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琵琶湖どーん「霊仙山」360度カルスト台地の大パノラマが広がる絶景の山

琵琶湖どーん「霊仙山」360度カルスト台地の大パノラマが広がる絶景の山

滋賀県にある霊仙山からは標高1000m程度の山とは思えない異次元の絶景を体験できます。広大な山頂台地に広がるカルスト地形は、はっきりいって圧巻です。開けた山頂からは、琵琶湖や日本百名山の伊吹山、日本アルプスの山々を一望できる360度パノラマビューの絶景が広がります。

標高の割には登りごたえがある山なのですが、絶景ハンターの筆者としてはずっと登ってみたかった山です。今日は360度カルスト台地のパノラマビューが広がる絶景の山「霊仙山」のご紹介です。

広大な山頂台地から望む360度パノラマビューの絶景「霊仙山」

広大な山頂台地から望む360度パノラマビューの絶景「霊仙山」

滋賀県米原市と多賀町にまたがる「霊仙山(りょうぜんざん)」は、北陸自動車道米原インターから車で約10分。鈴鹿山脈の最北に位置する標高1,094mの山です。

7合目より先に広がる広大な山頂台地は「近江カルスト」の一角をなしていて、石灰岩が侵食されて出来たカレンフェルト(石灰岩の溶食で出来た溝状の地形)やドリーネ(石灰岩の溶食で出来た穴)などのカルスト地形を拝むことが出来ます。

霊仙山は「花の百名山」に選定された山で

霊仙山は「花の百名山」に選定された山で、季節ごとに様々な高山植物を見ることができます。特に福寿草が咲く3月~5月と、紅葉シーズンは大変混雑するんだそうです。花の百名山以外では、ぎふ百山、関西百名山にも選定されています。

霊仙山標高が1000メートル程度の山にも関わらず周りに木々が殆ど無く

霊仙山は標高が1000m程度の山にも関わらず周りに木々が殆ど無く、360度パノラマビューの山です。これは霊仙山が石灰岩質の山でアルカリ性が強く、木々が育ちにくい為です。霊仙山にある3つの山頂からは琵琶湖や日本百名山の伊吹山、日本アルプスの山々を一望できます。

霊仙山は標高の割には登りごたえがあり

霊仙山は標高の割には登りごたえがあり、しかも駐車場から登山口までが遠く、トイレも無いなど、なかなかハードな山行が予想されます。それでも多くの登山者が訪れる人気の山なんだそうですよ。山頂にはどんな絶景が待ち構えているのか期待大です。

「霊仙山」登山コース

霊仙山の登山ルート案内図

出典:霊仙山遭難防止マップ - 米原市

霊仙山登山道は5つあるのですが、そのうち2つは土砂崩れで閉鎖になっています。現在使える登山ルートは3つです。コース別で簡単に説明します。

1.榑ヶ畑(くれがはた)登山道から登頂する

  • 最も定番で人気のコース。山頂までの最短ルートでもあります。登山道周辺には駐車場がありません。最寄りの駐車場は登山口から3.4キロ離れた場所にある有料の駐車場を利用します。
  • 最寄りの駐車場は「醒井養鱒場駐車場」(駐車可能台数約200台/600円/トイレ無)
  • 標高差約900m/片道約7.2km/約180~210分程度

2.西南尾根登山道から登頂する

  • 今畑登山口か、落合登山口周辺から登山ができる中級者向けコースです。登山道近辺には基本駐車場がなく、辛うじて5~15台車を停めるスペースがあります。登山口周辺は廃村でトイレをはじめお店が無いので注意が必要です。
  • 最寄りの駐車場は無し。登山口周辺に駐車スペースらしい路肩が数か所あるそうです
  • 標高差約700m/片道約4.5km/約150~180分程度

3.柏原登山道から登頂する

  • 電車で登山ができるコースです。柏原登山口までは駅から徒歩15分です。登山口周辺には駐車場が無いので電車で登山される登山者向けです。距離が長いので体力がある登山者向けといった印象です。
  • 最寄りの駅は東海道本線「柏原駅」
  • 標高差約900m/片道約10km/約200~230分程度

