ある日、ふとSNSで見つけた羽釜の文字。普通に生活していると羽釜は炊飯器に入っている物以外に見当たらず、個人的にはあまり馴染みのない存在でした。
今回新たに手にした岡田鋳物の「シン・IMONO HAGAMA」と名付けられた羽釜は、ご飯を炊くだけじゃなく、煮る、焼く、燻す…と、キャンプでやりたい調理法が全て出来ると評判。なかなかキャンプに行けない日が続いているので、羽釜の練習も兼ねて色々と使ってみました!
目次
岡田鋳物とは
岡田鋳物は三重県にある鋳物製品を手掛ける工場でしたが、2022年にキャンプギアメーカーになろうと活動を始めたのがきっかけだそう。
クラウドファンディングでIMONO PLATEを商品化して以降、1年の間にジンギスカン鍋や、ここで紹介する羽釜など、日々新しい製品の開発に精力的に取り組んでいる今後注目したいギアメーカーの1つです。
シン・IMONO HAGAMAのスペック
ソロにぴったりのサイズですが、しっかりとした厚さを持った本格的な羽釜です。
【釜】 シン・IMONO HAGAMA
- 羽外径 約17cm
- 釜外径 約13.5cm
- 釜深さ 約6cm
- 釜重量 約1kg
【蓋】 tenohira IMONO
- 外径 約14.5cm
- 蓋重量 約0.75kg
セット内容紹介
シン・鋳物羽釜は羽釜とフタ、リフターの3点セットと、シーズニング方法や取扱いの注意事項が書かれた説明書入り。
鋳物製品って他メーカーだと使用方法は簡単な注意書き程度だったりするので、丁寧に書かれた説明書が入っているのは結構ありがたいかも。
鋳物製品が初めての方でもしっかり使えるようにフォローしてくれます。
シン・IMONO HAGAMAの特徴
炊飯器以外の釜に触れるのは実は初めてだったかも。
サイズ感はソロ用!
羽釜のサイズは1合炊きなのでソロ専用の大きさと言ったところ。約3〜4mmの厚みがあるので蓄熱性・熱伝導性も高く、色んな調理に使えそうな感じです。
そして蓋は単品でも販売されているtenohira IMONOで、羽釜の蓋としてだけでなく約6mmの極厚鉄板になる2段構えになってます。
錆びにくいコーティングも
手に取った瞬間に「他のとなんか違う」と思ったのがこのコーティング。
鋳物製品はもっと素材剥き出しというか、表面がザラザラしているイメージでしたが結構ツルツルしている印象でした。
これについて問い合わせたところ、岡田鋳物のIMONO HAGAMAは独自調合の岡田ブラックというコーティングをしているとのこと。あくまで一時的な防錆なので使用前には必ずシーズニングを行って下さいとのことでしたが、一手間かけられているのは良いですね。
羽釜も蓋もリフターで
シン・IMONO HAGAMAのリフターは、さすが合うように作られているだけあってかなり安定感があります。
羽釜も蓋もリフター使用可能!
自分が持っている男前グリルのリフターと比較してみると、それよりも少しだけ幅が広く作られていました。
下が男前グリルのリフター
持ち手に穴が空いているので、ハンガーラックなどに掛けておけるのも良いですね。
フタは単品で販売中!
軽く触れましたが、羽釜のフタは鉄板として単品でtenohira(手の平)鋳物としても販売中です。
鉄板だけ欲しい方には選択の自由があって良いですね。実際のところtenohira IMONOは特に人気商品のようで、追加生産してもすぐに売り切れてしまうほどだとか。
シン・IMONO HAGAMAを実際に使ってみました
キャンプだけでなく普段使いにも使える魅力がありました!
羽釜でご飯を炊いてみた!
メスティンでのご飯炊きは慣れてきましたが、キャンプ中に失敗すると大変なので羽釜炊きを練習してみる事に。
ご飯を炊く時の水の分量は1.2倍が目安です
熱の伝わりが良いので5分位経つと良い感じに吹きこぼれてきました!
弱火の強火で
柔らかめの方が好きなので少し水多めで炊きましたが、なかなかうまく出来たのではないでしょうか!?
粒が立ってるぞ!
炊飯器で炊くよりも美味しく、いくら誘ってもキャンプを一緒にしてくれない子供も大絶賛。
キャンプでこんな美味いもん食ってんだぞ!とアピールしました笑
こびり付きもなく良い感じ!ステーキ丼にして美味しく頂きました!
神蓄熱が凄い!ステーキがより美味くなります
鉄板で焼くならまずは肉。つい強火にしちゃう気持ちになってしまいますが、約6mmもある極厚鉄板なので弱火でも十分焼けちゃいます!
