを優しく包み込み、焚き火を囲んだ友人や家族との会話も自然に弾みますよ。
キャンプ中に入る温泉が最高
冷えた身体にしみ渡る温泉も、冬キャンプではたまらない要素です。近くにある日帰り温泉や温泉付きのキャンプ場を利用すれば、冷えた身体を温泉で温めたあと、そのまま就寝につけばぐっすり眠ることができるのでオススメです。
車中泊キャンプの魅力とは?
それでは初心者の方でも冬キャンプを楽しめるキャンピングカー車中泊キャンプの魅力をご紹介していきます。
荷物が少なくて済む!
防寒着や冬用のシュラフ、暖をとるための焚き火台や暖房器具など、どうしても荷物がかさばりやすいものが多くなるのが冬のキャンプの特徴です。特に人数の多いファミリーキャンパーだと、荷物が載りきらない…なんてこともあり得ます。
しかし、キャンピングカーであれば荷台スペースが広い上に、ファミリーキャンプで必要な大型テントやグランドシートなどは必要なく、荷物面による心配事もなく安心して冬キャンプアイテムを揃えることができます。
設営・撤収が簡単
テントを不要とする車中泊キャンプは、大型テントを建てる必要がなく、最低限のアウトドア用品だけで済むので、初心者の方でも設営や撤収作業をスムーズに行えます。
設営の手間がないということは、そのぶん設営の時間を節約できるので、テントの設営に時間をかけすぎてキャンプを楽しむ時間が減った…なんて心配はなく、テント泊より長い時間キャンプ場を満喫できる魅力があります。
室内エアコンやFFヒーターが使えて快適に過ごせる
キャンピングカーにはガソリンや軽油を燃料としたFFヒーターが備わっているものや、室内エアコンを搭載したモデルが多く普及しています。
FFヒーターのFFとは、「Forced draught balanced Flue systems(強制給排気式)」を略したもので、エンジンを切っていても使用することができる燃費のいいヒーターのことを指します。
ちなみに燃料を燃やした際に出る排気は、車外へ放出するため、車内の窓を開けて換気をおこなわなくても一酸化炭素中毒の心配はなく安心です。
FFヒーターを使用している際は音も静かなので、周囲に迷惑をかける心配もなく、暖かい環境で快適に車中泊を楽しめます。
テント泊より防犯面が安心
冬のキャンプは他のシーズンに比べて、キャンパーが少ないぶん、ゆっくりと楽しめることはメリットではあるものの、人目が減る分、防犯面では少し心配があります。
車中泊の場合はサイトを離れる際に大切なギアは車に入れて施錠することで、防犯性はテント泊よりも上がります。また就寝時も施錠できる環境だと安心して過ごせるので、特に防犯面に不安を感じる女性キャンパーにおすすめですよ。
ペット連れや赤ちゃん連れでも安心
私が感じている車中泊キャンプの1番のメリットは、何といってもペットや赤ちゃんも一緒にキャンプを楽しめるということ。室温だけでなく防音にも優れたキャンピングカーであれば、ペットや赤ちゃんがいても周囲のキャンパーに迷惑をかける心配も少なく、快適に過ごせます。
ママと子どもは車中泊、パパはテント泊でプチソロ体験も
ファミリーキャンパーのパパの中には「ソロキャンプも体験してみたい」「冬キャンプを体験したいけど極寒に耐えられるか心配」と思っている方も少なくないと思います。
そのため、「子どもや奥さんを置いて1人でキャンプを楽しむのは気が引けるな…」と思う方や「ソロキャンプの気分は味わいたいけど流石に1人は怖いし寒さも心配だな…」と思う方にオススメなのが、キャンピングカーの隣に敢えてテントを張るスタイル。
子どもやママは快適なキャンピングカーで車中泊を楽しみ、パパは隣に設営したテントで過ごせ、プチソロキャンプ気分を味わうことができます。
また、万が一夜中の極寒に耐えれない場合はFFヒーターで暖まったキャンピングカーに逃げ込むことも可能ですよ。
車中泊キャンプでの注意点!
車中泊キャンプの魅力をご紹介しましたが、注意しないといけない点を複数あるので、ご紹介していきます!