今日は山頂までの最短ルートで定番のコース

今日は山頂までの最短ルートで定番のコース。榑ヶ畑(くれがはた)登山道から山頂を目指すコースをご紹介いたします。

醒井養鱒場駐車場から榑ヶ畑登山口へ

醒井養鱒場駐車場から榑ヶ畑登山口へ

登山口である榑ヶ畑登山口の周辺には駐車場が無いので、登山口から約3.4km離れた「醒井養鱒場(さめがいようけいじょう)」にある駐車場が最寄となります。

日本でもっとも歴史のあるマス類の増養殖施設で、水族館やさかな学習館のほか料理店・売店がある施設です。

登山利用の場合、駐車料金は600円

登山利用の場合、駐車料金は600円と値上げされていました。約200台程度の車を停める広さがあります。

醒井養鱒場のトイレが利用が可能

醒井養鱒場のトイレが利用可能なのは嬉しいポイントです。トイレは駐車場より先には無いので先に済ませておきましょう。自動販売機もあるのはありがたいですよね。

登山道へ続く林道は

登山道へ続く林道が駐車場前の道路の先にあります。この先には駐車スペースはありません。榑ヶ畑登山口までは距離にして約3.4km。45~60分程度の道のりです。

林道はアスファルトで舗装された

林道はアスファルトで舗装された歩きやすい道ですが、登山靴で歩くのは正直しんどいです。しかも距離が長く、全体の山行の半分の距離が林道歩きです。結構体力を消耗します。

林道を半分ほど進むと

林道を半分ほど進むと、車両通行禁止の看板にさしかかります。

距離は長いのですが

距離は長いのですが、景観の良い道です。とはいえ、登山口までが果てしなく遠く感じます。

榑ヶ畑登山口に到着です

榑ヶ畑登山口に到着です。ここからがやっと登山のスタートといった感じです。

榑ヶ畑登山口から2合目の汗拭峠を目指す

榑ヶ畑登山口から2合目の汗拭き峠を目指す

榑ヶ畑登山口からは砂利道の林道が暫く続きます。左側に休憩所と登山ポストがあるので、登山届を忘れずに提出しましょう。

2合目の汗拭峠までは

2合目の汗拭峠までは距離にして約500メートル。標高を120メートル程度あげていきます。はじめは樹林帯の緩やかな道を進みます。

登山道には沢山の石垣が残っていますが

登山道には沢山の石垣が残っていますが、このあたりは榑ヶ畑集落跡で、かつては村があった場所なんだそうです。現在は廃村となっています。

廃村の先になにやら小屋と簡易トイレが見えます

廃村の先には、なにやら小屋と簡易トイレが見えます。残念ながらトイレは使えなくなっているようです。

この建物は「山小屋かなや」

この建物は「山小屋かなや」で、かつては山小屋とキャンプ場だったようです。現在は営業していないみたいですね。

山小屋かなやから先が汗拭峠です

山小屋かなやから先が汗拭峠です。名前の通り、汗をかきそうな急登が続きます。

たしかに急な登りが続き、きつかったのですが

たしかに急な登りが続き、きつかったのですが、汗拭峠という名前のインパクトのお陰で心の準備が出来ていたので、難なくクリアできました。そこまで急な登りではないことも幸いしました。

