森進一の歌で全国的に知られるようになった北海道の岬。北海道の真ん中を走る日高山脈の最南端に位置するのが「襟裳岬」です。
歌詞では「襟裳の春は、何もない春です」と歌われていましたが、岬から沖合に約2kmも続く岩礁など雄大な自然の景色が魅力で、全国から多くの観光客が訪れる人気スポット。
この「襟裳岬」へ車で10分ほどの場所にあるキャンプ場が「百人浜オートキャンプ場」です。今回はモニターツアーで百人浜オートキャンプ場のキャンピングトレーラーに宿泊してきたのでレポートします。
目次
百人浜オートキャンプ場へのアクセス
百人浜オートキャンプ場があるのは、北海道の東南端に位置する「えりも町」です。
筆者が住む旭川市からは国道237号線を車で約5時間30分。距離にして310km以上離れた場所にあります。札幌からは日高自動車道と国道235号線を経由して、約230kmで車で約4時間の移動になります。
広尾町からは、黄金道路とも呼ばれる国道336号線の断崖絶壁が続く海岸線を走ります。
道道34号線に入って、やがて左手に約10㎞の砂浜が続く「百人浜」が見えてくると百人浜オートキャンプ場の案内看板があるので、案内に従って進みます。百人浜は良い波があるため人気サーフスポットになっていて、道内各地からたくさんのサーファーが訪れます。
なお、「百人浜」の名前の由来ですが、その昔に南部藩の御用船が難破して、浜に打ち上げられた100人もの人たちが寒さや飢えで亡くなったことからつけられたそうです。ちょっと怖いですね。
百人浜オートキャンプ場の施設紹介
百人浜オートキャンプ場の敷地に入ると、左手に駐車場、右手に管理センターがあるので、管理センターで受付を行います。受付の時間は午後1時~午後7時。
午後7時から翌朝7時までは入口のゲートが閉まるので注意が必要です。
管理センター
管理センターには、トイレ、コインシャワー、コインランドリー、自動販売機、公衆電話があります。トイレはバリアフリーになった身障者用トイレも設置されていました。
百人浜オートキャンプ場の利用期間は4月20日~10月20日で、オートサイトが19区画とバンガローが10棟の他に、フリーのテントエリアがあります。
施設名 | 百人浜オートキャンプ場 |
---|---|
所在地 | 北海道えりも町字庶野102-5 |
予約・お問い合わせ先 | 01466-4-2168 |
営業期間 | 4月20日~10月20日 |
チェックイン | 13:00~19:00 |
チェックアウト | 7:00~10:00 |
オートサイト
キャンプ場内の通路は、時計回りで一方通行になっていて、最初にあるのがオートサイトです。
19区画あるオートサイトは、AC電源とバーベキュー用の炉がついています。区画は比較的狭く、大型のテントとタープを張ると区画に収まらないかもしれません。
バンガロー
そもそも森に囲まれた静かな環境の「百人浜オートキャンプ場」ですが、敷地の奥のさらに静かな場所には、4人用のバンガローが10棟あります。
テラス部分には木製のテーブルとイスもあり、雨の日でもくつろげそうです。また屋外にはオートサイトと同じく専用のバーベキュー用の炉がありました。
テントエリア
バンガローが立ち並ぶエリアを抜けると、通路の左右はテントエリアです。
車は乗り入れできませんが、管理センターには荷物を運ぶためのリアカーが用意されていました。
それぞれの利用料金は次の通りです。
オートサイト 19区画 |
1泊 3,190円 電源・野外炉 |
---|---|
テントエリア 100張 |
大人310円、小人200円 |
バンガロー 10棟 |
1泊 5,330円 日帰り(10:00~15:00)2,660円 電源、野外炉、キャンピングテーブル、二段ベッド、照明 |
今回モニターで体験した「MobiHo」
今回、宿泊したのはキャンピングトレーラーを宿泊施設とする「MobiHo」。
観光庁の「地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業」で採択された『えりも観光協会』が企画したモニターツアーに参加したため、無料で利用することができました。
今シーズン、モニターツアーで利用者のアンケートを集めて、来シーズン以降の運用を考えているようです。
では、「MobiHo」の車内をご紹介します。
進行方向に向かって左側には常設の2段ベットがあります。広くはありませんが、大人でも十分寝ることができます。
前の部分には大きな窓があり、外の景色を眺めながらくつろげる対面式のダイニングが設置されています。
なお、ダイニングを展開するとベットに変身。2段ベッドと合わせると3名まで宿泊可能です。
家庭用のエアコンがついているため、冷暖房が調整できホテル並みに快適です。
大容量の冷蔵庫も付いていたので、食材や飲み物を冷やして保管することができます。
今回は車内は火器厳禁で、水の使用もできませんでしたが、キャンプ場なので炊事場やトイレ、コインシャワーがあるため、まったく不自由はありません。
バンガローの方が室内は広いですが、「MobiHo」の車内はコンパクトながらも装備が充実していて、快適な時間を過ごすことができました。ぜひ、来シーズンから本格稼働して欲しいですね。
コンブボートクルーズ
「MobiHo」に宿泊した翌日は、コンブボートクルーズでした。コンブボートクルーズとは、コンブ漁で使用する漁船に乗って襟裳岬の先端を海から眺める内容です。
岩の上で寝そべるゼニガタアザラシの姿も見ることができます。
なおコンブボートクルーズはモニターツアーだけの企画ではなく個別に申し込みができるので、百人浜オートキャンプ場に宿泊したらぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
百人浜オートキャンプ場のまとめ
百人浜オートキャンプ場は襟裳岬や豊似湖など美しい景色のスポットへもアクセス抜群です。森に囲まれた静かなキャンプ場で、オートサイトにはAC電源、管理センターにはコインランドリーやコインシャワーと設備も充実しています。
今回はモニターツアーで「MobiHo」に宿泊しましたが、オートサイトやテントサイトも使い勝手が良さそうです。
ギア
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