雪対策
冬のキャンプ場までは雪道が予想されます。一般車に比べるとキャンピングカーは車体や重量が大きいためスリップしやすくなります。
そのため、タイヤをスタッドレスに換えたり、チェーンを付ける対策が必要です。またキャンプする場所だけでなく、そこに行くまでの道路状況や積雪具合を確認することが大切です。
エンジンは切る
キャンプ場でエンジンを切ることはマナーの一つ。静かな冬のキャンプ場では特に音が響きやすくなるため、他のキャンパーに迷惑とならないようエンジンは切るようにしましょう。
また積雪によってマフラーが塞がれ、最悪一酸化炭素中毒で死に至ることもあるので注意が必要です。もし車内で調理する際は換気に注意し、一酸化炭素中毒チェッカーを利用すると安心です。
防寒対策は必須
いくらテント泊よりは快適な室温を保てるキャンピングカーで過ごせたとしても、外は極寒な上に定期的に車内の換気もしてあげる必要があります。
体調を崩さないためにも以下のような防寒対策をしっかり整えて車中泊に臨みましょう。
冬キャンプでの防寒対策
- 防寒着(肌着やアウター等)
- 寝袋や毛布
- ホッカイロや湯たんぽ
- ブランケット
- サンシェードやカーテン等
キャンピングカーでも眠りやすい環境、防犯対策は必須
キャンピングカーでの車中泊の場合、寝心地が良い環境や防犯対策も必要です。防犯面においては夜間も管理人がいるキャンプ場を利用するのがおすすめ。
また車内の施錠だけだなく、外から車内が見えないようにカーテンやサンシェードを利用するのも防犯対策として大切なポイント。
夜にぐっすり眠るためには、車を出来るだけフラットな場所に駐車し、簡易的なマットの場合は厚手で寝心地の良いマットを敷くなどの工夫をすることも大切ですよ。
エコノミークラス症候群に注意
車中泊で注意して欲しいのが、車内で長時間同じ体勢でいることです。その状況が続くと、足の血流が滞りエコノミークラス症候群になりやすくなります。
居住空間こそ保たれていますが、定期的にストレッチをしたり、外に出て軽い運動をしたりするなどの対策を行い、水分もこまめに取ることも大切なポイントです。
ペットや赤ちゃんを連れの場合は環境に慣れさせておくことが大切
赤ちゃんやペットによっては慣れない環境や揺れによるストレスによって体調を崩してしまう子もいるので、まずは軽くドライブだけして様子を確認してあげましょう。
そうして無理のない程度に少しずつキャンピングカーに慣らして、問題ないと判断できた後に車中泊をすると安心して過ごせます。
もし体調が優れず、症状が酷くなった場合には病院に連れて行ってあげることも念頭にキャンプ場近くの病院を事前に確認しておくことも大切ですよ。
まとめ
今回は冬におすすめのキャンピングカー車中泊キャンプの魅力や注意して欲しいことをご紹介しました。
『車中泊』や『冬キャンプ』と聞くと敬遠しがちな方でも、キャンピングカーであれば多少なりともハードルが下がり、快適に過ごしやすくなります。
冬キャンプに興味がある方やキャンピングカーに興味がある方は一度体験してみてはいかがでしょうか?テント泊とは違った魅力のあるキャンプを楽しめますよ♪
ギア
このライターが書いた他の記事
- 日毎
- 月間
- 殿堂
海辺やウッドデッキなどペグが打てない場所で活躍する「ウェイト」は家キャンプも快適に
愛知県春日井市に手ぶらBBQ施設「BBQ SPOT KASUGAI」グランドオープン
SOTOレギュレーターストーブ「Range ST-340」使用レビュー!ST-310とは何が違う?
初代サーカスTCは名作テント!廃盤になっても色褪せない魅力がここにはある!
リニューアルしたリバーパーク犬飼をレビュー!犬連れキャンプにはドッグランサイトがおすすめ
RATELWORKSの新作ウィングタープ「NEMOS(ネモス)」で日陰を自在にコントロール
ホームセンターのキャンプ用品はコスパが良くて初心者におすすめ!DCMの「フォールディング焚き火コンロ」
輻射熱対策で使いたい!軽量コンパクトな遮熱板&ガス缶カバー8選
林道なのに海を見ながら走れちゃう!?ちょっと変わった関西地方の林道をご紹介します
大量の荷物が楽に運べてキャンプがより快適に!かさばるギアをまとめて運搬
学校橋河原キャンプサイト詳細|焚き火も可能で超人気の無料キャンプスポット紹介
千葉の勝古沢キャンプ場で猫に癒されながら冬のハンモック泊してきました
キャンプ好き必見!ヨド物置とColemanのコラボ第2弾、新モデルストレージが登場
柚木の川原(山崎川原)キャンプサイト詳細|無料キャンプができる都内の野営地を紹介
【長良川河川敷で無料キャンプ】野営気分が楽しめる美濃橋のキャンプスポットを紹介
角田大橋河川敷キャンプエリア詳細|利用者マナーが良く初心者にもおすすめの野営スポット紹介
調理から食卓まで一台二役!VASTLANDからコンパクトアルミバーナーテーブルが登場
アルコールストーブの燃料は消毒用・除菌用アルコールで代用できる?アルストの燃料について考えてみた
南アルプスの女王「仙丈ヶ岳」日帰り登山は可能?失敗しないポイントまとめ【コースタイム・難易度・バス時刻表】
秋のキャンプを快適に!Alpen Outdoorsからキャンパー目線に立った新商品6点が登場
茨城県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット11選
埼玉県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット15選
千葉県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット14選
神奈川県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット20選
群馬県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット10選
東京都の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット14選
キャンプで使えるロープワーク一覧+ロープのまとめ方【15種類】
関東のおすすめキャンプ場30選!現地取材で分かった本気でおすすめできるキャンプ場一覧
東北で冬キャンプができるキャンプ場32選!通年営業のおすすめキャンプ場一覧
40Lバックパックでソロキャンプを楽しむ装備一式と詰め方のコツ