急な坂を登りきると2合目の汗拭き峠分岐に到着です

急な坂を登りきると2合目の汗拭き峠分岐に到着です。西南尾根登山道の合流地点でもあります。

3合目を目指す

3合目を目指す

引き続き樹林帯の山道を歩きます。登山道は狭いとはいえ、人気のルートだけあって踏み跡がしっかりと残っていて歩きやすい印象です。

途中に細い尾根と木々のトンネルが

途中に細い尾根と木々のトンネルが美しい登山道を歩きます。5合目までは樹林帯が続きますが、そのなかで最も絶景なポイントです。

3合目の標識です

3合目の標識です。意外とあっさりと到着しますよ。

4合目を目指す

4合目を目指す

4合目は登りが急になり、足場の悪い岩場の山道が続きます。ロープもあるので多少は安心できます。

岩場を抜けると標識がみえてきます

岩場を抜けると標識がみえてきます。この先は急な登りが続きます。

ひたすら登りごたえのある山道を登ります

ひたすら登りごたえのある山道を登ります。つづら折りになっているのでそこまで大変ではありませんよ。

登山道の至る所にこのような標識があります

登山道の至る所にこのような標識があります。これは遭難した時に、どのあたりに居るか判り易くするための目印です。霊仙山は遭難が多い山として有名なんだそうですよ。

4合目の標識です

4合目の標識です。3合目よりも距離が長く感じました。この先は更に距離が長く感じる山行が続きます。

5合目の見晴台を目指す

5合目の見晴台を目指す

5合目へと続く道は広場のような樹林帯が続きます。段々と開放感が増していきますよ。

歩いていて大変気持ちの良い道です

歩いていて大変気持ちの良い道です。ちょっとした休憩も取りやすい広い登山道はありがたいですよね。

暫くすると景色開けてきました

暫くすると景色が開けてきました。いよいよ樹林帯は終わりでしょうか。

5合目の見晴台に到着です。

5合目の見晴台に到着です。心なしか石灰岩の露出が増えてきました。肝心の見晴らしはどんなものでしょうか。

見晴台からの景色は街並みを見下ろすような風景でした

見晴台からの景色は街並みを見下ろすような風景でした。ここまで樹林帯が続いたので、久しぶりの景色にちょっとした喜びを感じます。

6合目を目指す

6合目を目指す

6合目あたりから更に登りがきつくなってきます。一瞬、景色が開けたかとおもうと、また樹林帯に突入です。

山道の先には空が見えるのですが

山道の先には空が見えるのですが、なかなか到着しません。近いようで遠い空です。6合目は思っていた以上に長く感じます。

段々と空が近づいてきました

段々と空が近づいてきました。そろそろ森林限界を超えそうでしょうか。

6合目に到着です

6合目に到着です。空が目の前なのに、なかなか樹林帯を抜けないのでとても長く感じました。

7合目のお猿岩を目指す

7合目のお猿岩を目指す

7合目までの道のりは、霊仙山のターニングポイントです。長くて急な登山道の先には信じられない景色と別の意味での絶望が待っています。

近いようで遠い森林限界が

近いようで遠い森林限界が、やっと目の前まで迫ってきました。樹林帯を抜けた先にはカレンフェルトの丘が広がります。

後ろを振り返ると絶景が広がります

後ろを振り返ると絶景が広がります。標高1000メートル未満で森林限界を迎える山は珍しく、まるで2000メートル級の山に登っているような感覚になります。

見晴らしの良いカルスト地形が広がる山容ですが

見晴らしの良いカルスト地形が広がる山容ですが、7合目までの道のりは、いままでの山行で最も急傾斜で滑りやすい足場の悪い道を登ることになります。

登山道らしい道は無く

登山道らしい道は無く、滑りやすいザレ場(滑りやすい道)の急登が続きます。7合目までも近いようで遠い道のりです。

登りはまだ良いのですが

登りはまだ良いのですが、下山も同じルートを使うので大変です。本当に急斜面で滑るので注意が必要ですよ。

急斜面を登りきると7合目のお猿岩に到着です

急斜面を登りきると7合目のお猿岩に到着です。個人的には7合目までの滑りやすい急斜面の登山道が一番きつかったです。

お猿岩は、恐らく岩が猿

お猿岩は、恐らく岩が猿のように見えるからそう名付けられたんだと推測できるのですが、猿のような岩は周りを見渡しても見つけることが出来ませんでした。岩に動物の名前を付けて名所にしたのは良いものの、そう見えないスポットが多いのは登山あるあるではないでしょうか。

8合目のお虎ヶ池と霊山神社を目指す

8合目のお虎ヶ池と霊山神社を目指す

7合目から先は広大な山頂台地が広がる開放感たっぷりの道のりが続きます。終始絶景続きでなかなか足が前に進まなくなります。まさにボーナスステージです。

霊仙山は目の前に見えるのですが

霊仙山は目の前に見えるのですが、山頂へのルートは物凄く大回りをして裏側まで進む必要があります。近いようで遠い山頂です。霊仙山はあらゆるスポットが近いようで遠いという、ドSな山です。

