まるで業界用語？キャンプで使いがちなキャンプ用語・フレーズを例文付きでご紹介

「レア幕ポチって金欠で。いや～、、沼から抜け出せなくて」

この意味が分かる人は末期症状の立派なキャンパーさんです。そんなキャンプをしない人からしたら「何言ってんの？」となりそうな、キャンプで使いがちなキャンプ用語・フレーズを例文と翻訳付きでご紹介いたします。

キャンプで使いがちなキャンプ用語・フレーズ
その他キャンプで使いがちなキャンプ用語
全部知っていたらキャンプ沼確定です！

キャンプで使いがちなキャンプ用語・フレーズ

キャンプをしない人には全く通じない専門用語は沢山あります。まとめるとキリが無いので、日常会話やキャンプ場で使いがちなフレーズだけをまとめて、以下に属する専門用語は割愛させて頂きました。

キャンプ道具の名称全般	例：シェラカップ・ガイロープ・フットプリント・ペグ・メスティン
キャンプ中の行為	例：ペグダウン・バトニング・直火・野営・プレヒート
パーツ名	例：グロメット・シーム・前室・グローブ・ショックコード
略語	例：スノピ・シェルコン・マキスト・ふもと・エリステ
隠語	例：ピーカー・鹿番長・コールマニア・雪頂

それではいってみましょう！

ギア

キャンプを始めて真っ先に覚えるキャンプ用語。それが「ギア」です。ギアは「道具」のことで、キャンプ以外の趣味の世界でも結構使われています。最も汎用性が高く、頻繁に使われる「言いたいだけワード」の筆頭ではないでしょうか。

例文

「そのギア、どこで買ったの？」
➧そのキャンプ道具、どこで購入したのですか？
「欲しかったギアをゲットしてさぁ」
➧欲しかったキャンプ道具を手に入れたよ。

幕

ずばり「テント」のことで、何故か「ギア」と言わないのは面白いなと思いました。ギアの次に言いがちな「言いたいだけワード」の代表格です。テントのことを「幕」と言い出したら、どっぷりキャンパーです。使用頻度やバリエーションが多いフレーズです。

例文

「その幕、どこの？」
➧そのテントはどこのメーカーのテントですか？

応用編

「新幕買った！」
➧新しいテントを購入しました。
「幕内が快適！」
➧テントの中は快適です。
「すげー！ビンテージ幕じゃん！」
➧素晴らしい。古くて価値が高い、年代物のテントではないですか！
「レア幕ポチって金欠で。！いや～、、沼から抜け出せなくて」
➧ 入手困難な貴重なテントを購入したので、お金がありません。キャンプの魅力から抜け出せません。
「やっぱ軍幕だよね」
➧やはり世界各国の軍で使われている野営テントは最高です。

沼

キャンプにどっぷりハマり、欲しいキャンプ道具がどんどん増えて物欲が底なし沼になる状態や、あらゆるキャンプ道具を調べ尽くす様のことで、キャンプ以外の趣味の世界でも結構使われています。キャンプにハマっているか否かのバロメーターにもなるワードです。

さらに末期症状になると、特定のキャンプ道具の収集に特化した沼に陥り、代表的なものとしてランタンに魅せられた「火器沼」「ケロ沼」等があります。

例文

「沼だわ～」
➧キャンプは足を踏み入れるとなかなか抜け出すことができませんね。

応用編

「沼落ちしたよ」
➧キャンプの魅力に取り憑かれたよ。
「沼に行ってくる」
➧アウトドアショップに行ってきます。
「武井バーナーぽちった。いよいよケロ沼か？」
➧灯油が燃料の加圧式バーナー〔※武井バーナー〕を購入しました。いよいよ灯油が燃料のランタンやストーブといったキャンプ道具に魅了されてしまったのでしょうか？
「3つ持ってるくらいで火器沼を語るなよ！」
➧ランタンを3つ持っているからと言って、ランタンに詳しくなったと思わないでください！

～キャン

キャンプや日常会話で頻繁に使うフレーズかもしれません。誰とキャンプに行ったのか。キャンプをした期間や時期。といった具合に、キャンプに対する行為や内容、状態を表します。

例文

「デイキャンだからお酒飲めないなぁ」
➧日帰りキャンプなので飲酒できないですね。
「またグルキャンしたいね！」
➧また団体でキャンプをしたいです。
「ソロキャンデビューしたよ」
➧初めて一人でキャンプに行きました。
「冬キャンがこんなに楽しいとは思わなかったよ」
➧冬にキャンプをするのがこんなに楽しいとは思いませんでした。
「子供も大きくなったし、これが最後のファミキャンかもしれないな」
➧子供が大きくなったので、ファミリーでキャンプに行けるのはこれが最後かもしれないです。
「久々にデュオキャンしてくるよ」
➧久しぶりに2人（恋人・夫婦等）でキャンプしてきます。

～キャンパー

キャンプをする人のことです。初心者からベテランまで、キャンプをする人は全てキャンパーなのですが、会話で使用する場合、どういったキャンプ形態なのかや、経歴などを表す時に使うケースが多い印象です。