ということで福島県の会津でゲットした酒塩で下味を付けてジュ〜〜〜!!
ご飯を炊いたならば焼かねばなるまい!
極厚鉄板の良さは神蓄熱と言われるくらいに冷めにくいこと!
火を止めてもしばらくは熱を持っているので、ステーキが温かいままなのはもちろん、レア気味で焼いておいて食べる時に焼き加減を調整することも出来ます。
ファミレスでたまに見かけるやり方…!!
切り分けてもヨシ、そのままソースをかけてもヨシ。贅沢な時間をさらに贅沢にしてくれます。
お次は霜降り!でも少しで満足するお年頃
油が落ちないようにフチがあるのも良いところです。
グツグツ煮込む鍋が良い
羽釜には鍋がよく似合う。自分の住んでいる東北はまだまだ夜は肌寒いので、鍋が美味しい季節は継続中です。
レモンベースのつゆでしゃぶしゃぶ
鍋と言ったら冬ですが、IMONO HAGAMAで暑い夏にスンドゥブや辛い麻婆豆腐を作ったりするのも良いですね。なんかもう、何を作っても合いそうな気がしてます(笑)
炒め物、煮込み系の相性も◎
岡田鋳物製の羽釜は炒め物や煮込み系と相性も抜群。具材を炒め、コトコト煮込むカレーも得意です。
この日は辛口のジャワカレーをつまみに飲むスタイル
煮込み系の時は蓋の上に炭を乗せてダッチオーブンの様に使うのもアリかも!と思っていたら、すでに実際にやっている方もいるみたいでした!
tenohira IMONOがスキレットにフィット!
シーズニングしている時にふと合わせてみたところ、羽釜の蓋がチャムスのスキレットに合うことが判明!
tenohira IMONO単品で買えるのは嬉しい
スキレットの方が若干大きいのでジャストフィットとまではいかないものの、スキレットって蓋がないのが使いづらい点だったりもするので、この発見はラッキー!
tenohira IMONOのサイズは外径約14.5cmで、これをインチ数にすると約5.7インチになります。同様にニトリなどの6インチ(15cm)スキレットにも合わせられると思います。
アイデア次第でなんでも出来る!
紹介してきた以外では100円ショップの網と組み合わせての燻製なども可能で、IMONO HAGAMAがあれば大体の調理は出来ちゃいます。
出典:岡田鋳物オンラインショップ蒸し料理もお手のもの。
出典:岡田鋳物オンラインショップチーズフォンデュはめちゃくちゃオシャレ!
出典:岡田鋳物オンラインショップメインでの使用はもちろんサイドメニューを作ったりと、用途は幅広くアイデア次第でなんでも出来ちゃいます。
ちなみにこのチーズフォンデュ、いかにもくっ付きそうですがシーズニングをきちんとすることで全くくっ付く気配すらなくてマジでビビりました。
シン・IMONO HAGAMAの注意事項
用途の幅が広いシン・IMONO HAGAMAですが、長く使うために注意したいところも。
使用前後のシーズニングはしっかりと
シン・IMONO HAGAMAに限らずですが、鋳物製品はお手入れをしないと錆びてしまいます。
より艶やかな黒光りに…!
初めて使う前はもちろん、使った後も軽くシーズニングをすると長く使えます!
急激な温度変化は避けて
普通に使っている分には大丈夫ですが、急な加熱や冷却をすると熱衝撃による破損の原因になることもあるのだとか。しっかりお手入れしていれば鋳物は一生モノ。不注意で壊さない様に注意したいですね。
他にも新製品を鋭意製作中
紹介してきたIMONO HAGAMAの他にも、岡田鋳物はIMONO PLATEやジンギスカン鍋も取り扱っています。
出典:岡田鋳物オンラインショップまた、先に紹介したtenohira IMONOには価格を抑えたセルフシーズニングタイプもあり、ユーザーが自分に合ったものをチョイス出来る選択肢の幅を用意してくれています。
出典:岡田鋳物オンラインショップカラフルなリフターは遊び心があって良いですね〜。
キャンプギアメーカーとして約1年の若いメーカーですが、精力的に新製品の開発を行っているので今後の動きにも注目したいところです!
公式オンラインショップ:https://okadaimono.base.shop/
岡田鋳物の羽釜は万能過ぎました!
シン・IMONO HAGAMAは商品ページで見る以上に使い方の幅の広い良いギアでした。サイズがソロサイズなのでグループでの使用は難しい面もありますが、ご飯を炊く、ステーキを焼く、煮る、蒸す…などなど、なんでもござれの万能調理器具です。
色んなレシピを覚えてこれからもっともっと使いこなしていきたい、そんな気持ちにさせてくれる魅力が詰まっていますよ〜!
ギア
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