比較的緩やかな道が続き

比較的緩やかな道が続き、少しづつ高度を上げていきます。周りには遮るものがないので、日焼け対策が必要です。

8合目手前までは緩やかな登りが続きます

8合目手前までは緩やかな登りが続きます。目の前の丘を越えていきましょう。

丘を下った先に鳥居が見えますね

丘を下った先に鳥居が見えますね。8合目は目の前です。

8合目標識に到着です

8合目標識に到着です。目の前に見える池がお虎ヶ池で、カルスト台地の窪みにできた小さな池です。

お虎ヶ池の手前にある鳥居は

お虎ヶ池の手前にある鳥居は、霊山神社です。 霊仙山のシンボル的なスポットの1つですね。

9合目の経塚山を目指す

9合目の経塚山を目指す

霊山神社より先には3つの山頂が目の前に広がる広大な台地を進んでいきます。アップダウンが激しい道のりです。

右手に見える山が経塚山です

右手に見える山が経塚山です。8合目からは標高差70メートル程度なのですが、アップダウンが激しいので足腰にきます。

後ろを振り返ると稜線が美しい

後ろを振り返ると稜線が美しい開放感のある絶景が広がります。周りの山々と比べても、明らかに霊仙山だけ木々が生えていない異質の光景ですよね。

経塚山までは距離にして600メートルほどなのですが

経塚山までは距離にして600メートルほどなのですが、近いようで遠く感じてしまいます。なかなか山頂が見えません。

山頂手前からは道なき道を登るイメージです

山頂手前からは道なき道を登るイメージです。ゴツゴツとした石灰岩と急斜面を登ります。

9合目にある経塚山に到着です

9合目にある経塚山に到着です。標高1,040メートル。ちゃんとした山なのに山頂の標識が無く、9合目扱いという、かわいそうな山です。

経塚山は周りに遮るものが何もが無く

経塚山は周りに遮るものが何も無く、360度パノラマビューです。日本百名山でもある伊吹山は、経塚山からが一番近くに見えます。

反対側をみるとラスボスの霊仙山がそびえたちます

反対側をみるとラスボスの霊仙山がそびえたちます。右の山が霊仙山山頂で、左の山が霊仙山最高点です。まずは霊仙山山頂を目指しましょう。経塚山から右に大きく曲がって山頂を目指します。

霊仙山山頂へ

霊仙山山頂へ

霊仙山山頂までは距離にして600メートル程度。一度下って、登り返します。

折角頑張って登ったのに

折角頑張って登ったのに、一番下まで下るのは辛いですよね。下ったということはまた登らないといけない訳です。矢張り霊仙山はドSな山です。

山頂目指して登り返します

山頂目指して登り返します。壮大なカルスト台地の山容は本当に美しく、山自体が絶景です。

山容の標識でしょうか

山頂の標識でしょうか。登り切った先に標識が見えてきました。期待が高まります。

期待を込めて登り切った先にあったのは分岐の標識でした

期待を込めて登り切った先にあったのは分岐の標識でした。ここは霊仙山の分岐点のようです。霊仙山山頂は、この先を更に登るようです。

目の前に見える山こそ

目の前に見える山こそ、本当の山頂のようです。偽ピーク(山頂と見せかけて違う)に騙されましたが、気を取り直して登りましょう。

最後の最後まで急斜面で登りごたえがありましたが

最後の最後まで急斜面で登りごたえがありましたが、今度こそ山頂のようです。標識らしきものが見えます。

霊仙山山頂です

霊仙山山頂です。標高1,094メートル。7合目からはボーナスステージ続きでしたが、その先が本当に長く、近いようで遠い山頂でした。

霊仙山は本当に人気の山のようで

霊仙山は本当に人気の山のようで、山頂の標識で撮影待ちの行列が出来ていました。苦労して登ったので、記念撮影はばっちり撮りたいですよね。

霊仙山からの景色

霊仙山からの景色

霊仙山には周りを遮る高い山がなく、360度パノラマビューの絶景が広がります。

東方向には日本アルプスの山々

東方向には日本アルプスの山々が見える筈なのですが、霞んでいてよく見えませんでした。残念です。

西方面には日本最大の湖

西方面には日本最大の湖、琵琶湖や比良山系の山々を望みます。

北方向には日本百名山の伊吹山

北方向には日本百名山の伊吹山を見渡すことが出来ます。

本来であれば山頂がゴールなのですが

本来であれば山頂がゴールなのですが、霊仙山には山頂のほかに、最高点というもう一つの山頂が存在します。山頂よりも高い山があるなんて不思議ですよね。早速目指してみましょう。