例文

「今日のふもとは、いつもよりキャンパーが多いなぁ」
➧今日のふもっとっぱらキャンプ場は、いつもよりもキャンプをする人が沢山います。

応用編

「初心者キャンパーです。よろしくお願いします。」
➧キャンプ初心者です。よろしくお願いします。
「基本、ひきこもりキャンパーかも」
➧基本的に、テントの中から出てこないキャンプ形態かもしれません。
「どのギアもオシャレでかっこいいですね！オシャレキャンパーじゃないですか！」
➧どのキャンプ道具もお洒落でかっこいいですね。お洒落なキャンプをする人ですね。
「ヒロシさんは憧れのソロキャンパーです。」
➧2020ユーキャン新語・流行語大賞に選出された芸能人。ヒロシさんは、一人でキャンプを楽しむ憧れの人です。

～スタイル

スタイルとは、その名の通りキャンプスタイルのことで、主にキャンプのレイアウトであったり、テーマを指します。キャンプをしていくうちに、それぞれのキャンプのスタイルや、目指すスタイルが見えてくるので、キャンプでの会話でよく使われがちなフレーズです。

例文

「どんなスタイルがかっこいいと思う？」
➧キャンプでのレイアウトやテーマは、どういった形がかっこいいと思いますか？

応用編

「お座敷スタイルは人をダメにするね」
➧イスを使わないで直に床に座る様式は動きたくなくなってしまいますね。
「ロースタイルは腰が痛くなるよね」
➧テーブルや椅子の高さが低いレイアウトは腰が痛くなります。
「あえてハイスタイルにしてみた」
➧あえてテーブルや椅子の高さがある一般的なレイアウトにしてみました。
「カンガルースタイルは楽ちんだね」
➧シェルターに小型のテントをインして寝床を作る方法は楽ですね。

～張り

テントやタープを設営するときに用いられます。「タープ張りました」みたいな、「張り」単体で用いられる言い回しはキャンプ用語扱いになるか微妙なところです。初めての設営や試し張りといった特別な設営の時か、特殊な設営方法として固有名詞化したものが良く使われます。

例文

「新幕届いたので公園で試し張りした」
➧新しいテントが届いたので公園で設営の練習をしました。
「レア幕初張りデビュー！」
➧入手困難な貴重なテントをキャンプ場で初めてつかいました。
「小川張りにチャレンジ！」
➧セッティングテープを使ってテント後方部分よりタープを連結させる設営方法に挑戦しました。
「ステルス張りのやりかた、分かる？」
➧ステルス戦闘機のような見た目をしたタープの設営方法をご存じですか？
「完璧なピン張り！」
➧テントやタープをシワ一つ無く綺麗に設営できました。
「ビンテージ幕だから過保護張りするよ」
➧古くて価値が高い、年代物のテントなのでタープでテントを覆って雨漏りしないようにテントを保護します。

～サイト

単体で用いる場合、テントを設営するスペースのことを指します。複合語の場合、キャンプ場の立地環境や、設営可能な範囲、車の乗り入れといった、キャンプ場の条件や環境を表す固有名詞になります。

例文

「このサイト、傾斜がすごいなぁ。」
➧テントを設営できるスペースの傾斜が凄いですね。

応用編

「フリーサイトはトナラー率が高くて最近避けてる」
➧好きな場所にテントを設営できるキャンプ場だと、真隣に設営される確率が高くなるので、最近は利用を避けています。
「電源サイトじゃないと冬キャンできないよ」
➧コンセントが常設された、設営する区画が明確に決められたキャンプ場でないと、冬キャンプは厳しいです。
「夏は林間サイトに限るよね」
➧夏にキャンプをするのであれば木々に囲まれたキャンプ場一択です。
「そろそろオートサイト以外のキャンプ場デビューしたい」
➧そろそろ、テントを設営するスペースの隣に車の乗り入れが出来ないキャンプ場にも行ってみたいです。

～撤収

キャンプ道具のお片付けのことです。ちなみに反対語は「設営」です。単体で用いる場合はキャンプ用語扱いになるか微妙なところです。このフレーズは、雨の中キャンプ道具をお片付けする羽目になった悲惨なシチュエーションか、完璧にテントを乾かして理想的なお片付けが出来た時に言いがちです。

例文

「乾燥撤収できた」
➧完璧にテントを乾かして理想的なお片付けが出来ました。
「雨撤収だった」
➧雨の中キャンプ道具をお片付けする羽目になりました。

その他キャンプで使いがちなキャンプ用語

こちらは例文無しで、言葉の意味だけまとめました。

完ソロ

一見、完璧なソロキャンプの略のように思えますが、キャンプ場に自分だけしか居ない状態のことで、完全なソロの略です。キャンプ場が貸し切り状態になる非常にレアなケースで、キャンプブームの昨今では貸し切りのキャンプ場を利用しない限り、実現は難しいでしょう。

ソログル

ソロキャンパー同士でグループキャンプを楽しむことで、ソログループキャンプの略語です。グループキャンプとは違い、ソロキャンプならではの自由は保ちつつ、好きな時にグループで楽しむことができるので煩わしさがありません。ソロキャンプとグループキャンプのいいとこどりをした、流行りのスタイルです。

UL化

キャンプ道具を軽量化することを指します。元々は登山でよく使われる言葉で、ULとは（ウルトラライト）のことです。キャンプギアでもウルトラライトギアが増えてきたこともあり、キャンプ用語になりつつあります。また、積載に悩むキャンパーさんがギアの見直しでプチUL化を目指す過程で良く言葉にするフレーズです。