霊仙山最高点へ

霊仙山最高点へ

一旦分岐点のある場所まで下山します。霊仙山最高点までは距離にして200メートル弱ですが、登り返しがあるので足腰に負担がかかります。

ここまで7キロ以上を歩き続け

ここまで7キロ以上を歩き続け、2つの山頂を登り下りしてきたわけです。目の前のゴールが果てしなく遠くに感じてしまうのは気のせいでしょうか。

霊仙山最高点手前までは

霊仙山最高点手前までは比較的歩きやすい坂道が続きます。

山頂手前で登りがきつくなり

山頂手前で登りがきつくなり、石灰岩がむき出しのカルスト地形を登ります。

最後の坂を登りきると石灰岩に囲まれた標識

最後の坂を登りきると石灰岩に囲まれた標識が見えてきました。

霊仙山最高点に到着です。標高1,098メートル

霊仙山最高点に到着です。標高1,098メートル。経塚山同様、ちゃんとした山頂の標識が無く、案内標識扱いで、同じ霊仙山なのに扱いがかわいそうな山です。

言うまでも無く霊仙山最高点

言うまでも無く霊仙山最高点も360度パノラマビューの絶景が広がります。本当にお腹がいっぱいになるまで絶景を満喫できました。

霊仙山は基本、同じルートを使って往復するピストンルート

霊仙山は基本、同じルートを使って往復するピストンルートですが、体力や脚力に自信があるかたは周回ルートで下山も可能です。さすがに筆者は体力を消耗してしまったので同じルートを使って下山しました。

霊仙山に登ってみてわかったこと

霊仙山に登ってみてわかったこと

霊仙山は7合目より先は大パノラマが広がり、異次元の絶景を体験できる素晴らしい山でした。霊仙山に登ってみてわかったことをまとめました。

広大な山頂台地に広がるカレンフェルトの雄大な絶景は圧巻

広大な山頂台地に広がるカレンフェルトの雄大な絶景は圧巻

霊仙山の最大の魅力は、7合目より先に広がる広大なカルスト地形ではないでしょうか。360度大パノラマの絶景は、滅多に拝むことが出来ない貴重な絶景です。目の前に見晴らしの良い絶景が広がり、なかなか足が前に進まない山でした。

360度パノラマビューの絶景

360度パノラマビューの絶景

霊仙山には周りを遮る高い山がなく、360度パノラマビューの絶景が広がります。東方向には日本アルプスの山々、西方面には日本最大の湖、琵琶湖や比良山系、北方向には日本百名山の伊吹山を見渡すことが出来ます。

頂上が2つもある謎の山

頂上が2つもある謎の山

通常であれば2つの峰からなる双耳峰ではない限り、山頂は1つの山につき、1つしかありません。ところが霊仙山には山頂と最高点の2つの山頂が存在する不思議な山です。更に9合目の経塚山を含めると、3つの頂上があります。広大な山頂台地に3つの山がそびえたつ、アップダウンの激しい山登りを楽しむことが出来ます。

トイレが無い

トイレが無い

霊仙山までは片道7km程度と距離が長いうえに、途中に一切のトイレが無りません。山頂付近にある避難小屋にもトイレが無く、これは不便でした。何人かの登山者はお花摘みに行ってましたよ。

遭難が多い山で有名

遭難が多い山で有名

霊仙山は標高の割りにはハードな山行で、登山ルートによっては道が整備されていなくて迷いやすく、崩落等で閉鎖された登山ルートも多々あります。霊仙山は遭難が多い山として有名なんだそうですよ。登山届は必ず提出の上、山岳保険にも加入したいところです。

ご褒美感が半端ない異次元の絶景が広がる山

ご褒美感が半端ない異次元の絶景が広がる山

霊仙山は標高1000メートル程度と低山の部類に入るにも関わらず登りごたえがあり、なかなかハードな登山でした。しかし、7合目より先はまるで2000メートル級の山のような壮大な景色が広がり、山頂までボーナスステージが続くという、ご褒美感が半端ない山でしたよ。

サクッと登れる山ではありませんが、苦労した先に待ち受ける異次元の景色は登ってよかったと思うレベルで絶景です。絶景好きであれば一度はチャレンジして頂きたい山です。

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ギア
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